懲りずに第百九十五弾です。
★瑞佳
留美「そう、その通りよ瑞佳!」
★留美
名雪「うわぁ〜」
★名雪
瑞佳「論点ずれてない?」
★裏葉
瑞佳「う〜…裏葉さんも論点ずれてるよ」
★友里
留美「うっ、それは痛いところを…」
<揺れるわ〜>
わかりやすいタイトルの時は、出だしが簡単ですね。
あくまで出だしが、ですが。
今後につなげるのが、なかなか…アドリブだしなぁ、すべて。
『4行小説』
「サウンドタイトル企画。今回は、乙女希望、だよ」
「乙女希望、かあ…そこには純粋な気持ちがいっぱいだね」
「一口に乙女と言っても色々だけど」
「おしとやかな、っていう表現が似合うのかな」
瑞佳「わ、七瀬さん」
名雪「いきなり登場だね。すごく積極的だよ」
留美「そりゃあもう、この曲はあたしの代名詞みたいなものだからね」
留美「真の乙女を目指す者たるもの、ここで思い切り主張しておかないと!」
瑞佳「張り切ってるね」
名雪「じゃあその勢いで四行を早速やってもらおう〜」
「乙女希望、それは密やかな願い」
「乙女希望、それは艶やかな魅力」
「つつましやかにおしとやかに…」
「そう、あたしは乙女になるのよ」
瑞佳「なんか、凄いね…」
留美「ふふん、どうよ。気合満タン。会心のできよ」
瑞佳「いつもの七瀬さんじゃないみたいだよ」
留美「そうでしょそうでしょ」
留美「…って、それは喜んでいいところなの?」
名雪「瑞佳は驚いてるんだよ。七瀬さんの乙女ぶりに」
留美「そうなの?」
瑞佳「あっ、う、うん、そうそう、そういうことだよ」
留美「えへへ、それは嬉しいな」
名雪「ないすふぉろーだねっ、わたし」
瑞佳「な、名雪っ」
留美「どういう事?」
瑞佳「え、えっと…」
名雪「深く考えちゃだめだよ。それじゃあわたしの四行いくね〜」
「乙女希望というからには、それ相応の乙女要素が必要だと思うんだよ」
「無いものからねだるよりは、きっとその方がいいと思うんだよ」
「だから…とりあえず自然を出してみたらどうかな」
「要素、っていうのは自然から生まれるものだから」
名雪「どうして?」
留美「質問を質問で返しちゃだめでしょ。要するに名雪の場合、誰に対して言ってるの? ってことなのよ」
名雪「あ、そうだね…。じゃあ、七瀬さんでいいよ」
留美「へ? なんであたし?」
瑞佳「だって乙女希望だもん」
留美「たしかに代名詞とは言ったけど…」
留美「まあいいわ。で、えーと自然にしてみろって事だっけ?」
名雪「うん、そうそう」
留美「自然って言ってもねえ…」
瑞佳「七瀬さんはいつも明るくて活発だよね」
名雪「へえ、元気でいいじゃない」
留美「活発すぎる乙女って言われてもね、うーん…」
瑞佳「すぎる、とは言ってないけど」
留美「ああそっか。それじゃあ、えっと…」
名雪「悩んじゃったよ」
瑞佳「しょうがないからお客さん呼ぶね。どうぞ〜」
裏葉「うふふふ」
瑞佳「いきなり笑ってるけど、裏葉さんだよ」
裏葉「お招きにあずかり光栄にございまする。さて、どなたを乙女にして差し上げればよろしいので?」
名雪「えっと、七瀬さんだよ」
留美「ってこらこら名雪! 何勝手にあたしを名指ししてるの!」
留美「しかも裏葉さん、乙女にするってどういう事?」
裏葉「ただの戯れにございます。どうぞお気になさらずに」
留美「あ、そ、そう…」
瑞佳「不用意に惑わす発言は控えて欲しいんだけど…とにかく四行だよ」
裏葉「了解いたしました」
「乙女…それは神奈さま」
「神奈さま…それは乙女」
「このように、二つは切っても切れぬ間柄」
「もはや希望などという甘い言葉では表しきれませぬ…」
裏葉「ずれて…おりましたでしょうか?」
名雪「神奈ちゃんの事になってたしね」
留美「っていうか、あの子は乙女になるわけ?」
裏葉「乙女というよりは少女なのでございましょうね」
裏葉「しかし、神奈さまは少女という小さな枠にはまっておられるだけではありませぬ」
瑞佳「物言いがなんか変だけど…」
名雪「それに、少女っていうならわたし達も少女だよ。前回やったもんね」
裏葉「あらあらまぁまぁ、そうでございますか?」
瑞佳「走る! 少女たち、ってね」
留美「へえ…。ふうむ、実年齢よりも若く見える響きで可愛さをアピール…」
瑞佳「七瀬さん、何自爆な事言ってるの…」
名雪「じゃあ、この中で誰が一番年上なのかな?」
裏葉「僭越ながら、私が年上にございましょう。うう、悲しゅうございまする…」
名雪「わっ、わっ、余計な事言っちゃった。瑞佳、早く次の人呼ぼ」
瑞佳「はぁ、まったくもう…。えーと、次のお客さんいらっしゃいませ〜」
友里「無理に私じゃなくても…妹の由依がいいと思うんだけどな」
瑞佳「と、ちょっと遠慮がちな名倉友里さんだよ」
友里「うーん、私はさっさと語っちゃうわ。だから次に話題流しちゃって」
留美「随分とあっさりさんね」
名雪「不本意なのかな。呼ばれて」
裏葉「思惑があるのでございましょうか」
「乙女乙女と言葉の響きはいいんだけど…」
「多分本当に乙女な人って、自覚が無いのかもしれないわね」
「だからこそ、周囲から乙女って呼ばれる」
「と、私は思ったりするわけなんだけど…」
名雪「うーん、でも自覚している乙女さんもいると思うけどなぁ」
友里「それはごくわずかじゃないかしら。と私は思うのよね」
瑞佳「友里さんの言いたいことはわかったよ。乙女は自分で決めるものじゃないってことだね」
友里「ああそれそれ、そういう事」
裏葉「ならば、私が認める神奈さまはやはり乙女なのでございますね」
友里「いや、それはどうかと…」
留美「って瑞佳。さらりと流すともしかしてこれで最後じゃないの?」
瑞佳「うん? そのつもりだけど」
留美「えーっ? もう一人くらい呼んでよ。本当に乙女乙女してそうな人」
名雪「そんな人いたっけ…」
友里「少なくとも私の知り合いにはいない気はするわね」
裏葉「やはり神奈さまを…」
留美「それは却下。やっぱりあの子にはおしとやかさが足りないのよね」
裏葉「それは仰るとおりにございますが…うう、無念にござりまする」
瑞佳「うーん、乙女乙女ねぇ…別の機会にしてよ」
留美「む…分かったわ。あたしが司会となった暁には、乙女茶会を開くから」
名雪「わ、それ面白そう。是非わたしも参加するよ〜」
裏葉「私も是非」
友里「由依も参加させてあげていいかしら?」
留美「うわっ、いきなり皆乗り気ねぇ。是非是非、喜んで参加してほしいわ」
名雪「やったよ。茶会だからいちごジャム必須だねっ」
裏葉「いちごじゃむ…にございますか?」
友里「それは目的が違うでしょ…」
瑞佳「ところで、その乙女茶会で何をするの?」
留美「それはもちろん…これから決めるわ」
瑞佳「…わかった。とにかく今回はこれでおしまいだよっ」
戻る