懲りずに第百八十二弾です。
★神奈
あゆ「そうだね…羨ましいね…」
★あゆ
未夜子「どうして謝るのかしら?」
★未夜子
郁未「…ずるいよお母さん」
★郁未
未夜子「郁未…」
★瑞佳
あゆ「…そう、なんだけどね」
<もうぐだぐだ>
一時は書くのから離れてましたが、
こうして時折定期的に書いてたりしますと、落ち着きの場所だなあと。
そう思える気がするのです。書いてる内容はくだらないものばかりですが(苦笑)
しかも話の方向性がまったくもってとんでもない方向に…。
定期的感覚で、普通の小説なども書ければいいのですがねぇ。
『4行小説』
「人物語り。今回は天沢未夜子殿だ」
「たしか、郁未殿の母君であるな」
「母君か…余にとっては実に羨ましい存在だ」
「余も早く会いたいものぞ…」
神奈「うむ…」
神奈「…と、余とあゆ殿でその話をすると深刻になってしまうの」
あゆ「うん」
神奈「では早々に招くとするぞ」
あゆ「…とその前に神奈ちゃん」
神奈「なんだ?」
あゆ「その、未夜子さんって人についてどれだけ知ってるの?」
神奈「郁未殿の母君であるぞ」
あゆ「他には?」
神奈「ふっふっふ、余を侮るでないわ。ちゃんと追加情報も入っておるぞ」
あゆ「えっ、どんななの?」
神奈「未夜子殿が作るくりぃむしちゅーとやらは絶品だそうな」
あゆ「へえ…。…他には?」
神奈「…郁未殿の母君であるぞ」
あゆ「それはもう聞いたよ。他には?」
神奈「………」
あゆ「それだけなんだね?」
神奈「…うむ」
あゆ「はあ…なんでそうやってよく知らない人について語ろうとするの」
神奈「あゆ殿、その質問は不毛になるぞ」
あゆ「威張って言うことじゃないと思うけど…まあ今更しょうがないのかな」
神奈「うむ、そうだ。さて、参るが良いぞ未夜子殿!」
未夜子「こんにちは」
神奈「というわけで天沢未夜子殿であるぞ」
あゆ「うぐぅ、こんにちは」
未夜子「不思議なものね…こうしてまた現実に居られるなんて…」
神奈「戸惑うものも無理はないが、遠慮はしなくてよいぞ」
あゆ「ちょっと待って、現実に居られる…って?」
未夜子「私は一度亡くなった身ですから」
神奈・あゆ「「!!」」
未夜子「たしか…魔法、でしたっけね。不可視の力を超える力を持つんですね…」
あゆ「うぐぅ…なんで神奈ちゃんこういう呼んではいけなさそうな人を語ろうとするの」
神奈「いや、まさかそういう事情があろうとは…世の中は広いものだの」
未夜子「私を語るとのことですが…どのような?」
あゆ「え、えーっと、まずはボクからやりますね」
未夜子「はい」
「とっても落ち着いた雰囲気の…」
「優しい、お母さんだね…うん、ボクには分かるよ」
「だから…郁未さんはとっても好きなんじゃないかな」
「でも亡くなったっていうのが…とんでもないよね…うぐぅ、ごめんなさい」
あゆ「だって…」
未夜子「他にも魔法の力でここに来ている方々がいるのでしょう? だったら問題ないと思うわ」
あゆ「そうかなぁ…」
神奈「あゆ殿、もう今更であるぞ。細かいことは忘れて、次の語りに移るのだ」
あゆ「細かくないって…」
未夜子「移る前に…郁未、そう郁未は来てるのね?」
神奈「う、うむ…」
あゆ「え、まさか神奈ちゃん…」
郁未「そ、客人として呼ばれたわ」
神奈「ぬわっ! 郁未殿、余のことわりもなく現れては困るぞ!」
郁未「固いこと言いっこなしよ。…お母さん、まさかまた会えるなんて思ってもみなかった」
未夜子「私もよ。…随分都合のいいところなのね、ここ」
郁未「都合がいいっていうか、もう無茶苦茶ね。常識無視」
郁未「そもそも、お母さんに、“亡くなった身ですから”なんていわせてるとことか」
未夜子「うふふ、そうね」
郁未「もう、お母さん笑ってる場合じゃないんだけど…」
未夜子「再び逢えて、嬉しくない?」
郁未「嬉しくない…わけないじゃない!」
郁未「でも…なんかフクザツな気分…」
あゆ「魔法の力ってスゴイよね」
神奈「あゆ殿、現実逃避しそうな台詞はいかんぞ」
あゆ「今更言いっこなしとか先に言ったの神奈ちゃんでしょ」
神奈「まあそうなのだが…」
未夜子「さて。では次の私の語りということですね」
神奈「ん? う、うむ」
未夜子「要領はやや分かったわ。早速…」
郁未「なんだかんだで順応性高いのね、お母さん」
「先にも言いましたが、私が今こうしていることは…」
「いえ、それについてはもう置いておきましょう」
「そう、私については…」
「郁未に譲ることにするわ」
未夜子「それが自然の流れというものでしょう?」
郁未「ぜんっぜん違うから」
あゆ「うぐぅ、なんだかボク辛くなってきたよ」
神奈「どうしたのだ?」
あゆ「だって、多分郁未さんのお母さんは名前とか設定にあったから登場できたんでしょ?」
あゆ「じゃあボクのお母さんは、名前も設定に無いし…」
瑞佳「そういう超楽屋的話をしちゃだめだよ、あゆちゃん」
あゆ「あれっ、瑞佳さん」
神奈「ぐぬぬぬ、またも余に断りなしに…」
郁未「なにやらやりとりしてるけど、先に私四行やっちゃうからね?」
未夜子「頑張ってね、郁未」
郁未「やれやれ…」
「お母さんはね…色んなことを教えてくれた」
「そして…いつも私を支えてくれた」
「お母さんの存在が、私に力を与えてくれたの」
「だからもう、これ以上は贅沢いえないわ」
郁未「魔法がどうたらなんて、気にするよりは今を大事にしないとね」
瑞佳「それってある種現実逃避かも…」
神奈「いやいや、今起きてることこそが現実であるぞ」
瑞佳「それはそうだけど…」
未夜子「やっぱり…死んだ人が生き返っているのはまずいんですよね」
郁未「そうね、そうかもね。でもね…もう今更なのよおかあさん」
未夜子「そうなの?」
郁未「既に前例あるし!」
未夜子「うん」
郁未「もっと非常識な人連れ出したりしてるし!」
未夜子「ふーん…誰なの?」
郁未「それはね…私の中の…いや、やっぱりやめとく。言いたくない」
未夜子「そうなの…」
あゆ「うぐぅ、それでボクの言葉については…」
瑞佳「あ、それについてはわたしが四行で一緒に語るよ」
神奈「どうも今回は余の立場が無い気がするの…」
「郁未さんにとっては物凄く大きい存在、それが未夜子さんなんだね」
「それはもちろん、お母さんっていうことがあるんだろうけど」
「あゆちゃんにとっても、大きい存在…でもね」
「今ここでも、大きい存在っていると思うんだよ。だから、今を大事に…ね」
未夜子「悲しい、ですか」
あゆ「え?」
未夜子「本当のお母さんに会えないのが悲しい?」
あゆ「う、うん…うん…」
郁未「でもね、今回私のお母さんが登場したのは…」
郁未「たまたま、設定があったからよ」
瑞佳「わたしのお母さん、だって設定ないんだから」
瑞佳「皆が皆同じこと言い出したら、きりがないんだよ」
あゆ「うん…そう、だね…」
あゆ「うん、わかった。ボク納得したよ」
あゆ「それに、神奈ちゃんがお母さんに会えるように応援もしないとね」
瑞佳「そうそう」
未夜子「まとまったみたいね」
郁未「よかったよかった」
あゆ「神奈ちゃん、これからも頑張ろうね」
神奈「う、うむ…それは、そうなのだが…」
あゆ「何? どうしたの?」
神奈「何故設定がどうだとかいう話になるのだ!」
神奈「今回はとてつもなく失敗してしまった気がするぞ…」
郁未「そんなことないない」
瑞佳「楽屋的事情が重なりすぎだけどね」
未夜子「着眼点を違えただけですよ」
神奈「う、うむう…」
神奈「これにておしまいとする!!」
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