『AIR偽小説第百五十四弾』

懲りずに第百五十四弾です。
思えば人物語りってかなり先まであるよなあ…。
サウンドタイトルが一区切りついたら、こっち連ちゃんにしようか。
…とかもう考え出すと、やっつけ仕事っぽいです。
どうしたもんだかねえ。


『4行小説』

★神奈
「人物語り、今回は名雪殿だ」
「よく寝、よくいちごにたかり、よく寝るそうだ」
「いい身分であるの…余も、よく食べてよく遊んでよく寝たいものだ」
「まったくもって羨ましいぞ」

あゆ「あのう、神奈ちゃん」
神奈「なんだあゆ殿」
あゆ「その認識、捻じ曲がってるよ?」
神奈「なんと、違うのか?」
あゆ「絶対違うよ。寝るってのは当たってると思うけど…あ、いちごもそうかも…」
神奈「…あゆ殿、それでは余の解釈は捻じ曲がっておらぬではないか」
あゆ「うぐぅ、そうだね…」
神奈「ふふふ、今回は余の勝ちであるな」
あゆ「うぐぅ…」
神奈「というところで、名雪殿の登場であるぞ!」
名雪「…く〜」
あゆ「早速寝てるね…」
神奈「そうであるの…」
名雪「…く〜」
神奈「ええい、起きぬか!」
名雪「うにゅ?」
あゆ「おはよう、名雪さん」
名雪「あっ、あゆちゃん久しぶりだね〜」
あゆ「うぐぅ、そんなことないはずだけど…」
名雪「冗談だよ。今回はわたしを語ってくれるんだね」
あゆ「うんそうだよ」
神奈「認識において、余があゆ殿に勝利したのだ」
名雪「聞こえてたよ。寝るといちごを強調してたよね」
神奈「うむうむ」
名雪「う〜、当たってるだけに文句が言いづらいよ」
神奈「…余に文句があると申すか?」
名雪「当たり前だよ。あれじゃあわたしが寝てるいちごみたいじゃない」
神奈「物静かでいいと思うが…」
名雪「そういう問題じゃないよ」
あゆ「それにしても名雪さん、寝てても聞いてたんだ…」
名雪「だてにたくさん寝てないよ」
あゆ「へええ…」
神奈「こほん。それではあゆ殿の四行であるぞ」
あゆ「あっ、うん」

★あゆ
「名雪さんはね…」
「そう、ボクにとってはとっても縁が深いんだよ」
「ボクとパッケージを飾った仲だしね」
「家にお泊りさせてもらった時も楽しかったな…」

名雪「そうだね、あゆちゃんとは付き合い深いよね」
あゆ「うん」
名雪「けどインストール画面があゆちゃんなんだよ。だからちょっと許せないよ」
あゆ「うぐぅ…。でもでも、タイトルに流れる音楽のアレンジ版が名雪さんじゃない?」
名雪「それはそうかもしれないけど…」
神奈「何やら楽屋的な話が飛び交っておるようだが…余にもわかる話をしてくれぬか」
あゆ「ああ、ごめんごめん。それなら…お泊りの話とかどうかな」
神奈「お泊り?」
名雪「そう。あゆちゃんがうちに泊まりにきてたんだよ。お母さんが一秒で了承しちゃったし」
あゆ「祐一くんと名雪さんが学校行ってる間に秋子さんが風邪で倒れちゃったり…大変なこともあったけどね」
名雪「そうだね。でもそんな時間を過ごして、今があるんだよね」
あゆ「うんうん」
神奈「ふむ…二人が仲が良いというのはようわかったぞ」
名雪「それじゃあ次は…」
あゆ「名雪さんだよ」
名雪「あれっ、わたし? あぁ、自分で自分をってやつだね」

★名雪
「わたしはね…のんびりしてるってよく言われるんだよ」
「だから、もうちょっと俊敏にならなきゃなって思うんだ」
「でも、陸上部やってて足は速いんだよ」
「そうそう、今度けろぴーも紹介しないとね」

神奈「随分とたくさんであるが…さて、まずはのんびりと俊敏だの」
あゆ「喋り口調はたしかにのんびりなんだけどね。ここじゃああまり目立たないけど」
名雪「そうかなあ?」
神奈「余の喋り口調が一番目立つらしいぞ。参ったか」
あゆ「あのう神奈ちゃん。そういう勝負してるわけじゃないから…」
神奈「つまらぬの…」
あゆ「ええと、俊敏…っていうよりは、足の速さについてはボクも知ってるよ」
名雪「一緒に走った事あるしね」
あゆ「…あったっけ?」
名雪「うん。わたしはお金払ってたい焼き買ったけど、あゆちゃんが食い逃げしちゃって…」
名雪「それで、一緒になってわたしも逃げちゃったって話だよ」
あゆ「うぐぅ!そんなことしてないよ!」
名雪「そうだったっけ?」
あゆ「そうだよ!」
神奈「しかし、世にはそういうえすえすもあろう、ということであるな?」
名雪「うんそうだよ」
あゆ「うぐぅ、ひどいよぅ…」
神奈「さて次に…けろぴーとはなんだ?」
名雪「ふさふさのかえるだよ。とってもかわいいんだよ」
神奈「ふさふさのかえる…むむ、なんだかおののきたくなるものを想像してしまうが…」
あゆ「えーと、かえるのぬいぐるみだよね。たしか名雪さんの部屋にあった」
名雪「そうそう、あゆちゃんよく覚えてるね」
あゆ「泊まったしね。でも、夜は先に名雪さんが寝ちゃったからちょっと退屈だったよ」
名雪「そっか、わたし夜が早かったしね」
あゆ「うん、そうだね」
神奈「また余にはついてゆけぬ話題に…。しからば、客人をまねくとしようぞ!」
葉子「…私ですか」
神奈「そうだ、鹿沼葉子殿」
葉子「では…すぐに語りに入りましょう」
あゆ「なんか積極的だね…」
名雪「よろしくお願いするね」

★葉子
「見た目にのんびり…しかし足は速い…」
「その差が、何かを生み出しているように思います」
「過去に積極的に司会を務められたとも聞きました」
「ますますのご多幸をお祈りしましょう」

あゆ「どういうこと…?」
葉子「…いけませんか」
名雪「いや、あの、いけないとかそういう事じゃなくて…」
神奈「葉子殿の語りは最終的に何を言いたいのだ?」
葉子「…名雪さんに幸あれ、ということでしょう」
葉子「これでいいですか」
名雪「う、うーん、そ、そういう事なの?」
葉子「では…名雪さんに苦難あれ、というい事で」
葉子「これでいいですか」
名雪「え、ええーっ?」
あゆ「うぐぅ、葉子さんがとっても迫ってきてる気がするよぅ」
神奈「積極的と申しておるが、葉子殿こそ積極的ではないのか?」
葉子「………」
葉子「…ならば、多少遠慮いたします」
あゆ「そういう問題なのかな…」
神奈「ええい、次の客人であるぞ!」
瑞佳「えーと、こんにちは」
神奈「名雪殿の生き写しとどこぞで噂されておる長森瑞佳殿だ」
瑞佳「生き写し…?」
名雪「似てないと思うけど…」
あゆ「多分喋り口調じゃないかな」
瑞佳「どうして?」
あゆ「ほら、二人とも語尾によく“だよ”ってつけるじゃない」
瑞佳「う〜、浩平みたいなこと言ってほしくないよ…」
名雪「あ、たしか“だよだよ星人”とかって言われて…」
瑞佳「そうだよ。まったくもう、なにがだよだよ星人だよ…」
名雪「許せないよ。口調であだなつけるなんて…折原君は絶対暇人だよ」
葉子「…言われてるそばから連発されてるように思います」
あゆ「そうだよね…」
葉子「これでは説得力は無いと思いますが…」
あゆ「うんうん」
名雪「わ、葉子さんもあゆちゃんもひどいよ」
瑞佳「訂正してよ、訂正」
葉子「…説得力あると思います」
葉子「これでいいですか」
瑞佳「…いいです」
名雪「ちょっと瑞佳…」
瑞佳「まさか本当に訂正されるとは思ってもみなかったんだよ」
名雪「それはそうだけど…」
神奈「賑やかでよいことであるのう。余はほったらかしにされておるが」
あゆ「いやいや神奈ちゃん、こういう時こそ司会が流れを元に戻さなきゃ、じゃないかな」
神奈「う、うむ? そうかの?」
葉子「あまり期待はされてませんが」
神奈「こら葉子殿! 余計な事を言うでない!」
葉子「………」
神奈「こほん。それでは瑞佳殿、名雪殿について四行であるぞ!」
瑞佳「あ、はいはい」

★瑞佳
「お互い似た立場同士…」
「けれども、多分遠い存在なんだよね…」
「そう考えると、この場では随分親近感が沸くもんだよ」
「なんてったって、いい子だしね」

名雪「ちょっと照れくさいよ」
瑞佳「気にしない気にしない。わたしと名雪の仲だよ」
名雪「瑞佳…」
葉子「…すっかり二人の世界ですね」
神奈「ふむ、そうするとあれなのだな? 怪しい話題に突入するのであるな?」
あゆ「それは無いと思うけど…」
神奈「しかし名雪殿は人気者であるの。邪険に思うておるのはおらぬのではないか」
名雪「少なくともこの場じゃあ、誰も邪険になんて思ってないよ」
瑞佳「そうそう。…そう?」
名雪「なんで、瑞佳疑問系なの…」
瑞佳「いや〜、一部の人にとっちゃあ一部の人が迷惑に思ったりってあると思うよ」
神奈「うむ、それには激しく同意であるぞ」
あゆ「うぐぅ、ボクも…」
葉子「それは、邪険とはまた違うと思いますが…」
名雪「…だよね」
神奈「それでは最後の客人であるぞ!」
敬介「やあこんにちは」
神奈「あだるとな意見を発射する橘敬介殿だ」
あゆ「ちょっと神奈ちゃん…余分な説明多すぎ」
神奈「そうなのか? うむう、美凪殿の真似を密かに狙ってみたのだが…」
あゆ「ああいう、あることないこと言う人の真似しちゃだめだよ」
名雪「なにげにあゆちゃんひどい事言ってるね」
瑞佳「何か嫌な事でもあったのかな…」
敬介「ええと、いいかな、語っても」
あゆ「あ、はいっ」
葉子「あちらこちらでお返事とは…頑張りますね、あゆさん」
あゆ「うぐぅ、それほどでもないよ」
葉子「さすが食い逃げスーパーウーマンです」
あゆ「ちょっと!? 何その聞き捨てならない肩書き!」
名雪「ま、まあまああゆちゃん。えっと、橘さん。早く語ってください」
敬介「あ、ああ」

★敬介
「ずっと前に、彼女について語った記憶があるよ」
「こうして別の機会を得られると、また随分違って見えるもんだ」
「今回は語られる立場だからかな、大人しくみえる」
「少しばかり緊張してるのかもしれないけど、場をわきまえてるんだね」

名雪「そんなことないですよ」
敬介「こうして謙虚も心得ている。立派だね」
瑞佳「謙虚って大事ですか?」
敬介「見る人によっては美しく映る。そういうことだよ」
瑞佳「へええ…」
葉子「少なくとも敬介さんの目からは美しいといういことなのでしょう」
あゆ「ちょっと葉子さん! 何別の話にうつってるの!? さっきの肩書き何!?」
葉子「…さすが食い逃げウーマンです」
葉子「これでいいですか」
あゆ「そういう問題じゃないよ! しかもぜんっぜんよくないよ!」
神奈「…片や荒れ、片や落ち着き放題であるの」
名雪「えっと神奈ちゃん。これでおしまいなんだよね?」
神奈「そうであるぞ」
名雪「今回はありがとう。わたしかなり堪能したよ」
神奈「そ、そうかの? そう申されると余も嬉しいものだの」
敬介「感謝も心得ている。そう、こういう気遣いが大切なんだろうね」
瑞佳「そうかもしれませんね…って、名雪今回猫かぶりすぎじゃない?」
名雪「あっ…瑞佳、それは禁句だよ」
瑞佳「え…」
神奈「どうかしたのかの?」
名雪「わたし猫さん大好きなんだよ。でも猫アレルギーでね、触れないんだよ」
名雪「ほんとに大好きなんだけどな、猫さん…」
名雪「ねこーねこーねこーねこーねこーねこーねこー…」
瑞佳「う、ま、まずかったかな…」
敬介「猫については語ってなかったんだね。これは寝た子を起こしてしまったかな」
葉子「猫はかわいいですね」
あゆ「ちょっとまた! 葉子さん逃げすぎだよ!」
葉子「…あゆさんもかわいいですね」
葉子「これでいいですか」
あゆ「さっきから何を変な訂正ばっかしてるの!? 怒るよもう!」
神奈「既に怒ってると思うのだがの、あゆ殿は…」
神奈「ともかく! 今回はこれにて終わりであるぞ!」

<ねこーねこーねこー>


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