懲りずに第百二十七弾です。
★晴子
敬介「そうだよ晴子。僕は非常に悲しい…」
★敬介
晴子「お、おい敬介、頼むから壊れんといてくれ、な?」
★聖
晴子「一応出とったやん。ちょこっと」
★ポテト
晴子「ほい、お疲れさんや」
<ぴこっぴこ>
劇場版AIRでの、少々出番と台詞があったメンバー。
繋がりでかろうじて出てきたって感がある人と、
やっぱりこの人は憎まれ役でしか無理なんだなあって人と、
さりげに出てるとは…!っていう毛玉。
『4行小説』
「さあて今回はそれなりに出番のあった連中や〜」
「ちゃんと声はおんなじつこてた言うんは、まあ当たり前の話やけどな」
「扱い以前になんかごっつぅわるうに描かれとるんもあるから…」
「その辺踏まえて語ったってや〜。劇場版についてや〜」
晴子「なんやしょっぱなから暗いやっちゃなー」
敬介「あれじゃあ原作よりも、僕は更に悪者扱いじゃないか。どういう事だ?」
晴子「うちにそんなん聞かれても困るんやけど…まあしゃあないんちゃうか」
敬介「しょうがないで済まされない!ああ、僕の観鈴に対する想いがあれほど薄いと…」
敬介「観鈴が行方不明で探している最中に、仕事で会社から電話などという理由だので帰ろうなんて…」
敬介「考えられない…考えたくも無い…」
晴子「原作でもあんたはそう熱い想いを見せとらへんかったと思うけどなあ?」
敬介「しかし!娘が行方不明だったら普通は必死になって探すだろう!?」
晴子「あー、まあそうやろうなあー…」
聖「そう、探して当然だ」
晴子「おわっ!と。聖先生、まだ呼んどらへんで?」
聖「このままだと出番が少なくなりそうなので早めに割り込んでおくことにした」
晴子「えらい積極的やなあ…。聖先生も結構出番あったと思うけどなあ?」
聖「手に追えない、大学病院を紹介…というあの一瞬でどう出番と…」
敬介「お気持ちは分かりますが、今は僕の話なんですよ?遮らないでもらいたいものですね」
聖「おっと、これは失礼。…ときに、もうひとりいたんだよな?晴子さん」
晴子「ああ、まあそうやなー。こうなったら先に呼んどいたるかー」
ポテト「ぴこっ」
晴子「呼ばれる前にやってきたんかいな。用意のええこっちゃ」
ポテト「ぴこぴこぴこっ」
晴子「あん?なんやて?」
敬介「今は橘さんの話題だから、先にそれを語りつくしてしまおう、と言っているようだよ」
晴子「ほんまかいな…」
聖「あながちそうかもしれないが、しかしそれにしては具体的すぎないか?」
晴子「敬介のいいように解釈しとるんちゃうか?」
敬介「そんなことはない!」
ポテト「ぴこっ」
晴子「…あー、わかったわかった。ほな話戻そか」
聖「では、改めて四行から始めていただこうか」
敬介「よし、了解した」
「先にも言ったが、観鈴に対する想いの扱いが…なっていない」
「探しはするが、仕事優先とは…格好の餌食じゃないか!」
「…いや、もう僕は悪役になるしかないのかもしれないね」
「そう、こういう作品にはマイナス要素のキャラは必要なんだよ。ははは…」
敬介「大丈夫だよ、壊れてなんかいないさ。諦めただけだよ」
聖「相当ショックだったようだな」
ポテト「ぴこ〜…」
晴子「まあでも、あんたの役回りはたしかに損なんやけど、あの場合仕方ない思うで」
敬介「仕方ないのは分かっているさ。細かい事情も知らずに蚊帳の外から僕なりに話しかけて…」
敬介「それが非常に冷たい印象を与えてしまう…」
聖「しかし…劇中では語られなかったが、晴子さんは橘さんに事情を話していたのだろう?」
晴子「事情?ウチが我慢できひんっちゅー話かいな。あれはほんまムカつく設定やけどな…」
晴子「おっと、自分のことはええとして、だいたいなんで敬介に敬語やねん!」
晴子「しかも、敬介さんて…あんな呼び方しとうないわ!」
敬介「僕も晴子からそんな風に呼ばれたら引いてしまうね」
晴子「なんや。あんたかてうちのこと姉さんや呼びくさってからに」
敬介「設定上姉なんだろうからそれはいいだろう?君の方こそ、弟に敬語というのもどうかな」
晴子「なんや。姉が弟に敬語使ったら悪いっちゅーんかいな。だいたい、義弟やろ?」
敬介「そうだな。…だったらいいのか、特に気にすることもない」
晴子「そやそや。とかって言うたら、劇中のお互いの話し方もそないに変ちゃうんやろな」
敬介「そういう事になるね」
晴子「はぁーっ、なるほどなあ…」
聖「えーっと、話はついたと解釈してよろしいのかな?」
ポテト「ぴこっ」
晴子「あ、ああ、そやそや。で、何の話やったっけ?」
聖「晴子さんが、裏事情を橘さんに話していたのだろうという事だ」
晴子「そうや、それや。で、何が語られてないっちゅーんや?」
聖「神尾…観鈴さんの病気についてだな」
晴子「ああ…そら…語っとるんちゃうか?電話の様子からも明白やろ?」
聖「と見ることが妥当か…ならば橘さん、あなたは事情を知っているのでは?」
聖「という事であれば、けして蚊帳の外では無いはず。いやそもそも…」
聖「入院して必ず治すとまで言っていなかったか?」
晴子「そやからぁ、語っとるとか伝えとるとかいうんは、明白やっちゅーねん」
ポテト「ぴこぴこっ」
敬介「いや、僕が言いたいのはそういう事ではなくて…」
敬介「だが、たしかに病気については劇中では事情を知っていたね…晴子に話されて」
敬介「そこがまた、原作と随分と違うところだろうね」
晴子「ん〜…事情を深く知っても、敬介はそんな行動しかとらん、っちゅー解釈なんやな」
敬介「そうなんだろうね…はあ…」
聖「ため息をついてばかりだな、橘さんは」
敬介「観鈴の実の父親という存在でありながら、なんだか悲しくなってしまってね」
晴子「落ち込んでもしゃーないやん。けどな、劇中では少なくとも観鈴と普通に会えたやろ?」
敬介「あれは会ったうちには入らないよ。観鈴とはほとんど会話もしていない」
敬介「“あの人”とまで言われる始末さ…」
晴子「やっぱりな、生みの親より育ての親や。観鈴にとって親は、このうちしかおらんのや!」
聖「結局はそういう論点にいきつくわけか」
ポテト「ぴこ〜」
敬介「ん?なんだいポテト」
ポテト「ぴこぴこぴこ〜」
敬介「ははは、さすがにこの場でも観鈴と会話はできないよ。残念ながらね…」
ポテト「ぴこ〜。ぴっこり」
敬介「大丈夫、僕は大丈夫だよ。いつもどおりに大人しくまとめてゆくさ」
ポテト「ぴこ!」
敬介「ああ、頑張るよ」
晴子「…敬介、やっぱショック大きかったんやろうなあ…」
晴子「ポテトと会話やでけへんで、ふつう」
聖「ある種、これは人体に神秘に関わる事柄かもしれないな」
晴子「どういう事や?」
聖「つまり、多大なるショックにより、突然ある能力に目覚め…」
敬介「そんな事はいいから。次は聖先生の番じゃないのかな?」
晴子「おっと、帰ってきおったか。うんそうやな、毛玉語がどうっちゅーんは今度にして…」
晴子「って、敬介。もう語りたい事終わったんかいな?」
敬介「語ろうとするたびに、あの観鈴の悲痛な目と表情が思い浮かんできてね…」
敬介「晴子も辛いだろう?違う話題にいってもらっていいよ」
晴子「人に気ぃつことる場合かいな。あんたほんまに大丈夫なんか?」
敬介「心配いらない。今回限りだ」
晴子「そんならええけど…。ほな、聖先生やで〜。ちゃちゃっと語ってくれや〜」
聖「あ、ああ、分かった」
ポテト「ぴこ〜」
「私としては…実際、特に語る事も無い」
「少々喋りはしたが、ただの町医者であったというだけだったしな」
「あの話の構成では無理もないのかもしれないが…」
「そんな事より、佳乃の出番が無かった事が…」
聖「あのようなちらっとでは登場したうちに入らない!」
聖「からめようも無かったというのか…せめて少しくらいは…」
聖「ああ、しかし仕方ないのか…いやしかし…くうう…」
敬介「…なんだか大変そうだね」
晴子「他人事そうに言うとる場合ちゃうかもな」
ポテト「ぴこ〜」
晴子「ん?いやいや、あんたが語るんはまだやろ。聖先生は終わっとれへん」
ポテト「ぴっこぴこぴこぴこ〜」
晴子「うるさいなあ…そやからうちはあんたの言うこと分からへんいうのに」
敬介「けど会話しているように見えるけど?」
晴子「一応呼ばれたら急かしとるように聞こえるやろ?やから返事しただけや」
敬介「なるほど…。ポテト、しばらくおあずけのようだよ」
ポテト「ぴこー…」
敬介「ん?いやでも、聖先生がこの様子ではねえ…」
聖「ああ、佳乃…」
晴子「ちょいちょい、聖先生。他に言うことはあらへんのか?」
聖「…これ以上何を語れと?ウルドマジックショウ、とでも言えばいいのか?」
晴子「………」
敬介「…相当重症のようだね」
ポテト「ぴ、ぴこ…」
晴子「っていうか、分からん人が聞いたらさっぱりついていけんようなネタはやめてくれんか」
聖「ふ…おかしのうたネタで暴走しに来た人が何を言うか」
晴子「…あかん開き直っとる」
敬介「晴子、これは次にさっさといったほうがよさそうだよ?」
ポテト「ぴっこ、ぴこ」
晴子「そ、そうやな。ほんなら次は毛玉の出番やで」
ポテト「ぴこ!」
「ぴっこぴこぴこー」
「ぴこりん!」
「ぴっこぴっこぴっこ」
「ぴこー」
ポテト「ぴ、ぴこ…」
敬介「おいおい晴子、折角ポテトが語ったのにスルーするのかい?」
晴子「あほ言うな。うちは分からへん言うとるやろが」
敬介「しょうがないな…。えーと、観鈴が見ていたテレビ番組に登場していたよね?」
ポテト「ぴこっ!」
敬介「流しそーめんを交えた番組!それによって、霧島家の一部をアピール」
ポテト「ぴっこぴこ」
敬介「テレビに出るほど有名になって嬉しい、だね」
ポテト「ぴこ〜」
敬介「だそうだよ、晴子」
晴子「…あんたほんまはポテト星人ちゃうか」
敬介「なんだいそれは…。印象で感じ取れるだろう?出番とか」
晴子「それは素直に同意でけへんけどなあ…」
聖「しかし、霧島家をアピールとはなかなかだな、ポテト」
ポテト「ぴこっ!」
晴子「あれっ?元に戻ったんかいな」
聖「晴子さん、私はいつでも元のままだったぞ」
晴子「うそやん。あないな壊れっぷりはかなりやばい思うたで」
敬介「聖先生の今回の冗談はかなりオーバーヒートしていた、ってことだね」
聖「そう、そういう事だ」
晴子「はぁ〜、そういうもんなんかいな」
ポテト「ぴこー」
晴子「あん?なんや」
敬介「語りはちゃんとやったんだから、それぞれコメントが欲しいんじゃないかな」
ポテト「ぴこっ!」
晴子「なんやねんそれ…。まぁ、マスターオブ裏庭からTV番組に変わったっちゅーんはある種変化やな」
晴子「ええかどうかはうち知らんけど」
ポテト「ぴこー…」
晴子「あーあ、神尾家に箔がついとったのになぁ」
聖「それは本気か?」
晴子「…冗談やがな。まあええんやないか。TVに出るっちゅー裏技ができるんもポテトならでや思うたら」
ポテト「ぴこっ!」
敬介「機嫌が治ったみたいだね」
晴子「機嫌悪うしとったんか?」
敬介「晴子がけなすからだよ」
晴子「またまたなんやねんそれ…」
聖「それにしてもTV出演か…そう思うとポテトも凄くなったもんだな」
ポテト「ぴっこぴこー」
敬介「いっそああいう形の方が脇役としては光るような気がするね」
晴子「そんなん、ストーリーの関わり方とキャラに寄るんちゃうか」
敬介「まぁそれはそうなんだがね…ある意味立場が羨ましいよ」
ポテト「ぴこぴこ」
晴子「…まだ拗ねとるっぽいな。ええわ、ここで終わりや」
敬介「終わるのかい?いいんだよ、まだ続けても」
晴子「そないに語るネタ無いやんか。ええけん終わりや!」
聖「それならばいたしかたないな…しかし…」
ポテト「ぴこ?」
聖「まだ誰かを呼べる…そのような気がしてならない…」
敬介「忘れているというのかい?」
晴子「たとえ忘れとっても人数多うなるとやりにくいけんな。とにかく終わりっちゅーたら終わりや!」
聖「では、私は診療所に戻るとしようか」
ポテト「ぴこー」
敬介「ははは、僕も帰らないとね」
晴子「ほなばいばいやでー」
八百比丘尼「出番といえば、わらわもあったのですが…」
バスの運転手「まあ仕方ねえな。けど、きっちり声優合わせたのはいいこった」
八百比丘尼「それはそうなのですが…やはり神奈には会えないのでしょうか…」
バスの運転手「それは後々だろうよ。なあに、あんたはきっとまた出番がある。でも俺は今回限りだろうな」
八百比丘尼「………」
バスの運転手「ま、しみじみしてないで終わりだ!じゃあな」
八百比丘尼「は、はあ…(何故にこうも元気なのでしょう?)
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