『AIR偽小説第百八十七弾』

懲りずに第百八十七弾です。
大した話じゃないんですけど、200到達までにCLANNADできそうにありません。
…っていうか、結局やれないまま200を迎えそうです。
うーん、300かなぁ…(そこまでやるんか)


『4行小説』

★神奈
「人物語り。今回は名倉友里殿だ」
「由依殿の姉上だそうだぞ」
「そしてないすばでぃだそうだ」
「あまり場を荒らさぬゆえ、よくできた御仁であるな」

友里「どういう紹介のしかた?」
あゆ「いいなぁ、ナイスバディなんだねぇ」
友里「あんたものらないの。…ったく、もうちょっとちゃんとした人物紹介はしないのかしら」
神奈「余に不満があると申すか?」
友里「誰の姉とか体の話とかじゃなくって、こう人柄とか…」
神奈「場を荒らさぬと申したではないか」
友里「場をあらさないって、そういうのも普通じゃないの?」
あゆ「そんなことないよ。…ううん、そんなことあるかも」
神奈「ふむ…。つまりは、余達は普通じゃない御仁らにあらされてきたということであるな?」
あゆ「そうかもね…」
神奈「はぁ…」
あゆ「はぁ…」
友里「こらこらこら。勝手に落ち込んでないで話を進めなさいな」
神奈「む、そうであるな。では次は友里殿であるぞ」
友里「へ? ああ、自分で自分を語るってやつか」
神奈「うむ」
あゆ「友里さん頑張って」
友里「頑張るようなことなのかしら…」

★友里
「境遇を考えると…私って一度ロスト体になったのよね…」
「それ以前については…由依があんなことにならなければ…ってね」
「過ぎたことを悔やんでもしょうがないけど、やっぱり嫌だもの」
「でも、そういう事を乗り越えてきたからこそ今があるのかしらね」

あゆ「前向きですね」
友里「そう考えないとね。それに、やっぱり私はお姉ちゃんだし」
友里「いつまでも落ち込んでると、由依に笑われちゃうわ」
神奈「姉とは大変なものであるの」
友里「そう私が考えてる、っていうことかもしれないけどね」
あゆ「へええ…」
神奈「よい心がけであるな。由依殿はさぞかし幸せであろう」
友里「そう思ってくれるなら私も幸せだわ」
あゆ「いい関係だね」
神奈「うむ。では次はあゆ殿であるぞ」
あゆ「あ、うん」

★あゆ
「最初に神奈ちゃんも言ってたけど…スタイルいいよね」
「いいなぁ、羨ましいなぁ…」
「ボクあこがれちゃうよ」
「何かコツとかあるなら教えてほしいな」

友里「急に話題が変わったわね…」
あゆ「えっと、実際どうなんですか?」
神奈「余もそこは気になるところであるな」
友里「どうって言われても…環境の違いじゃないの?」
あゆ「うぐぅ、そういう応え方じゃなくて、何かこう…」
美汐「困っておられますから控えた方がよろしいですよ」
神奈「ぬわっ! ううむ、余に断りも無く…」
友里「見かねたのね」
美汐「はい。私といたしましては盗み聞きもよろしくないと思いまして」
友里「盗み聞き…?」
あゆ「うぐぅ、それでボクの質問は却下なの?」
美汐「ええ、却下だと思います」
あゆ「なんで美汐ちゃんが応えるの…」
神奈「おほん。改めて、天野美汐殿であるぞ」
美汐「その紹介はもう手遅れですよ」
神奈「ええい、勝手に出てきたお主が原因ではないか!」
友里「まあいいから。語りやるんならやってちょうだいよ」
美汐「ええ、承知いたしました」
あゆ「うぐぅ、ボクの質問…」

★美汐
「お姉さんという立場の方はこの場には幾人もいらっしゃいますが…」
「各々、訳ありですね。名倉さんもそうです」
「その訳ありの中で、家族の絆を大事に持っていらっしゃる」
「とても人間として、しっかりした方だと思います」

友里「随分綿密な言い方をするわね…でも、ありがとう」
美汐「いえ…。当たり前に大切な事ですから」
美汐「体型がどうとかを一番に気にしている場合ではありません」
あゆ「うぐぅ、それってボクへのあてつけ?」
友里「そうね、気にしてる場合じゃないわね」
あゆ「うぐぅ、友里さんまで…」
神奈「ところで美汐殿。訳ありという言葉が出ておったが…」
美汐「教えませんよ」
神奈「遮るでない。まだ質問の途中であろうが」
美汐「教えませんよ」
神奈「うぬぬ…」
友里「ま、まぁそんなところで次の人呼んじゃっていいんじゃないの」
あゆ「そうだね…」
神奈「仕方あるまいな。では次の客人よ参るがよい!」
繭「みゅーっ」
神奈「というわけで、椎名繭殿であるぞ」
友里「印象が由依に似てるわね…さてさて、何を語ってくれるのかしら」
美汐「期待は過度にしない方が、新鮮味を感じられますよ」
友里「どういう事…?」

★繭
「おねえさん…」
「とっても優しい香り」
「包容力いっぱい」
「ひょうげんすると、こんな感じ?」

友里「へえ…なんかありがとう」
繭「えへへ」
美汐「褒め言葉満載ですね」
あゆ「要するに友里さん相手には悪口は出ない、ってことだね」
神奈「それだけ慕われておる証拠なのであろうな」
友里「あ、私ってそんなに慕われてるの?」
繭「…うん。そう思う」
美汐「要するに、敵を作っていない…という事では」
あゆ「そういうことなんだ…」
友里「ちょっと、そういう表現やめてほしいわ」
神奈「おほん。それでは最後の客人であるぞ」
少年「やあ、また会ったね」
友里「あら、あなたは…」
神奈「少年殿であるぞ」
あゆ「既に知り合いなんですね」
繭「おなじさくひんだし」
美汐「椎名さん、そういう解釈は無粋というものですよ」
繭「みゅー…」
少年「いやいや、同作品だとかそういう理由じゃないんだ」
友里「そうね…。思えば、あなたと会えるのは限られた人だけだったしね」
少年「そう限られてもないはずなんだけどね。それじゃあ四行やるとしようか」

★少年
「彼女はねぇ、いい意味での強さをもっていたよ」
「けれども…やはり足りなかった、足りなかったんだ」
「だけど今…こうして話をしてるのは何かしらの運命かもね」
「きっと、前よりは違った心の強さを手に入れたんだろうね」

友里「…わかりにくいわねぇ」
少年「気にしなくていいよ。直接は語れないんだ、僕は」
友里「それは貴方のキャラじゃないでしょ」
少年「ばれたか…はは、嘘はよくないね」
あゆ「どこがどうキャラじゃないの?」
繭「しゅん…」
あゆ「しゅん…? ああ、氷上シュン君のことか」
神奈「そういえば少年殿と似ておるの。なるほど、そういうことであるな」
美汐「口調と性格で、似ている人はいくらでもいますよ」
美汐「そこでどう個性があるかどうか、そこがポイントではないでしょうか」
友里「そういう意味では、私は個性はちゃんとあるかしら? 似た人他にもいるわよね」
神奈「余の覚えている限りでは、香里殿や雪見殿、そして晴香殿がそれにあたるかの」
あゆ「それって口調だよね…。香里さんは“あたし”って言うし、ちょっときついところあるし…」
あゆ「雪見さんは演劇に熱心だしね。晴香さんは…うぐぅ、あんまり具体的に言いたくないなぁ」
繭「それに比べると個性があるの」
美汐「そういう結論ですね」
少年「そうそう。友里は性格がやや柔らかいしね」
友里「それって目だってないとも言うんじゃ…。まぁいいわ」
あゆ「まとまった、かな?」
神奈「そうであるな。では、これにておしまいとする!」

<まぁ普通よ>


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