『AIR偽小説第百七十二弾』

懲りずに第百七十二弾です。
ようやく順位表を掲載するに至れました。
作ってくださったFoolisさんには感謝。
できるなら、その前のとかも一緒に載せてみたいものですが…。
さて、とりあえず二百まで後少し…いやいや、まだまだ…。


『4行小説』

★神奈
「人物語り、今回はみちる殿だ」
「年齢としてはもっとも若い…と噂されておるぞ」
「そういう面で、余とは実に仲が深い…」
「いやいや、元々においても縁は深いのだぞ」

あゆ「そうだね。たしか羽根つながりだったっけ?」
みちる「んにゅ〜、なんであゆあゆが言うんだよぅ」
あゆ「あ、ご、ごめんね」
神奈「おほん。羽根つながりというのはそうであるな」
神奈「正確には…」
みちる「空で…ってことだね」
神奈「そう、そうであるぞ」
みちる「空にいる少女、とみちるは約束したんだよ」
みちる「その空にいる少女が…」
神奈「余であるらしい、という事なのだ」
あゆ「らしい…?」
みちる「ほいじゃあ次はあゆあゆだぞー」
神奈「うむ」
あゆ「うぐぅ…なんかごまかされた?」

★あゆ
「えーと、みちるちゃんだね」
「実は登場久しぶりなんだよね…」
「そんなわけで、ボクの印象としては…」
「時折ちょっと登場して、テンションを上げて去ってゆく、とか」

みちる「なに?」
あゆ「うぐぅ、何って言われても…」
みちる「要するにあゆあゆは何を言いたいのってことだよ」
あゆ「えーっと…」
神奈「みちる殿は元気である! ということだな?」
みちる「そっかー。んもう、あゆあゆ。だったらそう言えばいいのにー」
あゆ「うぐぅ…」
みちる「どしたの?」
あゆ「う、ううん、なんでも…」
神奈「おほん。ではではみちる殿であるぞ」
みちる「んに、がんばるぞー」
あゆ「うぐぅ、なんか今回おざなりだよぅ」

★みちる
「みちるはねぇ、みちるっていうんだぞ!」
「好きなものははんばあぐ!」
「得意なものはシャボン玉…ができるといいな」
「あとねぇ、美凪がだーいすき!」

神奈「ふっふっふ、そう言うと思ってだな…」
みちる「んに?」
神奈「少し早いが一人目の客人の登場であるぞ!」
広海「うふふ、こんにちは」
神奈「…そなたは広海殿か? 余が呼んだのは…」
美凪「おはこんばんちは」
みちる「みなぎぃーっ」
神奈「そうそう、美凪殿だ。…何故広海殿まで?」
広海「みちるの顔を見たくなったからかしらね」
みちる「んに…。…えへへ」
あゆ「うぐぅ、要するに美凪さんが連れてきたんだよね?」
美凪「そのとおりです」
美凪「みちるを語るのに、私とお母さんと、いなくてどうしましょう」
広海「という事なのですよ」
美凪「ただ、私の出番の時には別の目的を発散させていただきますが…」
美凪「そういうわけで、今日はみちるづくし…ぱちぱちぱち…」
あゆ「今日…いつだろう…」
神奈「あゆ殿、細かいことを気にしてはいかんぞ」
神奈「まぁ、そういう試みであるならば構わぬな。さて、みちる殿の四行に対して何か言う事はあるかの」
美凪「みちるはいつ見ても可愛いね」
みちる「えへへへー」
美凪「以上です」
あゆ「うぐぅ、美凪さんそれじゃあコメントになってないよ」
広海「では私が。みちるのハンバーグ好きなのは、美凪の影響かしらね」
美凪「そのハンバーグは、お母さん直伝だし」
みちる「という事は!」
広海「私の影響? なんてね。うふふふ」
みちる「うっわー、すごいすごーい」
美凪「お母さんすごい」
広海「えっへん」
あゆ「なんかすごいノリノリだよ、神奈ちゃん」
神奈「う、うむ…」
みちる「んに、神奈なにをうなってるの?」
美凪「それはもう…可愛さにおいてみちるに負けて悔しい、という事ですよ」
みちる「おおっ。へへーん、どんなもんだい!」
神奈「いや、違…」
みちる「まあそう落ち込むなって。神奈にも日の目を見る時がくるよ、うんうん」
神奈「ええい、違うと言うておろうが!」
広海「ま、まあまあ。落ち着いてね」
神奈「はあ、はあ…」
あゆ「え、えーっと、次はシャボン玉について、かな?」
美凪「みちる、いっぱい練習しましたね」
みちる「うん、今もしてるよ! でもなかなか上手くならないの…」
美凪「そう…。でも、頑張っていればいつかきっと満足に膨らませられるようになるわ」
美凪「頑張りましょうね、みちる」
みちる「うん!」
広海「返事が元気ね。みちるちゃんは本当に美凪が大好きなのね」
みちる「おばさんも大好きだよ!」
広海「あら…うふふ、ありがとう」
あゆ「仲むつまじいね…ボク達すっかり蚊帳の外なんだけど」
神奈「ううむ、余のてりとりーがおかされてしまったぞ」
美凪「…神奈ちんがまたもやひねた言葉を覚えましたね」
神奈「ひねてなどおらぬ! さて、では美凪殿…いやいや、まずは広海殿であるぞ」
広海「あ、そうですか? ではやりますね」

★広海
「美凪がいつも言ってることだけど、みちるちゃんは可愛いわね」
「無邪気な姿、元気いっぱいの笑顔…」
「おばさん、みちるちゃんに会えて本当によかった…」
「…うん、ここまでにしておくわね」

美凪「お母さん…」
広海「大丈夫、大丈夫よ、美凪」
みちる「んに、なんかつらそう…」
広海「ごめんね、心配かけちゃって。おばさんはこのとおり笑顔だからね」
神奈「しんみりとしてしまうの…」
広海「神奈さんまでごめんなさい。私はもういいですから次へいってくださいね」
神奈「うむ…。では次は美凪殿であるぞ」
美凪「…がってん」
あゆ「がってん?」

★美凪
「みちるは、可愛いです」
「それゆえにライバルも多く…」
「果たして、みちるは数々の困難を乗り越えて…」
「無事、可愛い頂点に立つことができるのでしょうか?」

みちる「んに、こんなん…」
美凪「大丈夫ですよ、みちるなら」
みちる「う、うん」
広海「なんだか…みちるちゃんについて語るっていうよりは…」
あゆ「何かのあらすじみたい…じゃなくって、予告?」
神奈「美凪殿、みちる殿についてであるぞ?」
美凪「だから申し上げました、可愛い、と」
美凪「これ以上何を語れというのでしょう…」
ごそごそごそ
美凪「みちる、進呈」
みちる「んに、お米券だ」
美凪「神奈ちんに差し出せとせかされてしまったので出さざるを得ませんでした」
美凪「ほんに神奈ちんはごむたいなお方じゃ…」
あゆ「もう、どこの人の口調なのそれ」
広海「うふふ、美凪はマイペースですね」
神奈「ええい、次の客人を呼ぶぞ!」
葉子「…私なのですか」
神奈「きっと意外な視点から意外な意見を出してくれるであろう、鹿沼葉子殿だ」
みちる「あんまり面識ないけど…」
葉子「第一印象、ということですか」
あゆ「多分そうだね」
葉子「では早速…」

★葉子
「………」
「………」
「………」
「…持ち帰りたく…もとい、誘拐したくなった、という声を聞きませんか」

神奈「随分恐い発言よの」
みちる「さすがに誘拐されたことはないよ」
みちる「ヘンタイ誘拐魔に連れ去られそうになったけどね」
美凪「そうですね。ヘンタイに…」
あゆ「美凪さん、そこで切ると意味が変わってきちゃうよ」
葉子「小さな子は気をつけねばいけません」
広海「そうですね…。ところでみちるちゃん、その誘拐魔って?」
神奈「ずばり佳乃殿であるな?」
みちる「ううん、国崎往人だよ」
あゆ「うぐぅ、往人くんが?」
神奈「それはないであろ」
みちる「ほんとだもん! 美凪とみちると危なかったんだから」
美凪「けれども、みちるに助けられました。みちるきっく、可愛かった」
みちる「んに、そうそう。悪はゆるさなーい!」
葉子「…何かこれは誤解の波が漂っているようですが」
広海「そうでしょうね…」
神奈「もうよいもうよい。それでは最後の客人であるぞ!」
雪見「みちるちゃんねえ…一番子供らしいっちゃ、らしい子よね」
神奈「と、いきなり語っておるのは深山雪見殿だ」
みちる「そりゃ子供らしいよ。子供だもん」
雪見「いやいや、そりゃそうなんだけどね」
美凪「他の子供たちはヒネくれてしまっていると、そういうことですね」
葉子「ついでに、妙にマセてしまっていると、そういうことですね」
あゆ「何、この二人の連携…」
広海「他の子供…あら、神奈さんも子供でしょう?」
雪見「けど、子供と呼ぶには…まあいいわ、四行で語るから」
神奈「むむ、今非常に失礼な事を言われかけた気がするのだが…」

★雪見
「みちるちゃんを子供らしいって思うのは…」
「純粋に、子供らしい行動が多いってことからね」
「大切なのはその心、そしてものへの触れ方よ」
「考え方もそうなんだけど…素直ね、うんうん」

あゆ「うぐぅ、そういう事なら神奈ちゃんも素直だよ」
雪見「素直だけじゃあだめなのよ」
みちる「んに、どういうことなんだろ…」
美凪「まとめると、みちるは世界で一番可愛いということですよ」
みちる「んに、そっかー」
広海「もう、そんなまとめ方じゃだめでしょ。世界じゃなくても日本で一番とか」
あゆ「うぐぅ、広海さんまで何言ってるの…」
葉子「雪見さんの四行の着目点としては、純粋というところでしょう」
雪見「そうそう、そういうことね」
神奈「余も純粋であるぞ?」
雪見「神奈の場合は、何か別のフィルタがかかってる気がするのよね」
神奈「ふぃるたとはなんだ。ふるたせこいあちょこれーとの類似品か」
雪見「どういう発想よ、それ…」
あゆ「しかもそんなお菓子の名前どこから仕入れたの…」
神奈「余は食べ物の尋ね人であるぞ」
葉子「言ってることはあれかもしれませんが…」
美凪「くいしんぼうばんざい」
みちる「そうそう、ただの食いしん坊だよねー」
神奈「ぐっ…」
広海「でも、子供は食べ盛りですよ」
雪見「ってーか、とにかくさっきの変な発想! そこがみちるちゃんと決定的な差ね」
神奈「ぐぬぬぬ…」
みちる「と、神奈ちんがうなってるところでおしまいだいっ」
あゆ「うぐぅ、勝手にしきってる…」
広海「みちるちゃんも子供ですから」
雪見「そうそう、そんな風に自分の思ったことをやっちゃう勢いとかね」
美凪「かわいい…」
葉子「自由奔放…ですか」
神奈「ええいっ、仕切るでない! とにかく、ここでおしまいなのだ!」

<んにゅにゅ〜>


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