『AIR偽小説第百五十六弾』

懲りずに第百五十六弾です。
最近連続で書いてますが…
実際、一つこれ作るのに結構時間かかってます。
長い時は1時間かかってる気がする…。
平均すると30分くらいじゃないでしょうか。
時間かかる一番の原因は…やっぱり台詞の頭の名前…。
特に、“ドッペル郁未”って長すぎだよ。(でも、ドッペルってのもなんか違うしなあ)


『4行小説』

★神奈
「人物語り、今回は巳間晴香殿だ」
「女性の中でも特に傍若無人」
「余もあゆ殿も平気で踏み付けてゆく…」
「そんな印象でまんぱいであるぞ」

あゆ「うわっ、スゴイ不満唱えてるね…」
神奈「日頃の行動の賜物であろ」
あゆ「で、でもさ、晴香さんにもいいとことか…」
神奈「ではあゆ殿は、そのよいところが一番目につくと申すか?」
あゆ「…そうじゃないね」
神奈「ふむ、そうであろそうであろ」
晴香「ちょっとあんたら! 一体なんなのよ冒頭から!」
神奈「思うままを申したまでだ、晴香殿」
あゆ「うん。だいたいボクもひどいこと言われたしね」
晴香「何よ、何を言われたっていうのよ」
あゆ「それは四行でね」

★あゆ
「神奈ちゃんの言うとおり、すごい傍若無人だよね」
「しかも一番許せないのは、貧乳部隊なんてものを命名したことだよ」
「ボクと由依ちゃんと神奈ちゃんと…」
「うぐぅ、物凄く腹が立ってきたよ」

晴香「しょうがないでしょ、事実なんだから」
あゆ「事実だからって、貧乳なんて連発していいと思ってるの!?」
晴香「大丈夫よ、ねえ神奈」
神奈「何故余にふるのだ」
晴香「貧乳部隊部隊長でしょ?」
神奈「ええい、何を勝手に申しておるか! そういうところが傍若無人だというのだ!」
晴香「別に、こういう事が傍若無人を表すわけでもないでしょ?」
神奈「むむむ、まことお主は口の減らぬ輩だの」
あゆ「いいかげんにしてよね晴香ちゃん」
晴香「何よ、貧乳部隊副総理のあゆ」
あゆ「ふっ、副総理!?」
晴香「ええ。部隊長と副総理だったらどっちが偉そうかわからないでしょ?」
あゆ「…間違いなく隊長が偉そうだと思うけど?」
晴香「部隊長よ、部の隊長。それに比べてあんたは副総理なんだからね」
あゆ「う、うーん…」
神奈「ええい、何をくだらないことで悩んでおるか!」
晴香「くだらなくないでしょ」
神奈「斯様なことより、次は晴香殿だ! はよう語るがよい!」
晴香「やれやれ…」
あゆ「うーん…」
神奈「あゆ殿もいつまで悩んでおるのだ…」

★晴香
「あたしはね、これっぽっちも傍若無人じゃないわよ」
「人より少し自己主張が強いだけ」
「いいじゃないの。ただでさえ分からない空間なのに」
「牙の折れたマンモスはもうマンモスにはなれないのよ」

神奈「…どういう語りなのだ?」
晴香「勝手に考えてなさい」
神奈「うぬぬぬ…何故そのように偉そうなのだ…」
あゆ「わかった、神奈ちゃん」
神奈「何が分かったのだ?」
あゆ「副総理って言っても、何の副総理か分からないじゃない? だから…」
神奈「ええい、まだそんな話をしておるのか!?」
晴香「真面目ねえ。えらいえらい」
あゆ「うぐぅ、ボク馬鹿にされてる?」
神奈「はぁ、もうよい…。客人の登場であるぞ!」
澪『こんにちは』
神奈「というわけで、澪殿であるぞ」
晴香「…あなたが私の何を語れるかしら?」
澪『それは見てのお楽しみなの』
あゆ「澪ちゃん強気だね…」

★澪
『とっても恐そう…』
『でもって乱暴そう…』
『心根ではやさしいものを持ってるはずなのに…』
『勿体無いの』

晴香「…ちょっと、何よそれ」
澪『軽いじゃぶなの』
神奈「じゃぶとはなんであるかの? もしかして、以前食ろうて酷い目におうた…」
あゆ「うぐぅ、それはジャムだよ。それにしてもジャブなんて…どういうつもり?」
晴香「ぜんっぜんあたしの事について語ってない気がするけど?」
神奈「見た目が恐いというたであろ。澪殿にはそう見えるのだ」
あゆ「でもって、本当は多分やさしい心も持ち合わせてる、って哀れんでるんだよ」
澪(うんっ…うんっ?)
晴香「勝手に私を決め付けないでほしいわね」
あゆ「決め付けてるんじゃなくて、印象だよ」
晴香「…そうよね、そう見えるってことよね…」
晴香「けどねえ、やさしい心を持ってるとか勝手に言ってほしくはないわ」
晴香「第一哀れんでるって何よ」
澪『哀れんでるなんていってないの…』
澪『でも、りょうしんはあると思うの』
晴香「すっごく微妙な発言ね…」
あゆ「うぐぅ、ボクもそんな気がしてきた…」
神奈「ふむぅ、では次の客人の登場であるぞ!」
みちる「おいっす神奈ちんー!」
神奈「おいっすなのだ、みちるちん」
あゆ「ノせられて変な挨拶してないでよ神奈ちゃん…」
みちる「こらーあゆあゆー! 変な挨拶ってなんだー!」
あゆ「うわわわっ、だ、だって…」
晴香「変ね。間違いなく」
澪『ちょっとひいちゃったの』
神奈「う…」
みちる「うう…」
晴香「…あんた見かけによらずぐさってくる言葉平気で出すのね」
澪『今はすとれーと段階なの』
あゆ「うぐぅ、もしかして更にエスカレートするのかな…」
晴香「私はジャブでよかったわ…」
神奈「ええいっ、とにかくみちる殿! 晴香殿について四行であるぞ!」
みちる「らじゃー!」

★みちる
「無駄に威張っててえらそー」
「だいたい、そんなこうあつてきな態度出せるくらい自分はえらいのかー!」
「でも…多分、相手によって態度変わるんだろうなー」
「もーう、このかめれおんやろー」

晴香「………」
ごんっ
みちる「んにょへっ」
晴香「ねえ、この子むかつくから殴っていい?」
あゆ「殴った後で言われても…」
澪『さすが行動が早いの』
みちる「こぉんのーっ、何すんだー!」
どげしっ!
晴香「はうっ!」
みちる「へへーん! 正義の鉄拳!」
あゆ「いや、思いっきり蹴ってるけど…」
晴香「こ、こぉんの…」
神奈「荒れてるとこ申し訳ないが、何かこめんとはないかの」
澪『かめれおんってほどじゃないだろうけど、態度は変えてるっぽいの』
晴香「うるっさいわね…人によって態度変わるくらい当然でしょ!?」
神奈「しかし、その度合いが酷いのではないのか?」
晴香「んなことないわよ!」
みちる「うわー、やっぱりこうあつてきだー」
澪(うんっ、うんっ)
あゆ「うぐぅ、荒れてばっかりだよぅ…」
晴香「だいたいあんたら…ん? ははーん、なるほどね」
神奈「何がなるほどなのだ」
晴香「よくよく見ればゲスト全員貧乳じゃない。さすが部隊長と思ってね」
げしっ
晴香「はうっ!」
みちる「ひんにゅういうなー!」
澪『そうなの。ひどいの』
あゆ「晴香さんってまったく相変わらずだよね」
神奈「ううむ、意図的ではないのだが…。ええいっ、ともかく次の客人であるぞ!」
由依「は、はいっ。…うう、晴香さんについてかあ」
晴香「由依? …ほら見なさい、やっぱり貧…」
げしっ!
晴香「はうっ!」
みちる「ひんにゅういうなー!」
澪(うんっ、うんっ)
由依「…神奈さん、ここであたしなんて呼んだら思うツボじゃないですかあ」
神奈「たまたまなのだが…」
あゆ「ええと、ともかく由依ちゃん。晴香さんについて四行やってね」
由依「あ、はいっ」

★由依
「晴香さんはねえ…」
「しょっちゅうあたしをいじってました」
「ここに来てから、別の方をたくさんいじるようになりましたが…」
「いつまでもこんなことやってるとバチが当たりますよ?」

晴香「なんですってぇ…」
由依「人で遊ぶのもたいがいにしてくださいって言ってるんです」
晴香「あんた由依のクセに生意気なのよ!」
あゆ「うわぁ、いじめっ子の台詞だ…」
澪『こわいの』
みちる「んにゅにゅ、もしかしてキレる前兆?」
由依「か、神奈さん、早く次の人、次の人を呼んでください」
神奈「おびえるくらいなら申さなければよいと思うのだが…。では次、最後の客人であるぞ!」
祐一「…なんで俺なんだ」
神奈「最後のまとめ役、相沢祐一殿だ」
晴香「あらあらあら、あんたも私を馬鹿にしにきたのかしら?」
祐一「って、お前すでにキレてないか?」
晴香「キレてなんかいるわけないでしょ? キレてたらあんた達はただの肉塊に変わってるわよ」
あゆ「う、うぐぅ! 祐一くん、晴香さんが恐いよぅ!」
祐一「よぉあゆ。何してんだこんなところで」
あゆ「…何その白々しい挨拶」
みちる「んに、相沢祐一って晴香と同類?」
澪『そうかもしれないの』
神奈「という事は…」
祐一「まぁとにかく落ち着け晴香。貧乳部隊元帥の俺に免じて」
神奈「や、やはりか!」
あゆ「しかも元帥ってなに!?」
晴香「っていうかあんた男でしょ。何勝手に入隊してんのよ」
祐一「単純に胸の大きさだけではかるなら、俺も隊の一員だ。もしかして女性専用か?」
晴香「そうよ」
祐一「ならしょうがないな…」
神奈「…ええいっ、誰かこの無礼者をつまみ出せ!」
あゆ「わわわっ、神奈ちゃん落ち着いて!」
澪『ど、どうしよう、なの』
みちる「こうなったら四行でごまかせー! このやろうー!」
祐一「う、ちとまずかったか…」

★祐一
「まぁなんだ、軽い冗談は気にしないでもらいたい。晴香なら軽く流すだろ」
「と、結構サバサバしてるんじゃないかと思う」
「だから、晴香の口から出る冗談も、さらっと流せば多分円満だ」
「許せない場合は…俺にはどうしようもないな」

あゆ「うぐぅ、祐一君無責任だね」
祐一「知るか」
由依「…祐一さん」
祐一「ん? なんだ?」
由依「軽く流せないからみなさん怒ってるんですよ!」
祐一「お、おおっ!?」
由依「あたしだってさんざん使い捨てに…だいたい、カタパルトってどういう事ですか!」
晴香「…ああ、あれか」
由依「しかも! あたしを敵の真っ只中に…!」
晴香「大丈夫よ、由依」
由依「何が大丈夫っていうんですか!」
晴香「だって…私、実はあなたが好きだったもの」
由依「は、晴香さん…」
晴香「だから、落ち着いて、ね? おとなしくして、ね?」
由依「晴香さん…なんて、騙されませんよー!」
晴香「…ちっ」
由依「何舌打ちしてるんですかー! 今日という今日は…!」
祐一「お、落ち着け落ち着け、な?」
由依「落ち着けませんー!」
澪『…すっかりおいてけぼりなの』
みちる「んに、今回は大変だったね」
あゆ「うぐぅ、傍観してないで神奈ちゃんを抑えてー!」
神奈「ええいっ、はなせあゆ殿! 無礼者には捌きを与えねばならぬー!」
みちる「…しょうがない、みちるたちがおしまい宣言するぞっ!」
澪『そうするの(うんっ、うんっ)』
みちる「それじゃあ、これにておしまいだー!」
澪『おしまいなの』
晴香「はあ、散々ね…。貧乳部隊なんてゲストにするから…」
由依「最後の最後まで何を呟いてるんですかー!」

<結局荒れた>


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