『AIR偽小説第百四十七弾』

懲りずに第百四十七弾です。
そういやここにコメント書くの忘れてました。
でもねえ、ただの前書き兼呟きだしねえ…。
●●●…みたいにパターン作るのも今更だし…。
いっそコメントなんぞ消してしまおうか。
とかってふと思ったり。


『4行小説』

★観鈴
「今回のテーマは神薙」
「文字通り神を薙ぎ倒すってことだと…」
「わ、すごいすごい」
「これってどんな力なんだろ?」

瑞佳「うーん、さすがにそういう直球の意味じゃないと思うんだけどな…」
観鈴「どういう事?」
瑞佳「何かをたとえて、こんな言葉なんじゃないかってわたしは思うんだよ」
観鈴「どんなどんな?」
瑞佳「えーっと、それは四行でね」
観鈴「あ、うん」

★瑞佳
「日本には古来から伝わる三種の神器っていうのがあるよね」
「そのうちの一つが、草薙の剣って言って…」
「そう、だからずばりこの神薙ってのは草薙の剣を差してるんじゃないかって」
「そう思うんだけど…違うかな…」

観鈴「なんだか最後自信なさげ…」
瑞佳「うーん、勝手に思ってるだけだからねえ」
観鈴「でも面白そう。三種の神器って神秘的」
瑞佳「まぁ神器だからねえ。神秘的なのは当たり前だよ」
観鈴「で、その草薙の剣って一体どんなのかな?」
瑞佳「何が?」
観鈴「えーっと、どんな器なのかな?って」
瑞佳「器…。うーん、聞いた話だと…」
観鈴「話だと?」
瑞佳「その昔、草原に放たれた火に囲まれた若き皇子が…」
観鈴「うんうん」
瑞佳「その剣を使って火を薙ぎ払い、窮を脱したっていう話だよ」
観鈴「へええ…あれっ? 草薙だから、草を薙ぎ払ったんじゃないの?」
瑞佳「そうだよ。火の元になってる草を薙ぎ払って…」
観鈴「それじゃあどうして、火を薙ぎ払ったって伝わってるの?」
瑞佳「そっちの方が神器っぽく聞こえるからじゃないかな…」
観鈴「へええ…」
瑞佳「と、片付いたところでお客さんを呼ぼうよ」
観鈴「そだね。では、最初のお客さんいらっしゃいませーっ」
浩平「きわどい神話語ってるな…」
瑞佳「うわっ、浩平」
浩平「なんだその反応は。お前失礼だぞ」
瑞佳「随分長いこと姿を見なかったけど、どこへ行ってたの?」
浩平「そんな個別体感みたいな話をされてもなあ…」
観鈴「浩平さん、神薙で四行やってほしいな」
浩平「…そういう風に呼ばれるのは初めてのような気がするな」
瑞佳「観鈴、浩平って呼び捨てで十分だよ」
観鈴「え、呼び捨て…にはは、それだと恋人さんみたい」
ぽかっ
観鈴「イタイ…。なんでなぐられないといけないかな…」
瑞佳「それだとわたしと浩平が恋人同士みたいじゃない」
観鈴「が、がお…違うんだ…」
瑞佳「いや、その違うっていうかなんていうか…」
浩平「はあ、もういいからやるぞ」

★浩平
「神薙とは、文字構成からして実に興味深いぞ」
「まさしく神を薙ぐ! という事は…」
「絶大な力の象徴という気がしないか?」
「それにちなんで、次回から俺が司会をやってやるぞ」

瑞佳「はあ、何バカな事言ってるんだよ…」
浩平「なんだその呆れた声は。俺は本気だぞ」
観鈴「うーん、司会やるんだったら違うシリーズを立ち上げてほしいな」
浩平「どういうことだ?」
観鈴「今、神奈ちんの人物語りと観鈴ちんのタイトル語りやってるから…」
浩平「安心しろ。どっちも務めてやるぞ」
観鈴「わ、そんなの困る」
瑞佳「そうだよっ! 何言ってるんだよ浩平!」
浩平「ただの冗談だろ…。まぁその前に、司会をするには条件がいるとかなんとか…」
観鈴「あ、往人さんに許可もらわないと」
浩平「あいつに許可求めようとすると、かのりん&なぎーとやらの攻撃に耐えないといけないじゃないか」
浩平「俺はそんなのはごめんだからな」
瑞佳「エラソーにするんならそれくらいは我慢するべきだよ」
浩平「あんなのが司会の条件であってたまるか」
観鈴「えーっと、司会うんぬんはまた今度にして、次のお客さん呼ぶね」
瑞佳「そうだね。いつまでも浩平の相手してたら終わらないよ」
浩平「お前な…」
観鈴「では、いらっしゃいませーっ」
舞「…語る」
瑞佳「いきなり気合十分だよ…」
観鈴「にはは、舞ちゃんやる気満々」
浩平「しかも剣持ってるな…こりゃ逆らわない方が得策か」

★舞
ぶんっ
「神薙…」
すちゃっ
「…神薙、おしまい」

観鈴「………」
瑞佳「え、えーっと、今のって何を表現したの?」
舞「神薙」
瑞佳「そ、そう…」
浩平「なんてやつだ…。ほら、さっさと次の客呼べよ」
観鈴「あ、う、うん」
瑞佳「浩平何しきってんの…」
観鈴「つ、次のお客さんいらっしゃーい」
郁未「なんか荒れる一歩手前って感じね…」
観鈴「天沢郁未ちゃん、にはは」
浩平「ちゃん付けか…。一応観鈴より年増なんだろ? だったら…」
ごすっ
浩平「ぐはっ」
郁未「年増言うな! ったく、なんなのよこのふてぶてしいヤツは…」
瑞佳「わ、ごめんなさい。ほら、浩平も謝って」
浩平「くそぅ、なんで殴られた上に謝らなきゃならん…」
舞「…ごめんなさい」
郁未「って、あんたが謝ってどうするのよ」
舞「今回は、神薙だから」
郁未「意味がわかんないわね…」
観鈴「に、にはは…。とりあえず神薙で四行やってほしいな」
郁未「はいはい、了解したわ」
瑞佳「浩平助かったね。ほら、舞さんに感謝するんだよ?」
浩平「お前は俺の保護者かっつーの」

★郁未
「たとえば不可視の力だけど…」
「こうやって…力を込めれば…そら恐ろしいことが引き起こされるのよ」
「けどね、無闇に使っちゃだめ。そして、何のために使うかを考えること」
「神の名を宿す力って、だいたいそういうもんじゃないかしら」

舞「…その通り」
郁未「ふう、柄にもなく戒めめいた言葉言っちゃったわ」
浩平「俺には無縁だな」
瑞佳「ちょっと浩平、ちゃんと聞いてた?」
浩平「何がだ」
瑞佳「浩平はちょっとしたことでも暴走しやすいんだから気をつけないとだめだよ」
浩平「俺を一体なんだと思ってるんだ…」
観鈴「やっぱり郁未ちゃんは強力な力持ってるから大変?」
郁未「そうね…って、そこの剣持ってる子は何よ」
舞「…神薙」
郁未「…私の言葉に対してやけに同調してたけど、あんたもいわくつき?」
舞「………(こくり)」
郁未「へえ、なるほどねえ…」
浩平「さっぱりわからん。俺にも力をわけろ」
瑞佳「浩平言ってること滅茶苦茶…」
浩平「力を持てば、どういう事かよくわかるようになるだろ」
瑞佳「そういう問題じゃないと思うけど…」
郁未「とまぁ、適度にやったところで終わってよ。神薙と神繋がりの観鈴」
観鈴「わ、どうして?」
舞「…疲れた」
郁未「力を抑えて持つってのは大変だからね」
観鈴「うーん、それならしょうがない。今回はこれにておしまいっ」
浩平「なんだか無理矢理だな」
瑞佳「ゲストさんまだいたんだったら顰蹙ものだけど…」

<いない、ということで>


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