懲りずに第百五十三弾です。
★観鈴
瑞佳「なんか…のっけから暗そうな話題だね…」
★瑞佳
観鈴「瑞佳?」
★友里
瑞佳「友里さん、わたし達と同じこと語ってますね」
★秋子
観鈴「神だって、スゴイ」
★ポテト
友里「何もわからないんだけど…」
★みさき
友里「…なんか、ちょっと台無しじゃない?」
<ここどこあそこ>
なんか前に、DISC2に突入しましたなんて書いたけど、嘘っぱちでしたね。
だって…タイトルの並びが…そう見えたんだもん(ただの確認不足)
今回はちょっと苦労しそう…な気分。
『4行小説』
「今回のテーマは、此処」
「よく、観鈴ちんのシナリオで流れてたって」
「だからちょっと暗い曲なんだけど…」
「あれは、観鈴ちんは此処にいるよ、って必死に訴えてたのかもね」
観鈴「うん。…瑞佳はどう思う?」
瑞佳「どう、って…寂しい気持ちでいっぱいなんだけど」
観鈴「そうなんだ…」
瑞佳「此処にいるよ、って訴えるなんて…なんだか…か細くってか弱くって…」
瑞佳「どうしたらいいかわかんないんだよ」
観鈴「…うん、そうだろうね」
瑞佳「でも、懸命に訴えてるんだね」
観鈴「そう。気付いてもらおうと必死になってる」
瑞佳「だったら、まわりにいる誰かが気付いてあげないといけないね…」
観鈴「そうだよね…」
瑞佳「わたしは…ちゃんと気付いてあげられるのかな…」
観鈴「瑞佳なら…大丈夫、そんな気がする」
瑞佳「そうかな?」
観鈴「だって…わたしと友達…にはは…」
瑞佳「観鈴と友達だと…大丈夫、なのかな?」
観鈴「観鈴ちん、そう思う」
瑞佳「観鈴…」
観鈴「えっとね、それじゃあ瑞佳。四行やってほしいな」
瑞佳「…うん」
「ちょっと雰囲気かえるね。えっと、此処ってことはどういう事か」
「それは、他でもない此処という場所を指してる」
「世界に一つだけしかない、自分だけの場所」
「だから…此処、っていう言葉は…必死になれる…」
瑞佳「雰囲気、変えられなかったよ…」
観鈴「ううん、そんなことない。とってもよかった」
瑞佳「そう?」
観鈴「たった一つだけの場所、そう。そこに観鈴ちんがいる。瑞佳もいる」
瑞佳「そうだね。それは大切な場所なんだね」
観鈴「うん、そう。そうなの」
瑞佳「うん」
観鈴「えへへ…」
瑞佳「ふふ…」
観鈴「じゃあ今回はこの辺で」
瑞佳「終わっちゃおうか」
友里「いやいやいや、ちょっと待ちなさいよ」
観鈴「わ、司会を遮って登場」
瑞佳「でしゃばりさんだね」
友里「ちょっとあんたらね、ゲストに呼んでおいてなんでそういう扱いなわけ?」
観鈴「うーん、つい」
瑞佳「そう、つい」
友里「あのね…。まあとにかく! 私も四行やるからね」
観鈴「あ、どうぞ」
瑞佳「テーマは此処、です」
友里「なんか釈然としないわね…」
「此処…そうね、居場所、という意味を指す点ではいい言葉ね」
「ここ、そこ、どこ…なんて、ただ場所を指してるんじゃない」
「ただ、此処ということは…」
「それは、やっぱり自分の大切な場所、なんでしょうね」
観鈴「にはは、みんな考えること一緒」
友里「うーん、自然とそうなっちゃったわねえ…でも、同感なのよね?」
瑞佳「それはもう」
観鈴「当然です」
友里「…ま、二人してそう口をそろえて言えるってのは、いいことなのかもね」
友里「この場が…二人にとっていい場となっていることの表れ…なんてね」
観鈴「そうなのかな…うん、そうだと思う」
瑞佳「…まあ、長い間一緒にやってることもあると思うけどね」
観鈴「そうかな…」
瑞佳「あまりにもやりとりが短いとそう慣れるものでもないと思うんだよ」
観鈴「あ、そうかも…」
瑞佳「だから、時間は大切なんだよ」
観鈴「うんうん」
友里「なんか話がすり代わってる気がするけど…ゲストは呼ばないの?」
観鈴「わ、そだった。次なるお客さんいらっしゃいませ〜」
秋子「平和にやってるみたいですね」
観鈴「水瀬秋子さん、にはは」
友里「こういう人まで呼んでたのにゲスト呼ばずに終わろうとしてたなんて…」
秋子「何の話ですか?」
瑞佳「え、えーっと、大した話じゃないんです。つい成り行きっていうか…」
観鈴「自然な流れで、ゲストさん呼びそこねかけたの」
秋子「まあ、それは大変でしたね」
瑞佳「はい、大変でした」
観鈴「大変たいへん」
友里「どういう意図の会話なのかしら…」
秋子「それでは、四行いたしますね」
「此処…そう、場所によって立場は変わります」
「幸いにもここでは、私は大きく暴れたりしておりません」
「しかし別場では…アー●・デー●ンとかハ●●ロ●イ●ルとか…」
「それはもう、神みたいな扱いが多いそうですよ、うふふ」
瑞佳「それが本当なら…って、本当なんだろうけど。さぞかし力を持ってるんだろうな…」
友里「ここでも、力のほどは相当だと思うけどね」
秋子「あら、どうしてですか?」
友里「多分…魔法使えますよね?」
秋子「ええ、もちろんです」
友里「でもって…うーん、後なんだろう…。そうそう、不可視の力は?」
秋子「それは使えませんが…」
友里「あら? そうなんだ」
秋子「ええ。私はそんなに万能ではありませんよ」
友里「へえ…?」
瑞佳「友里さんがなんか疑いかけてるけど…」
観鈴「そんなに気にしなくていいと思うな。どっちも」
瑞佳「でも…」
観鈴「それより、次のゲストさん登場っ」
ポテト「ぴっこぴこ〜」
観鈴「というわけでポテト、にはは」
瑞佳「ポテト…」
友里「言葉わかるの?」
秋子「私はさすがにそこまでは…」
ポテト「ぴっこぴこぴこ。ぴこ!」
観鈴「とりあえず四行やるから聞いていてくれ、だって」
瑞佳「えっ、観鈴会話できるんだ?」
観鈴「なんとなくだけど。にはは」
瑞佳「すごい…」
友里「これだけでも勲章ものかも…」
秋子「そうですね…」
「ぴっこぴこぴこぴこ」
「ぴこぴこぴこ」
「ぴこ〜…」
「…ぴこ」
瑞佳「激しく同感だよ」
観鈴「わ、待って待って。今通訳するから」
秋子「えーと、四行についてよりは早くジャムを食べたい、ですか?」
ポテト「ぴこっ!?」
瑞佳「えっ、通訳できるんですか?」
友里「さっきは“そこまでは…”とかって遠慮してたのに」
秋子「偶然ですよ。さてと、そこまで仰るならジャムを…」
ポテト「ぴこぴこぴこっ!」
みさき「力いっぱい否定してるよ。止めてあげないといけないんじゃないかな」
観鈴「わ、みさきちゃん先に登場しちゃった」
瑞佳「川名先輩、否定ってどういう事ですか?」
みさき「さっきの秋子ちゃんの通訳は、秋子ちゃんの希望に過ぎないってことだよ」
秋子「…そんな風に呼ばれるのは初めてですね」
秋子「秋子ちゃん…随分と可愛らしいですね」
みさき「えへへ、やっぱりね。ちゃんづけはかわいいんだよ」
友里「いや、ってゆーか年上にちゃんづけはどうかと思うんだけど…」
みさき「私はこの呼び方をつらぬかなくちゃいけない使命にあるんだよ」
友里「使命…」
秋子「だったら仕方ありませんね…」
瑞佳「納得してるし…。えっと観鈴、本題に戻ろうか」
観鈴「え、えっと、何かな?」
瑞佳「川名先輩が、秋子さんの通訳はでたらめだって言ったのなら…」
観鈴「わかった。わたしが通訳しなおさないといけないね」
瑞佳「そういう事」
ポテト「ぴこっ。ぴこぴこ」
観鈴「え、えーとそれじゃあ…なんだっけ?」
瑞佳「四行の内容忘れた?」
観鈴「…うん」
友里「ちょっと、それじゃああんまりじゃないの」
みさき「ポテトちゃんがかわいそうだよ」
ポテト「ぴこ〜…」
秋子「でも、忘れてしまったものは仕方ありませんね」
瑞佳「元はといえば秋子さんが横から入っちゃったからじゃ…」
観鈴「えっと、ごめんなさい。えーとどうしよ。ポテトもっかいやる?」
ポテト「ぴこっ。ぴこ」
観鈴「うん、分かった」
瑞佳「何て?」
観鈴「自分のことはもういいから次にいってくれであります、だって」
瑞佳「なんで軍隊口調なの…」
みさき「なかなかシブいね、ポテトちゃん」
友里「いや、ただの演出が加わっただけでしょ…」
秋子「でしょうね」
観鈴「えっと、それじゃあ最後はみさきちゃんの四行っ」
みさき「よぉ〜し、がんばるよ」
「目が見えなくなった時なんだけど…」
「私には、家と学校…そこしか居場所がなかったんだよ」
「此処、と呼べるものは、まさしくそれで…」
「特に学食はよく利用してるね。今でもたくさん利用してるよ」
瑞佳「友里さんもそう思いますか…」
みさき「え〜? 結構がんばったんだけどな」
ポテト「ぴこぴこぴこ」
観鈴「話がちょっと飛んでる、だって」
みさき「うっ、ポテトちゃんにきついツッコミをもらっちゃったよ」
瑞佳「きつい…?」
秋子「では二つに切り分けて考えてみましょうか。目が見えないという事。これは…」
みさき「此処じゃあすっかり平気だけどね」
みさき「最初は、私恐くて…街へ買い物へゆくこともできなかったんだよ」
秋子「今では平気なんですね。居場所が増えたという事…」
みさき「そうなんだよ」
友里「それじゃあ、学食は? っていうかあなた食べるのが好きなんだっけ?」
みさき「そうだよ…ううん、そうじゃないよ」
友里「どっちよ…」
ポテト「ぴこっ、ぴこ」
観鈴「好き、じゃなくって、大好き、だね、って」
瑞佳「通訳するまでもなく、わたしも同意見だけどね」
みさき「うん、そういうことだよ」
友里「はあ、なるほどねえ…」
秋子「だったら、ジャムを召し上がりませんか。ほらここに…」
瑞佳「ちょっと秋子さん…。今回はもうここで終わりますよ」
秋子「それは残念です…」
友里「慌てて終わろうとしてない?」
瑞佳「してません」
ポテト「ぴこぴこぴこ」
観鈴「今回は、此処、というよりは、場所がテーマになってる気がする、って? にはは、そうかも」
みさき「いいのかな…でも、いいんだろうね」
観鈴「うん。じゃあこれにておしまいっ」
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