懲りずに第百九十七弾です。
★瑞佳
名雪「ねこー」
★名雪
香里「なんか相変わらずまとまりないわね」
★香里
名雪「なにそれ、香里」
★美凪
香里「あんた話飛びすぎ。っていうかやっぱりそんな方針なわけね、よおくわかったわ」
★郁未
香里「やめてよ、考えるの面倒なんだから」
<にゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃー>
元よりこのコーナーって好き勝手度ひどいですけど、
元来私が書く作品のすべては、好き勝手に書いてる代物です。
(寄贈品や、ごく稀のリクエストにより書いたりしたものは除く)
で、そういうのに対していただいたりする感想として、
「この作品は、○○らしくないのでよくない。もっと○○らしく作るように」
なんてもらったって、はっきり言ってむかつくってもんです。
だったら別のサイト行けよって感じです。無理に私のサイトで読まなくたっていいじゃんって。
つーかそれ以前に…自分が気に入らないから気に入るように書けなんて、
図々しいにもほどがある…そう至極思うわけです。(ってかあんた何様だよ、みたいな)
『4行小説』
「サウンドタイトル企画。今回は、8匹のネコだよ」
「8匹……なんでしかもネコなんだろうね」
「わたしとしてはちょっと不思議だよ」
「あ、そういえば思い当たるものが……」
瑞佳「わ、名雪?」
名雪「ねこーねこー」
瑞佳「どうしたの?」
名雪「ねこーねこーねこー」
瑞佳「名雪ってば」
名雪「ねこーねこーねこーねこー」
瑞佳「ねこーねこー言ってたらわかんないよ」
名雪「ねこーねこーねこーねこーねこー」
瑞佳「…………」
名雪「ねこーねこーねこーねこーねこーねこー」
瑞佳「ねえ、本当に何がどうしたの?」
名雪「ねこーねこーねこーねこーねこーねこーねこー」
瑞佳「ちゃんと応えてよ」
名雪「ねこーねこーねこーねこーねこーねこーねこーねこー」
瑞佳「名雪……」
名雪「ふう、8匹のネコさんをちゃんと想像しきったよ」
瑞佳「へ?」
名雪「さ、準備は万端だよ。語りに入ろう」
瑞佳「何が一体どうなってるのか説明してほしいんだけど……」
香里「名雪は無類のネコ好きなのよ」
瑞佳「うわっ! って、勝手に登場しないでほしいよ、美坂さん」
香里「香里でいいわよ、瑞佳」
瑞佳「そ……。じゃあ香里、登場はもう少し遠慮してね。あと、無類のネコ好きって?」
香里「言葉通りよ」
瑞佳「言葉通り、って……」
香里「さっきの見たでしょ? 名雪はネコを目の前にするとどっちが動物かわからなくする行動をとるのよ」
名雪「うー。香里、その言い方は誤解を生むよ」
香里「あら、間違ってないと思うけど?」
名雪「うー」
瑞佳「……ま、まあいっか。えーと、それじゃあ名雪の四行から」
名雪「うー」
香里「いつまでもうなってないでさっさとしなさい」
「猫さんはねぇ、とっても素敵だよね」
「そしてやっぱり猫さんはねぇ、とっても凄いよね」
「そしてそして、なんといっても可愛いんだよねぇ」
「もううっとり……それにしても何で8匹?」
名雪「だって気になるよ。そういえば瑞佳が最初に思い当たることがあるって……」
瑞佳「ああ、それはね。うちで飼ってる猫の数かな」
名雪「わ、瑞佳って猫さん飼ってるんだ?」
瑞佳「うん。拾ってきた猫が集まりに集まって、今8匹。ああ、それでこのタイトルなんだ」
名雪「へええ……」
瑞佳「でね、名雪の猫好きにはびっくりしたけど、実はわたしも猫が大好きなんだよ」
名雪「わ、そうなんだ?」
香里「ってことは、あなたもねここねこーとかしたりするわけ?」
瑞佳「しないよ……」
香里「だそうよ、名雪聞いた?」
名雪「何、香里」
香里「あんたも瑞佳を見習って、動物にならないようにしなさいよ」
名雪「うー、香里失礼だよ」
瑞佳「あははは。えっと、それじゃあ次は香里だよ」
香里「……」
瑞佳「どうしたの?」
香里「なんかさっきから、だよだよだよだよってのが耳につくんだけど……」
瑞佳・名雪「「気のせいだよ」」
香里「そ、そう、よね……(そんな二人揃って恐い顔しなくても……)」
「さてと、猫が8匹もいたらそりゃ大変だわ」
「だって誰かさんは既に8匹飼ってるし、誰かさんはねこーねこー狂乱するし」
「というわけで、あたしにとっては平和が乱れる元凶ってとこよ」
「なんてね。どうせあたしは傍観するってだけよ」
香里「なにそれってなによ」
名雪「もうちょっと真剣に考えてよ」
瑞佳「そうそう。8匹の猫さんを飼って何が悪いんだよ」
名雪「人権侵害ならぬ、猫権侵害になるから」
瑞佳「うんうん……って、そんなのあったの?」
名雪「あるんだよ。どうして瑞佳が知らないの?」
瑞佳「う、うん……ゴメン」
香里「ねえ、次いってくれない。話がこのままだと進まなさそうな気がするから」
名雪「えーっ? 話はまだ終わってないけど」
瑞佳「えと、つ、次のお客さんどうぞーっ」
美凪「……こんにちは」
瑞佳「遠野美凪さんだよ」
美凪「十の美凪……さすがに私は十人に分身できません」
瑞佳「いや、ゴメンって。誤変換だから」
香里「じゃああたし帰るから」
名雪「ええっ? ちょ、ちょっと香里どうしたの」
香里「どうしたもこうしたも……なんで美凪がゲストに呼ばれてるわけ!?」
美凪「……いけませんか」
瑞佳「なんかそれ、鹿沼さんみたい」
香里「っていうかあんたね、人選はもっとちゃんとしてよ。あたしに対するあてつけ?」
瑞佳「えええっ? そう言われても困るよ……」
美凪「香里さん。くじけないでください」
香里「なんであんたにそんな事言われなきゃいけないの……」
美凪「心が折れそうな貴方に……お米券」
香里「いらないわ」
美凪「……がっくし」
名雪「えっ、と……四行やってよ、ね?」
瑞佳「そ、そうそう。8匹の猫、で四行」
美凪「わかりました」
香里「今回は素直そう……いやいや、実は裏で密かに……」
「8匹の猫、ということは……」
「ジハードの覚醒でしょうか」
「8匹の猫は一つに集まり、やがて……」
「そういえば、猫八とは物乞いの一つだそうですね」
名雪「ちょっと香里、失礼だよ。えっと美凪さん、すごいね。よく知ってたね、8匹の猫さんについて」
美凪「……?」
名雪「いや“……?”じゃなくて、もちろん分かってるんだよね?」
美凪「……?」
名雪「うー。ひょっとして意地悪してる?」
美凪「……?」
香里「ねえ、とっとと次の人呼んでくれない。もう名雪もまともじゃないわ」
香里「もっとも、猫が絡んでる以上最初っからまともじゃないと思ってたけど」
瑞佳「ひどい言いようだね、香里……」
香里「少しはあたしの心中を察してよ」
瑞佳「しょうがないなぁ……。えっと、それじゃあ次のお客さんだよ」
郁未「ほい、やってきてあげたわよ」
瑞佳「天沢郁未さんだよ」
郁未「それじゃあさっさとやってあげるわ。とっとと終わりたいのよね?」
香里「ああ、そうそうそういうことなの。分かっててくれて嬉しいわ」
美凪「……?」
名雪「こうなったら根競べだよ。わたし絶対に聞き出すからね」
瑞佳「名雪と遠野さんまだやってる……」
「8匹の猫ってことはね、やっぱり数に秘密があると思うわけよ」
「なんだっけ、結局瑞佳の家で飼ってる猫の数だとか聞いたけど……」
「私はそれだけとは思わないわ」
「きっとこれはね、猫が好きな人物の数よ」
郁未「あからさまに拒否するのは構わないけど、理由がしょぼいわね……」
香里「だって、とっとと終わると思ってたんですもの」
郁未「うーん、たしかにそういわれれば……」
瑞佳「口挟んで悪いけど、猫好きな人の数って8人じゃ収まらないと思うよ?」
郁未「うそ?」
瑞佳「だって……まずわたしが入るでしょ?」
名雪「わたしも大好きだよ。あ、あと舞さんだね。佐祐理さんも好きじゃないかな。あと真琴も」
美凪「みちるも多分大好きなはずです。神奈ちんも。可愛いものには目がありません」
美凪「同列で、かのりんの名も挙げておきましょう」
瑞佳「ほら、あっという間に8人だよ?」
郁未「むむむ、やるわね……」
香里「っていうかあんたらグル?」
瑞佳「人聞き悪いよ香里」
名雪「そうだよ。せめて猫さん好きすき同盟って呼んでよ」
美凪「……?」
名雪「わ、また美凪さん沈黙に入っちゃった。よぉし、また根競べの始まりだよ」
瑞佳「……危うく変な同盟に入らされるとこだった」
郁未「な、なんか際どいわね」
香里「うーん、ここまできたらもう終わってほしいわ」
瑞佳「あ、そういえば浩平も猫が……」
香里「いやいや、そんなことはもういいから終わってよ」
郁未「それにしても、なんであんたそんなに終わりたがってるの?」
香里「疲れた。ただそれだけよ。他には何もないわ」
郁未「あ、そ……」
美凪「……?」
名雪「うー……」
瑞佳「えっと、それじゃあここでおしまいだよっ」
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