『AIR偽小説第百四十四弾』

懲りずに第百四十四弾です。
人物語り…順番的には彼なのですが…
AIRTVアニメの影響もあって、先に彼女を出しておきたい…
とかってやってたらまた長くなりそうだなあ…。


『4行小説』

★神奈
「さて人物語り。今回は…」
「てれびあにめ版にも登場した、しのさいか殿だ」
「特に面識も無いのだが、今回は特別であるぞ」
「余よりも幼いまこと可愛らしき子と聞く。余は楽しみだ」

あゆ「またそういう初対面の子を…」
神奈「よいではないかあゆ殿。こういう交流は大事であるぞ?」
あゆ「別にいいけど…で、誰が連れてくるの?」
神奈「既に呼んであるが」
あゆ「そうじゃなくて。そんなに小さい子だと一人でこられないでしょ? 誰がつれてきてるの?」
神奈「う、そ、それは…」
あゆ「まさか誰にも頼んでないの?」
神奈「そうなのだ。うーむ、これは危険であるの」
あゆ「ちょっと! 落ち着いてる場合じゃないよ!」
みさき「大丈夫だよ」
神奈「ぬわっ! …みさき殿?」
みさき「うん。今回ゲストで呼ばれてたしね。だから…」
さいか「こんにちは」
みさき「はいっ。しのさいかちゃんだよ」
あゆ「うわあ、さすがだねみさきちゃん」
みさき「だてにあゆちゃんに食べられかけてないからね」
あゆ「うぐぅ、そのネタはもういいよ…。それにしてもさいかちゃんをよくわかったね」
みさき「そこは企業秘密ってやつだよ」
さいか「きぎょうひみつー」
あゆ「………」
神奈「うむうむ、余は満足であるぞ。ではさいか殿」
さいか「6さい」
神奈「ん?」
みさき「だめだよさいかちゃん。喋るのは四行でね」
さいか「うん」
あゆ「いや、今の返事ってそういう問題じゃあ…」
神奈「ええい、とにかく四行をはじめるのだ!」

★さいか
「………」
「…ん?」
「えーっと…」
「えへへへへ」

神奈「…手強いの」
あゆ「手強い以前の問題なんじゃ…」
神奈「さいか殿、自分で自分を語るのだぞ?」
さいか「かたる?」
神奈「そうだ」
さいか「…かわいい」
神奈「自分で自分をかわいいと申すか。おぬしも自信過剰だの」
みさき「多分今のは神奈ちゃんを差して言ったんじゃないのかな」
神奈「な!?」
あゆ「そうなの?さいかちゃん」
さいか「?」
あゆ「この着物のお姉ちゃんかわいい?」
さいか「うん、かわいい」
あゆ「だって、神奈ちゃん」
神奈「い、や、そ、う、うーむ、面と向かって言わずとも…」
神奈「と、余を語ってどうするというのだ! 語る対象はさいか殿であるぞ!」
さいか「かわいい」
神奈「………」
みさき「やっぱり神奈ちゃんはかわいいんだね」
あゆ「えーと、そろそろ話をもどして、さいかちゃんについて語ろうか」
神奈「そ、そうだ。頼むぞあゆ殿」
さいか「…かわいい」
ぎゅっ
神奈「こ、これっ、ひっつくでない!」

★あゆ
「もしかして神奈ちゃんの着物がかわいいって言ってるのかな…」
「でも照れてる神奈ちゃんもかわいいよね」
「裏葉さんがからかいたくなる気持ちがなんとなくわかるなあ」
「とか言ってたら神奈ちゃんに怒られそうだからやめておくね」

神奈「…あゆ殿、さいか殿についての四行ではなかったのか?」
あゆ「あ…」
神奈「あ、ではない!いつまでもこうして…」
ぎゅぎゅっ
さいか「えへへへ」
神奈「…ひっつかれて余が困っておるのをなんとかしようとは思わぬのか?」
あゆ「神奈ちゃん、話摩り替わってるよ」
みさき「あゆちゃん、話誤魔化してるよ」
あゆ「う、うぐぅ…」
みさき「さて。それじゃあ私の出番だね。ちゃんとさいかちゃんについて語るからね」
神奈「た、頼むぞみさき殿」
さいか「わーい」
あゆ「さいかちゃん状況分かってるのかなあ…」

★みさき
「さいかちゃんはかわいいね」
「声でもわかるけど、やっぱり子供らしい行動、かな」
「かわいいものに目が無いのは私とそっくりだよ」
「うーん、佳乃ちゃんが居ればさらによかったのにね」

神奈「かわいいはよいのだが…そこで佳乃殿がどう絡むのだ?」
みさき「それはねぇ…」
佳乃「わーいっ」
ぎゅぎゅっ
神奈「ぬわわっ!?」
佳乃「えへへへぇ、久しぶりの神奈ちゃん抱擁だよぉ」
あゆ「うわっ、佳乃さんだ…」
さいか「むぅ…」
佳乃「あっ、キミがさいかちゃんだねぇ。うん、観鈴ちゃんから話は聞いてるよぉ」
佳乃「神奈ちゃんを取り合う、あたしの良きライバルだねっ」
あゆ「またそんな勝手に…」
神奈「ええいっ! 離さぬか!」
佳乃「駄目だよぉ、神奈ちゃんはかわいいもんねぇ」
神奈「そういう理由では納得せぬぞ!」
さいか「えいっ」
ぎゅぎゅぎゅぅ
神奈「ぬわわわっ!?」
あゆ「うわっ、上から佳乃さん、下からさいかちゃん…」
みさき「神奈ちゃんすっかり人気者だね」
佳乃「よぉーっし、このまま四行に突入だー」
神奈「早く離さぬかー!」

★佳乃
「さいかちゃんはねぇ、往人君が持ってたナマケモノのヌイグルミがお気に入りなんだよぉ」
「そして神奈ちゃんもお気に入り。こうなると二者の共通点が気になるところだよぉ」
「ところで、さっきさいかちゃんとライバル宣言をしたけど…」
「こうなったら神奈ちゃんをかわいがる同盟の宣言をしちゃうよっ!」

神奈「か、かわいがる同盟?」
佳乃「そうだよぉ。ね、さいかちゃん。神奈ちゃんかわいいよね」
さいか「かわいい」
ぎゅぎゅぎゅぎゅっ
神奈「ぬわわわわ〜! だから余を離さぬかー!」
佳乃「さいかちゃん、このまま神奈ちゃんを連れ去っちゃうよぉ。用意はいいかなぁ?」
さいか「うんっ」
佳乃「れっつごー!」
さいか「ごー!」
神奈「や、やめぬかー! あゆ殿ぉー! みさき殿ぉー!」
どたたたたた…
あゆ「…行っちゃったね」
みさき「相変わらず騒がしいね」
あゆ「なんでそんなに落ち着いてるの」
みさき「あゆちゃんこそ。アシスタントじゃないの?」
あゆ「うぐぅ、そうなんだけど…」
みさき「神奈ちゃんがターゲットになってほっとしてるのかな?」
みさき「司会を犠牲にするなんて、さすがあゆちゃんだね」
あゆ「うぐぅ、そんなこと言われても…」
みさき「ところで、語られる主役がいなくなっちゃったから今回はここでおしまいだね」
あゆ「そうだね…」
みさき「じゃあ終わっちゃおう」
あゆ「あ、ところでみさきちゃん」
みさき「ん? 何かな?」
あゆ「珍しく今日は食べ物の話題が一つも出なかったね」
みさき「うん。さいかちゃんと一緒に駄菓子いっぱい食べてきたからね」
あゆ「そ、そう…」
みさき「言われてみるとお腹が空いてきた気がするよ。あゆちゃん、何かご馳走してね」
あゆ「うぐぅ、どうしてそうなるの…」
みさき「たい焼き100個、お願いしたよ」
あゆ「だからぁ! どうしてそなるの!?」
みさき「お約束だよ」
あゆ「うぐぅ…」

<うぐぐぅ>


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