懲りずに第百九十六弾です。
★神奈
あゆ「ねえ神奈ちゃん。そろそろボク帰っていい?」
★あゆ
佳乃「うぐぅちゃん鋭いっ!」
★佳乃
あゆ「うぐぅ、なんか解説みたいな四行だね」
★一也
佳乃「もっちろん! どんなにはしゃいでも大丈夫。このかのりんが保証するよっ」
★茜
佳乃「今のうち?」
<またね>
とりあえず…という事で、出してみた人。
口調で覚えてるのは、もはやアンソロジーの中でのキャラのみです。
あの時は宇宙人と水鉄砲で交戦してたんだよなぁ。
(めざといお転婆な姉に振り回される姿は見ていて面白かった<笑)
関係ないですけど、数値的にとあることに気付きました。
(いやまぁ、大した話じゃないし先の話だし偶然なんですがね)
『4行小説』
「人物語り。今回は一也殿だ」
「余は今回初めて会う。もちろんあゆ殿もだな」
「名からして男子であろう。柳也殿と字も同じであるからの」
「佳乃殿が連れてくるらしいが、一体どんな御仁であろうか…」
神奈「な、何を申すか。まだ始まったばかりであろ?」
あゆ「冗談じゃないよ。あれだけ言ったのにまた初対面の人を語ろうとしてるなんて」
神奈「うむぅ、しかしだな…」
あゆ「しかも、だれ一也?」
神奈「だれかずやとはなんだ」
あゆ「名字は何ってことだよ」
神奈「…知らぬ」
あゆ「はぁ、名前も完全に知らない人を語るなんて…本当に怒るよ?」
神奈「う、うむ、いや、その…」
佳乃「そうそうっ。今回はかのりんの要望だからね。うぐぅちゃんは怒っちゃいやだよぉ」
ぎゅぎゅっ
あゆ「うぐぅっ。か、佳乃さん!?」
佳乃「えへへ〜。かのりんはかのりんだよぉ。だから心配しないでね」
ぎゅぎゅっ
あゆ「うぐぅっ、く、苦しい、離してぇ〜」
佳乃「今日はお星様が綺麗に見えるらしいよ。後でなぎーに見せてもらいにいこっ」
あゆ「うぐぅ〜」
??「会話かみ合ってないよ、佳乃お姉ちゃん…」
神奈「おおおっ? お、お主は?」
一也「あ、初めまして。僕一也といいます。倉田一也」
神奈「おお、お主が一也殿であったか。余は神奈だ。以後重々承知しておくがよいぞ」
一也「…あのぅ、僕とそう年は変わらないよね?」
神奈「ん? そうなのか?」
一也「だったと思う。佳乃お姉ちゃんが教えてくれた。けど、凄く偉そうだよね。どうして?」
佳乃「神奈ちゃんはお偉い方だからねぇ。それは仕方の無いことなんだよぉ」
あゆ「ふう、ふう、やっと放してくれた…」
佳乃「というわけでぇ、今度は神奈ちゃんの抱擁だよぉ」
ぎゅぎゅっ
神奈「ぬ、ぬわわわっ!?」
佳乃「と、神奈ちゃんが可愛い雄たけびをあげてる時点でうぐぅちゃん四行どうぞー」
あゆ「うぐぅ、なんで佳乃さんがこうも仕切ってるの…」
一也「えっと、最初にお手本を見せてくれるって…えーと、うぐぅお姉ちゃん?」
あゆ「…ちょっと、佳乃さんからどんな紹介受けたか想像つくけど、ボクはあゆだからね。月宮あゆ」
一也「あ、はい…」
「うぐぅ、なんで第一にそういう名前が伝わるのかなあ…」
「けど、結構礼儀正しい子だよね。ボクには好印象だよ」
「きっと根は真面目で、将来きっといい子に育つね」
「あれ? でも…倉田ってどこかで聞いた名字なんだけど…」
神奈「ふぅ、ふぅ、まったくひどいめにおうた」
あゆ「鋭い、って?」
一也「えーと、たしか僕のお姉ちゃんがここに…」
あゆ「お姉ちゃん?」
神奈「倉田…もしかして、佐祐理殿のことかの?」
佳乃「神奈ちゃん鋭いっ!」
佳乃「そう。この子はさゆりんの弟なんだよぉ〜」
あゆ「へえぇ、そうだったんだ」
神奈「うむ。どうりで礼儀正しいはずであるの」
一也「あ、いえ、あの、その…」
あゆ「照れてるよ。可愛いね」
神奈「これくらいの謙虚さがなくてはならんな」
佳乃「もぉ、いつまでもそうやってると進まないよぉ? とりあえずあたしの四行いっちゃうね」
「先にも言ったけど、一也君はさゆりんの弟」
「姉弟だからってのもあるけど、多分家柄だね。真面目なのは。そう聞いたことがあるよぉ」
「で、何で今まで登場がのびのびになってたかっていうと…そこは事情を察してほしいかな」
「今回ようやく連れてきたけど、まださゆりんには会える状況じゃないんだよぉ」
神奈「しかも普段の不真面目が一切ないの。一体どうしたのだ?」
佳乃「もぉ、それじゃああたしが普段からふざけて迷惑かけてるみたいじゃない」
神奈「違うのか?」
一也「それより、佳乃おねえちゃん。まだ僕、お姉ちゃんに会っちゃいけないの?」
佳乃「表立っては会わせられないよ。裏でこっそり会おうね」
佳乃「で、後々になってさゆりんと仲良く登場すれば、めんどうごとは一切無し!」
佳乃「万事塞翁が馬、立つ鳥後を濁さずでばっちりだよぉ」
あゆ「うぐぅ、要するには不都合なシーンはカットってことだね」
神奈「なんだそれは。ただの不精ではないのか」
佳乃「失礼しちゃうなぁ。これは楽屋的事情ってやつも絡むんだよぉ」
佳乃「ささ、それじゃあ明るいなしょなるに向かって四行だよぉ」
一也「なしょ…なる?」
あゆ「佳乃さん、そういう発言は控えた方が…」
「えっと…実際戸惑ってます。僕いきなりこんなところへきたから」
「でも…それ以上に、高揚感があります。お姉ちゃんに会えるから」
「今度は、もっと一緒に色々できるかな。遊べるかな…」
「楽しみにしてていいのかな…」
一也「本当に?」
佳乃「もぉ、くる前にも言ったじゃない。だから安心してていいよ」
一也「うん…ありがとう」
あゆ「なんだかわかんないけど…深い事情があったんだね…」
神奈「そのようであるな…」
佳乃「ちょっとしんみりしすぎかなぁ。だいたい神奈ちゃん。ゆりりんや良祐さんはどうやって紹介したのかなぁ?」
神奈「紹介…いや、普通に招いて語っただけだが」
佳乃「その時もそんなにしんみりしてた? 立場は多分一也くんと同じなんだよぉ」
神奈「ふむ…言われてみれば…」
あゆ「けど、未夜子さんの時はかなりどきっとしたよ。郁未さんがいなかったらちょっと危なかったかも」
佳乃「いやいやぁ、それがそうでも…うーん、まぁいいや。とにかく次のお客さん呼んでよ」
佳乃「今回は一也くんを語る会だからねっ」
神奈「う、うむ、そうであったな」
あゆ「だからなんで佳乃さんが仕切ってるの…」
一也「もしかして、偉そうにしてる神奈お姉ちゃんより佳乃お姉ちゃんが偉いの?」
佳乃「まっさかぁ。あたしを掃除大臣としたら、神奈ちゃんは食の大魔王さんだからね」
佳乃「とてもじゃないけどあたしなんかじゃあ歯が立たないよぉ」
あゆ「うぐぅ、わかりにくいたとえだね…」
一也「っていうかちっともわかんないよ」
神奈「ええいっ、とにかく客人を呼ぶぞ! さあ参れ!」
茜「私ですか」
神奈「そう。里村茜殿だ」
茜「何故私ですか。佐祐理を呼ばないのですか」
佳乃「茜ちゃん、さゆりんはまた今度だってば」
茜「…わかりました。では語ります」
一也「淡々としてるね」
あゆ「うぐぅ、さすが茜さん…」
「何かを彷彿とさせます、この子の存在は」
「それは何かといいますと…」
「とても言葉で表せるものではないでしょう」
「私はそう結論付けます。ただし今のうちは」
茜「早く、佐祐理に会わせてあげてください」
茜「きっと…佐祐理もそれを望んでいるはずです」
一也「お姉ちゃん…」
あゆ「そっか、そうだよね。折角非常識な力のおかげで奇跡が起こったんだし」
佳乃「うぐぅちゃんのその言い方は微妙にとげがあるよぉ」
神奈「では客人を招いて語っておる場合でもないの…」
一也「あ、ごめんね」
神奈「気にせずともよい。余にはいたくその気持ちが分かる」
茜「私も…」
佳乃「神奈ちゃんに同意だよぉ」
あゆ「ボクも、ね。でも…」
佳乃「心配しないでうぐぅちゃん。きっと、何かきっかけはあると思うから」
あゆ「うぐぅ…」
一也「何の話?」
茜「あゆは何か特別なのですか」
神奈「これ。深く聞くものではないぞ」
神奈「おほん。それではこれにておしまいとする!」
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