懲りずに第百八十五弾です。
★神奈
往人「発端者ではあるが、召集はしてないぞ」
★往人
べしっ
★あゆ
往人「いや、多分慣習だぞ」
★みさき
往人「そうか、俺は凄かったのか…」
★晴子
往人「おい…ぼろくそじゃないか」
★葉子
往人「お前、まじめにやる気なしだな?」
<居候ビーム!>
人物語りもそろそろおしまいが近づいてきました。
現状の調子でやってけば200弾までには終わりそう。
まぁCLANNADキャラが参戦すればその人たちの分も当然やるわけですが…。
いや、AIRやらKanonやらのほかのキャラを含めれば終わらなさそうですけど…
それやるとそろそろあゆがグレそうな気も。(知らん人物を語らそうとすな)
『4行小説』
「人物語り。今回は国崎往人殿だ」
「この企画の発端者であり根源であるということだ」
「さまざまな人物を召集し、引き合わせ…」
「まこと大きな存在であるの」
神奈「ん? そうなのか?」
あゆ「そうだよ…。召集してるのって佳乃さんだよね?」
往人「よくわかってるじゃないか。たしかお前は霧島診療所に連れてこられた最初の人物だよな」
あゆ「最初はたしか祐一くんじゃなかったっけ…」
往人「そういやそうだな…。まぁそんなわけだ神奈。俺は根源というところまでだな」
神奈「ふむ…これは余の勘違いであったな」
あゆ「散々誘拐とかされてきたのに勘違いしてる場合じゃないよ」
神奈「そうであるな…。おほん、さてさて語りに戻るぞ」
往人「お前も随分変わったな…。初登場時はだるそうに傍観者やってたのにな」
往人「ま、その積極性がゆえに俺は司会を外れたわけだが。今後とも頼んだぞ」
神奈「そう褒めるでない、照れるではないか」
あゆ「褒めてる…の?」
往人「多分な」
神奈「多分とはどういう意味だ?」
往人「気にするな。さてと…次に俺だな、自分で自分を語る四行だ」
「さてと、俺はよく目つきが悪いといわれる」
「そんな見た目どうこうよりだ、俺はまず人形遣いだ」
「だから俺の人形劇を見ろ。そして楽しめ、笑え!」
「さあ、人形劇の始まりだ…」
往人「痛いぞ、何をする」
神奈「何を勝手に始めようとしているのだおぬしは」
往人「人形劇を見たい子供のために折角サービスをしてやってるんだ、素直に受けろ」
神奈「…子供とは余のことか?」
往人「ほかに誰がいる。あゆは実はお前より見た目年齢は年上なんだぞ、一応」
あゆ「うぐぅ、なんか引っかかる言い方だよ」
神奈「ええい無礼者が! 今回は人形劇などは許さぬ! さあ次はあゆ殿だ」
あゆ「ま、まぁまぁ神奈ちゃん。せめて往人くんの四行へのコメントとか…」
神奈「何を語るというのだ。無理強いさせられる人形劇など言語道断であるぞ」
あゆ「それもそうだよね…」
往人「はぁ…。この人形の由来を知れば神奈はそれこそ飛びつかなければならないんだぞ?」
往人「と、楽屋的なことはぬきにするか。いい、とっとと次にいってしまえ」
神奈「まったくもって投げやりであるの…」
あゆ「じゃ、じゃあ次はボクだね?」
「観鈴ちゃんからよく聞いたことだけど…」
「たしかに目つき悪いよね」
「けど、心根は優しいんだよね」
「多分、だからみんななんとなくでも四行ってやってるんじゃないかな」
あゆ「慣習って、そんな身も蓋もない…」
神奈「しかも言われた本人が否定してどうするのだ」
往人「それもそうだな…」
往人「つってもまぁ、これは天のお告げってやつだ。俺は知らん」
あゆ「いや、往人くんが知らんじゃ困るでしょ…」
往人「誰が困るんだ」
神奈「この場で色々何かをやりたいという面々を幾人も目にしたのだ」
神奈「しかしそれは往人殿から承認を得ねばならぬ、という事であるからな」
往人「そういやそうだったな…。いや、それでいいのか?」
あゆ「あれっ、悪いの?」
神奈「ならば余たちは好き勝手にやらせてもらうぞ」
往人「それは困るぞ。やっぱり俺の許可を得てもらうことにしよう」
あゆ「それほどの権限があるかどうかは現状微妙だけどね」
往人「こらお前、余計な口を挟むな」
あゆ「うぐぅ、でも…」
神奈「往人殿の言動を見ていると、どうも頼りなく思えるというわけであるからの」
往人「そうか…。よしわかった、俺がしっかりしてやるぞ」
往人「くだらないはた迷惑なことをやろうとしたら、居候サイコキネシスでしとめてやる」
あゆ「何それ…」
神奈「横文字を使えば強そうに見えるという理由ならば、裏葉の方がおそらく上であるぞ」
往人「お前らな…。せめて少しは頼れ」
あゆ「うぐぅ、そう言われても…」
神奈「このままでは埒があかぬな。客人を招くぞ!」
みさき「私が来たところで解決するのかな…あっ、もしかして食通度合いで決めるとか?」
神奈「というわけで川名みさき殿であるぞ」
あゆ「食通度合いって…何決めるの?」
あゆ「神奈ちゃんも神奈ちゃんで、逃げに走っちゃだめだよ」
神奈「しかしであるな…」
みさき「まあいいんじゃないかな。細かいことは抜きで往人ちゃん中心で物事決めてればいいよ」
みさき「もちろんある程度ってとこまでだけど」
往人「ま、そんな風にだ。決め事はだいたいやってる連中に任せてる主義だ」
往人「第一、呼ぶ人物もおおよそ司会が選任してるしな」
神奈「ふむ…。まあよい、では往人殿について四行であるぞ」
往人「それにしても…立派にアシスタントしてるな、あゆ」
あゆ「え?」
往人「司会に対してまじめにツッコミ入れてるのは大したもんだ」
往人「司会がだらしない時はそうでなくてはならんからな」
あゆ「えへへへ」
神奈「余がだらしないと申すか!?」
みさき「まあまあ。次は私が四行やるんだからね」
神奈「そうして流されるのだの…」
「往人ちゃんはねぇ、陰で多分色々頑張ってるんだよね」
「というイメージとは裏腹に、多分全然何もしてないんだよね」
「放任主義だって言ってたし…。けどね…」
「皆、だいたい往人ちゃんの意思をもらって動いてるんだよ。これって凄くないかな」
あゆ「言われて納得してるのはどうかと思うよ」
往人「いちいちうるさいぞ」
みさき「とにかく、それだけ皆にこの四行が浸透してるってことだよ」
みさき「後は食べ物が毎回出れば完璧なんだけどな…」
神奈「誰が用意するというのだ」
みさき「アシスタント…ダメかな?」
あゆ「え、ボクが用意しなきゃいけないの…」
みさき「たい焼きを食い逃げするついでに、たこ焼きとかいか焼きとかも狩ってきてほしいよ」
あゆ「ちょっと! ボクは食い逃げしないってば!」
みさき「冗談だよ」
あゆ「うぐぅ…」
みさき「お弁当作り同盟ができたって噂を聞いたんだよ。だからその人たちに頼ればいいんじゃないかな」
神奈「おお、よい案であるな。では往人殿、早速手配をしておくがよい」
往人「お前らな…。なんでそう勝手に…」
往人「俺はそんなのでは動かんぞ。やるんなら自分らでやれ」
みさき「ね、放任主義だよ。往人ちゃんは面倒がりだもんね」
往人「ああそうだ、放任主義だ。納得してるならちゃんと自分らでやれよ」
みさき「う〜、否定してやってくれると思ったのに…」
神奈「頑なに拒否をされたはどうしようもないの」
あゆ「うぐぅ、もうちょっと違う発想をしようよ…そんな不純な目的じゃなくて…」
神奈「おほん! では次の客人を招くぞ!」
晴子「いつになく誤魔化し度合いが激しいな、今回」
神奈「神尾晴子殿であるぞ」
往人「なんだ。晴子がわざわざ俺を語るなんて珍しいこともあるもんだ」
晴子「あほいい。ほんまは観鈴がベストなんやろけど、あえてうちが出たったんや」
晴子「ほなとっとと語るでぇ。ほんでとっとと終わりにしいや」
あゆ「うぐぅ、早々に切るつもりだね…」
みさき「何か語りたくない事情でもあるんじゃないかな…」
「居候はな、はっきり言ってあほちんや」
「うちみたいなさばさばした性格したんが相手やなかったら…」
「間違いなく警察に突き出されとるで」
「ほんま、どんな人生送ってきたんや。もちっと社会に対応できるよう教育受けてきいや」
晴子「うちは事実を言うたまでや」
みさき「往人ちゃんってそんなに人間できてないの?」
晴子「ああ、できとらへん。ほんまになぁ、TVアニメ版でもしょっちゅう飯めしメシ言うてたかっとるし」
往人「たかってない! 人を物乞いみたいに言うな!」
晴子「変わらへんと思うけどなぁ…哀れなうちの人形におめぐみをーってのと何が違うんや」
往人「こぉんのぉ…」
あゆ「わわっ、神奈ちゃん早く次の人呼んで!」
神奈「荒れる予定ではなかったのだがの…。では次参るがよい!」
葉子「そして私ですか」
神奈「うむ。鹿沼葉子殿だ」
往人「お前だってただの酒飲みだろうが!」
晴子「はんっ、節操なしに食っちゃ寝してる居候に言われたないなぁ」
往人「お前なあぁ…!」
葉子「…この口げんかをおさめれば満足ですか」
神奈「う、うむ、そ、そうであるぞ」
みさき「なんで神奈ちゃん腰ひけてるの」
あゆ「葉子さんが喧嘩仲裁のためだけに呼ばれたと思った、という事を感じてるんじゃないのかな」
みさき「あれっ? 葉子ちゃんそんな技持ってるんだ?」
葉子「では…」
バシュウウウウ…
往人「殺気!?」
晴子「おわっ、なんやなんや!」
…シュウウウ
葉子「止まりましたね」
神奈「みたいであるの…」
あゆ「すごい。二人同時にぴたりと反応して止まったよ」
みさき「うわぁ、葉子ちゃんって凄いんだね」
葉子「反応がいいようで」
神奈「おほん。改まったところで葉子殿の四行であるぞ」
葉子「わかりました…」
晴子「って、完全に力脅しやないかい」
往人「これも摂理ってやつか…」
「………」
「あまり語ることがありませんね」
「方術が使えるということもありましたが…」
「特にだからどうだというのも…」
葉子「いけませんか」
往人「いや、いい…」
あゆ「あっさり認めた…」
みさき「さっきの脅しが効いてるんじゃないのかな」
晴子「かもしれへん。うちも逆らいとうない」
晴子「ほんま、おっかないやつ呼びくさってからに…」
神奈「気まずい雰囲気になっておるの…」
葉子「神奈さん」
神奈「う、うん? なんだ?」
葉子「もう終わってはどうですか」
神奈「…仕方あるまいな」
往人「なんか最後はやけにあっさり…」
晴子「ま、ええやん。ところどころで噂になっとるやろ。それで十分や」
往人「そうなのか…?」
みさき「積極的に出てくればいくらでも語る機会はあるよ」
あゆ「出てこないんだろうけどね…」
神奈「おほん。ではこれにておしまいとする!」
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