『AIR偽小説第百八十四弾』

懲りずに第百八十四弾です。
最近はちゃんとしたSSってのが書けないですね。
一応書こうとしても、すぐにだれだれになって、
何より表現の浮かばなさと言ったら…それは前々からでもありますけど(爆)
もっとなんやかんや読むべきなのよねぇ、という気持ちはあれど…
何故か違うものに走ってしまう私に問題が大有りなのですが。


『4行小説』

★神奈
「人物語り。今回は相沢祐一殿だ」
「たしか聞いた話、相当な扱いを受けながらもここへの遍歴は長いそうだ」
「なかなかの努力者であるの…と思ったのだが、怠惰な要求が多いそうであるな、嘆かわしいことよの」
「また、合言葉は気合だそうだ」

祐一「どういう知識仕入れてんだお前は」
あゆ「でも合ってるよね、祐一君そんなだし」
祐一「お前は黙ってろ。おい神奈」
神奈「偉そうな口をきくでない。余の四行が不服だと申すか」
祐一「ああ、不服も不服だ。世界一の山だと言われて裏山を登らされるくらい不服だ」
あゆ「うぐぅ、よくわかんないよそれ」
祐一「あゆは黙ってろ。で、神奈」
祐一「そんな曲がった前提知識で俺を語ろうなど、不届き千万ってやつだぞこのやろう」
神奈「曲がっておるとは思えぬがの。ほれ、あゆ殿が同意しておったであろ?」
あゆ「うん、そうだね」
神奈「あゆ殿は祐一殿との関係が深い。そのあゆ殿が同意したのならば…」
祐一「あゆの同意なんかは意見のうちに入らないから気にするな」
あゆ「うぐぅ、ひどい…」
神奈「やはり祐一殿も無礼者であるな」
祐一「とりあえず、怠惰だとか気合だとかってことは取り消せ」
祐一「俺は毎日精一杯努力しているぞ。逆上がりもお手の物だ」
あゆ「そういう意味不明な事言うから誤解されるんじゃないの」
祐一「…訂正しよう。努力はしている。で、気合ってのも…」
あゆ「よく祐一くんが言ってるじゃない。気合だ、って」
祐一「あれは人に向けて使ってるから俺自身が対象じゃないんだ」
あゆ「そういうのは多分関係ないよ」
神奈「うむ。気合と聞けば祐一殿、という事であるからな。対象がどうかは関係ない」
祐一「ぐっ…。ならば、努力だ。俺は人一倍努力しているぞ」
神奈「たとえばどんな努力なのだ?」
祐一「今俺が着ている服は学校の制服だ。毎度同じに見えるが、実は細かく違う」
祐一「表の模様が裏に、裏の模様が表に出ている珍しい制服だ」
祐一「と、さりげにお洒落に気をつけているとことかな」
神奈「なんと!? そうか、それは珍しいものであるな…」
祐一「そうだろそうだろ」
あゆ「うぐぅ、神奈ちゃんを騙しちゃだめだよ」
あゆ「…たしかに努力家ではあるよね。…あ、それは四行でやるね」
祐一「あれ? これでよかったのか?」
神奈「なぜ疑問系なのだ」

★あゆ
「変なところで一生懸命なんだよ祐一君って」
「人をからかうとことか…そんなところがよく目立つね」
「ボクなんかしょっちゅうからかわれて…」
「…そんないつもの祐一君らしい祐一君がボクの好きなところだよ」

祐一「よくわからんぞ」
あゆ「うぐぅ、そんなぁ…」
神奈「あゆ殿、具体的に祐一殿が祐一殿らしいとはどんなところだ?」
あゆ「それはね、無駄な冗談や行動に全力なところだよ」
神奈「ふむ…なるほど、それを踏まえるならばたしかに努力家であるな」
あゆ「でしょでしょ」
祐一「努力家って言葉が出てるくせにさっぱり褒められてる気分じゃないな…」
あゆ「いつも本気なんだよね、祐一君」
祐一「そうだな。本気だ」
あゆ「冗談にも本気だし」
神奈「それは本気と言ってよいものかの?」
祐一「細かい事はもういい。とりあえず…俺の四行でいいんだよな?」
神奈「うむ、そうであるぞ」
あゆ「がんばれー、祐一君」

★祐一
「応援されるようなとこなのか、コレ…」
「って、もう始まってるのか。えーとだな、俺は多分常識人だぞ」
「色々振り回されたり振り回したりって事は多分にあるが…」
「いざって時には支えになってやる。それが俺のポリシーだ」

あゆ「うわぁ、なんかかっこいいね」
神奈「いざという時、か…」
祐一「ああ。その代わり普段は思い切りふざけてやるぞ」
あゆ「うぐぅ、急にかっこ悪くなったよ…」
祐一「冗談だ。だいたいあゆ、お前はふざけてないのか?」
あゆ「なにその言い草。いつもボクがふざけてるみたいじゃない」
祐一「神奈にボケとツッコミを必ずやらせるという報告を聞いたぞ」
あゆ「うぐぅ、何それ!」
神奈「たしかにあゆ殿はよき相方であるぞ」
あゆ「ちょっとちょっと神奈ちゃん。そういう反応したらだめでしょ」
神奈「ん? 何かまずいのかの?」
あゆ「うーん、まずいとかじゃなくて…」
祐一「…ふむ、あゆにもいい合い方ができたんだな、うんうん」
あゆ「ちょっと祐一君、何をそこですごく頷いてるの?」
祐一「今までは俺に対するボケで精一杯だったが、立派になったなあと」
あゆ「ボケで精一杯じゃないよ!」
祐一「まさかツッコミもどんどんマスターしていってやるとは、師匠への餞になるぞ」
あゆ「誰師匠って…。ボクにそんな人はいないよ」
祐一「そして今神奈に対して…いよいよ次はうぐぅを広める番だな」
あゆ「ちょっと! 何そのつながり!」
祐一「さすがうぐぅをマスターしている者は違うな。こんなところにまで手を伸ばしているとは」
あゆ「祐一君ってば! さっきから言ってることがおかしいよ!?」
祐一「まぁそんなところで神奈、次にいってくれ」
あゆ「うぐぅ、話を勝手に進めないでぇ!」
神奈「…なにやら色々とよくわかった気がするぞ。では最初の客人よ、参るが良い!」
友里「変な時に呼ばれたわね…」
神奈「名倉友里殿であるぞ」
祐一「お、香里似だな。…もしかして妹が居る?」
友里「あれ、あなたには言ってなかったかしら? まぁその通りよ」
祐一「おお、さえてるな。これもうぐぅ効果だ」
あゆ「なにそのうぐぅ効果って!?」
祐一「うぐぅの元がそばに居ることにより、うぐぅ以外を当てられるという効果だ」
祐一「この前論文であゆの存在との関連性が発表されててな…」
あゆ「もっともらしくそんな事語りださないでよ!」
友里「…四行やっていいのよね?」
神奈「うむ、そうであるぞ」

★友里
「要するにあれね、相沢君は…」
「人で遊ぶのが得意である、と」
「目上の人が出てくるとうだつがあがらなさそうだけど…」
「自分の力範囲を有効に活用してるってとこかしら」

祐一「さすが香里だ」
友里「私は友里よ!」
祐一「冗談だ、気にするな」
友里「どういう冗談よ、ったく…」
祐一「まぁとりあえず、あれこれ当たってる。秋子さんに対して頭が上がらないのは確かだしな」
神奈「秋子殿…ぢゃむとやらの創造主であるな?」
友里「大げさな言い回しねぇ…」
祐一「それくらい言っても差し支えないほどの品だからな、しょうがない」
あゆ「そうだ。秋子さんに言ってもらえば祐一君のからかいも減少するかも…」
祐一「そうなる前に、あゆをからかいまくってからかい地獄に突き落としてやる」
あゆ「うぐぅ…」
友里「威勢いいわね」
祐一「任せろ」
友里「褒めてないわよ」
神奈「おほん。では次の客人であるぞ」
澪『こんにちは』
神奈「上月澪殿だ」
澪『神津公男…全然違うの』
神奈「いちいち誤変換を書き出すでない!」
祐一「スケッチブックにリボンか…それぞれ誰かを髣髴とさせるな…」
友里「知り合いがそういうの身に付けてるの?」
祐一「まずスケッチブック。これは栞がいつも携えている」
祐一「以前似顔絵を描いてもらった。緑とか紫の物体ができあがったぞ」
友里「…それ、似顔絵?」
祐一「俺が聞きたいところだ…」
あゆ「紫…凄いね」
澪『さすがに真似はできないの』
神奈「紫が使われてるとどこかまずいのかの? 澪殿の髪の色は紫ではないか」
澪『そうなの…さすがかんなちんなの』
神奈「うむうむ。余はすごいのだ」
祐一「いや、髪の色ならよかったんだが…」
友里「想像できるからその先はいいわ。で、リボンは?」
祐一「ああ、それはあゆだ」
あゆ「うぐぅ、ボク?」
友里「この子はカチューシャでしょ」
祐一「正確には昔のあゆだな。子供心によく覚えてるぞ」
あゆ「祐一君…設定が違くない?」
祐一「違くないことはない。お前はたしかにリボンだった」
あゆ「うぐぅ…」
友里「何か触れちゃいけないことなのかしら…」
神奈「…それくらいにするがよい。では澪殿の四行であるぞ」
澪『了解なの』

★澪
『なんだかんだ言いつつも…』
『覚えてることはしっかり覚えてて』
『優しい一面も見せてるところが浩平に似てるの』
『多分頼られる存在だと思うの』

祐一「嬉しくはあるが、折原と比べられてるのがなんだかな…」
友里「それは仕方ないんじゃないかしら」
あゆ「多分澪ちゃんにとって大切な人が浩平君なんだよね」
澪『そうなの』
あゆ「立場的にはボクにとっての祐一君だよね」
澪『そうなのそうなの』
神奈「よい会話であるの。さしづめ余にとっての柳也殿であるな」
あゆ「うんうん、そういう事」
祐一「さりげにお前らかなり恥ずかしい事言ってないか?」
友里「それだけ慕ってるってことを言っちゃってるもんねぇ」
友里「それだけ思われてるってことでもあるんだけど」
祐一「はは、まぁなぁ…」
神奈「おほん。それでは最後の客人であるぞ!」
みちる「いえーいっ。登場していきなり語っちゃうぞー!」
神奈「みち…」
みちる「もーぅ神奈ちんってば、すぐに語るって言ってるじゃんか。それじゃあいっくぞぉーっ!」
祐一「無駄に元気な奴だな…」

★みちる
「あのねぇ、多分こいつは重大な秘密なんだと思うんだけど…」
「あいざわゆういちは霧島医院のお手伝いさんとしてやってきたのだー!」
「で、それから逃げて解放されてのびのびしてるんだと思うんだけど…」
「やり残しはよくないよ? きっちりやらなきゃ!」

祐一「古いぞ、それ…」
みちる「にゅふふふ、この四行の目的がわっかんないかなぁー」
祐一「なんだ?」
みちる「あんたに限らず、色々やりたくてやり残されてる人は大勢いるんだよ」
祐一「俺はお手伝いをやり残してるわけじゃないぞ」
みちる「だからぁ、祐一みたいな権力ありそーでなさそーな人間が…」
みちる「率先してみんなの願いを叶えてあげなきゃ! ってことだよ」
祐一「意味がわからん…」
友里「なんか聞いた事あるわねえそういうの。由依が何かやりたいとか…」
澪『深山先輩も、部長同盟で色々やりたいって言っていたの』
あゆ「ああ、ということは…」
神奈「国崎往人殿に任せず、祐一殿が率先して誘いをかけろとこういうわけであるな?」
みちる「そうっ! 神奈ちんさえてるぅ〜」
祐一「なんで俺が…。主役やってやるとかいきまいてる折原や名字表記同盟の連中に任せろよ」
澪『浩平だとかたよりが出そうなの』
友里「つーか名字表記同盟って何…」
あゆ「だめだよ祐一君。多分あの人たち自分のことでいっぱいいっぱいだよ」
神奈「そうであろうな…。よって祐一殿を副責任者に余が任命するぞ」
神奈「もっとも、真の黒幕は余であるがな。ふふふ…」
あゆ「神奈ちゃん神奈ちゃん、黒幕ってのは大抵悪い人のことだよ」
神奈「なんだと!? …訂正するぞ、白幕だ」
あゆ「なに白幕って…」
友里「いや、別に黒幕でも間違ってないから」
祐一「っていうか俺がそんな役できんのか? つーかやりたくねー」
みちる「にょわっ! こいつもおくびょうものだー!」
祐一「こいつも、ってどういうことだ! 俺は面倒なのは嫌だっての!」
みちる「んに、残念…」
あゆ「祐一君、少しでも協力してあげてよ、ね?」
澪『めぐまれない人たちに愛の手を、なの』
友里「努力家なんでしょ? 大丈夫よ」
祐一「っていうか最後の客呼んだんだろ? さっさとシメろよ」
祐一「それなりにやってやるって約束はしてやるから…」
神奈「みちる殿、願いは届いたようであるぞ」
みちる「おおおっ! さっすがあいざわゆういち!」
祐一「いちいちフルネームで呼び捨てするな…」
神奈「と、まとまったところでおしまいとする!」
祐一「って、具体的に俺が何するんだか…」

<はっぱ>


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