『AIR偽小説第百八十九弾』

懲りずに第百八十九弾です。
今回より前々から言ってたシリーズ。
もはやこの続き物クセは崩せません。っていうか無理です(爆)
それはさておき、回数的にもうすぐ二百回。
で、記念企画は…やっぱすんのかなぁ、めんどくせぇ(ぉ


『4行小説』

★瑞佳
「えっと、観鈴がやってたサウンドタイトルテーマ、ONE編だよっ」
「司会はわたし、要領は観鈴とおんなじで、えっと…」
「そうそう、初回のテーマはオンユアマーク」
「これは英語だね。位置について! ってことだよ」

名雪「く〜…」
瑞佳「はれっ?」
名雪「く〜…うにゅ…」
瑞佳「ちょっと名雪」
名雪「く〜…もう食べられない…」
瑞佳「いきなり寝てないでよっ!」
名雪「うく…あれっ? あ、おはよう瑞佳」
瑞佳「はぁ…おはようじゃないよ」
名雪「ついつい寝ちゃってたよ」
瑞佳「もう、今回は初回なんだよ? いきなり寝てたらだめじゃない」
名雪「ごめんね。えっと、それでなんだっけ?」
瑞佳「何が?」
名雪「テーマだよ、テーマ。あ、遅れたけどわたしが今後瑞佳のアシスタントだよ」
瑞佳「…はぁ」
名雪「どうしたの?」
瑞佳「テーマならとっくに言ったよ」
名雪「え? 聞いてないよ?」
瑞佳「名雪は寝てたから聞いてなかっただけだよ!」
名雪「わ、びっくり」
瑞佳「あのね…」
名雪「えっと、それじゃあ四行するね」
瑞佳「はぁ…先行き不安だよ…」

★名雪
「位置について、って四行で瑞佳が言ってたと思うけど…」
「わたし陸上部の部長さんやってるから凄く聞き慣れた言葉だよ」
「今まさに始まる足の競技」
「そして目指すは白いテープ…それと、走るのが好きだからいいんだよね」

瑞佳「………」
名雪「どうしたの?」
瑞佳「名雪、わたしの四行聞いてたんだよね?」
名雪「そうだよ」
瑞佳「だったら何でテーマを聞いてないなんて応えたの」
名雪「そこは多分不可思議なお約束ってやつだよ」
瑞佳「もう…。もしかして、司会って遊ばれるための存在なの?」
名雪「うーん、それだと困るよ」
瑞佳「早速わたしで遊んでる名雪に困られても、こっちこそ困るよ」
名雪「わたし遊んでないよ?」
瑞佳「…もういいよ。じゃあゲストさん呼ぶね」
名雪「う、うん」
瑞佳「記念すべき一人目、いらっしゃいませー!」
聖「早速やっているな。今回も穏やかな語りの場となることを期待しているぞ」
瑞佳「というわけで、霧島聖先生だよ。…穏やか、でしたか?」
聖「少なくとも、司会とアシスタントでゲストをいじめることはなかったからな」
聖「もしくはほったらかしだ。まぁ、ゲストからのフォローが必要であったが…」
名雪「じゃあ、聖先生からもフォローがくるのかな」
聖「意図的に頼るのはいただけないぞ」
名雪「そっか、そうですよね」
瑞佳「えーっと、とりあえず聖先生、四行をお願いします」
聖「ああ、分かった」
瑞佳「(それにしても、いじめるってのは佳乃さんや遠野さんのことなんじゃ…)」
聖「どうかしたのか?」
瑞佳「い、いえっ、なんでも!」

★聖
「オンユアマーク」
「On Your Mark」
「ちなみに英圏では…」
「Ready, steady, go! とも言うそうだ」

瑞佳「えっ、と…」
聖「以上だ」
名雪「なんか激しく省略化を感じるんですけど…」
瑞佳「そうそう、それそれ」
聖「気にしないでもらいたい」
聖「これは初回だしな。それに…」
瑞佳「それに?」
聖「ここはAIR偽小説がゆえに、また機会はくるだろう」
聖「だからその時にはどんと語らせてもらうとしよう」
瑞佳「は、はぁ、そうですか…」
名雪「じゃあ瑞佳、次のお客さんを」
瑞佳「でも次で最後なんだけど…」
名雪「ええっ? なんで?」
瑞佳「とりあえず一作品一人でいいかなっ、って…」
名雪「ああ、初回だから?」
聖「ふっふっふ、私の思惑がどうやら当たっていたようだな」
郁未「まぁ、初回からとばしても後が大変だしねぇ」
瑞佳「って、勝手に登場しちゃだめだよ天沢さんっ」
郁未「堅いこと言いっこなし。誰もそんなの気にしてないわよ」
瑞佳「唯一の秩序なんだけどなぁ…」
名雪「その割には守られてないと思うけど」
聖「そうだな。おおよそ司会の操れる秩序は話のテーマ、そして流れくらいのものだ」
瑞佳「やれやれ…」
聖「まぁ安心したまえ。よほどの場合でない限りは流れは変わらない」
郁未「そうそう」
名雪「慰めになってるのかな、これ…」
瑞佳「もういいよ。えっと天沢さん、オンユアマークで四行だよ」
郁未「了解っ」

★郁未
「名雪が陸上部って話は前にも聞いたわね」
「そして私は経験者でもある」
「でも本当の位置につくのは…」
「非日常を脱出して日常へと就いたその時から、かな」

聖「それはつまり、問題の決着がついた、という解釈でいいのかな」
郁未「…そうね」
名雪「何が問題だったの?」
郁未「話すと長くなるから喋るのはやめにしとくわ」
郁未「でもってもうおしまいでしょ? あんまり長くいってもね」
瑞佳「何もそう遠慮しなくても…」
名雪「でも、ゲストさん四人ってことは、瑞佳が早く終わりたかったんじゃないの?」
瑞佳「まぁ、そうなんだけどね…」
郁未「じゃあ終わりましょ」
聖「サウンドタイトルのスタートを切った、という事でな」
名雪「わ、そっか」
瑞佳「そう、そういう事」
瑞佳「次回からはもっとゲストさん呼ぶからね」
瑞佳「というわけで今回はここでおしまいっ」

<ひぶたを切ったんだよ>


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