懲りずに第百五十七弾です。
★観鈴
瑞佳「…観鈴? いつもと様子が変だよ?」
★瑞佳
観鈴「そう、だよね、そうなんだよね…」
★晴子
観鈴「じゃあ瑞佳、次の人呼ぼ」
★真琴
観鈴「よしっ、観鈴ちんそれにのっちゃう」
★茜
瑞佳「それだと普通に空でいいんじゃないの?」
★葉子
瑞佳「…ここ?」
<あーのーうーみー>
世間では、破壊力のある曲…なんて異名を持っているという事を耳にしたことがあります。
たしかに、ゲームやり終えた直後は、この曲を聴くたびに………。
エレクトーン習ってる時、これを是非弾こうとしてたのですが…
結局は中途半端に終わってしまった気がしますね…。
最近、カラオケで歌うことができて至極満足です。
『4行小説』
「今回のテーマは、青空」
「この曲はね…ゴールっ、の曲なの」
「観鈴ちんの…」
「…にはは、これ以上は言わないようにするね」
観鈴「ううん、そんなことない、よ」
瑞佳「そうかな…」
観鈴「うん…」
瑞佳「それに、ゴールって…」
観鈴「楽屋的だから語っちゃいけないの」
瑞佳「そうなんだ」
観鈴「うん…」
瑞佳「………」
観鈴「………」
瑞佳「え、えっと、それじゃあわたしの四行だね?」
観鈴「うん…」
「青空…夏の青空は特に綺麗だよね」
「すっごく広くて…吸い込まれそう…」
「わたしは…好きだな…」
「いろんなものを受け止めてそうな空が」
瑞佳「み、観鈴?」
観鈴「どうしよ、観鈴ちん、このままじゃ…」
晴子「観鈴ーっ!」
瑞佳「うわっ、ゲストさんの先駆け登場?」
観鈴「あ、お母さん…」
晴子「これ以上はあかん、あかんでえ! いつものペースに戻るんや」
晴子「そう、観鈴はよう頑張ったやないか。こっからは…こっからはいつもの観鈴ちんや!」
観鈴「お母さん…そう、そうだよね。観鈴ちん、ふぁいとっ」
晴子「おっしゃ、その意気や!」
観鈴「ありがとうお母さん」
晴子「ん?」
観鈴「駆けつけてきてくれてありがとう」
晴子「なーに言うてんねん。娘の身を心配して駆けつけるんは、母親として当然のことやないか!」
晴子「うちはいつでも観鈴のこと思うとるからな」
観鈴「お母さん…」
瑞佳「あ、あのー…一体何がどうなって?」
観鈴「あ、ゴメンね瑞佳。ほったらかしにして」
瑞佳「ううん。けど、わたしにも説明してほしいかも…」
晴子「いやいやいや、すまんけんどこれ以上は聞かんといてんか」
晴子「楽屋の楽屋の更に楽屋ってくらい深みに入った内容やねん」
瑞佳「は、はあ、そうなんですか…」
観鈴「にはは、心配させてごめんね。いつもの通り四行しよ」
瑞佳「う、うん…」
晴子「ほな! 次はうちやな〜」
観鈴「うん。ゲスト一番お母さんだから」
瑞佳「(だから早く駆けつけられたのかな?)」
「青い空はなあ…ごっつ気持ちええ!」
「さんさんと輝く太陽…それが海に反射して…」
「こーれがまた綺麗やねん!」
「そんな中にうちがビキニ姿で登場や! どや、シビれるやろー!」
瑞佳「え…」
ぽかり!
観鈴「イタイ…ただの冗談なのに…」
晴子「観鈴…居候みたいな冗談吐くなや。うちは悲しいでえ…」
観鈴「大丈夫だよおかあさん。ちゃんとコメントする」
晴子「おっ、どんなコメントや?」
観鈴「シビれるってことは、お母さんクラゲ?」
ぽかり!
観鈴「イタイ…結構捻ったのに…」
晴子「何がひねっとんねん!」
瑞佳「ああ、クラゲって、水母って書くから?」
観鈴「うんそう。さすが瑞佳、えらい」
瑞佳「いや、こんなんで褒められても…」
晴子「なるほど、お母さん、と水母、かいな」
観鈴「うん。にはは、うまいよね」
ぽかり!
観鈴「イタイ…」
晴子「何がうまいっちゅーねん!」
瑞佳「え、えっと、次のお客さん呼ぶね…どうぞー!」
真琴「やっほーい」
瑞佳「えっと、沢渡真琴ちゃんだよ」
真琴「あうぅ、マネしたのに誰もつっこんでくれないぃ…」
観鈴「誰のマネ?」
真琴「えっとね、柚木詩子」
晴子「…誰やねんそれ」
観鈴「わ、お母さんそれ失礼」
瑞佳「詩子さんは知ってるけど…どこがマネなの?」
真琴「やっほーい、って言ったじゃない」
晴子「そんなん大概誰でも使うわい! はあ、寒いんしかおらんのやなあ、ここは…」
真琴「あぅーっ、なによなによなによぅ」
観鈴「えっと、マネはもういいから、青空で四行やってくれないかな」
真琴「…うん」
「青空って一言で言ってもたあくさんあるわよねえ」
「どういう事かって? 青空は見る日見る日でまったく違うもん!」
「でも、真琴はあんまり外に出ないから違いがよくわかんないなぁ…」
「それでね、青空日記、ってつけたらどうかなって思ったの」
真琴「え?」
観鈴「真琴ちゃん、一緒にがんばろ、青空日記」
真琴「あぅ、ちょっとした冗談なんだけど…」
晴子「俄然観鈴やる気になっとるなあ」
瑞佳「興味のある事なんだね。でも、青空日記かあ…いいな、そういうの」
観鈴「瑞佳もつけよ?」
瑞佳「でも曇りの日は?」
観鈴「曇りは曇りで、雲がメインの日記に早変わり。うん、ナイスアイデア」
真琴「うわぁ、すっごくやる気になってるぅ」
晴子「たきつけたんあんたのに、すっかり他人事やな」
真琴「うーん、こうなったら真琴もその気になっちゃおうかな…」
観鈴「うんうん。一緒にがんばろ」
瑞佳「さ、さあて、それじゃあそろそろ次のお客さんどうぞーっ」
茜「…こんにちは」
瑞佳「里村茜さんだよ」
茜「早速ですが言いたいことが…」
瑞佳「ああ、何言いたいかはなんとなく想像がつくけど…」
茜「真琴」
真琴「あぅ?」
茜「詩子のモノマネ、元気さが足りませんよ」
真琴「あぅーっ…」
晴子「元気さ足りんっちゅう問題かいな、あれ」
茜「ええ。詩子なら…」
晴子「詩子なら?」
茜「…私には真似できません」
晴子「がくっ…なーんやそれー!」
観鈴「たとえばどんな風とか説明できないかな?」
茜「…無理です」
観鈴「が、がお…」
ぽかり
観鈴「イタイ…」
晴子「ぜんっぜんなおらへんなあ。もうネタやな、これ」
観鈴「そんな、ネタなんてひどい」
瑞佳「えーっと、前置き長くなったけど、里村さん四行やってね」
茜「…何で四行でしょうか」
瑞佳「あ、ああ、それは…」
真琴「青空ーっ」
茜「…わかりました」
「青空文庫…というページがあります」
「私はここで沢山の文書を目にしました」
「文書は世に溢れていますが…」
「それは、青空みたいな広さを持っているのかもしれませんね」
茜「…あえて青空なのかは、理由があります」
瑞佳「理由?」
真琴「わかった、ずーっと青空は青い青い海のような深さがあって…」
観鈴「それでいてやっぱりすっごく広いから、にはは」
茜「…そういうことです」
晴子「おおっ!? なんや今の連携!」
瑞佳「申し合わせしたみたいだったけど…」
真琴「偶然だもん。ね」
観鈴「でも思ってたことが一緒だったんだろうね、にはは」
真琴「よぉーっし、こうなったら真琴も青空日記本気でやるわよぅ」
瑞佳「うわ、またその話題…」
茜「青空日記とはなんですか」
晴子「なんでも、青空を毎日見上げて日記つけるんやって」
観鈴「曇ってても、空は空。その時は雲が主人公、にはは」
茜「それでは青空日記の定義から…」
真琴「大丈夫だもん、空に含まれるから!」
観鈴「そういうこと」
瑞佳「えーと、いいかげんここいらで、と。それでは次のお客さんどうぞーっ」
葉子「…頑張ってますね」
瑞佳「と、いうわけで鹿沼葉子さん。…頑張ってるって何を?」
葉子「…比喩、揶揄…そのようなところです」
瑞佳「???」
茜「ここで会うのは久しぶりかもしれませんね、葉子」
葉子「…そうですね。最近はどうですか」
茜「…ええ、堪能しています」
葉子「…それはよかったです」
晴子「…なんか、二人して独自の世界つくっとれへんか?」
真琴「真琴が入り込めない…」
観鈴「え、えっと、葉子さん。青空で四行やってほしいな」
葉子「…わかりました」
「青空…それは、十何年ぶりに私が見たものでした」
「あの時の解放される心は…強く印象に残っています」
「そう、世界は広い…」
「そして…ここはどこまで広がるのでしょう…」
晴子「ここってなんやねん」
真琴「あぅーっ、葉子の背中?」
葉子「…なんですか、それは」
茜「…もしかして…」
観鈴「わかった、この四行小説の場だね」
葉子「…そうですね」
瑞佳「あ、なるほどねえ…」
晴子「どこまでって…続く限りやないか?」
葉子「…でしょうね」
晴子「でしょうね、ってあんたなあ…」
観鈴「ま、まあまあお母さん」
茜「…終わりませんか」
瑞佳「あ、うんそうだね…なんで里村さんが提案するの?」
茜「いえ、なんとなく…」
真琴「早く終わって青空日記ーっ!」
観鈴「わ、そうだった」
葉子「青空日記とはなんですか」
晴子「あーあー、後から説明したる」
瑞佳「ほら観鈴、終わり宣言」
観鈴「えーっと、それじゃあここでおしまいっ」
戻る