『AIR偽小説第百三十六弾』

懲りずに第百三十六弾です。
TVアニメ版AIRを全話見る事ができたので、特別企画です。
劇場版で小分けにしたらこっちも…
なんて動機ですけど、果たして無事に終わるのやら…。
大体、こんなとこに感想もどき書くくらいなら別場でもいいような…。


『4行小説』

★往人
「よく分からんままに、TVアニメ版について企画その1だ」
「佳乃のシナリオパートについて思うところを述べてもらおう」
「参加者は当然限定するぞ。二人プラス観鈴だ」
「俺としては…まぁ四行よりは途中のツッコミ各所で十分だろう」

観鈴「えっと、とりあえずアシスタントわたしでいいのかな」
往人「ああ、いいんじゃないか」
観鈴「なんか往人さんダレてる…」
往人「ダレもする。俺は単純に最小限に済ませたかったのに…」
ぼかっ
往人「いてっ!」
聖「君がそんなでは困るな。ちゃんとやってくれ」
往人「あのな…。俺は対応くらいはちゃんとやるぞ」
佳乃「でも往人くんかなり投げやりっぽいよ?」
往人「そう見えただけだ。さあさっさと始めるぞ。TVアニメ版佳乃シナリオについて!」
ぼかっ
往人「いてっ!」
聖「そういう露骨な表現はやめろ。我々はただの登場人物に過ぎないのだからな」
往人「いや、そう言われても、ここで語るテーマはそういう事なんだが…」
聖「たしかに、劇場版でもそういう扱いではあった」
聖「しかしだ、作者の意見を登場キャラに喋らせるという表現になるのはいかがなものかな?」
往人「今更それを言うか…。楽屋的なものは楽屋的なものだと割り切れ」
観鈴「往人さんの場合、もうちょっと物言いを遠慮した方がいいんじゃないかな」
往人「どういう意味だ」
観鈴「えーっとつまり…」
佳乃「往人くんはやっぱり露骨だってことだよぉ。普通に、TVアニメ版についてでいいじゃない」
佳乃「かのりんシナリオについて、なんて言うから変に見られるんだよぉ」
往人「同じことじゃないか?表現の問題じゃないと思うが…」
聖「結論としてはそうなるがな…。だが、誤解をより回避できることにはなるだろう」
往人「ただの悪あがきにしか思えんがな…。まあともかく始めるぞ。まずは佳乃からだ」
観鈴「はいっ」
往人「なんだアシスタントの観鈴」
観鈴「アシスタントだったらわたしが先にやりたい」
往人「それもいいだろう。何せ今回原作と大きく違うのはお前がこのシナリオに関わっているという点だ」
佳乃「かのりんと観鈴ちゃんは面識があるようになったんだよねぇ」
観鈴「にはは、うんそう」
聖「そして私とも直に話すという場面が加わっている。実は上手い設定だ」
聖「すべてのシナリオの統制を崩す事無く、佳乃の話と絡ませるには…面識を持たせるのが最も無難だ」
往人「おいおいおい待った待った。まずは観鈴の四行から入ってくれ」
聖「妙に細かいな」
往人「それがこの場での最低限のルールだ」
佳乃「ほとんどあって無いようなルールだけどねぇ」
往人「おい…」
観鈴「にはは。じゃあわたしやるね」

★観鈴
「かのりんと面識があるっていうのは、実際ほんと大きいところだね」
「ただその分、わたしっていう子が普通に人と接せられるんじゃないかとか…」
「普通に友達作れるんじゃないかとか…多少設定面で引っかかられるかもしれないけど…」
「そこは深く触れてないから上手く描いてるとも思えるよ」

佳乃「…そうだねえ。この場では普通にしてるけど、観鈴ちゃんの境遇は重いもんねえ」
観鈴「うん…。だから、ちょっとした賭けでもあったかもしれない」
往人「四行で言っていた、観鈴が普通に友達作れるんじゃないかってことか」
聖「佳乃は人なつっこいからな。観鈴さんと友達になっていても不思議ではなかった」
佳乃「けど、言われて見ればたしかにそういう事描かれてないよねぇ」
聖「しかしだ、佳乃が気になって見舞いに来てるとか、その場面だけでもあるいは…」
ポテト「ぴこっ。ぴこぴこっ」
聖「ふむ、ポテトもそう思うか」
佳乃「やっぱりちょっと引っかかるんだよねえ」
往人「そういやポテトを呼ぶの忘れてたな…」
観鈴「それでも来たんだ。にはは、えらいえらい」
ポテト「ぴこっ」
聖「結論を出そう。実際、観鈴さんを絡ませたのは成功か?」
往人「なんだそれは…。そんな成功不成功を気にしていいのか?」
聖「霧島家とそれなりに交流があったという事にするならば、微妙かもしれんという事だ」
佳乃「もぉ、いいじゃないお姉ちゃん。細かいこと言いっこなしだよぉ」
ポテト「ぴこっ?ぴこぴこぴこ〜」
佳乃「ええ〜?ポテトもお姉ちゃん派?うぬぬぬ〜、これは参ったよぉ」
往人「話を混乱させるな。実際問題として、友達だろうが短い付き合いだろうが…」
往人「知人の心配をしたりするのは当然じゃないのか?じゃないと観鈴がひどい人間になっちまう」
観鈴「…そうだね、そうだよ。だから問題ない、うん」
往人「そういう事だ」
聖「またそういうまとめ方をする。国崎君は強引がどういうものかをちゃんと認識する必要があるのではないか?」
往人「あのな…。冒頭で、上手い設定だとか言っておきながらどうしてそういう意見を出してくる」
聖「それはそれ、これはこれだ」
往人「ただまぁ、設定面での話をするならば、実は観鈴と霧島家は関わってはいけない」
往人「何故なら、佳乃シナリオこそが、“すべてを忘れてうんぬん”のシナリオだからだ」
観鈴「えっと、summer編で柳也さんが言ってる事?」
往人「そうだ。しかし、作中では常に観鈴と一緒だった。これならば、特に矛盾もない」
往人「その分、“すべてを忘れてうんぬん”はもはや表せない。しかし、全体の流れをみるならば問題は無いだろう」
観鈴「うんうん、観鈴ちんも問題ないって思う」
佳乃「うわぁ、なんだか二人で盛り上がっちゃってるよぉ」
ポテト「ぴこぴこ〜」
聖「まったくだな…。まぁ…観鈴さんが問題ないというならば気にしない事にするが」
ポテト「ぴこぴこっ」
佳乃「あれれっ?ポテトもまた同意見なのぉ?」
ポテト「ぴこっ。ぴこぴこぴこぴこっ、ぴこ」
佳乃「…それもそうだね。やっぱり、観鈴ちゃんの事は観鈴ちゃんが一番分かる、って」
ポテト「ぴこっ」
佳乃「なるほど、かのりん納得」
往人「まとまったみたいだな。問題なしだ」
観鈴「にはは、よかった。…でも、さっきからよく通じてるね、ポテトの言葉」
往人「俺を含め霧島家はポテト語をマスターしている」
観鈴「わ、そうなんだ…スゴイ」
聖「さて、と。では次の話題に移ってくれ」
往人「ああ。…次は聖だ」
ぼかっ
往人「いてっ!」
聖「年上を呼び捨てにするな馬鹿者!」
往人「くうう…」

★聖
「さて私としては…特に大事もなくよく出来たものではないか、といったところだ」
「一つ残念なのが、国崎君をメスで振り回せなかったことか…」
「観鈴さんにあっさり止められてしまったからな」
「そうそう、またその観鈴さんの話になるが…最後の羽の場面にも立ち会ったのは必然だったのだろう」

往人「まだまだありそうな語りだな」
聖「ああ。佳乃が行方不明になった時、神尾家に駆け込んだのもなかなか新しい場面だ」
佳乃「お姉ちゃんってば、結構色んな事やってるね」
聖「まだあるぞ。遠野さんのお母さんを診ているシーンもある」
往人「あれは診ているっつーよりは、送り出してるとこだろ」
ポテト「ぴこっ、ぴこぴこぴこ」
往人「そういやその場面でポテトの放送禁止ダンスが見られたな…結局放送されたが」
佳乃「うわっ、そうだったねえ…。ポテトが歌ってたのってどんな歌だったのかなあ?」
往人「さあな。その前にそれは歌だったのか…」
観鈴「わっ、わっ、ちょっと待って。皆一度に色んなこと喋りすぎ」
聖「…ふむ、謀らずしてTVアニメ版のテンポのごとくなったわけだな」
往人「おっ、それは俺が是非とも触れてほしかった部分だな。それについてはどうだ?」
聖「いや国崎君。まずは私の四行に対するコメントからするのが先決ではないかな?」
往人「…ごもっとも」
佳乃「よぉーし、じゃあお姉ちゃんの四行についてだね。えーっと…メスで往人くんを襲いたかったの?」
聖「そうだ」
往人「そうだ、って…お前あっさりそんな事口にするな」
聖「あの刃物の飛び具合は絶妙だったのだぞ。それが省略されるのは悲しいことだ」
往人「完全省略はされてなかったと思うが…」
観鈴「あの時の聖先生凄かった。観鈴ちん止めるの精一杯」
ポテト「ぴこっ?ぴこぴこぴこ」
佳乃「ん?そうだよぉ。お姉ちゃんのメスさばきは天下一品だよねぇ」
ポテト「ぴっこぴこぴこぴこ」
佳乃「うんうん。でもね、それで怪我人が出ちゃあよくないからね。やっぱり放送上問題があったんじゃないかな」
往人「勝手にポテトと会話を進めるな、佳乃」
観鈴「放送上って言ってたけど…そういう事なの?」
聖「なるほど、そういう事か。ならばいたしかたないな…。第一、この話のメインでは無い」
往人「勝手に納得したな…。さて次の話題は…」
佳乃「観鈴ちゃんが羽のシーンに遭遇してたってことだよねえ」
観鈴「うん。正直言って…そこまで一緒に居てよかったのかな…」
往人「大事な事なんじゃないのか、観鈴にとっては」
聖「多分そうなのだろう。今後の話の伏線の一つでもあるからな」
佳乃「羽が?」
聖「そうだ」
佳乃「うーん、でもああまで具体的に出すのは問題ある気がするよぉ」
聖「羽そのものが何であるかというものについては触れていないだろう」
佳乃「でもぉ…」
ポテト「ぴこっ、ぴこぴこぴこ」
往人「あん?神奈との繋がりをうっすらと示す分にはいい見せ方だって?」
ポテト「ぴっこぴっこぴこ」
往人「まあそうだな。直接は語って無いしな。原作を知ってる身としては、随所の言葉に思わず唸るだろう」
ポテト「ぴこぴこぴっこり」
往人「だからそういう部分で切れ、と。そうだな、大事なのは佳乃が母親と会った部分だ」
観鈴「がお…。いいなぁ、わたしもポテトとお話したい」
ぽかっ
観鈴「イタイ…」
往人「こいつと話がしたけりゃ佳乃からポテト語を教えてもらえ」
観鈴「えっ?いいの?」
佳乃「もちろんいいよぉ。で、大事なのはあたしがお母さんと会ったって事だね。うん」
聖「話を横取りしたが、そういう事だ。白穂さんについては、また後日だな」
往人「この企画の第二部は違う話だぞ。…ああ、佳乃が連れてくるってか」
佳乃「うーん、あたしだけじゃあちょっと難しいかもしれないねえ」
往人「なんだ、無理なのか」
佳乃「大丈夫っ!こんな時のためにたくさん魔法を伝承しておいたからねぇ、きっと実現するよ」
往人「そ、そうか…」
観鈴「かのりん抜け目無いね」
聖「さて、次の話題にゆくとしよう。佳乃を探してくれと、神尾家に駆け込んだシーンだ」
往人「…そんなもんまで語るのか?」
ぼかっ!
聖「そんなものとは酷い言い草だな」
往人「いちいち叩くな!」
聖「さて観鈴さん、このシーンにおいて思うところはないかな?」
観鈴「えっと…普通病気の人はお医者さんに駆け込むけど…」
観鈴「お医者さんがうちに駆け込むのって珍しいと思った。にはは」
聖「ふむ…。まああの時の私は医者ではなく、一人の知人として頼りに来たのだから当然だな」
観鈴「あ、そっか、そうですよね」
聖「うむ」
佳乃「このシーンからしても…すっかりいいお付き合いしてるって感じだよね」
ポテト「ぴこぴこぴこ」
佳乃「うんうん、ポテトもそう思うよね」
往人「もういいだろ、次の話題へ行くぞ。いつまでもやってると終わらなくなる…」
聖「随分と杜撰だな。たしかに終わらなくなるというのも事実だがな…」
佳乃「えーっとじゃあ次は…なぎーのお母さんを診てる、って部分だね」
聖「それについては、遠野さんシナリオにて語る事にしよう。次に行ってくれ」
往人「ああ…ってぇ!お前次も語りに参加するつもりか!?」
ぼかっ
聖「当然のことだ!私は大きく関わっているからな」
往人「それは自信過剰ってやつで…」
キラン
往人「いえっ!是非次回もよろしくお願いするであります!」
聖「よろしい」
観鈴「…かのりん、ヒカリモノってこわいね」
佳乃「あははは…そだね」
ポテト「ぴこー…」
往人「ふう、それじゃあ次は…ポテト、になるのか?」
ポテト「ぴこっ!」

★ポテト
「ぴこぴこぴこ」
「ぴこぴこぴこ」
「ぴっこりぴこぴこ」
「ぴこぴこぴこ」

観鈴「が、がお、全然わかんない…」
佳乃「えっとねー、ポテトダンス解禁なりー!だって」
往人「それだけじゃないだろが…」
聖「あと、裏庭の話題はなかったが、そらと交流できてよかった、か」
観鈴「わ、そうだったんだ」
往人「観鈴がどうして知らない」
佳乃「しょうがないと思うけどなぁ。それにあたしも、そらって知らないよぉ?」
聖「佳乃に同じくだな。第一それはAIR編の内容だ」
往人「AIR編とか言ってる時点で矛盾してると思うが…。まあ、まずはポテトダンスについてか」
佳乃「正直、モザイクかけるほどでもなかったってことなんだよね。実際かかってなかったし」
往人「いや…本当にかけたらそれはそれで問題だろ…」
佳乃「でもでもぉ、ポテト可愛かったよぉ?」
往人「あれを可愛いと言っていいのか…」
ポテト「ぴこっ!ぴこぴこぴこっ!」
佳乃「ああ、ごめんね。ポテトほったらかしで」
観鈴「にはは、誰かが話においてかれるのしょっちゅう」
聖「時にそれは人選と人数が絡んでくるものだろう」
往人「そんな事言っても、今回は精一杯最低限人数だと思うぞ」
聖「たしかにな。佳乃編に関わってる者として、この面子は妥当だろう」
佳乃「それでも、バランスがとれない時があるってことだよねぇ?」
ポテト「ぴっこり」
観鈴「うーん、バランス難しい。にはは」
往人「さてと、ポテトダンスはもういいだろう。そらとの交流がどうたらに話題を移すぞ」
佳乃「えっと…原作じゃあポテトがれろんってそらを舐めるんだよね?」
ポテト「ぴこぴこぴこ」
観鈴「今回は舐められなくてがっかり?」
ポテト「ぴこっ!ぴこぴこ!」
佳乃「うわっ、すごいよぉ観鈴ちゃん。ばっちりポテトの言葉をあてちゃったよぉ」
ポテト「ぴっこり」
観鈴「わ、わ、当たったんだ。やった、観鈴ちんスゴイ」
往人「文脈から当てられて差し支えない内容のように思うが…」
聖「いや、それが基本だからな。橘さんもそう言っていた」
聖「ともかく観鈴さんは第一歩を踏み出したのだ、おめでとう」
佳乃「やったね観鈴ちゃん!」
ポテト「ぴこっ」
観鈴「にははは…嬉しいな」
往人「…和んだところで、話題を戻すぞ。いや、もう次に行っていいのか?」
佳乃「あっ、待って待ってぇ。ポテト行方不明事件とあたしとそらの交流について語ろうよぉ」
聖「そうだな、どちらもポテトにつながりがある」
往人「前者はそうだろうが…後者はなんでだ?」
ポテト「ぴこっ?ぴこぴこ?ぴこぴこぴこ?」
観鈴「えーっと、そらとポテトが交流して、そらとかのりんが交流してるから、間接的に?」
ポテト「ぴっこり」
佳乃「わっ、またまた当たったよぉ。さっすが観鈴ちゃん!」
観鈴「にははは、ぶい」
聖「慣れてきたようだな」
往人「実は誰にでもすぐマスターできるってことか?」
佳乃「そんなことないよぉ。多分AIRキャラ限定だよ?」
往人「お前はまたそういう楽屋的な事を…」
佳乃「あれれぇ?往人くんの代弁をしてあげたつもりなんだけどなぁ」
往人「…まあそれでいい。で、なんだったっけか、話題は」
観鈴「まずはポテト行方不明事件だよ。あれ?行方不明になってたの?」
佳乃「そうなんだよぉ。でも無事往人くんが見つけてくれたんだよぉ」
聖「肝心の手がかりとなる部分については国崎君に妨害されてしまったがな…」
往人「気のせいだろ」
佳乃「何か隠してるんじゃないのぉ?これじゃあちゃんとした品評会にならないよぉ」
聖「何故佳乃と私だけに隠す必要がある?」
往人「ただの偶然だ。残念だったな」
観鈴「にはは、知られちゃいけない秘密なんだね」
ポテト「ぴこー…」
往人「さてと、次の話題にいこう。佳乃とそらの交流だっけか」
佳乃「あ、うん。えーっとね、多分あれがピョンタとモコモコなんだよぉ」
往人「多分…?また微妙な言い回しを…」
聖「公式の佳乃の飼育委員姿、初公開だな。お姉ちゃんは鼻が高いぞ」
佳乃「えへへー」
観鈴「わ、飼育委員ってそんなに偉いんだ…」
往人「違う違う、そういう意味じゃなくてだな…」
ポテト「ぴこぴっこぴこ」
観鈴「あ、原作じゃあ屋上でそらと会ったんだね?」
佳乃「ふえっ?どうして知ってるのぉ?」
観鈴「ポテトがそう言ってるよ」
ポテト「ぴっこり」
佳乃「うぬぬぬ〜、どうしてポテトが知ってるのかなあ〜」
往人「それもあるが、観鈴は早くもポテト語をマスターしたみたいだな…」
聖「驚くべき吸収力だな」
観鈴「にはは。えーっと話を戻して、屋上じゃなかったんだよね」
佳乃「うん。だから、よぉーし今から特訓だぁー、ってそらを屋上から投げられなかったよぉ」
観鈴「え!?」
佳乃「あはははぁ、原作でも投げてないけどね」
観鈴「が、がお、びっくりした」
ぽかっ
観鈴「イタイ…。そういえば往人さんが居るから殴られるんだ、忘れてた」
佳乃「もぉ、往人くんてばまたそうやって観鈴ちゃんをいじめる」
往人「これは晴子からの依頼だからな」
聖「口癖を言ったら殴られる。だから口癖を言うのをやめる、か…。時間はかかると思うぞ?」
往人「だろうな。いや、これは多分一生続くだろう。何故なら、それがネタだからだ」
ポテト「ぴこー」
往人「さて、納得したところで、最後は佳乃だぞ」
佳乃「ふえっ?もうそらとの交流話は終わりにしちゃうのぉ?」
往人「まだ何かあるのか?」
佳乃「大有りだよぉ。ちゃんと原作どおりバンダナをつんつんってやった場面を気に留めなくちゃあ」
聖「そうだな、そのバンダナは佳乃にとって重要な意味をもってきた…」
聖「思い返せば私が子供心にまじないをかけたようなものだが…」
佳乃「お姉ちゃん、そんなに気にしないで。こうしてあたしは魔法を使えるようになったんだから」
聖「佳乃…そうだな、そうだ。結果的には素晴らしい力を得たんだからな」
往人「あーあー、盛り上がってるとこ悪いが、そんな設定は原作には無いからな」
ポテト「ぴこぴこぴこぴこ、ぴこっ」
観鈴「それくらいは分かってるだろうって。あくまでこの場の話としてるかだ問題ないって」
往人「そんな言葉を毛玉から吐かれてるってのはなんかしら違和感があるな…」
佳乃「えーっと、それじゃあ改めてかのりんの四行だねっ」

★佳乃
「あたしとして、特筆すべきは一点!」
「最後の…空へバンダナが飛んでいく場面かなぁ」
「原作じゃあ空いっぱいの風船だったけど…」
「あのバンダナに行ってもらおうっていうのは…とってもいい演出だったと思うよぉ」

聖「そうだな。今まで佳乃と深い関わりがあったバンダナ…」
佳乃「あたしをある意味縛っていたものと一緒に…空へと飛んで行って…」
聖「今後の佳乃を祝福するかのように…」
佳乃「でもって、空へ飛ばしたってことは、要するに空にいる少女へのメッセージ…なのかもね」
往人「ふうむ…。そう思うと、随分と綺麗にまとまった話だな」
観鈴「うーん、スゴイ」
ポテト「ぴこっ」
往人「と、こちらも綺麗にまとまったところでそろそろ終わりにするか」
佳乃「ちょっと待って往人くん。折角だからかのりんはここである宣言をするよっ!」
往人「なんだ一体…」
佳乃「実はかのりんの密かな宿敵である裏葉ちんと協力して…」
佳乃「この一連の企画が終わった後に、新たなレギュラーキャラを二人加える事を宣言するよっ」
聖「なるほどな。一人はおそらく白穂さんとやらか」
観鈴「えっと、それじゃあもう一人は?」
佳乃「ふふふー、それは秘密なんだよー」
ポテト「ぴこっ?ぴこぴこっぴこ」
観鈴「そらかな?二人とは言ってるけど実はかたっぽは人じゃないかも」
佳乃「ああっ、惜しいねぇ。たしかに人じゃないけど…」
佳乃「でも、多分そらだったら観鈴ちゃんが連れてくるんじゃないのかなぁ?」
観鈴「ええっ?そ、そうなのかな」
往人「っていうか、今まで登場してなかったのも随分不思議だがな」
聖「仕方ないだろう。あからさまに登場させると、国崎君が去らねばならない」
往人「そんな境遇になるのは嫌だが…」
佳乃「そんなところでおしまいだねっ」
ポテト「ぴこっ」
佳乃「観鈴ちゃんもポテト語をマスターしたし」
ポテト「ぴこぴこぴこ」
佳乃「次回はなぎーシナリオ編だよぉ」
往人「司会の言葉をとるな」
聖「元気でいいことだな、うんうん」
観鈴「にはは…」

<ややおとなしめ>


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