懲りずに第百六十七弾です。
★神奈
あゆ「神奈ちゃん、なんか別の貫禄がついてきたね」
★あゆ
神奈「よくわからぬが、可愛いならば余の勝ちであるな」
★澪
神奈「話題が更に増えた気がするぞ」
★雪見
澪『じゅぎょうサボってなんてしてないの』
★郁未
澪『大丈夫だったの。こうへいがいてくれたから…』
★往人
澪『………』(きらきら)(うっとり)
<がんばるの>
つい最近Foolisさんがしてくださった、出現率集計に、
非常に驚かされました(笑)
そうかあ、やつがTOPになるのかあ、って(ほんと偶然なんですけどね<笑)
けど、仮に200回目に再集計した時に、転落ぶりが激しいんだろうなあ…(笑)
『4行小説』
「人物語り、今回は上月澪殿だ」
「喋れないゆえに、すけぶとやらに文字を書いて会話をなすという」
「これも、字がきっちり書けるがゆえであるの」
「また、演劇を学ぼうと必死であるとも聞いた。余は一生懸命な人物は大好きだ」
神奈「む、そうであるか? ふふふ、あゆ殿も余の変化に気付いてきたようだな」
あゆ「これで変にヒネてなきゃもっといいのに…って裏葉さんなら言いそうだけど」
神奈「…あゆ殿は余をバカにしておるのか?」
あゆ「そういう事じゃないけど…。えっと、それより澪ちゃんについて四行だよね」
神奈「誤魔化したなあゆ殿?」
「澪ちゃんはね、神奈ちゃんが言ってたけど喋れない…」
「けどそこを、スケッチブックを使って会話っていうのが可愛いよね」
「語尾も可愛いし、りぼんも可愛いし…」
「うぐぅ、ボクもしかして可愛いさで負けっぱなし?」
あゆ「もう、神奈ちゃんの話じゃないでしょ?」
神奈「…ただの冗談だ」
あゆ「さてと、神奈ちゃんとボクの四行については…本人が来てからの方がいいよね」
神奈「ふむ、そうするかの。では澪殿、参るがよい!」
澪『こんにちは、なの』
澪『今回はよろしくお願いするの』
(ぺこり)
神奈「相変わらず礼儀正しいの。余はこういう輩は喜んで受け入れるぞ」
澪『それほどでもないの』(てれてれ)
あゆ「謙遜しながら照れてるね。そういうところが可愛いのかな…」
澪『かんなとあゆも可愛いの』
神奈「そ、それほどでもないがの。ふふふ」
あゆ「こういう風に素直に言われると嬉しいよね」
澪『早速よんぎょうするの』
神奈「待った澪殿。先に余達の四行についてないかの?」
あゆ「そうそう。澪ちゃんについて」
澪『一応、先に四行やった方が話がまとまりそうなの』
神奈「そうか? なら仕方ないの…」
『この場でも一人称が決まってないのは悲しいの』
『でも、それは他人を演じるためのきっかけかもしれないの』
『すけっちぶっく片手に今日も頑張るの』
『あと、りぼんについては秘密なの』
あゆ「うぐぅ、これはまとめるのが大変だね…」
澪『やりがいを感じるの』
神奈「積極的であるの…。まあよい、ではまずは…」
あゆ「スケッチブックについていこうか」
澪『了解なの』
神奈「澪殿はどうしてすけぶとやらを持っておるのだ?」
あゆ「神奈ちゃん、スケブじゃなくてスケッチブック」
神奈「同じものではないのか?」
あゆ「同じって言えば同じだけど…でもその呼び方は…」
澪『それはもちろん会話するためなの』
神奈「それは分かっておる。何故すけぶなのかと聞きたいのだ」
雪見「それについてはわたしがお答えするわ」
神奈「ぬわっ!?」
あゆ「うぐぅ、気配を感じなかったよ…」
神奈「しかも進行役に断りもなく…この無礼者が!」
あゆ「ま、まあまあ神奈ちゃん」
雪見「なんかひどい言われようなんだけど…」
澪『えっと、それじゃあ深山先輩、お願いするの』
雪見「ありがと、上月さん。さて、彼女が何故スケッチブックを使うのか…」
あゆ「勝手に話が始まっちゃったよ」
神奈「ううむ、由々しき自体であるの」
雪見「スケッチブックの特製を考えてみてよ」
雪見「めくりやすい。そしてなにより、人に見せるには最適!」
雪見「そう、文字を見せてなんぼの会話だからね。見せる素材を使うのは当然なのよ」
澪『ぱちぱちぱち。すごいの』
あゆ「言われてみれば確かに納得だね」
神奈「すけぶとやらにはそのような特徴があったのだな」
雪見「よく分かったかしら?」
神奈「うむ。これに免じて無礼な登場は許してつかわそう」
雪見「相変わらず偉そうね…。さてと、それじゃあ次はわたしの四行かしら?」
あゆ「うぐぅ、待ってよ。次にボクの四行についてやってよ」
雪見「あなたの四行?」
神奈「あゆ殿のそれにおいては…そうだの、りぼんと語尾が可愛いという事についてだな」
澪『先に四行でもやったけど、りぼんについては秘密なの』
しっか
あゆ「わ、手でガードされちゃった」
雪見「そうねえ。上月さんのそのりぼんはわたしも気になるとこだけど…」
雪見「聞いたところで教えてもらえないのよね」
澪『そういう事なの』
あゆ「りぼんならボクも昔つけてたよ。まぁこれ以上はいいよね」
あゆ「えっとねえ、それじゃあ…語尾についてはどうかな?」
澪『ごび?』
雪見「○○なの、っていうことよね」
神奈「可愛いものかの。余も最後に“の”はよくつくぞ」
あゆ「うぐぅ、そういうことじゃなくて…」
澪『これまた秘密なの』
あゆ「…そう。残念だよ」
あゆ「昔に“うぐぅなの”なんて言ったから、ちゃんと説明してくれるかと思ったけどね」
あゆ「そうかぁ、非常に残念だよ」
雪見「…静かな怒りを感じるわね」
神奈「あゆ殿、斯様なことを思い出さずともよいではないか」
あゆ「うぐぅ、だって…」
澪『それについてはごめんなさいなの。でも、語尾については秘密なの』
あゆ「…うぐぅ、しょうがないね」
神奈「まるくおさまったのかの?」
雪見「と思うけどね」
神奈「では、次に澪殿の四行については…」
雪見「…一人称?」
神奈「…これは困ったものだの」
雪見「困らないでしょ、別に。不便でしょうけど」
澪『そうなの』
澪『うっかり自分を喋っちゃいけないの』
澪『これはめいやくというやつなの』
あゆ「うぐぅ、何か誤魔化してない?」
澪『大丈夫なの』
あゆ「何がどう大丈夫なの…」
神奈「こうして見ると、あゆ殿の語尾も澪殿と同じであるな」
雪見「いや、それとこれとはまったく違うと思うけど…」
神奈「おほん。それでは、次は雪見殿の四行であるぞ」
あゆ「共通の話題が残ってるけどね。それは多分最後がいいと思うし」
雪見「ああそうね。それじゃあ…」
「上月さんはそりゃあもう熱心に部活動してるわ」
「朝から晩まで。授業どうしたの?って聞いたら、さぼったの、だって」
「今からこれじゃあ、きっと将来は女優の道かしら」
「よほど演劇が好きなのねえ」
雪見「ちょっと脚色しすぎちゃったかしから」
澪『しすぎなの』
雪見「あはは、ごめんね」
あゆ「うぐぅ、どこまでが本当なんだろ…」
神奈「授業とやらは和歌を覚える事のようにつまらぬものらしいの」
神奈「澪殿がさぼるのも無理はない、うむうむ」
雪見「頷いてるとこ悪いけど、あれはわたしの冗談だからね?」
神奈「冗談とな? いやいや、それでもサボりたくはなるのであろ」
雪見「いや、だからね…」
澪『きくみみもってなさそうなの』
あゆ「神奈ちゃんも案外頑固だね。そろそろ次のお客さん呼ぼうよ」
神奈「うん? そうであるな。では、参るがよい!」
郁未「なんで私なんだか…」
神奈「演劇経験も持っておる、天沢郁未殿だ」
郁未「演劇じゃなくって学芸会」
雪見「木の役をやったのよね」
郁未「そうよ。そこからあみだしたウッドブロックって技はなかなか使い勝手がよくて…」
郁未「って、よく知ってるわね?」
雪見「ふふふ、演劇部部長をなめてもらっちゃ困るわね」
郁未「っていうか前に一度話したような気がするんだけど…」
あゆ「細かい話はおいといてよ。澪ちゃんについて四行だからね」
澪『よろしくお願いするの』
(ぺこり)
郁未「あ、ああはいはい。随分礼儀正しいわね?」
「大人しそうね」
「それでいて、内側から熱いものを感じるわ」
「演劇が好きだって話を聞いたけど、そういう事なのかしら」
「一番の特徴は喋れないって事だけど…大変だったんじゃないの?」
郁未「おっ、と。そういう話にいくわけね? じゃあもういいわ」
あゆ「うぐぅ、郁未さんそれって失礼じゃない?」
郁未「何よ。細かく語ってもらおうってのもまた失礼じゃない?」
雪見「そういうとこは上月さんに委ねるもんよ。どう? 上月さん」
澪『えっと、そう言われてもちょっと困るの…』
郁未「微妙に恥ずかしがってるわね」
あゆ「やっぱり無理に聞いちゃだめだよ」
澪『というわけで次の話題に移って欲しいの』
雪見「本当は語りたいんじゃないの?」
澪『長くなってたいへんだから…』
澪『あと、すけっちぶっくの始まりは、こうへいなの』
澪『幼少の頃、こうへいが“これで会話できる”って渡してくれたの』
雪見「へ? …ちょっと上月さん、そういう事は最初に言ってよね」
雪見「張り切って説明したわたしが馬鹿みたいじゃない…」
澪『けど、かなり納得できる説明だったからそれもいいと思ったの』
雪見「はあ、なるほどね。先輩の説明により思い出話を隠蔽したってわけね…」
郁未「いまいち話が見えないんだけど何の話?」
神奈「澪殿がすけぶを用いておるのは何故かと問うたら、雪見殿が説明してくれたのだ」
あゆ「利便性を説いて、もっともらしい説明だったんだよ」
郁未「へええ…。でもそれは実は違っていた、と」
神奈「うむ、そうなのだ」
郁未「そしてそれは、浩平…折原浩平が絡んでる、とこういうわけね」
あゆ「そういう事だね。…そっかあ、浩平君って無礼無礼とか言われてるけど…」
神奈「実は結構支えとなっている事をやっておるのだな」
あゆ「自分からは語らないから分からないんだよね」
郁未「そういう事は自分から語るもんじゃないでしょ」
神奈「そうだの。余は少し浩平殿を見直したぞ」
雪見「ちょっと上月さん。知らない間に折原君の株が上がってるわよ?」
澪『こうへいは、ぶっきらぼうだけどとってもやさしいの』
郁未「またまたそういう発言ね」
あゆ「うぐぅ、実はまだまだありそうだね…」
神奈「と、そんなところで最後の客人の登場であるぞ!」
往人「やつもいっぱしに主人公してる、というわけだな…」
神奈「澪殿のりくえすとにより、うれないにんぎょうつかいの往人殿だ」
往人「売れないは余計だ!」
郁未「変わってるわねえ。なんで売れない人をわざわざ…」
往人「売れないじゃないっての!」
雪見「人形劇がお気に入りなのよね、たしか」
澪『そうなの』(うんっ、うんっ)
澪『早速人形劇見たいの』(うんっ、うんっ)
あゆ「かなり楽しみにしてたみたいだね」
往人「おお、まったくもって嬉しいリクエストだな…」
往人「よし、四行と交えてやってやろう」
「演劇熱心な…」
「健気な頑張りやの少女のために…」
「その、純粋な気持ちのために…」
「さあ。楽しい人形劇の始まりだ…」
雪見「…夢中になっちゃったわね」
あゆ「もしかして早速ボクら置いてけぼりなの?」
郁未「そりゃあねえ。片方が人形劇やって片方がそれに見入ってちゃあねえ…」
神奈「ところで、最近往人殿は出番が少ないと聞いたの」
雪見「司会回しの関係でしょ。ほとんど司会してないじゃない」
あゆ「特別企画の時は少しやったみたいだけどね。おかげで登場回数の順位が随分下がったみたいだよ」
郁未「私は出現率でいいセン行ってたみたいなのに…残念だわ」
神奈「と、話題がそれておるな。さて、夢中になっておる二人は置いといて、そろそろ終わるぞ」
雪見「もう? でもしょうがないか。主役があれじゃあ」
あゆ「それだけ演劇が好きなんだね。どうしてなんだろ?」
郁未「あれじゃないかしら。実は千の仮面を持つ少女だったりして」
神奈「ええい、ともかく終わりとする!」
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