懲りずに第百二十一弾です。
★美凪
由依「あのぅ、それってテーマって言うんですか?」
★由依
美凪「威張るほどのものではありませんが、常識と仰ってるので合格です。ぱちぱちぱち」
★留美
美凪「………」
★栞
美凪「………」
<それはナイショ(何故)>
丁度いいテーマをやってたので突発企画。
まぁ動機は大抵こんなもんです。
お米がらみの話題に限ってる気がしなくもないですが。
『4行小説』
「○○十代○ゃ○○場にて、“米は一粒残さず食べるべき”というテーマが出ました」
「当然、これに便乗しないわけにはいきません」
「対抗して十代限定で語り明かしましょう。というわけでテーマは…」
「お米は一粒残さず食べるべき…」
美凪「…あなたは誰しょう」
由依「ええっ!?ううっ、アシスタントを頼まれたんですよぉみちるちゃんに…」
美凪「そうです、私はみちるにアシスタントを頼みました」
美凪「しかし名倉さんにみちるが頼んだのならば…」
美凪「その運命を受け入れなければならないのでしょうね…しかし一体何故?」
由依「えっとぉ、十代限定って事でみちるちゃんは遠慮したんだと思いますよぉ」
美凪「なるほど…これは盲点でした…しかし宣言したからにはやらねばなりません…」
由依「なんだかつらそうですねぇ」
美凪「いつもごはんを美味しそうに食べていたみちる…」
美凪「私は頑張ります…たとえみちるがいなくとも…」
美凪「頑張らねばならないのです…すべてはお米券のために…」
由依「しかも非常に気合が入ってそうですねぇ…」
美凪「というところで、名倉さん。四行をこなしちゃってください」
由依「はいっ、了解しましたぁ」
「お米はたしかに大切ですよねぇ」
「けれども、一粒残さずというのはなかなか難しいですねぇ」
「あっ、もちろんあたしは食べてますよぉ」
「これくらい常識ですよぉ、えっへんです」
由依「えーっと、もしかして何か審査をしてるんですか?」
美凪「ちっちっち、これは生きる為に必要な試練…そう、壁なのです」
由依「か、かかか、壁ですかぁ!?」
美凪「はい。名倉さんは見事その壁を越えられました」
由依「えーっと、越えないとどうなるんですか?」
美凪「…お米券」
由依「はい?」
美凪「ありとあらゆる手段を用いて…お米券に魅入られて差し上げましょう」
由依「ひえええ…」
美凪「では、お客様の登場です」
由依「お客様って…お客様に試練とか与えるのはどうかと思いませんかぁ?」
美凪「油断してはいけません。ガッツお米…なのです」
由依「ふえええ…」
留美「呼んだそばから無視してるなんていい度胸してるわね…」
美凪「おいでませ。七つの大罪を背負うか、七福神の加護を得られるか、微妙な路線の七瀬さんです」
留美「ちょっと、なんなのよそれ…」
美凪「立ち止まっている暇はありません。れっつ語りです」
留美「なんだかねえ…」
由依「まあまあ」
「お米を一粒残さず…とは言っても…」
「お米を研いでる最中にこぼれちゃったりするのよね」
「ほら、がぁーってわしゃわしゃかき混ぜてる間に…」
「小さな釜じゃあしょうがないわよね」
びしびしびしびしびしびしびしっ
留美「ぎゃあーっ!?」
由依「うわああ、留美さんが進呈七枚貼り付けられてしまいしたぁ!」
美凪「七瀬さんは七つの大罪を犯しかけました。よってお米券で成敗です」
美凪「各々効果があります。そう、これは北斗の星…」
由依「言われて見ればひしゃくの形に並んでますねえ」
美凪「某お話では最強の紙という異名もありました」
由依「それはかみ違いだと思うんですけど…」
美凪「それでは次に参りましょう。ゲストさんをお呼び致します」
由依「そ、そうですねえ」
美凪「どうぞ。おいでませ〜」
べりべりべりっ
留美「ちょっと!あたしをほったらかしにしないでよっ!」
美凪「まだ息がありましたか…しぶといですね…」
由依「言ってる台詞が恐いですよぉ」
美凪「さすが、お米を一粒一粒見捨てる覚悟がある方は抵抗も強いですね」
留美「見捨てるなんて言ってないでしょ!?お米をといでてこぼれるんじゃないかって話よ!」
美凪「それでも七瀬さんは拾って元に戻したりしないのでしょう」
美凪「ならば言い訳するだけ無駄というもの。大恥を知ってください」
留美「こんのぉ…」
由依「わっ、わっ、喧嘩はダメですよぉ」
栞「既に喧嘩になってると思うんですけど…っていうか私ほったらかしですか?」
美凪「噂のアイス狂少女。四次元ポケットをお米券でいっぱいにするのが夢の美坂栞さんです」
由依「その紹介って微妙に矛盾してません?」
留美「ってーか既にあたし無視なのね…」
栞「しかも私はそんな紹介をされる筋合いはありません」
美凪「ですが…アイスは無限です…」
由依「美凪さん、意味がわかりませんよぉ」
美凪「そうでした…お米券は無限です…」
留美「どっちにしても意味わかんないじゃないの…」
栞「そういう事言う人嫌いです」
美凪「落ち着いたところで四行をお願いします」
由依「落ち着いて…ます?」
栞「うー…」
「お米はたしかに大切なのですが…」
「こうも出回ってしまっているとありがたみがなくなります」
「美凪さんのお米券も…」
「そのうちありがたく思われてしまわないのでは…いえ、もう既に…」
ぶぶぶぶぶぶんっ
べしべしべしべしべしべしっ
栞「きゃーっ!?」
美凪「南のすざく、西のびゃっこ、東のせいりゅう、北のげんぶ…中央にこうりゅう…」
留美「って、栞にはっつけられたのって六芒星じゃないの?」
由依「そうですよねえ…四方となんとかって形じゃないですよねぇ…」
べりべりべりべりっ
栞「ちょっと、なんてことするんですか!」
美凪「…失敗しました。バニラアイスの力恐るべし…」
栞「はい!?」
美凪「しかし私は負けません…」
美凪「そう、お米券がある限り…」
美凪「お米は不滅なのです…」
留美「言いえて妙ね…」
由依「でも交換し損ねたお米券はどうなっちゃうんでしょうかねぇ…」
美凪「………」
ぶんっべしっ
由依「はうっ!」
美凪「そなたは私の操り人形じゃ…ふえっふえっふえっ…なんちゃって」
べりっ
由依「ちょっとぉ、美凪さん!」
留美「もう見境なしね…」
栞「しかも私たちってどうして呼ばれたんでしょう…」
留美「ほんとよねえ。乙女とお米って一文字しか違わないし…」
栞「なんなんですか、それは」
留美「う、ちょ、ちょっと言ってみただけよ」
美凪「…七瀬さん、そんな事を自慢してはいけません」
留美「自慢じゃないわよんなもんっ!」
由依「はあ、あたしってなんでアシスタントなんてやってるんですかねぇ…」
栞「アシスタントだったんですか?全然見えませんでしたけど…」
由依「ふえぇ、やっぱりぃ…」
美凪「分かりました。もう終わりにします」
由依「ほっ…」
美凪「めんばーを変えて再挑戦です。ガッツお米券…」
留美「ちょっと!まだやる気なの!?」
美凪「心配しなくてもあなた方はおよびしません。既に試験に落ちました…」
栞「試験なんてやってたんですか?」
由依「みたいなんですよねぇ…うーん…」
留美「はあ、まあどーでもいいわ…」
美凪「ではこれにて。またの機会をお楽しみに…」
留美「誰が楽しみにすんのよ」
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