『AIR偽小説第百四十二弾』

懲りずに第百四十二弾です。
曲タイトルテーマをやり出してから、40弾が過ぎました。
だのに、まだ半分も終わってないのはどうしてだろう…。
いいかげん飽きてこないのが不思議です(いや、既に飽きてるような気がする<爆)


『4行小説』

★観鈴
「今回のテーマは緑っ!」
「観鈴ちんの住んでる町も緑がいっぱい…」
「緑はね、地球上で生きていく上でとっても大事なんだよ」
「だから、みんな緑を大切にしようね、にはは」

瑞佳「これはとっつきやすいタイトルだね」
観鈴「もちろん、緑と言っても色んな緑があるからね」
瑞佳「うんうん、そうだね。それにしても、緑を大事に、か…」
観鈴「そうだよ瑞佳。緑は大切なの」
瑞佳「思えば、何気なくまわりにあってそう気にも留めてないけど…」
観鈴「うんうん」
瑞佳「ちゃんと目を向けて、意識するっていう気持ちが大事だね」
観鈴「うんうん」
瑞佳「って、あんまりコメントつけてるとわたしが四行できなくなっちゃうから、もうやるね」
観鈴「了解っ」

★瑞佳
「緑といえば…絵の具、かな」
「絵の具に限らず、色の一つだよね」
「目にも優しいってよく言われてるけど…」
「それはやっぱり、自然の緑に由来してるってことだと思うんだよ」

観鈴「わ、観鈴ちんの意見に舞い戻った」
瑞佳「そこまで戻ってないと思うけど…まぁ、それでも自然は一番ってことで」
観鈴「うん、そだね」
瑞佳「そうそう」
観鈴「………」
瑞佳「………」
観鈴「しまった、これで納得しちゃったら話続かない」
瑞佳「大丈夫だよ観鈴。こんな時のために!」
観鈴「よしっ。それじゃあ最初のゲストさんいらっしゃいませーっ」
秋子「すごい繋げ方をしましたね…」
観鈴「にはは、秋子さんの登場」
瑞佳「よろしくお願いします」
秋子「うふふ、よろしくね。こうしてゲストとして呼ばれるのは随分久しぶりです」
観鈴「皆恐縮してなかなか呼んでくれない、ってこと?」
秋子「あらあら、恐縮なんてされても困っちゃうわ」
瑞佳「そうですよね…。多分、人の積極性とかなんとか…」
観鈴「え、えーっと、それより緑について四行。お願いします」
瑞佳「あ、そうだね。お願いします」
秋子「あらあら。じゃあお願いされちゃいますね」

★秋子
「緑といえば…ジャムを少し思い出します…」
「あの時仕上げたそれは、残念にも逃げてしまったんですが…」
「そうそう、緑といえば更に、夏ですね」
「丁度私の名前に秋が含まれてるので、身近な感じがするわね」

観鈴「へえーっ、いいですね、季節感がある名前って」
秋子「季節感っていうより、季節そのものですけどね」
観鈴「お母さんの名前も、ちょっと惜しかった」
秋子「晴子さん?そうね、春だったら季節ばっちりだったわね」
観鈴「はい」
瑞佳「…後半の緑に話が集中してるけど…前半部分は触れなくていいのかな…」
観鈴「ん?どしたの瑞佳」
瑞佳「な、なんでもないなんでもない。さ、さあ観鈴。次のゲストを呼ぼうよ」
観鈴「うん、わかった。次なるゲストさんいらっしゃいませーっ」
葉子「…こんにちは」
観鈴「鹿沼葉子さん、にはは」
秋子「あら、名前に葉が入ってるってことは…」
葉子「たしかに葉は緑…ですが、落ち葉もありますので」
瑞佳「わざわざ落ち葉にしなくても、普通に緑の葉っぱでいいと思うけど…」
葉子「それはすなわち…」
観鈴「わ、待って待って葉子さん。緑で四行やって?」
秋子「そうですね。その方が多分語りやすいでしょう」
葉子「…わかりました」

★葉子
「葉で緑…」
「これはすなわち…」
「私に光合成をしろ、と持ちかけていることと解釈します」
「しかしながら、不可視の力にも限界がある事を忘れないでください」

瑞佳「いくらなんでも光合成はできないでしょ?」
葉子「ええ、ですからあなたの要望はのめません」
瑞佳「わたしそんな事言ってないもん」
葉子「緑の葉を勧めてきたのはてっきりそういう事かと…」
瑞佳「わたしそんな事させようとしてないもん…」
観鈴「まあまあ瑞佳、拗ねちゃダメ」
瑞佳「別に拗ねてなんか…」
秋子「ちょっとした冗談だったんですよね」
葉子「冗談でも、私はどう返してよいものやら…」
瑞佳「私は冗談でもそんなこと言わないもん…」
観鈴「うーん、という事は、冗談で言っていたのは…葉子さん?」
秋子「…という事になりますね」
葉子「そうだったのですね…」
瑞佳「うわっ、白々しいよ…」
観鈴「えっ、と、話がこじれるより前に、次のゲストさんどうぞ〜」
繭「みゅーっ」
観鈴「椎名繭ちゃん、にはは」
秋子「緑でどんな事を語ってくれるか、楽しみですね」
瑞佳「繭が出してくる緑…うーん、思い浮かばないなあ…」
葉子「考えるより、とりあえずやってもらってみてはどうでしょうか」
観鈴「うん。じゃあ繭ちゃん、緑で四行お願い」
繭「みゅ♪」

★繭
「みどり…」
「おちつく…」
「みどりのなかにころがって…」
「ゆったり…」

葉子「…大草原、でしょうか」
繭「みゅーっ♪」
葉子「なるほど…憧れですね…」
瑞佳「そうくるとは思わなかったよ」
観鈴「何が?」
瑞佳「繭が大草原を出してくるなんて」
秋子「大草原とは縁がないのですか?」
瑞佳「なかなか…日常ではないと思います」
観鈴「うん、そうだね…でっかい砂浜とかならあるけど…」
繭「みゅーっ」
観鈴「あ、うん、草原と砂浜じゃあもちろん違うけどね」
葉子「それもある種、非日常の一種かもしれませんね…私達にとっては」
秋子「そうでうね…あまり草原には…」
瑞佳「縁が無いんだよね…」
繭「…みゅ?」
観鈴「なんか皆思いを馳せてるみたい…。えっとここいらでおしまいっ」
繭「みゅーっ」

<やっぱ自然>


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