『AIR偽小説第百九十九弾』

懲りずに第百九十九弾です。
はいはいはいはい。
って、特に意味はありませんが(つーか続き書くの忘れてたなぁ)
最近徐々にたまってる本を読み進められてる…ってな状況ですが、
なかなか、ですなぁ。ついでに言えば、電車内なのでB5は多分無理(汗)
なんとか読みたいものだけどなぁ…。


『4行小説』

★瑞佳
「サウンドタイトル企画。今回は、虹をみた小径だよ」
「何気なく雨の中を傘差して歩いていて…」
「ふとやんだ時に空を見上げたら、一筋の虹が…」
「うーん、ふぁんたすてぃっくだね」

名雪「瑞佳って乙女チックだね」
瑞佳「…これってそう?」
名雪「違うかな」
瑞佳「違うよ。だって、当たり前に体験できることだよ?」
名雪「ふぁんたすてぃっく、なんて表現してる以上そうは思えないんだけど」
瑞佳「あっ…。ま、まあそれはいいじゃない。で、何かコメントある?」
名雪「一筋の虹に、大きな魅力を感じるね」
瑞佳「あ、そ、そう?」
名雪「まるで瑞佳が虹を作ったみたいだよ…あ、自作自演?」
瑞佳「…名雪、それはいくらなんでも怒るよ?」
瑞佳「しかもわたしが虹を作れるわけないじゃない」
名雪「それもそうだね…。でも、本当に作れたらいいと思わない?」
名雪「だって、好きな時に素敵な気分に…ああ、この辺は四行でやるね」
瑞佳「なんかいいように話をもってかれちゃったな…」

★名雪
「虹を見ながら歩く道」
「その虹は自分の気分次第で出せたら、いつでも心がやんわりなるんじゃないかな」
「でも、そうじゃないから、虹は見てると嬉しいんだよね」
「見られるとらっきー、みたいな」

瑞佳「なんだか…虹、に話が移ってない?」
名雪「え、そうかな」
瑞佳「そうだよ。タイトルは、虹をみた小径、なんだから」
名雪「うーん、そっかぁ…。そういや、虹ってタイトルでは観鈴の時にやったよね」
瑞佳「そうそう、そうなんだよ。だから混同してほしくないな」
名雪「うん、わかったよ。以後気をつけるね」
名雪「といってもわたしの四行は終わっちゃったけど」
瑞佳「うーん、もう一回やる?」
名雪「さすがにそれは反則だよ。お客さんいるんだよね、呼んでよ」
瑞佳「うん、わかった」
瑞佳「ちなみにこれ、里村さんのテーマ曲でもあるんだよね」
名雪「里村さんの?」
瑞佳「そ。というわけで一人目のお客さんどうぞ〜」
詩子「やっ」
瑞佳「あれ?」
詩子「ちょっとちょっと瑞佳。私は“あれ”って人じゃないんだからね」
瑞佳「あ、ご、ごめんなさい。えーと、柚木詩子さん…あれ?」
名雪「さっきからどうしたの瑞佳」
瑞佳「わたし、里村さんを一人目に呼んだはずなんだけど…」
詩子「茜は嫉妬深いからねえ。最後に登場するってさ」
瑞佳「し、嫉妬?」
名雪「わ、瑞佳何やったの」
瑞佳「なんにもしてないよっ」
茜「その通りです」
瑞佳「里村さんっ!」
詩子「うーん、困るなあ茜。先に登場しちゃ」
茜「詩子が先に出てきてしまっただけなのではないですか。私を押しのけて」
詩子「あ、えへへへ」
茜「しかも、嫉妬深いって何ですか」
詩子「あー…ごめんごめん、言い間違いだよ。たしか、えーと…そうそう、遠慮深い、って言おうとしたんだ」
名雪「遠慮と嫉妬じゃ全然ちがうね」
茜「そのとおりです。あらぬ誤解を招いてしまいます」
詩子「実はわざとなんだけどな…」
瑞佳「え?」
詩子「あ、まあいいや。とりあえず私が四行やっちゃうね」
名雪「今、わざと、って聞こえたんだけど…」
茜「はあ…詩子らしいですね」

★詩子
「あらら、ばれちゃった」
「まああれよ、単調になるのもどうかなって思って、ちょっと小細工をね」
「虹を見たからって、そうそう晴れやかにすぐなるもんでもなし」
「天界への階段だ、なんて話はきいたことあるけど、あれは登れないでしょ」

瑞佳「話がなんだか突拍子もない気がするんだけど…」
詩子「気にしない気にしない」
名雪「でも天界への階段っていうのはロマンチックだね」
茜「詩子はロマンチストですから」
詩子「こら茜。何勝手に無いことふきこんでるの」
茜「照れなくてもいいんですよ、詩子」
詩子「照れ…いやいや、ちょっと待ってよ、ね?」
瑞佳「へぇ…ロマンチストだったんだ?」
名雪「ということは、毎晩星空に向かってうっとり夢をみたり?」
詩子「し、してないって。ちょっと茜ー!」
茜「新たな事実が浮き彫りになったところで、次は私ですね」
瑞佳「そうだね」
名雪「新たな事実だって。いい発見だよ」
詩子「く…茜にはめられた…」

★茜
「虹を見るからには、雨を連想させます」
「私のテーマ曲となっているのは、雨と関わりが深いからです」
「けれども…虹は雨上がりのあかし」
「そんな、私の未来も指し示していたんでしょうね」

瑞佳「未来?」
茜「実際に本編をしてみればわかることです」
瑞佳「またそういう楽屋的なことを…」
名雪「雨と関わりが深いってどういうこと?」
茜「それはですね…。私との出会いが、雨降る中、だからです」
名雪「ふうん、そこからなんだ」
茜「それに限らず、雨のシーンはいくつも出てきます。だからこそ関わりが…」
詩子「茜の四行についてもいいけど、私へのフォローはなし?」
瑞佳「フォロー? ああ、心配しなくても柚木さんがロマンチストだってのは十分わかったから」
詩子「ちっがーう!」
瑞佳「えっ? 違うの?」
茜「違いませんよ」
名雪「あぁ、じゃあ秘密にしておいてってことなんだね」
茜「そうです。詩子は恥ずかしがりやさんですから」
詩子「まだ言うか茜ーっ!」
茜「事実ですから」
詩子「事実じゃないっ。いつまでも強情なのはこの口!?」
むにゅ〜
茜「ほんはにへへはふへほ」
詩子「照れてないっ!」
瑞佳「…仲いいね」
名雪「そうだね」
瑞佳「今のうちにお客さん呼んじゃおっと。どうぞーっ」
晴香「騒がしいわね」
瑞佳「巳間晴香さんだよ」
晴香「言われなくても知ってるでしょ」
瑞佳「この紹介は決まりごとなんだよ」
晴香「そういうもんなのかしらねぇ…ま、四行やっちゃうわね」
瑞佳「うんうん」
詩子「いいかげん撤回しなさいーっ」
茜「ひいほほほうひょうへふへ。ひふんひふはほひはひはひょう」
詩子「強情じゃないっ! しかも自分に素直って…だからあれは茜の嘘っぱちでしょ!?」
名雪「よく通じてるね…凄いよ」

★晴香
「虹なんてごぶさたすぎるわね」
「ついでに言えば、小径も…ああ、これはあるか」
「だいたい、ここで語るには実際の虹を見たいわ」
「つーわけで出して頂戴。さあ今すぐ」

瑞佳「そ、そんな無理言われても…」
晴香「最初から無理と諦めてたら何もできないわ」
瑞佳「いや、無理なもんは無理だから…」
晴香「そう…そうよね。あなたがそんなことできるはずないものね」
瑞佳「ふう…」
晴香「期待するだけ無駄だっていうものね」
瑞佳「ちょっと、それってどういうこと?」
晴香「ただのおふざけよ。気にすると胸が小さくなるわ」
瑞佳「関係あるの?」
晴香「もっとも、あなたには心配のない事柄でしょうけど」
瑞佳「ちょっと! どういう意味だよそれはっ」
晴香「大丈夫よ。由依より大きいし」
瑞佳「そういう話じゃないよっ!」
名雪「うわあああ、変な話で喧嘩に発展してないで〜」
茜「いふはへうほをふひふふへふふほひへふは、ひいほ」
詩子「嘘なんて言ってないって! 嘘言ってるのは茜の方!」
名雪「こっちはこっちでひたすらやってるし…」
晴香「仲いいわね、ほんと」
瑞佳「はぁ…疲れたよ。もう終わろう」
名雪「う、うん、そうみたいだね」
晴香「ったく、私呼ばれたばっかりだったのに」
瑞佳「言っておくけど晴香さんのせいでもあるんだからね」
晴香「あの程度で疲れてちゃ、参戦はとてもじゃないけどできないわね」
名雪「参戦? 何の?」
晴香「スタッフ退治とハムスター対決」
名雪「???」
瑞佳「はいはいっ、もういいから終わりだよ!」

<巨大ハムスター…>


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