『AIR偽小説第百四十弾』

懲りずに第百四十弾です。
TVアニメ版AIR観賞記念特別企画その5です。
今回はAIR編。一番のネックは、敬介さんと観鈴を会わせるか会わせまいかですが…
会わせると、劇場版みたいになりそうでやだなあ(爆)


『4行小説』

★晴子
「さーて、TVアニメ版についてその5。AIR編についてや!」
「かんぺきウチが主役!でもって観鈴が主役!」
「最後の方のうちの描き方はなんかいきすぎとったかもしれんけど…」
「見事やりきった!そんな言葉を投げたあなるなあ、うんうん」

敬介「すごい張り切りようだね…」
晴子「でもって、敬介の登場や。あんたあんまり目立たへんかったなあ」
敬介「そんなことは無いと思うけど…それより晴子」
晴子「なんや」
敬介「観鈴はいないのか?」
晴子「あー、なんや。うちの考慮で、やっぱ素の観鈴とあんたとは会わせられへん」
敬介「なんだって!?そんな暴利が通るっていうのかい!?」
晴子「何が暴利やねん。うちの考慮や、言うてるやないか」
敬介「じゃあ、どういう思いで僕と観鈴を会わせないんだ」
晴子「えーと…やっぱり呼び方かいな」
敬介「僕は観鈴と呼ぶ。観鈴も多分…お父さん、と呼んでくれるはずだ」
晴子「…あほ、そんなん呼ばれてたまるかいな。うちと敬介が夫婦になってしまうわ」
敬介「…そんな理由で観鈴に会わせないつもりかい?」
晴子「まあ夫婦以前に…やっぱり今更父親面してほしゅうはないってことやな。たとえこの場でもや!」
敬介「それはあんまりじゃないか?」
敬介「いいだろ、観鈴に会わせてくれたって…」
敬介「たった一目でもいい、今回限りでもいい。駄目な親かもしれないが、それでも僕は観鈴の父親なんだ」
晴子「あーもう、うっさいうっさい!なんや、娘を盗られた親みたいに…」
晴子「そんなすがりつきたい事言うんは、ほんまはうちの立場やないか!」
敬介「立場なんて、時と場合によって変わるものさ」
晴子「はあ…。ま、ええかげん諦め。ほんで四行やり。今回はもうそれでしまいや」
敬介「なんだい…。僕が四行やって去った後に観鈴とよろしくやるんだろう?」
晴子「えーい、いいからはよせんかーい!」

★敬介
「原作どおり…僕の姿は描かれていた…」
「そうそう、国崎君にケーキも渡したっけね」
「家を訪ねたが誰も居なくて…それでいて、やっぱり観鈴を引き取ることはできずに…」
「所詮僕の扱いはこんなものなのかな…いや、そうであるべきなのかもしれないね、あははは…」

晴子「なあ敬介大丈夫なんか?」
敬介「何がだい?」
晴子「自暴自棄になっとらんかいな、って話や」
敬介「そう思うんなら、観鈴と会わせ…」
晴子「却下」
敬介「見事に遮るね」
晴子「当然や。ほいもう語ったんか?語ったんなら一旦引いてくれんか」
敬介「…冷たいな、晴子は」
晴子「なんとでも言い。絶対あわせるわけにはいかんのや」
敬介「じゃあ、一目見るだけでも…」
晴子「あかん言うたらあかんのや!」
観鈴「お母さん、そこまで言わなくても…」
そら「………」
晴子「観鈴!?うわっ、しかも黒いんまでおる!」
観鈴「にはは、観鈴ちん登場っ。でも、そらね、全然鳴かないの」
そら「…?」
観鈴「ねえそら、このままだったら全然存在感が無いよ?何か声出さないと」
そら「…(つんつん)」
観鈴「にはは、くすぐったい」
晴子「…はっ!呆けとる場合ちゃう!敬介、とっとと帰…」
敬介「観鈴…やっと会えたね、嬉しいよ」
晴子「ってぇー!既に観鈴の傍によっとるやないかー!」
観鈴「えっと…その…ど、どうしよ、何を喋ったらいいのかな…」
敬介「いいんだ。元より、僕は観鈴と会話できる立場じゃない」
敬介「劇場版ではあの人と呼ばれ、原作もTVアニメも、観鈴から声をかけられる事はほぼなく…」
敬介「ああ、そうしたらどうしたらいいんだろうね…ははは…」
晴子「…やっぱ敬介おかしいわ」
観鈴「お母さん、四行やっていいかな?」
そら「…(つんつん)」
観鈴「あ、うん。そらも一緒にね」
晴子「四行やる言うたって、黒いん喋れへんのやろ?無理あるんとちゃうか…」
観鈴「大丈夫。観鈴ちん、そらとふぁいとっ」
そら「…(こくり)」
晴子「まあ、ほんならええわ。…敬介、もう今回はええわ。最後までおったりー」
敬介「ははは…は?え?いいのかい?」
晴子「あんたええかげんトリップモードからもんてこんかい」
敬介「あ、うん。いやいや、よかったよ。まだ信じられないね。観鈴と一緒に…」
すぱこーん!
晴子「その観鈴が今から四行やるんや!黙って聞いとり!」
敬介「いたた…す、すまない」
観鈴「にはは、お母さん容赦無し…」

★観鈴&そら
「わたしもそらもお母さんも…たっぷり描かれてた」
「(つんつん)」
「あ、うんそうだね。往人さんも…“がんばろうな”って言葉、すっごく嬉しかった」
「観鈴ちん、ほんと頑張ってよかった…にはは」

晴子「…その黒いん、もしかして居候か?」
観鈴「ううん、そらだよ」
そら「(こくり)」
敬介「どうしたんだい晴子。何か思い当たることでも?」
晴子「…いや、うちの気のせいやな」
晴子「さてと、それぞれ四行もすんだことやし。次は何語ろかー」
晴子「まぁ、ここで終わりにするんもまた一つの手やけどなー」
観鈴「わ、来たばかりなのに…」
敬介「そうだよ晴子。観鈴の四行にコメントしないのかい?」
晴子「うちはもうやったと思うんやけど…。敬介は何かあるんか?」
敬介「そうだな…。観鈴がどれだけ頑張ったのか…最初から最後までこれに尽きるね」
観鈴「にはは…」
晴子「ふんふん、無難な意見も出たところでやっぱここでしまいにしよかー」
観鈴「お母さん、終わるの早すぎ…」
そら「…(こくこく)」
敬介「折角の機会なのにもう少し語ろうとは…」
晴子「思わへん!多分語ったら語っただけ原作のよさが崩れる!」
晴子「でもって、アニメ版のよさも崩れる!うちはそう思うから、ここで終わりにしようと思うんや!」
観鈴「最後の方のお母さん、宗教に入ったのかって意見があったみたいだけど…」
晴子「観鈴ー!そんな余計なことは言わんでええー!!」
敬介「最後の方?ああ、そらに向かってそりゃーうらーって叫んでる場面だね」
観鈴「うん、そう、そんな感じ。お母さんあんなキャラだったかな…」
敬介「晴子も時にははじけるという事かもしれないね。けどあれはいきすぎかな…」
観鈴「うんうん。そらはどう思った?」
そら「…(こっくり)」
観鈴「ちょっと疑問視、みたい」
敬介「やっぱりね。カラスでもちょっときつく感じたのかもしれないね」
観鈴「うーん、そらも大変。にはは」
そら「…(こくり)」
晴子「いつまで喋っとるんじゃおんどれらー!終わりにするっちゅーたら終わりなんやー!!」
観鈴「わ、わ、お母さんがハリセンもって襲ってくる…」
すぱこーん!
観鈴「いたい…ほんとに叩かなくても…」
敬介「ある意味晴子の代名詞だからね」
すぱこーん!
敬介「いたた…」
晴子「ほんまに終わりやでー!!」
そら「…(こっくり)」

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