『AIR偽小説第百七十七弾』

懲りずに第百七十七弾です。
劇場版AIRについてたドラマCDが妙に気に入ったので、それ関連で。
…いやまぁ、単純に人を集めるに過ぎないと思いますが。
でも数が多いから二回にわけるかな…(何故)


『4行小説』

★往人
「今回はドラマCD神尾さんちについてだ」
「劇場版スペシャルエディションのおまけだそうだが…」
「こっちがメインだとぬかしやがる奴もいた」
「いや待て! これは俺があまりいい目にあってないぞ!」

観鈴「往人さんすっごい自己中心的」
晴子「まぁしゃあないなあ。居候はやっぱ居候や」
聖「こんなだからドラマCDでもいい扱いを受けてないんだ」
往人「お前らうるさいぞ」
祐一「っていうか俺らもそうなのか?」
あゆ「名前は出てなかったよね。ねえ?」
秋子「そこは工夫によるものですけどね。声は同じですから」
あゆ「うぐぅ、そうですね」
久瀬「僕も出ていましたが、なんとみっともない役…」
晴子「だああ、一気に呼びすぎやっちゅーねん!」
観鈴「にはは、いつにもましてにぎやか」
秋子「今回観鈴ちゃんは随分積極的でしたよね」
観鈴「そっかな」
祐一「秋子さんに同意見だ。宿題はあんな奴に任せちゃいけない」
晴子「あん? それはうちも含まれとるんか?」
久瀬「当然じゃないですか。解答は前後の答えで決めてはいけません」
晴子「なんやてえ!」
あゆ「わわわっ、喧嘩しちゃだめだよぅ」
観鈴「うん、喧嘩はだめっ。往人さん、早くテーマ言って?」
往人「あれっ? 出してなかったっけか?」
祐一「そうだな。出してない。すっげえさぼりだ」
往人「なにいぃ?」
祐一「だって事実じゃないか」
あゆ「うわわわっ、こっちでも争いが!」
観鈴「が、がお、なんとかして…」
聖「やれやれ、困ったものだな。一度に人を呼びすぎるからこんな事になるんだ」
秋子「傍観していてもしょうがないので、こちらからテーマを出しましょう」
聖「それはいい考えだ。さて、何を出そう?」
秋子「作中にも出てきた“デラックスラーメンライス”について、という事で」
聖「そうだな。はいはい、みんな静まれ!」
ぱんぱん
久瀬「だいたい、あんな強引な手伝いでは神尾さんが可哀想です!」
晴子「うちの手伝い方にケチつけるっちゃあいい度胸やないか!」
観鈴「わっ、わっ、お母さん落ち着いて」
往人「部屋に引きこもってばかりのお前に言われたくないぞ!」
祐一「てめえこそ、いつまでも売れない人形つかいのくせに!」
あゆ「うぐぅ、祐一君も往人君も落ち着いてぇ」
秋子「さっぱり静まりませんね」
聖「しょうがない。水瀬さん、あなたのジャムを貸してくれ」
秋子「えっ? はい、どうぞ♪」
聖「すぐに出てくる辺りがすごいな」
秋子「これをどうするんですか?」
聖「私のもつメスの先端に塗り、これを投げつける」
聖「刺さると同時に効果も現れる。一石二鳥だ」
祐一・往人・晴子・久瀬「「「「ちょっと待ったぁー!」」」」
観鈴「わ、一斉に戻った」
あゆ「すごい連帯力だね」
観鈴「あゆちゃん、それ微妙に使い方間違ってると思う」
あゆ「うぐぅ、そうかな…」
秋子「あらあら、気づかれてしまいましたね」
聖「なんだ、何を待つというんだ?」
往人「まずはその物騒なメスをしまえ!」
祐一「っていうか秋子さんのジャムを先端に塗って投げつけるなんて…考えただけでも恐ろしい!」
晴子「あんたらうちらを殺す気かっちゅーねん!」
久瀬「更には死んだ後もその肉体を操るとか…!」
聖「…えらい言われようだな」
秋子「心外ですね。何故ここまで言われなければならないのでしょう」
聖「誤解というのは恐ろしいものだ。さて、気づいたのならば早速四行に入ってもらおう」
秋子「そうですね」
往人「ちょっと待て! 今回の司会は俺…」
きらん
聖「何か言ったかな。司会も忘れて喧嘩になってた国崎君」
往人「いえ、なんでもありません!」
祐一「ほとんど脅しだな…」
聖「テーマは先にも言った。デラックスラーメンライスについてだ。思うところを語ってくれ」
あゆ「あのぅ、一ついいですか?」
秋子「はい、何かしらあゆちゃん」
あゆ「えっと、全員分やってると大変だから、二人くらいでいいんじゃないかな」
あゆ「多分そんなに語れることもないだろうし…」
秋子「なるほど。そうしますか?」
聖「そうだな、正論だろう。というわけでこちらから指名する二人にやってもらうことにする」
観鈴「うーん、すっかり聖さん司会の秋子さんアシスタント」
晴子「まぁ、傍観しとったうちに乗っ取られたっちゅーわけやろうな」
聖「さて、まず一人目は…やはり挑戦者の一人、久瀬君にやってもらおう」
久瀬「ぼ、僕ですか!?」
祐一「しっかりやれよ、馬鹿食いした久瀬」
久瀬「馬鹿とはなんだ!」
観鈴「にはは、さっそく荒れてる」

★久瀬
「デラックスラーメンライスに挑戦はしたがダウンしてしまった…」
「しかし! リベンジしようにも既に店は引き払われていた!」
「と、こういう理不尽な目にあうのが僕の運命というならば…」
「馬鹿食いをして倒れたというのもやはり理不尽なのでは!」

祐一「何言ってんだお前」
久瀬「なんだと!?」
晴子「あんなぁ、馬鹿食いしたんはあんた自身の問題やろ。責任転嫁はみっともあらへんで」
久瀬「責任転嫁ではない! これは正当な理論からくるもんだ!」
秋子「だそうですよ、聖先生」
聖「…却下だな」
あゆ「うぐぅ、却下?」
聖「そうだ。正当な理論で馬鹿食いに追い込まれるはずがない。やはり馬鹿は自身の問題だ」
祐一「そういうことだ、馬鹿」
久瀬「馬鹿馬鹿言うな!」
往人「ふ、まあこいつならそんな程度だな」
観鈴「わ、往人さん不敵な笑い」
往人「聖、次は俺だろう? 見事完食した俺様の…」
びゅっ!
往人「どわっ! いきなり何をしやがる!」
聖「年上を呼び捨てにするな馬鹿者!」
観鈴「にはは、結局往人さんも馬鹿呼ばわり」
あゆ「でも、呼び捨てにしたくらいでメスを突き出さなくても…」
聖「さて、では要望どおり君にやってもらおう。と言いたいが、国崎君は既に冒頭で四行やっている」
秋子「したがって、違う人にやってもらいますね」
往人「なにっ!?」
聖「そうだな…神尾観鈴さん、貴女にやってもらおう」
観鈴「えっ? わ、わたし…」
聖「そんなに緊張しなくてもいい。普段どおりにやってくれればいいんだ」
観鈴「は、はいっ、了解しました」
晴子「めっちゃ緊張しとるやないか…いけるんかいな…」

★観鈴
「えっと、デラックスラーメンライスで、往人さんいっぱいおなか壊してた」
「でもって独り言も多くなったし…」
「往人さん体も心も病んでるんじゃないかな、観鈴ちん心配」
「やっぱりうちで作ったのを食べるようにしてね」

往人「…お前はなんて四行をやりやがる」
観鈴「え、心配になって…」
晴子「まぁ、居候の立場はあらへんな」
久瀬「面と向かっては罵ってませんが、これは別の意味でキますね」
祐一「っていうかやっぱ自己責任だろ。久瀬も同じだけど」
久瀬「まだあなたはそういう事を言いますか」
あゆ「でも当たってるからねえ」
秋子「それにしても深刻ですね。体も心も病んでるなんて」
観鈴「うん。やっぱり宿題は往人さんにできるわけなかった、観鈴ちん確信」
往人「お前は、また屈辱的な言葉を吐きやがって…!」
聖「まぁ、ここいらで締めだ。これ以上やる必要もないだろう」
往人「おい待て、俺はまだ文句が言いたい!」
聖「いいや、終わりだ。みんな、ご苦労だったな。では解散!」
秋子「新しい形の終わり宣言ですね」
晴子「解散かー。聖先生らしいわ」
久瀬「結局僕は馬鹿呼ばわりされただけですか…」
祐一「だいたいそんな結果になるのは分かりきってたことだけどな」
あゆ「やっぱり人数が一度に沢山いると大変ってことだね」
観鈴「にはは、そういう事」
往人「って、待てこらー!」

<めんどくさい、飛ばしてしまえ>


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