『AIR偽小説第二百十四弾』

懲りずに第二百十四弾です。
通勤時間において、着実に未読本の消化が行えています。
つっても、大きさが限られますが……それらをいつ片付けるかなぁ。
ある程度読み切ったら、市販の小説とかもちゃんと手を出していきたいな。
(つーか、ノベルズゲーを消化したいって思うか)


『4行小説』

★瑞佳
「ちょっと間が空いたけど、サウンドタイトル企画。今回は、見た目はお嬢様だよ」
「お嬢様かぁ……たしか、七瀬さんが乙女を目指してたけど、それとは関係がないのかな」
「お嬢様なんて響きはいいけど、見た目は、ってとこが気になるね」
「やっぱり、人は見かけで判断しちゃいけないってことだね、うん」

みさき「うんうん、なかなかの見解だよ。素晴らしいね」
瑞佳「あれっ? 川名先輩?」
みさき「こんにちは、瑞佳ちゃん」
名雪「うう〜、危うく乗っ取られかけたよ〜」
瑞佳「名雪っ。もう、川名先輩先に出ちゃだめじゃないですか」
みさき「今回は私のテーマだからね。先に出ないわけにはいかないよ」
瑞佳「テーマはテーマですけど……」
名雪「今回は川名さんにアシスタント譲った方がいいのかな……」
みさき「うん、いいよ」
瑞佳「いやいやいやいや、アシスタントは名雪。で、川名先輩はゲストなんですから」
みさき「残念だよ」
瑞佳「ほらほら、狂わされないうちに名雪四行やって」
名雪「う、うん」

★名雪
「見た目はお嬢様……そういや佐祐理さんがお嬢様だよ」
「あ、でも見た目だけなら……うーん、誰だろ……」
「舞さんも見た目はそうだけど実際はどうなのかよくわかんないし……」
「わたしの知り合いには居ないという結論で終わりにするよ」

瑞佳「名雪……なんて四行をするんだよっ」
名雪「ダメかなぁ?」
瑞佳「見た目はお嬢様なひとをうーんうーんて考えて終わりじゃない」
名雪「連想するとそういうもので……あっ、そうだ。香里なんかいいんじゃないかな」
瑞佳「はぁ、もういいよ」
みさき「諦めちゃだめだよ瑞佳ちゃん」
瑞佳「いや、そう言われましてもですね」
名雪「瑞佳、こういうときはさっさと次にいくのが吉だよ」
瑞佳「名雪が言ってどうするんだよ……。えーっと、それじゃあ次は川名先輩」
みさき「しょうがないなぁ」

★みさき
「さっきも言ったけど、見た目はお嬢様、っていうのは私のテーマなんだよ」
「たしか以前にも言った気がするけど、私ってそんなにお嬢様に見えるかな?」
「私は目が見えないからわからないけど、きっとそうなんだろうね」
「というわけで、お嬢様には色々ご馳走を授けないといけないよ。早速お願いするね」

瑞佳「さ、さあてと、次のお客さんを……」
みさき「逃げちゃだめだよ、瑞佳ちゃん」
名雪「瑞佳、早く早く。負けちゃだめだよ」
瑞佳「う、うん、分かってる。川名先輩にかかったらどれだけご馳走を食べさせられるやら……」
みさき「そんなに食べないよ。今日は腹八分目で済まそうと思ってるからね」
瑞佳「それはそれとしてっ! 川名先輩は見た目にもお嬢様に見えると思いますよ」
みさき「えっ?」
名雪「こんな時まで律儀だね瑞佳」
瑞佳「だって司会だもん。ね、名雪もそう思うよね?」
名雪「うん……そうだね。後は服装かな。ピンク色のワンピースとか似合いそうじゃなかな」
瑞佳「ヘアピンには薄桃色の桜なんてどうかな」
名雪「首からは虹色の雫をあしらったネックレスをかけてるんだよね」
瑞佳「可愛いポシェットを肩がけして……うん、それでいきましょう川名先輩」
名雪「もちろん足元も気を配ってね。蝶のリボンをあしらった飾りのついた靴がいいんじゃないかな」
みさき「うわぁ……二人とも、そんなに言われるとなんだか照れちゃうよ」
みさき「着飾れば、綺麗、かなぁ?」
瑞佳「ええ、ばっちりです」
名雪「皆虜になっちゃうね。これで、色んな人と話す機会も増えるし」
みさき「うん、うん、なるほど」
みさき「今度、是非二人にお洒落をお願いするよ」
瑞佳「もちろんですよ。ね、名雪」
名雪「うんうん」
みさき「……で、ご馳走はもらえるのかな?」
瑞佳「うわわわっ!」
名雪「み、瑞佳の策略が通じなかったよ〜」
みさき「策略?」
瑞佳「しっ! 名雪ったら余計な事は言っちゃだめだよっ。つ、次のお客さんどうぞー!」
広海「あらあら、大変慌ててますね」
瑞佳「遠野広海さんだよっ」
名雪「うわぁ……た、たしか、遠野さんのお母さん……ですよね?」
広海「ええ。美凪がお世話になってます」
名雪「うーん……」
瑞佳「どうしたの、名雪」
名雪「うちのお母さんも若いと思っていたけど、遠野さんのお母さんも若いよ」
広海「あらやだ。ありがとうね」
みさき「雰囲気もとっても柔らかいよ。そこは年の功を感じるかな」
広海「単純に若いとだけ言われるよりは嬉しいわね。ありがとう」
瑞佳「早速ですが、四行をお願いします。テーマは、見た目はお嬢様、です」
広海「ええ、わかったわ」

★広海
「見た目は……ということは、相当着飾ってるのでしょうね」
「……あら、川名さんのテーマなの? うふふ、なかなかいいところを言ってるのかしらね」
「でも、その度合いでしたら美凪も負けていませんよ」
「大事なのは見た目だけではないんですけどね、相手を見る要素の一つですね」

瑞佳「なるほど……」
名雪「なるほど……」
広海「あのう、お二方とも。そこまで納得するようなところではありませんよ?」
瑞佳「ああいえ、美凪も、ってところが」
広海「あら、そこなの」
みさき「美凪ちゃんはたしかにお嬢様だよね。私でも思考がつかめないところが特に」
名雪「それってお嬢様?」
瑞佳「あ、でもそれ言えてるかも。お嬢様って、見た目や雰囲気に惑わされて、考えが読めないってあるじゃない?」
名雪「ああ、なるほど。それならよくわかるよ」
瑞佳「だよね。まぁ……美凪の場合は本当によくわからないけど……」
広海「うふふ、娘の評価は高いということかしら」
みさき「そうだね。お米券をよくくれるから私は大歓迎だよ」
名雪「それはなんか違うと思う……」
瑞佳「おほんっ。それでは次のお客さんいらっしゃいませだよっ」
葉子「……こんにちは」
瑞佳「鹿沼葉子さんだよ」
広海「あらまぁ、こちらのお嬢さんも可愛らしいわね」
葉子「ええ」
名雪「普通に肯定しちゃったよ、この人」
葉子「いけませんか」
名雪「遠慮とかしないの?」
みさき「遠慮してたら負けだよ。ね、葉子ちゃん」
葉子「郁未さんから、積極的にいけと言われましたので」
瑞佳「それって郁未さんのせいにしてるような……」
広海「まあまあ、いいじゃない。うふふ、今回は見た目お嬢様揃いですね」
葉子「お嬢様……ですか」
瑞佳「さあってと。早速四行やってもらうよっ」

★葉子
「たとえば、私が素敵なドレスを身にまとったとしましょう」
「そして、幾人もの男性を虜にしたといたしましょう」
「しかし、それは結果であり、原因ではありません」
「見た目とは、かくも難しいものなのですね」

名雪「うー、意味がよくわかんないよ」
みさき「わかった、葉子ちゃん緊張してるね?」
葉子「……」
瑞佳「どうしてかな」
広海「もしかして、私がお嬢様と言ったからかしら?」
葉子「そんな……事は……」
みさき「図星みたいだね」
名雪「お嬢様って言われたくらいでそこまで緊張するものかな」
瑞佳「相手が美凪のお母さんだからじゃないかな」
名雪「そういうものなんだ」
瑞佳「そういうものだよ。というところで、最後のお客さんどうぞー!」
ウルトリィ「お初にお目にかかります」
瑞佳「霧島さんから紹介してもらったんだよ。今のところ最も見た目お嬢様な人、ウルトリィさんだって」
葉子「最も……?」
瑞佳「あ、ああ、霧島さんが今呼び寄せてる方達……の中で、ってことらしいよ」
名雪「またそういう、一時期のもので範囲をしぼっちゃだめだよ瑞佳」
瑞佳「わたしに言われても……」
みさき「あ、知ってるよ。わたしと同じ目が見えないユズハちゃんや……」
みさき「アルルゥちゃんやカミュちゃんを紹介してもらったよ」
ウルトリィ「まぁ、貴方はカミュと会われたのですね?」
みさき「うん。貴方はウルトリィちゃんだね。よろしく」
ウルトリィ「う、ウルトリィちゃん、ですか……」
みさき「ウルトちゃん、の方がいいのかな?」
ウルトリィ「あ、いえ、お好きな方で……」
広海「私は遠野広海と申します。よろしくお願いいたします(ぺこり)」
ウルトリィ「これはご丁寧にどうも」
広海「ところで……背中のその羽は?」
広海「まるで、天使みたい……。あの絵本の……いいえ、きっと違うひとなのでしょうね」
ウルトリィ「はい?」
広海「あ、いえ、何でもないので気になさらないでください」
ウルトリィ「はあ」
葉子「……微かですが、巨大な力を感じます。人ならざる……力」
ウルトリィ「……貴方は?」
葉子「鹿沼葉子、です」
瑞佳「なんか自己紹介が始まっちゃってるけど、わたしは瑞佳、長森瑞佳。大丈夫だよね?」
名雪「わたしは水瀬名雪だよ」
ウルトリィ「あ、はい。どうぞよろしくお願いいたします」
瑞佳「さあってと、それじゃあ早く四行に移って、もう終わろっか」
名雪「早く?」
瑞佳「なんか、今後どんどん人が増えそうな予感がして、ちょっと気が遠くなりそうなんだよ」
名雪「あ、なるほどね……」

★ウルトリィ
「見た目はお嬢様、ということですか」
「うーん…そこから私を呼ぶに至った理由は、佳乃様の判断という事にございますが」
「私はただの國師。けしてお嬢様などというものでも……」
「ですが、見目に美しい、という事なのでしょうね。嬉しき事にございます」

瑞佳「あっ!」
ウルトリィ「はい?」
瑞佳「あ、う、ううん、なんでもないです。うんうん、素直に嬉しいという反応があったのは、呼んでよかったよ」
名雪「どしたの瑞佳」
瑞佳「しっ。ほら、早く終わるよ」
名雪「折角だから皆のコメントがないと失礼じゃないかな」
瑞佳「うーん……じゃあ、皆それぞれ、ウルトリィさんの四行についてどうかな」
葉子「國師とはどのようなものですか」
ウルトリィ「私どもオンカミヤムカイは、建国された国に対して……」
瑞佳「って、そこから話すと多分長いよ。だから後でね」
ウルトリィ「はあ」
葉子「何故邪魔をするのですか」
瑞佳「いや、あのね、その、早く終わりたいなーって……」
葉子「コメントをつけるのを望まれたのは瑞佳さんではないのですか」
瑞佳「う……すいませんでした、どうぞ」
ウルトリィ「いえ。たしかに瑞佳様の仰るとおり話が長くなりますから、後で説明いたしますね」
葉子「わかりました。ウルトリィさんは國師であるがゆえに、お嬢様などというものと縁が無い、と」
広海「もしかして、シスターのようなものでしょうか?」
ウルトリィ「シスター……とは?」
広海「ああ、やはり宗教の違いなのですね。ええと、キリスト教はご存知ですか?」
ウルトリィ「キリスト……いえ」
ウルトリィ「我らが崇めるは、ウィツァルネミテアという大神にございます」
広海「ウィツァ……? うーん、聞いたことないわね。どこの国の宗教なのかしら……」
瑞佳「え、えっと、なんだかコメントどころじゃなくなってきたからおしまいにするよっ」
みさき「瑞佳ちゃん、私がまだだよ」
瑞佳「いっ……え、ええと、川名先輩はまた後日で……」
みさき「一つ思い出したことがあるんだよ。お嬢様って呼ばれるからにはご馳走を食べないとね」
名雪「あ……そっか、瑞佳が慌ててたのはそういう事か」
瑞佳「ううー、結局蒸し返されちゃったよ」
みさき「というわけで、皆でご馳走をご馳走しあおうよ」
葉子「どういう理論でしょう……。そもそも、お嬢様に対する認識はそれでよいのでしょうか」
広海「ハンバーグでよければ私が作ってあげますよ」
みさき「ほんとっ? それじゃあ今回は皆でハンバーグを作って食べあおう、だねっ」
瑞佳「とほほほ、なんでこんなことに……」
ウルトリィ「あのう……ハンバーグ、とは?」
名雪「あ、ああ、ウルトリィさんには分からない代物だったんだね」
ウルトリィ「はあ、すみません」
瑞佳「別に謝る必要はないよ。勝手に連れてきてる霧島さんがいけないんだから」
葉子「その佳乃さんに紹介を頼んだのはどこのどなたですか」
瑞佳「う……と、こ、こんなとこで本当におしまいだよっ!」
葉子「いつも、都合が悪くなるとおしまいにされますね」
広海「それにしても、ハンバーグは食べても大丈夫でしょうか。牛肉、ご法度じゃないんですか?」
ウルトリィ「牛肉……? 多分……大丈夫かと……」
みさき「大ご馳走、皆で食べれば大丈夫、ってことでばっちりだよ」
名雪「今回大変だったね、瑞佳」
瑞佳「はあ、ほんとだよ……」

<もっと控えめに>


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