『AIR偽小説第二百二十弾』

懲りずに第二百二十弾です。
ようやくCLANNADをプレイし始めたので、うたわれキャラが慣れないうちにキャラ投入です。
っていうか本来はうたわれは入れずにCLANNADを入れるべきなんだよなぁ……
まぁそれも今更ですが。
とはいっても、まだ全クリまで到達して無いので、
主にTVアニメ版の印象から、となることと思います。それでも忘れ気味……。


『4行小説』

★往人
「カタカナ連中の舌の根も乾かぬうちに新たな客人参入だそうだ」
「登場人物率調整のため、AIRキャラで司会をローテーションするそうだぞ」
「まったく佳乃は遠慮がなさすぎだな……」
「さて、テーマはすべてが終わるまで“自己紹介”だ」

北川「で、なんでオレがアシスタントなんだ」
往人「感謝しろ。Kanon勢にも出番を増やせとの佳乃のお達しだ」
北川「っていうかお前が一番の権限持ちじゃなかったっけ?」
往人「聖にメスを以って脅されたら従うしかないだろうが」
北川「偉そうに言うことかよ……」
往人「さてと、いつものようにとっとと来い。まず最初の二人」
??「ちーっす」
?「こんにちは」
往人「さて、ふてぶてしくも当たり前のように登場した二人とも名前を頼む」
往人「俺は国崎往人だ。この場の元主だったような気がする、はぐれ人形遣いだ」
朋也「岡崎朋也」
渚「古河渚です。よろしくお願いします」
朋也「じゃあな」
北川「おいこら待てよ!」
朋也「あん?」
北川「あん? じゃねえだろ。お前ら何しにここに来たのかわかってんのか」
朋也「お前を殴りに」
北川「へ?」
朋也「と、そこの国崎が言っていた。だよな?」
往人「ああそうだ」
北川「なにー!?」
往人「……と、ボケをかましていると話が進まないからさっさといくぞ」
朋也「なんだ、ボケだったのか。ちっとも気付かなかったぞ」
北川「前途多難だなぁ、なんだか……」
渚「朋也くん、ちゃんとしましょう」
朋也「わかったよ。で、一人自己紹介して無い奴がいるけど?」
北川「ああ、オレは北川……」
往人「こいつの自己紹介は四行でやってもらう。チュートリアルだ」
朋也「へええ……って、四行ってなんだよ」
往人「やってもらえばわかる。黙ってみてろ」
渚「つまりは先生ですね」
朋也「違うだろ……」
往人「ほらさっさとやれ。説明も省けて一石二鳥だ」
北川「なんだかなぁ」

★北川
「オレの名前は北川潤だ」
「えーと、名字表記だとかひどい扱いを受けている」
「これは断固として訴えるべきことだ」
「というわけで、是非オレの応援をよろしくな」

朋也「……これは自己紹介じゃなくて自己アピールってやつじゃないか?」
往人「細かいことはいい」
渚「あのう、名字表記ってなんでしょうか」
北川「ほら、お前ら3人は名前で表記されてるだろ。オレだけ名字。これは差別じゃないか?」
渚「なるほど。北川さんは、潤、という名前表記をしてほしいんですね」
朋也「うをっ」
渚「どうしたんですか? 朋也くん」
朋也「渚が一瞬で状況を理解するなんて、雨でも降るんじゃないか」
渚「ひどいです朋也くん。わたしだって、ちゃんと理解します」
北川「そうだぞ。ありがとう渚ちゃん、分かってくれてうれしいよ」
渚「いえ。それで、どうすれば名前表記になるんでしょうか」
北川「……どうすればいいんだ。おい国崎」
往人「俺は知らん。さて、北川の事は置いておいてだ」
往人「二人も四行をしろ。ここでやるべきことはそれだけだ」
朋也「四行っていうのは、この北川を真似て四行連続しゃべれ、という事だな」
渚「どうしてそれがやるべきことなんですか?」
渚「意味は、あるんですか?」
往人「深くは気にするな。以上」
渚「えっと……わかりました」
朋也「まったく、わけわからん事に巻き込まれたもんだな」
往人「そうだな。文句は俺じゃなく佳乃に言えよ」
朋也「お前の指令じゃないのか。たしかに、黄色いバンダナつけた奴に」
朋也「キミ達を不思議の世界へ招待するよぉ、とか言って無理矢理連れてこられたが」
往人「……お前ら、いっつもそうやって誘拐されてんの?」
朋也「いつもも何も今回が初めて……って待て、また連れてこられるのか」
朋也「しかも誘拐って何だ」
渚「もしかして、身代金とか要求されるんでしょうか……」
往人「いや、そんな大げさなもんじゃないから。やる事やったらすぐ帰るし」
朋也「やる事って……ああ、四行か」
往人「もしくはただの雑談な。大半それがメインだ」
渚「……不思議なところです」
朋也「まったくだ」
往人「だから気にすると負けってことだよ。じゃあ四行な」
北川「って待てーい! オレがさっきから忘れられてるだろ!?」
朋也「お前まだいたの」
北川「いるよ! アシスタントだから!」
朋也「なんだそのアシスタントって」
北川「司会が国崎! 最初に四行やってテーマ言ってただろ! アシスタントはそれのアシスタント!」
朋也「繰り返さなくていいけど、やりたいことはわかった」
朋也「アシスタントなんてやってるから名字表記ってことか?」
北川「いや、それは関係ないんだが」
朋也「ふーん。ま、俺には関係ないか」

★朋也
「えーと、岡崎朋也だ」
「趣味、えー……」
「好きな食べ物……」
「大切な人は渚だ」

渚「と、朋也くんっ……」
朋也「素で言ってみたら随分と恥ずかしいな……」
往人「まぁ上出来だ。随分と素っ気無い自己紹介だが、俺は気にしない」
往人「俺も素っ気無いからな」
朋也「あのさ、もうちょっと盛り上げようとか思わないわけ」
往人「お前ら、盛り上がるのか」
朋也「いんや、冷めた目で見てるだけ」
往人「なら言うなよ……」
渚「た、大切な人、って、その……」
朋也「ほら、次は渚だぞ」
渚「は、はいいいっ」
往人「時系列的には渚ルートでAfterより前らしいからな、その辺頼む」
往人「いや、どうせごちゃごちゃになるからやっぱり気にしないでほしい」
渚「……?」
朋也「なんだそれは?」
往人「まぁでもアバウトだ。俺たちもそんなだ。気にするな」
北川「って、俺がまた忘れられてるんだけどー!?」
朋也「渚、がんばれっ」
渚「は、はいっ」
北川「聞いちゃいねえ……」

★渚
「古河渚ですっ」
「演劇部の部長をやっています」
「だんご大家族が大好きです」
「皆さんも是非、好きになってください」

朋也「お前な、こんなとこまでだんご大家族……」
雪見「演劇部部長ですって!?」
渚「わわわっ」
往人「こらっ、先に登場するな!」
雪見「ふふん、演劇部部長と聞いてわたしが黙っていますかっての」
朋也「誰だあんた」
雪見「それは四行でやるわ」
北川「俺の存在……」
往人「名字表記についてはまた今度にしろ。だったらスルーされないはずだぞ」
北川「くそう……」

★雪見
「わたしは深山雪見」
「さっきも言ったけど演劇部部長を務めているわ」
「そして、ここに存在する部長同盟の一員よ」
「是非、渚も参加してちょうだい」

渚「部長同盟……ですか?」
雪見「ええ。ここにいるメンバーで、部長を務めている人で集まってね」
雪見「より、各部を盛り上げていきましょうー、って同盟よ」
雪見「どう? 渚も入るわよね? っていうか自動的に入るからね!」
渚「えっと……」
渚「とても魅力的な内容なんですが、どういう活動になるんでしょうか?」
雪見「大丈夫。ちゃんと説明するから」
往人「こらこら。勧誘はまた後にしてくれ。今は自己紹介四行の途中だ」
雪見「はいはい」
朋也「っていうかこいつは誰だ」
雪見「今さっき自己紹介したでしょ……」
朋也「名前と演劇部部長というのはわかったけど、どういうつながりの奴なんだって聞いているんだ」
往人「ぶっちゃけ、お前らと同じだ」
朋也「俺らと同じ?」
往人「佳乃が連れてきた」
朋也「そういう事かよ……」
雪見「わたしはみさきに連れてこられたのよ。しかも魔法まで伝授されたし……」
渚「魔法?」
雪見「霧島さんが連れてきたんでしょ、貴方達」
雪見「そういう風に、人を連れてくるという魔法よ」
北川「連れてくる範囲はとてつもなく広いらしいぞ」
雪見「わたしの解説に割り込んでこないでよ」
北川「いや、何か発言しとかないと忘れ去られそうで……」
朋也「はーん、だいたい読めてきたぞ」
朋也「要するにここは、その佳乃が連れてきた奴とか、佳乃から魔法を伝播された連中でいっぱいだと」
往人「飲み込みが早くて助かる。そういう事だ」
渚「つまり……」
由依「たくさん友達ができますよぉ」
渚「うわっ! び、びっくりしました」
往人「お前ら……司会に呼ばれるまで登場するなって言ってるだろうが!」
朋也「なんだ。本当は呼ばれないと登場しちゃだめなのか?」
往人「そ。お前らみたいにな」
往人「けど最近は司会の権限も弱くなってきてな……」
北川「随分と前からそんなものあったかどうか疑わしいけどな」
北川「オレが司会やった時も……」
雪見「それは司会やる側の威厳ってやつが足らないんじゃないの」
由依「えっと……四行やって、いいですよね?」
雪見「ええ。どうぞどうぞ、やってちょうだい」
渚「本当です。今度は深山さんが進行してます」
朋也「要するに好きにやれってことだろ」

★由依
「あたしは名倉由依です。よろしくお願いしますねぇ」
「携帯のゲームを最近沢山仕入れたんですよぉ」
「それはそれとして、ここでは楽しむことが一番です!」
「たった一度きりの人生の一部ですからねぇ」

渚「随分と哲学的です」
朋也「そうか?」
由依「岡崎さんに渚さんですねぇ、よろしくお願いします」
朋也「あ、ああ」
渚「はい、よろしくお願いします」
雪見「あ、渚。ちょっと戻るけど一つ聞きたいことが」
渚「はい? なんでしょう」
雪見「……いや、最後のゲストが登場してからでいいわ。その方が皆で話もできるし」
渚「はい、わかりました」
朋也「ゲスト?」
北川「オレはアシスタントな」
朋也「アシスタントは黙れよ」
北川「……」
由依「ゲストっていうのはですねぇ、あたし達みたいな立場の人です」
往人「改めて言うと、岡崎と渚は特別ゲスト。北川はアシスタント。その他はゲストだ」
往人「ちなみに誰を呼ぶかは予め司会が決めて集める。特別ゲストは別になるかもだが……」
往人「場に呼ぶ順番も、司会次第だ。そのはずなんだがな……」
朋也「ぶっちゃけ、司会って意味なくね」
往人「うるさいやつだな。じゃあ、最後のゲスト登場してくれ」
ユズハ「……こんにちは」
往人「つい最近佳乃が連れてきた奴の一人、ユズハだ」
往人「早速四行を頼む」
ユズハ「……はい」

★ユズハ
「ユズハです。よろしくお願いします」
「……」
「……緊張、してます」
「何を喋って、よいものやら」

朋也「これで四行終わりか?」
ユズハ「……すみません」
渚「朋也くん、いじめたらダメです」
朋也「いじめてるわけじゃないが……」
由依「耳がこんなところにあるんですねえ」
北川「……本当だ」
往人「そこは気にしてはいけないぞ。いや、気にするべき人物もいるかもしれないが」
北川「どっちだよ」
往人「身体的特徴だからなぁ。無理もない」
雪見「そういやあんた」
ユズハ「?」
雪見「目が見えないんでしょ、たしか。みさきから聞いたわよ」
ユズハ「はい」
渚「目が見えないって……不便じゃないですか?」
ユズハ「大丈夫です。色々、助けてもらってますし」
渚「そうなんですか。素敵なお友達が沢山いるんですね」
ユズハ「ハイ」
朋也「なるほどね」
雪見「さてと、出揃ったところで質問するわよ渚」
渚「あ、は、はいっ」
雪見「だんご大家族って何?」
渚「だんご大家族はだんご大家族です」
雪見「いや、だから……」
朋也「もしかしたら、お前らは知らないんじゃないの。だんご大家族」
ユズハ「はい」
北川「同じく」
由依「知りませんねえ」
往人「多分、それはお前らCLANNAD限定版だろう」
朋也「そういう言い方をされてもな……」
渚「だんご大家族というのは、日本人なら誰でも知っている国民的人気キャラクターのだんご大家族です」
渚「百人家族なんて、とても楽しそうで、うらやましいです」
渚「遊園地に家族で行ったら、大変なことになると思います」
渚「でも、だんご大家族は……」
朋也「いい、ストップストップ」
渚「朋也くん、まだ全然説明できてません」
朋也「いいんだよ。そういうのは裏方で。……だろ?」
往人「……お前本当に飲み込み早いな」
朋也「こういうのには慣れてる」
往人「マジか」
朋也「といいな」
往人「願望かよ……。まぁ聞いての通りだ。今回はこれでおしまいだぞ」
雪見「ちょっと、わたしが納得してないんだけど」
往人「裏で納得しろ」
雪見「渚、ちゃんと説明してくれるわよね?」
渚「もちろんです」
雪見「もちろん、部長同盟にも入るわよね? あ、こっちからちゃんと説明はするわよ」
渚「はい。よろしくお願いします」
雪見「よぉーっし!」
北川「随分と燃えているな」
ユズハ「こうして、お友達が増えていくんですね」
由依「そうですよぉ。……うう、わたしさっきまで忘れられてました」
朋也「ところで、どうしてこのユズハだったんだ? 他は勝手にやってきそうな奴らだったけど」
由依「ちょっとぉ、その発言ひどいですよぉ」
往人「声が同じだからな」
ユズハ「……?」
渚「声、ですか?」
朋也「これ、知らない奴はわからねーんじゃねーの」
往人「それはお約束って奴だ」
往人「お前らという存在だって、わからないやつはわからないからな」
朋也「あ、そ」
雪見「ちょっと渚ー! 早く早く!」
渚「は、はいっ」
由依「ふむぅ……。ユズハさんも一緒に行きましょうっ」
ユズハ「え、ユズハも、ですか?」
由依「何か部を開いて部長さんになれば、ユズハさんも部長同盟の仲間入りですっ!」
ユズハ「え、あ、でも……」
由依「ほらほらっ」
ユズハ「は、はい」
往人「とかやってる間に残りは野郎だけになったな」
北川「……なんというか、前途多難だな」
北川「岡崎のやつ、物分りがいいのか悪いのか……」
往人「前者だぞ。ちなみに、お前と同じ立場の奴がいるらしい」
北川「何? ちょっと待てよ、なんでそいつが出る時に呼ばれないんだよ」
往人「その時は住井が出るとかなんとか」
北川「住井が? ……なら、任せるか。オレはあいつに信頼を置いてるからな」
朋也「もしかして、春原の事を言っているのか? 同じ立場かどうかは怪しいぞ、多分」
北川「何でだよ」
朋也「お前らとちがって、EDがある」
北川「……な、なんだと!?」
往人「っていうかそんな楽屋的なことまでなんでお前は知ってる!」
朋也「さあてね。つか、このEDはある意味トラウマなんだがな……」
朋也「それはそれとして、決定的な違いを教えてやろう」
北川「な、なんだ?」
朋也「春原には妹がいる。馬鹿兄貴と違って可愛いぞ」
北川「な、なにぃーっ!」
朋也「と、俺が言えるのはここまでだ。頑張れよ、名字表記」
北川「って、お前までそんな呼び方するなよ!」
往人「オチもついたところで終わりだ」
北川「オレはオチかよ!」
朋也「分かりやすくていいな。今度から名字表記連中はオチ担当にしろ」
北川「岡崎、てめええ!」

<そんな流れ>


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