『AIR偽小説第百三十弾』

懲りずに第百三十弾です。
懲りずに便乗してます。
っていうか更にやる意味はなんなんだ(苦笑)
そろそろ気力切れです。


『4行小説』

★美凪
「○○十代○ゃ○○場にて、“米は一粒残さず食べるべき”というテーマで再放送されました」
「ここで、これに便乗しないわけにはいきません」
「こちらも十代限定で再企画としましょう。というわけでテーマは…」
「お米は一粒残さず食べるべき…」

美汐「まだなさるのですか…」
美凪「此度アシスタントを務めなさるのは…」
美凪「私と美つながりの、煮ても焼いても食えないけどおこげは好きよ少女、天野さんです」
美汐「なんですかそれは…しかもおこげ?」
美凪「おこげ…こげ…こ…こーん…きつねさん」
美凪「…そう、天野さんはきつねさんと縁があると聞きました」
美汐「それは大変こじつけではないでしょうか…」
美凪「まとまったところで、天野さんも四行をお願いします」
美汐「………」

★美汐
「相変わらず遠野さんは勢いがかなりのものですね…」
「だからこそ、お米というものの価値も揺すられているのかもしれません…」
「そう、お米は残してはならないというのは…」
「昔からの慣わしなのです。もったいないのです」

美凪「…そう、勿体無いのです」
美汐「それで片付けてよいものでしょうか?」
美凪「四行で口上を述べた方が何をおっしゃいますやら…」
美凪「真実とは、常に一つであるものです」
美汐「…よく分かりません」
美凪「さて、納得したところで次のお客様いきましょう」
美汐「あの…」
美凪「なんでしょう?」
美汐「最近思うのですが…あなたは元の性格を逸脱されてませんでしょうか?」
美凪「………」
美凪「…心得ました」
美凪「今までどおり…お米券を携えてがんばっちゃいましょう」
美汐「結局変わらないのですね…」
美凪「…さて、改めまして…お客様、どうぞ…」
真琴「あぅーっ、美汐がいじめられてるっぽい…」
美汐「真琴…そうではありませんよ。これはアシスタントの宿命なのです」
真琴「あぅ…宿命?」
美汐「ええ…。司会の補佐として…頑張らねばならないのです」
真琴「へええ…」
美凪「では…お腹が空いたら生麦でも生米でもどんとコイの沢渡さん、四行をどうぞ」
真琴「真琴は生米なんて食べないわよぅ!…食べたけど」
美凪「…記憶喪失?」
真琴「あぅーっ、そうじゃなくて…」
美汐「真琴、しっかりしましょうね」
真琴「あ、うんっ!」

★真琴
「お米はねえ…秋子さんに言われて祐一がよく買ってくるの」
「ジャムの材料だとかお酒の材料だとかに使われてるみたい…それはそれとして」
「うんうん、秋子さんが作ってくれたご飯ははちゃんと残さず食べてるわよぅ」
「だって美味しいもんね。ちゃんと食べないと罰が当たっちゃう」

美凪「ぱちぱちぱち…しっかりとした教育をお受けのようで」
真琴「きょういくぅ?」
美凪「…違いましたか」
真琴「秋子さんはご飯残しても怒らないもん。けど、真琴はちゃんと食べようって思うから食べるの」
美汐「いい心がけですね、真琴」
真琴「うんっ。作ってくれた人に感謝しないとねっ」
美凪「ぱちぱちぱちぱちぱちぱち…大変素晴らしいです…」
美凪「そんなあなた方に…お米券…6枚セット…」
美汐「…お気遣いどうもありがとうございます」
真琴「わーっ、これでお米がたくさん食べられるんだね?祐一に交換しに行ってもらおーっと」
美汐「良かったですね、真琴」
美凪「それでは、更なるお客様を招きましょう…」
晴香「ふう、相変わらず飛ばしてるわねえ」
美凪「お米100kgを片手で楽々と持ち上げる華麗な怪力乙女、巳間さんです」
晴香「んなもん持ち上げてたまるかっ!」
美汐「真琴、近づくと持ち上げられて投げられますよ。遠ざかりましょう」
真琴「う、うん…」
晴香「こらーっ!あんたらまでノるなっての!」
美凪「では、四行をお願いします」
晴香「はあ…疲れるわねえ、まったく…」

★晴香
「お米は残さず食べるべきって言われてもねえ…」
「時と場合によるんじゃないの」
「何かに追われてるとか急いでるとか」
「食事にいつもゆとりのある時間をもてるとは限らないじゃない」

美凪「………」
びししししっ
晴香「ぶっ!」
美凪「えいっ、ふぁいやー、あいすすとーむ、だいやきゅーと…おおっと灰…」
美凪「巳間さんはうしなわれました」
べりべりべりべりっ
晴香「お米券なんて貼り付けてんじゃないわよっ!」
美汐「そんな事より…遠野さんは呪文を間違えておられませんか」
美凪「大丈夫です。為せばなる、ならねばならぬ。鳴らせてみせようお米券…」
真琴「あぅーっ、わけわかんない…」
晴香「あんたねえ、私に文句でもあるわけ?」
美凪「…大有りです」
美凪「えっへん」
晴香「何を威張ってんだか…。あのねえ、いっつもきっちり食事ができるって保証は無いのよ?」
美凪「食事というものは…衣食住の一つ…」
美凪「それを無闇に欠かすなど…あってはなりません…」
美凪「そう…お米を残してはならないのです」
真琴「うんうん」
晴香「呑気に頷いちゃってまあ」
真琴「なによぅ」
晴香「あんたは切羽詰ったとかそういう状況に立たされたことがないだけでしょ?」
美汐「それは誤解というものでしょう…。真琴も色々ありました…大変でしたね、真琴」
真琴「うんっ!大変だったんだからぁ」
晴香「何が…」
美凪「話がそれては困るので、ここで区切りましょう。次のお客様の来訪です」
瑞佳「こんにちは」
美凪「牛乳があればご飯粒一万は軽々と平らげる、お米+牛乳マニアの長森さんです」
瑞佳「違うよっ!」
真琴「うわあ、牛乳でご飯一万粒なんてすごぉい」
美汐「それはどのくらいの量なのでしょう…」
美凪「稲穂一つがおよそ100粒という過去のデータがあります…」
美凪「これを元にすれば、100の稲穂をむしゃむしゃと平らげられるという結果が出せます」
瑞佳「ちょっと!その表現はいかがなものと思うんだけど!?」
晴香「…うえ、思わず想像しちゃった。すごいわねえ、牛乳片手に稲穂を…」
瑞佳「ちょっと、巳間さんまで!!」
美凪「それでは四行をどうぞ」
瑞佳「うう、なんか納得いかないなあ…」

★瑞佳
「牛乳でご飯を浩平なんかは気持ち悪いっていうけど…」
「普通にいけると思うけどなあ」
「もちろん牛乳がダメな人は無理だろうけどね」
「多分お米は色んな飲み物でも合うと思うんだよ。だから一粒も残せないんだよ」

美凪「…こじつけ?」
瑞佳「い、いや、その、牛乳にテーマがいきそうだったのを修正しようとしたのはバレバレかもしれないけど…」
真琴「ふふーんだ。実は瑞佳よりすごいのがいるんだよーだ」
瑞佳「え?」
真琴「なんと!名雪はいちごジャムでご飯三杯は軽いのよぅ!!」
美汐「いい自慢の元ですね、真琴」
真琴「えっへへー」
瑞佳「…いや、そういうのと比べられても…」
晴香「うえっ、また想像しちゃった…」
美凪「微妙に不評のようですね…」
真琴「あぅ…」
美凪「しかし、残さず食べておられるのならばよいことです」
真琴「うんうん、そうだよね」
瑞佳「はあ、もう終わろう?来たばっかりだけど」
美汐「いきなり疲れておられますね」
瑞佳「だって…本当に疲れたんだもん」
晴香「あら、それって某所のシリーズものね」
瑞佳「え?」
晴香「ここのシリーズも数でそこをぬくとかなんとか…まあ無理でしょうけどね」
瑞佳「そりゃそうだよ…うん」
真琴「あぅーっ、なんだか知らない話してる」
美汐「しかもお米と関係ありませんね…」
美凪「では…話がそれすぎる前に終了いたしましょう…オシマイです」

<また次回…>


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