『AIR偽小説第百八十三弾』

懲りずに第百八十三弾です。
「空には」という創作を読みました。
川口茂美視点という、なんとも珍しい…
珍しいのみならず、実にその視点ならではの、
観鈴との交流シーンや川口さんの人柄とか、そういうものがあり、
実にいい気分に浸らせてくれました。
ああいう良質なものをこちらにも反映させられたら…とは思うのですが…。


『4行小説』

★神奈
「人物語り。今回は名倉由依殿だ」
「いつも明るくいつも元気でいつもにこにこ、をもっとーとしておるそうだぞ」
「幼少の頃に可愛がっていたぺっととやらがなくなり」
「記憶をすげかえるほど凄惨な体験をしたそうだ…むごいものであるの」

由依「あのぅ、そこまで表現するほど酷いものでもないですよ?」
由依「実際、酷くはありましたけど…」
あゆ「もぅ、神奈ちゃん先先語っちゃだめだよ」
神奈「うむぅ。しかし余は詳しくは知らぬゆえ、余の感覚で語るしかないであろ?」
あゆ「そうなんだけどね…」
由依「えーと色々所感が必要なんですよね? 四行に対して」
神奈「うむ。存分に所感するがよいぞ」
あゆ「神奈ちゃん、意味わかってる?」
由依「あははは…。えーっと、いつもなんたらってところなんですが…そうですか?」
神奈「そうですかとはなんだ。おぬしのことではないのか?」
由依「えっと…」
あゆ「モットーって事は由依ちゃんがそう決めている事じゃないの?」
あゆ「本人が心当たりないってことは、周りが言っていることなんだろうね」
由依「そうそう、そうですよぉ」
神奈「なんと、そうだったのか。もっと元気とにこにことを求めているのかと思うたぞ」
あゆ「どうゆこと、それ…」
由依「話を戻すと、あたしに対する印象は結構いいってことなんですねぇ」
由依「そんなに明るいですか? たしかに楽しまないと損だとは思ってますけどねぇ」
あゆ「そういうところじゃないかな。楽しまないと損だっていう気持ちが」
神奈「うむうむ。大事なことであるな」
神奈「余達もそうあるべきかの。のうあゆ殿」
あゆ「そうあるべき、って…とっくにそうあるつもりなんだけどね…」
神奈「そうだの…」
由依「あのぅ、お二人は相当嘆いてますけどそんなに毎回酷いんですか?」
神奈「まぁ、そうとも言うかの」
由依「毎回いぢめられたり誘拐されたり投げられたり?」
神奈「そこまでは酷くは無いが…」
あゆ「油断はできないよね」
由依「ふえぇ、大変なんですねぇ…」
神奈「おほん。それは今はよい。今回は由依殿についてなのだからの」
あゆ「そうだね。えーっと由依ちゃん、ほかに無いかな」
由依「今澪さんと間違えかけましたね?」
あゆ「うぐぅ、それはちょっと前の弾をちょろっと見たからであって…」
神奈「ええい、斯様な楽屋的内容につっこむでない! ほら由依殿、他にはないのか?」
由依「うう、神奈さんまで間違えかけましたぁ」
神奈・あゆ「「………」」
由依「ひどい扱いですねぇ、あたしって」
神奈「ええい、こうなったら客人を呼ぶぞ! はよう参れ!!」
佐祐理「あははーっ、こんにちはーっ」
神奈「というわけで、余とあゆ殿の心の支え、倉田佐祐理殿だ」
佐祐理「そう言いながら小百合と誤変換をしましたね…佐祐理は悲しいです」
神奈「ええいっ! 佐祐理殿まで斯様なことにつっこむでないわ!」
あゆ「うぐぅ、もうめためた。えーと次の語りに移ろう。次ボクだよね?」
由依「そういえばまだやってなかったですねぇ。じゃあお願いします」
あゆ「神奈ちゃんの四行についてはもういいの?」
由依「それは追々…できればいいですけど」
あゆ「そうだね」

★あゆ
「ペットを飼ってたそうだけど、たしか名前が…ちょこって言ってたっけ」
「ボクも実はペットを…あ、ボクが飼ってるわけじゃないんだけどね」
「水瀬家にぴろっていう猫が飼われてるんだよ。佳乃さんちも犬がいたっけ…」
「ちょこも生きてればきっとこの場にこれただろうに、残念だよね」

佐祐理「ふえっ? 由依さんについての四行ではなかったんですか?」
あゆ「あ、うぐぅ、そうだったんだけど…」
由依「たしかにあたしについてではないですけど、ちょこについてフォローしようとしてくれたんですし」
由依「だからいいですよ、ありがとうございます」
あゆ「うぐぅ、よかったよ」
佐祐理「由依さんって優しいんですね」
由依「ええっ? いやですよぉ、そんなことありませんてぇ。えへへ」
神奈「随分と嬉しそうであるの」
あゆ「ほめられたから嬉しいんだよ、きっと。ボクも嬉しかったよ」
由依「えへへへ」
佐祐理「ところで、ペットがいらっしゃったんですね。生きていればってことは、今はもう…」
由依「でもたまに会えるんですよ」
あゆ「え?」
由依「この前なんか、巨大ハムスターの目からビームから身を呈して守ってくれて…」
神奈「うむうむ、主人に忠義を尽くす…忠臣の鏡であるの…」
あゆ「いやいや神奈ちゃん、つっこむところはそこじゃないでしょ」
佐祐理「あのぅ、たまに会えるとはどういうことなんでしょう?」
あゆ「しかも巨大ハムスターって何? 目からビームって?」
由依「ええとぉ、それは話すと長くなるのでぇ、また今度にしてください」
あゆ「ええっ?」
佐祐理「うーん、とっても気になりますねぇ」
神奈「かたかなだと余にはさっぱりわからぬ…。さあ次は佐祐理殿であるぞ」
佐祐理「あ、はいっ。…しょうがないですねぇ」

★佐祐理
「由依さんのいいところは、あっけらかんとしてるところですね」
「普通にまぁいっかと済ませるんじゃなくて…」
「“いいじゃないですか、気にしないでくださいよぉ”と自然に流せるところ」
「そんな性格なんだと思うんです。小さな悩みごともそうやって越えてゆけるところ、佐祐理は大好きです」

由依「うーん、でもあたしも悩みありますよぉ?」
佐祐理「大きな悩みじゃなくって、小さな悩みだってことです」
佐祐理「由依さん、小さなところにはこだわらなさそうじゃありませんか」
由依「あ、言われてみればそうかもしれませんねぇ」
由依「これは気づきませんでした」
佐祐理「あははーっ」
あゆ「あっさりまとまったね」
神奈「これも佐祐理殿のなせる技であるかの…。うむうむ、では次の客人であるぞ!」
佳乃「やっほー。みんな元気にしてたかなー?」
神奈「霧島佳乃殿…んん!? 余は呼んだおぼえはないぞ!」
佳乃「またまたぁ。あたしかおりんから招待状もらったんだよぉ。あんたにあげるわ、って」
あゆ「うぐぅ、香里さん逃げた…」
佐祐理「というより招待状なんてあったんですねぇ、佐祐理はびっくりです」
神奈「いや、斯様なものを余は作った覚えは…」
佳乃「とーにかーくっ! 今回は由依ちゃんだねぇ、びしびし語っちゃうよぉ」
由依「うーん、佳乃さんもあたしに負けじと元気ですねぇ」
あゆ「佳乃さんの元気ってのはまた方向性が違うような…」

★佳乃
「由依ちゃんはねぇ、いっちばんのポイントはそのリボンだよぉ」
「でっかいりぼんをつけてるキャラって、子供じゃないと目立たないからわからないしねぇ」
「そういう意味では、澪ちゃんや小さい頃のうぐぅちゃんと似てるんじゃないかなぁ」
「人間万事塞翁が馬だよぉ」

佐祐理「塞翁が馬というのは関係ないと思いますけど」
あゆ「ってか、なんでボクを引き合いに出すの!? しかもうぐぅちゃんって呼ばないでよ!」
佳乃「ええ〜? うぐぅちゃんをうぐぅちゃんと呼ばずしてなんて呼ぶのぉ?」
あゆ「うぐぅ、普通に名前で呼んでよ!」
佳乃「でもうぐぅちゃんはうぐぅちゃんだしねぇ」
あゆ「うぐぅ、違うったら!」
由依「あ、そっか。一つ謎が解けましたよ神奈さん」
神奈「なんだ?」
由依「神奈さんやあゆさんがあたしを澪さんと間違えたりしたのは、このリボンですね!」
神奈「…う、うむ、そうであると思うぞ」
由依「…違うんですか?」
神奈「ええいっもうそのようなことはよい! 最後の客人を招くぞ!」
詩子「やっ、元気してたかな諸君」
神奈「これまたいつも元気な柚木詩子殿だ」
佐祐理「なるほどぉ、今回は元気シリーズなんですねーっ」
詩子「何の話?」
佐祐理「ゲストさんの共通点ですよ。あははーっ」
詩子「へえ…元気シリーズねぇ…。もうちょっと可愛げのある名前ないの?」
佐祐理「はえ? すごく合ってると思いますけど」
詩子「ふうむ…それもそっかな」
由依「登場時に“元気してたかな、かな?”って言ってましたしねえ」
詩子「こらこら、それはまたキャラが別の人よ」
由依「ううっ…」
あゆ「ふぅ、まぁ神奈ちゃんがそういう主旨だったんなら佳乃さんが来たのも納得はいくけど…」
神奈「いや、余はそういう繋がりを完全に意識したわけでは…」
佐祐理「そうですねぇ。香里さんだとつっこみ役に適してますしねぇ」
佳乃「えええーっ? かのりんもツッコミはちゃんとやるよぉ」
あゆ「そういう意味でのバランスとりなんて意識しなくていいよ…」
由依「司会も大変ですねぇ」
詩子「って、そんなバランスが必要なのかなぁ…とにかく語るねっ」

★詩子
「最初から明るい話題できたようだから一つ…」
「大変な過去についてちょっと聞いてみたいと思うな」
「でもね…それから開放された顔、それをしてる気がするのよね」
「みんなこうやって過去を越えてゆくのねぇ、うんうん」

由依「納得しちゃって、それで終わりになってませんか?」
詩子「あー、まあそうとも言えるかな」
佐祐理「それじゃあこれでまとめということでしょうか」
神奈「ん? ではもう終わりにしてよいのか」
詩子「ちょちょちょ、ちょっとちょっと。なんなのその短絡的なのは」
佳乃「それが詩子ちゃんのよさってことだよぉ」
あゆ「うぐぅ、そうなのかな…」
詩子「いやいや、私のよさとかそういう話じゃないでしょ?」
由依「けど、まとめはもう終わったと思いますよぉ。そろそろいい頃ですし」
詩子「がくっ。それじゃあ私呼ばれただけになっちゃう…」
佳乃「ううん。四行やったから十分だよぉ」
詩子「たしかに四行はやったけど…うーんまあいいわ。じゃあ終わりにしちゃって」
あゆ「だそうだよ、神奈ちゃん」
神奈「うむ、心得た」
由依「あんまり荒れなくてよかったですよぉ。毎回こうだといいんですけどね」
あゆ「毎回佳乃さんにうぐぅちゃんとか呼ばれてるとボクの気が休まらないよ」
佳乃「うぐぅちゃん、そう落ち込まないで」
あゆ「うぐぅ、誰のせいだと思ってるの…」
詩子「落ち込むのもうぐぅちゃんと呼びたくなるのも無理もないと思うけどなぁ」
あゆ「どういう意味?」
佐祐理「あははーっ、荒れそうになる前に早く終わってくださいっ」
神奈「やれやれだの。ではこれにておしまいとする!」

<この調子でいっきますよぉ>


戻る