懲りずに第百五十一弾です。
★観鈴
瑞佳「うーん、色々出されたけど、とりあえず順に話していこか」
★瑞佳
観鈴「瑞佳、ふたりにめろめろ?」
★晴香
瑞佳「な、なに、何の話?」
★澪
瑞佳「…えーっと、相手がふたり、ってことなのかな」
★名雪
晴香「深刻そうな語りね…私となんか似てるわ」
<なでなでなでなでなでなでなでなで>
サントラタイトルもDISC2に突入しました。
とりあえず銀色についてはまた回を改めるとして…
さて、終了したらやっぱ作品変えるのかしらねえ。
『4行小説』
「今回のテーマはふたり」
「だから、今回だけはふたりだけでやろっかなって思ったんだけど…さすがに無理かな…にはは」
「ちなみにこの曲は、往人さんと観鈴ちんが一緒にいる時によく流れるの」
「でもって、劇場版では歌にもなった曲」
観鈴「うん」
瑞佳「まず、ふたりだけでこの場…はさすがに難しいね」
観鈴「でも実は観鈴ちん経験済み、ぶい」
瑞佳「よくやれたねえ…」
観鈴「うん。その時は数字をテーマに1から順にやっていったの」
瑞佳「へええ…えーっと、あの国崎さんと、かな?」
観鈴「うんそう」
瑞佳「それだと要するに…ボケとツッコミ?」
観鈴「わ、そんな言葉で片付けないでほしいな」
瑞佳「だってそう思えちゃうもん」
観鈴「そうかなあ…」
瑞佳「さて、と。えーと、その国崎さんと一緒の時によく流れるって?」
観鈴「うん、そう。空のお話する時とか…ってことを観鈴ちんよく覚えてる」
瑞佳「へええ…。まあ、タイトルからして“ふたり”だしね」
観鈴「うん」
瑞佳「そして最後の…劇場版で歌になったって?」
観鈴「そう。英語の歌でね、とっても綺麗なの。多分劇場版でのテーマソング」
瑞佳「楽屋的な話はわたしよくわかんないけど…相当よかったんだ?」
観鈴「よかった、って何が?」
瑞佳「歌だけど」
観鈴「…うん。難しいことはわからなくても、観鈴ちん歌好き」
瑞佳「ふーん…。さて、それじゃあ次はわたしの四行だね」
観鈴「瑞佳ふぁいとっ」
「ふたり、じっくり見つめればいいタイトルだよね…」
「ひらがな、ってのがポイントかな。純粋なふたり」
「単純に恋人ともとれるし、兄弟姉妹ともとれるし、親子ともとれるし…」
「うーん、深いよこれ」
瑞佳「そういう事じゃないけど…」
観鈴「でもそんな感じだった」
瑞佳「どうかな…ふたり、って言葉に惹かれてるだけかもしれないよ」
観鈴「うーん、そうなのかな…」
瑞佳「さてと、それじゃあお客さん呼ぼう」
観鈴「わ、ちょっと早いかも」
瑞佳「いいんだよ、わたしの語りについては。さあ最初のお客さんどうぞーっ」
晴香「早速仲良しさんなふたりね」
瑞佳「…何言ってるんだろ。えーと、巳間晴香さんだよ」
観鈴「が、がお、それわたしの役なのに…」
晴香「ちょっと、何言ってるんだろとかってとぼけちゃだめよ」
瑞佳「何が」
晴香「あんたと観鈴、いいふたりじゃないの。とっても仲良しのね」
瑞佳「まあそうだよ」
観鈴「司会とアシスタントやって長いしね」
瑞佳「回数にすれば結構なもんなんだよ」
観鈴「これで仲がよくなきゃうそうそ」
晴香「…ま、まあいいわ。さてと、ふたり、で四行ね」
観鈴「うん」
瑞佳「よろしくお願いするよ」
「ふたり…」
「そうね…」
「私が望んだのは…私とあの人のふたり…」
「それも…もう昔のことだわ…」
観鈴「とっても寂しそうな目してただけど…何かあったの?」
晴香「所詮貴方達には関係ないわ」
観鈴「わ、そんな」
瑞佳「つっけんどんにしないで話してほしいよ」
晴香「話してどうにかなるような問題じゃないでしょ」
観鈴「そうかな…」
瑞佳「そうかな…」
晴香「じゃあ…死人を生き返らせて、と言ったら生き返らせられる?」
晴香「たとえば私が言っているのはそういうことよ」
観鈴「…うーん、可能じゃないかな」
瑞佳「フェアじゃない復活の仕方だけどね」
晴香「はあ? 冗談で言ってないでしょうね?」
観鈴「多分かのりんが…」
瑞佳「だろうねえ…」
晴香「…言われてみれば思い出したわ。由依のおねえさん連れてきてたっけ…」
晴香「うーん、となると可能なのか…いや、でも、あんな対面させられてもねえ…」
観鈴「えっと、事情話してくれないとわからないから次行っちゃうよ?」
晴香「ん? ああそうしてちょうだい」
瑞佳「やれやれ、仕方ないね。それでは次のお客さんいらっしゃーい」
澪『こんにちは、なの』
(ぺこり)
瑞佳「というわけで、上月澪ちゃんだよ」
観鈴「が、がお、また瑞佳にとられた…」
瑞佳「さて、それじゃあ早速語ってね」
澪『任せてなの』
(うんっ、うんっ)
『浩平と出会った時のことを思い出すの』
『あと、みさき先輩と一緒にいる時を思い出すの』
『この二人と一緒だと、不思議に会話が通じて微笑ましいらしいの』
『ふたりって素晴らしいの』
澪『そうなの』
瑞佳「なるほどね…」
観鈴「微笑ましそう。でも、似た風景体験したからわたしはもういい」
瑞佳「どうして?」
観鈴「だって、がお、って言うと…」
ぽかっ
観鈴「はうぅ…」
瑞佳「あ、澪ちゃん今殴った?」
澪『つい反応しちゃったの』
観鈴「というわけなの」
瑞佳「はあ、なるほどねえ…」
晴香「なになに、口癖言うとめった殴りにしていいって話?」
観鈴「わ、そんなの言ってない」
瑞佳「って、滅多殴りは酷いと思うけど…」
澪『さすがにそこまでは反射できないの』
晴香「そういう問題じゃないでしょ…第一冗談なのに…」
観鈴「さーって、気を取り直して次のお客さんいらっしゃいませーっ」
名雪「こんにちは〜」
観鈴「水瀬名雪さん。にはは、今度はちゃんと招けた、ぶい」
名雪「何の話?」
瑞佳「観鈴が司会の役をとられて悔しい、ってことだよ」
名雪「ふ〜ん。観鈴ちゃんみたいなベテランでもそんなことあるんだ」
観鈴「わ、ベテランだって」
澪『スゴイ肩書きなの』
晴香「経験回数とかの問題じゃないでしょ。本当のベテランはしっかり主導権を握るってことじゃないかしら」
観鈴「うん、観鈴ちんそう思う」
瑞佳「そんな、自分で自分の立場崩さなくても…」
名雪「でも精進しようっていう心構えがあるんじゃないかな」
観鈴「にはは、そうだといいな」
晴香「随分他人事ね…」
観鈴「えっと、それより四行」
名雪「あ、そうだったね」
「ふたり…そう、わたしはずっとお母さんと二人で過ごしてきたんだよ」
「雨の日も風の日も晴れの日も…」
「相当の年月の積み重ね…だから、お母さんが事故に遭った時は凄くショックだったよ…」
「今はもう大丈夫だけどね」
名雪「うーん、でも今は平和だしね」
晴香「そうね…ここではどのレベルが平和かよくわからないけどね」
澪『多分、当たり前の人と当たり前に居られる事なの』
観鈴「うん、そうだね」
名雪「そっか…そうだよね…うん、すごく納得だよ」
瑞佳「さすが澪ちゃんだね。上手いこというよ」
澪『それほどでもないの』
名雪「なんだか照れてるよ」
観鈴「かわいい、にはは」
なでなで
澪『………』
(おろおろ)
晴香「余計照れてるわよ」
観鈴「ますますかわいい、にはは」
なでなでなでなで
澪『………』
(おろおろあせあせ)
瑞佳「えーっと、キリがなくなるより先にこの辺で終わりにしようか」
名雪「お客さんはもうおしまい?」
瑞佳「そのはずだと思うけど…司会がこれじゃあねえ」
観鈴「かわいいかわいい、にはははは」
なでなでなでなでなでなで
澪『………』
(おろおろあせあせあたふた)
名雪「なるほど」
晴香「ちょっと、誰か止めないの?」
瑞佳「もう無理だよ。それじゃあここでおしまいっ」
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