『AIR偽小説第百三十一弾』

懲りずに第百三十一弾です。
結局元通り気分です。もう映画については触れないだろうな…。
それはそれとして、人物紹介はいつ終わるんだろうねえ。
あともう、CLANNADメンバー混ぜるのも今更気分が…(爆)


『4行小説』

★神奈
「たかだか数回の間であるがなんだか久しぶり気分であるの…」
「さて人物語り。今回は美坂栞どのであるぞ」
「冷たくてあまい、あいすとやらを至極好むそうだが…」
「余も甘いものは大好きなのだ。親近感があってよいの」

栞「お褒めに預かり光栄です」
神奈「うむうむ」
栞「では…」
すっ
神奈「うむ?なにかの、その手は」
栞「早速アイスをいただけないかと…」
神奈「…余にねだるのかの?しかし余は持っておらぬ。そもそも余も食いたいのだ」
栞「あれ、そうだったんですか」
神奈「うむ、そうだ」
栞「それは困りました…。だったらあゆさんに頼りしましょう」
神奈「おおそうであるの。あゆ殿、早速あいすを…」
あゆ「うぐぅ、早速じゃないよ…」
栞「あれっ、あゆさんはお持ちじゃないんですか?」
あゆ「あのね栞ちゃん。今回は人物語りだからね?分かってね?」
栞「えっと…はい、すみません」
神奈「見事に諭されてしまったの…あゆ殿は強いものだの」
あゆ「あのねぇ…」
神奈「まあよい。さて、まずは栞殿だ。自分で自分を語るのだぞ」
栞「あ、はい、わかりました」

★栞
「私は…病弱でした…」
「今は…とっても元気です」
「アイスという印象しかない今ですが…」
「実は、絵が趣味なんですよ」

あゆ「へえ〜、栞ちゃん絵描きさんなんだ?」
栞「それほどのものでもありませんけど…」
神奈「ふむ、ならば是非余を一枚描いてほしいものだの」
栞「あ、でも画材セットがありませんが…」
神奈「大丈夫だ。この時のために余がすけぶとやらを用意しておる。心置きなく使うがよいぞ」
すっ
栞「あ、は、はい…」
あゆ「スケブって…神奈ちゃん、意味分かって言ってる?」
神奈「すけぶとは、すけっちぶっくの略称なのであろ?任せるが良い」
あゆ「うぐぅ、何を任せるんだろ…」
栞「えーと…描く紙は手に入りましたが、描く道具が…」
神奈「なんと、そうなのか?ふうむ、ならば…」
ごそごそ
神奈「ふっふっふ、こんな時のために短歌書き取り用の筆をくすねておいたのだ」
栞「ふ、筆、ですか?」
神奈「見よ、ここにすずりと墨もある。これなら文句ないであろう」
栞「…あのー、水は無いんですか?」
神奈「…無い」
栞「さすがにそれでは墨も擦れませんが…」
神奈「…さて、次はあゆ殿の四行であるぞ」
あゆ「神奈ちゃん誤魔化したね…」
栞「しかもあからさまですね…」
あゆ「素直に“残念だが諦める”とか言えばいいのに…」
栞「そうですよね…。負けを認めたがらないんですね…」
神奈「ええい、二人とも余計な言葉が過ぎるぞ!とにかく次はあゆ殿だ!」

★あゆ
「栞ちゃんは綺麗なストール羽織ってるよね」
「たしか香里さんからのプレゼントだとか言ってた気がするけど…」
「なんか、そういうアクセサリ系のポイントをおさえてるっていうか…」
「けどそれよりも何よりも、ボク妹ができたみたいでとっても嬉しいんだ」

栞「あゆさんの妹ですか?」
あゆ「えっと、差し出がましいかもしれないけど…香里さんっていうお姉さんがいるし…」
栞「いいえ、あゆさんのそういう発想、私好きです」
栞「お姉ちゃん以外にとっての妹、というのも悪くないですよ」
あゆ「えへへ、ありがとう」
神奈「珍しい発言だの、あゆ殿にしてみれば」
あゆ「うん、そうかもね」
神奈「では客人を招くとするぞ!」
雪見「こんにちは」
神奈「というわけで、深山雪見殿だ」
雪見「とりあえず語っちゃうわね」
栞「あ、はいっ」

★雪見
「たしか前に殴る芝居をどうたらってイベントがあったような…」
「それはそれとして、一度悲劇を味わった彼女なら…」
「いい演技ができると思うんだけどね…」
「どう?ちょっと練習してみない?」

栞「えっと、私が演劇ですか?」
雪見「そうよ。若くして命が燃え尽きる…まさにその瞬間を!」
あゆ「ねえねえ、殴る芝居がどうたらって何?」
神奈「余もそれが気になった。栞殿は密かに何かの特訓をしておるのか?」
栞「特訓って何ですか…」
雪見「殴るどうこうについてはもう気にしないの。終わったことなんだし」
栞「そうですよね…」
雪見「あら?どうしたの、急に沈んじゃって」
栞「いえ、別になんでもないです…」
雪見「なんでもない風には見えないんだけど…」
あゆ「なんだか、触れちゃいけない話題に触れちゃったのかな」
神奈「むむ、これはいかんぞ。仕切り直しをせねばならぬ。次の客人参るがよい!」
郁未「そんな事言う人嫌いよ」
栞「わっ、ひどいです。人まねしないでください」
郁未「元演劇ネタを持ってる人間としては絡みたくなるのよ」
雪見「えっ、なになに、あなた演劇やってたの?」
郁未「いや、あれは学芸会ネタって言う方が正しいわね…」
雪見「それでもいいわ。演劇の元となるのなら」
郁未「でも…木の役だったしねえ…」
雪見「そ、そう…」
神奈「…ともかく天沢郁未殿だ」
あゆ「栞ちゃんについて語ってね」
栞「うう〜、人まねなんてする人嫌いです」
郁未「まあまあまあ。別にそこまで気にする事のものでも…」
栞「いいえ、気にします」
郁未「…やれやれ。とりあえず語るわね」
神奈「うむ」

★郁未
「なんか、ちょっと頑固そうね」
「自分のつよーい信念とかがあって…」
「それを曲げられると途端に反抗しちゃうような」
「それすなわち、芯の強い子、なんでしょうけどね」

栞「…私は、ただ人まねされたから怒ってるだけですよ」
郁未「でもね、そういう怒るって行為ができるのは、そういう事なんだと思うわよ」
栞「そうでしょうか…」
雪見「ふむふむ、信念と芯ねえ…いい関係だわ」
あゆ「栞ちゃんはたしかにこだわりもつとすごいよね」
神奈「うむ、それは余も思うた。あまりに激しいしの」
栞「そうですか?そんな事は…」
郁未「自分ではなかなか気付かないものよ」
栞「うーん、そうですね…」
あゆ「あっ、ところで雪見さんに郁未さん」
雪見「なに?」
郁未「って、私に対する呼び方、あなた変わってない?」
あゆ「うぐぅ、そんなことは置いといてよぅ。えーっと、アイスなんて持ってないかな?」
神奈「あゆ殿?」
あゆ「もし持ってたら、わけてほしいな、なんて。折角栞ちゃんを語る会だし」
栞「あゆさん…ありがとうございます」
郁未「残念ながら持ってないわねえ」
雪見「わたしも同じく…と言いたいけど、実は持ってたりするのよね、これがなぜか」
どさどさどさっ
あゆ「うわっ!いっぱい!」
神奈「ひんやりとした冷気が…これがあいすなのだの」
栞「種類も豊富ですねえ…これどうしたんですか?」
雪見「ちょっとみさきに頼まれてたから。でもいいわ、ここで食べちゃいましょ」
栞「い、いいんですか?」
雪見「ええ。ま、どうせ全部は食べきれないでしょうけど」
郁未「そうよねえ…これ、何十個とあるしねえ…」
あゆ「さすがに全部食べようとするとおなか壊しちゃうね」
神奈「心配いらぬぞあゆ殿。余が思う存分たいらげるゆえ」
雪見「いやあの、無理して食べなくても…」
神奈「折角雪見殿が用意してくれておったのだ。ここで戴かねば失礼というもの」
栞「そうですね…。私も精一杯食べさせていただきます」
雪見「あ、あはははは…」
郁未「なんちゅうか…おおぐらいよね…」
あゆ「うぐぅ、そういえば神奈ちゃんはたくさん食べるってので有名だった」
神奈「失礼な事を申すでない。余は食通なのだからな」
栞「食通…いい響ですね…」
神奈「そうであろ、そうであろ」
雪見「はあ…みさきと同時に名づけられたってのにまだそんな事言ってるのね…」
郁未「どうやったらおおぐらいと食通が繋がるのか不思議ね…」
あゆ「ところで神奈ちゃん、ここでもう終わりだよね?」
神奈「うむ。以後は食事の時間であるぞ」
栞「はいっ。皆でアイスを食べるの会にはやがわり、ですね」
神奈「うむ。ではこれにてしまいとする!はよう食べぬか、はよう!」
あゆ「うぐぅ、もう見境ないね…」

<そしてぐるぐる>


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