懲りずに第百五十八弾です。
★神奈
あゆ「そうだよね。なんだかんだ言ってもお母さんだもんね」
★あゆ
晴子「ちょぉーっと支離滅裂な気ぃするけど、まあええわ」
★晴子
あゆ「なんか抽象的でよくわからないけど…」
★繭
晴子「…ふん、うん、うーん…そうかいな」
★郁未
晴子「どうって言われても困るんやけど…」
★佐祐理
晴子「…それは素直に喜んでええんかいな?」
<あかん! 酒忘れとったー!>
ふと、CLANNADキャラを何弾で加えるかを思いました。
多分…三百弾近くかなあ…と。このペースでは…。
って、そこまでやるんか、ってのはまた微妙な問題ですが。
『4行小説』
「人物語り、今回は神尾晴子殿だ」
「おおさかべんとやらを駆使し、はりせんとやらでべしべし叩く」
「一見するとなんとも脅威な存在であるが、余には親近感があるぞ」
「それもひとえに、観鈴殿の母君であるからであろうのう」
神奈「そうだ…そうなのだ…」
あゆ「そういう意味じゃあ、ボク観鈴ちゃんが羨ましいよ」
神奈「あゆ殿もか…実は余もなのだ」
あゆ「うぐぅ…」
神奈「うーむ…」
すぱすぱーん!
晴子「なに辛気臭ぁなっとんねん!」
あゆ「うぐぅ、いたい…」
神奈「な、何をするか!」
晴子「あんなぁ、今回はうちを語るんやろ? いきなり暗うなっとるんはどういう了見やねん!」
あゆ「うぐぅ、それは…」
神奈「…晴子殿は観鈴殿の母君であろ?」
晴子「そうや。それがどないしたん?」
神奈「余もあゆ殿も、母上には会うておらぬ。いや、この先も会えるかどうかも分からぬ。だから…」
あゆ「神奈ちゃん…」
晴子「………」
すぱすぱーん!
あゆ「うぐぅ、いたい…」
神奈「ええい、何をするか!」
晴子「そやから暗うなるなっちゅーねん! そんなんされたらうちまで暗うなるわ!」
晴子「…あー、気休めかもしれんけんど、あんたらはまだ代わりのお母さんやってくれる人おるやろ?」
あゆ「…あ、うん。ボクは秋子さん」
晴子「そやそや」
神奈「余には母親代わりはおらぬぞ」
晴子「裏葉さんはちゃうんかいな」
神奈「裏葉は…母上とは違うような…」
晴子「けど、あんたは多分母親に会えるはずやで。保証があるんやろ?」
神奈「う、うむ」
晴子「ほんならいじいじせんと! その時までどーんと構えとったらええねん!」
神奈「うむ…そうであるな…」
晴子「…はあ、思いっきり話それよってからに…。はよ四行やってくれんかー」
神奈「そうだの…。では、あゆ殿」
あゆ「あ、うん」
「性格なのかな…とっても明るいよね」
「それに、周りが同調されて…」
「不思議と、こっちも励まされて…」
「いいお母さんだよね」
あゆ「うぐぅ、ちょっと戸惑っちゃった」
神奈「周りが同調されて…というのはどういう事だ?」
神奈「余ははりせんでひとを叩いたりはせぬが…」
晴子「んなもん同調せんでええ」
神奈「いいお母さん、というのは納得であるぞ。現に余は励まされた」
晴子「あないなちょっとでいいお母さんやったら誰でもそうやわ」
あゆ「でも…」
晴子「うちはな…まあええ、それについてはうちの四行や」
神奈「うむ、では頼むぞ」
「ええように言われとるけど、うちは母親としてはまだまだなんや」
「観鈴の事、ちゃんと受け止められへんかったしな…」
「今でこそもうそれは無いかもしれんけどな」
「何かの状態になるまで、色々と経験は必要やっちゅーこっちゃ」
神奈「晴子殿も苦労しておる、ということであるかの」
晴子「ああーええ、ええ、それでええ」
あゆ「どんな苦労をしたの?」
晴子「そんなん尋ねてどないすんねんな」
あゆ「えっと…」
晴子「うちのケースは特殊や。観鈴の状態含めてな」
晴子「もちろんそんな特殊な場合にこそ出てくるもんもあるけど…」
晴子「みんながみんなそういうにぶちんなんは困るわけや」
あゆ「にぶちん…」
神奈「しかし、晴子殿は母親であろ?」
晴子「うーんそこなんやろうなあ、あんたらが特別に思う理由は」
晴子「たしかにうちは観鈴の母親や。けどな…」
繭「みゅーっ」
晴子「おっ、ゲストさんやらの登場ちゃうか」
神奈「…繭殿、進行役にことわりなく登場してはいかんのだぞ?」
繭「みゅ…?」
あゆ「登場しちゃったものは仕方ないけど…話は続けて」
晴子「もうええやないか。うちのケースについて語っても仕方あらへん」
晴子「それよりは、うちの人間性について語ったってや」
神奈「うむ…。では繭殿」
「おかあさん…」
「強い…おかあさん」
「きっと…ささえてくれる」
「だから、あんしんできる」
繭「みゅーっ?」
晴子「いや、言いたいことはようわかるで。けどな…」
晴子「実際、うちは支えるっちゅーよりは支えられて…」
繭「でも…みすず…とってもささえられてる…」
晴子「お? ふーん…うん、そうやな、そうなんやろうな…」
晴子「うちも観鈴も、お互いに支えて支えられてるんやろうな」
繭「…うん」
あゆ「なんか込み入った話になってるよ」
神奈「どうも客人と対象人物の二人舞台になってしまうの」
晴子「それは多分な、その子自身しか感じてない事もあるからや」
晴子「うちはそういうんええと思う。そやからのゲストやし」
繭「みゅーっ」
あゆ「ふうん…」
神奈「ふむ、では次の客人であるぞ!」
郁未「はいこんにちは」
神奈「天沢郁未殿であるぞ」
郁未「本当は母親になっていた…ああ、まあそれはいいわ」
晴子「なっていた、っちゅーんはどういうこっちゃねん」
郁未「楽屋的な話だから…。ところで、そのみゅーみゅー言ってる子」
繭「みゅー?」
郁未「そう、あんたよ。今回随分積極的なのね」
あゆ「そりゃあゲストだし」
郁未「普段ほとんどみゅーとしか言ってないじゃない。けど今回は随分喋ったんじゃないかしら」
繭「みゅー」
あゆ「…そうだね」
神奈「実は繭殿は秘密諜報員らしいのだ」
晴子「はいはい、んなしょーもないボケはええけん、四行に移ってくれんか」
神奈「…郁未殿、四行をするがよい」
郁未「あははは…はあ…」
「おかあさん、という事は…大切なことなのよ」
「昔のことだけど、私のお母さんも死んじゃってね…」
「その事を思うと、このお母さんしてて周りも巻き込んでる晴子さんは…」
「かなりの大物じゃないかと思うんだけど、どう?」
郁未「いやいや、それ以前にあなたAIRキャラでしょ?」
晴子「そういう楽屋的な話題に持ち込むんは無しや無し」
郁未「…それもそうね。でもね、やっぱり強調すべきは、おかあさん、だと思うわけよ」
晴子「だったら、そっからのばしたらええねん」
晴子「大物とかAIRとかいう言葉出すけんおかしゅうなるねんて」
郁未「むっ、なかなか鋭い指摘ね…」
あゆ「鋭いのかな…」
神奈「しかし皆、おかあさん、という部分を強調しておるの」
繭「みゅーっ」
神奈「いやいや、しかしであるな、余が挙げた二点は流してよいものかの?」
あゆ「何挙げたっけ?」
神奈「あゆ殿が斯様な言葉を吐くとは、余は悲しいぞ」
あゆ「うぐぅ、ごめん…」
神奈「余が挙げたのはだな…」
佐祐理「ハリセンと大阪弁ですねーっ」
神奈「ぬわわっ!? さ、佐祐理殿…」
佐祐理「ちょっと先駆けて登場してみましたーっ」
あゆ「うぐぅ、いらっしゃい佐祐理さん」
繭「みゅーっ」
郁未「こりゃまたお嬢様してる子が…」
晴子「そういやあんた観鈴と仲ようしてくれてる子やな」
佐祐理「はいっ。目一杯張り切って語っちゃいますよーっ」
「先ほど佐祐理が挙げた二つ…ハリセンと大阪弁」
「実はこのアイテムを持っている方は晴子さん以外にはいないのです」
「なんと、晴子さんは生粋のツッコミお母さん!」
「これだけでもう、素晴らしいステータスですよー。あははーっ」
佐祐理「ふえっ? 駄目ですか?」
晴子「いや、駄目っちゅーかなんちゅーか…」
神奈「ふむ、佐祐理殿がしっかり語ってくれたおかげで余の面目躍如であるの」
あゆ「そうなの…?」
郁未「ちょっと強引じゃないかしらねえ。大体、なんでハリセンと大阪弁でステータスなんだか」
佐祐理「立派な特徴になってると思いますけどねえ」
郁未「特徴は特徴だけど…ステータス?」
佐祐理「はいっ。こういった会話では、ボケとツッコミは重要ですよーっ」
佐祐理「ハリセンと大阪弁といったら、その最たるものじゃないですかーっ」
郁未「そうかしらねえ…」
繭「みゅーっ」
郁未「いや、あんたのそれは違うと思うわ」
繭「みゅ…」
あゆ「あの、ところで…」
郁未「ん? 何よ」
佐祐理「どうしたんですか?」
あゆ「繭ちゃんの“みゅーっ”に当たり前のように返事してるけど…わかるの?」
神奈「ん? あゆ殿は分からぬのか?」
あゆ「うぐぅ、そういえば神奈ちゃんも返事してたよね…」
晴子「こういうんは、言葉面やない。以心伝心っちゅーやっちゃ」
晴子「そらたしかに、大阪弁は見た目上かなり特徴的や」
晴子「けどな…」
繭「…なかみ」
晴子「そう、中身や。そっちが大事や。どれだけ心奮わせる言葉出せるかや!」
晴子「いや、それやと表現の問題になるな…うーん、ちょっと説明難しいなあ」
郁未「もういいわ。言いたい事は十分分かった」
佐祐理「待ってください郁未さん。佐祐理はまだ納得してません」
郁未「何がよ」
佐祐理「ハリセンと大阪弁は相当のステータスだと思いますよーっ」
郁未「まだこだわってんの…」
繭「みゅーっ」
神奈「ん? そうだの、ここで終わりにするが妥当であるかの」
あゆ「うぐぅ、だからどうして繭ちゃんのそれが通じるの…」
晴子「やっぱ心や、心」
神奈「では! これにておしまいとする!」
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