『AIR偽小説第百十七弾』

懲りずに第百十七弾です。
さて、これ書いてる最中にある事実が発覚しました。
それは最後に明かしてますけど…
偽小説ってのはつくづくいいかげんな作品だなあと再認識しました(爆)


『4行小説』

★神奈
「さて人物語り。今回は佐祐理殿だ」
「弁当にご馳走にと余は非常に世話になった」
「更に、余達のあしすたんと手伝いもやってくれたしの」
「誠に素晴らしきご人である」

あゆ「神奈ちゃんベタ褒めだね」
神奈「佐祐理殿に悪い印象は見当たらぬ。よって余にとっては最高の知り合いなのだ」
あゆ「うぐぅ、ボクは?」
神奈「あゆ殿はあゆ殿だ。立場は違うゆえ気にするでないぞ」
あゆ「う、うんそうだね…」
神奈「では佐祐理殿、登場するがよいぞ」
佐祐理「あははーっ、こんにちはーっ」
神奈「うむうむ。いつ見てもいい笑顔であるの」
あゆ「うぐぅ、こんにちは」
佐祐理「最初から大きく褒めていただき、ありがとうございますーっ」
神奈「なんのなんの。佐祐理殿であるがゆえこれくらいは当然であるぞ」
あゆ「神奈ちゃんご機嫌だね」
佐祐理「あははーっ。佐祐理もご機嫌になっちゃいます」
神奈「さて、まずはあゆ殿だ」
あゆ「あ、そっか。うんうん」
佐祐理「佐祐理について存分に語ってくださいね」

★あゆ
「佐祐理さんは…」
「笑顔がとっても素敵で…」
「お弁当のプロなんだよね…」
「すっごく羨ましいよ」

神奈「そうであるな、羨ましいの」
あゆ「うんうん、羨ましいよ」
佐祐理「あははーっ、ありがとうございます」
神奈「お弁当のぷろとやらになれば毎日ご馳走食い放題であるからの」
あゆ「うんうん…って、そうじゃなくて!」
神奈「違うのか?」
あゆ「…あんまり違わないけど、あのね、ボクあんまり料理が上手じゃないから…」
佐祐理「あゆさん、料理は練習ですよ。一生懸命にたくさん作っていればきっとうまくなれます」
あゆ「佐祐理さん…。うん、そうだね。ボク頑張るよ」
神奈「その意気だあゆ殿。そして余にご馳走してくれ」
あゆ「うぐぅ…」
神奈「なんだか不服そうであるの」
あゆ「そういうわけじゃないけど…」
神奈「まあよい。さて佐祐理殿、次はそなただ」
佐祐理「あ、自分で自分を語るんですね?」
神奈「うむ、そうだ」

★佐祐理
「佐祐理はですねえ…」
「お弁当作りのプロだとかお嬢様だとか、色々言われてますけど…」
「本当は、ちょっと頭の悪い普通の女の子なんですよ」
「あははーっ」

神奈「頭悪い…とは、どこか怪我をしておるのか?」
あゆ「神奈ちゃん、そういう事じゃなくて…」
佐祐理「…いえ、もう気にしないでください。変な事言ってすみませんでした」
神奈「う、うむ…」
あゆ「何かわけありそうだけど…気にしない方がいいんだよね」
佐祐理「はいっ」
神奈「よし。では客人の出番に参るぞ。まずは茜殿だ」
茜「…こんにちは」
あゆ「うぐぅ、こんにちは」
佐祐理「佐祐理について語ってくださいねーっ」
茜「………」
神奈「どうしたのだ?茜殿」
茜「…見事に招き時のテンポが合ってると思ったのです」
神奈「なんと、そうなのか?」
あゆ「うぐぅ、それは嬉しいよ」
佐祐理「あははーっ」

★茜
「どうやら佐祐理は…」
「人々を和ませる緩衝材、のようなイメージがあります」
「ぎくしゃくも不十分も…」
「佐祐理がまとめているのでしょう」

佐祐理「あははーっ、そんな事はありませんよ」
茜「いえ、先ほどのテンポは見事です…」
佐祐理「そう言っていただけると嬉しいですーっ」
あゆ「…ねえ茜ちゃん、ぎくしゃくって?」
神奈「うむ。余もそれが気になっておった」
茜「神奈とあゆだけでは起こりうる不祥事の話です」
佐祐理「はぇ〜…あゆさんも神奈さんもそんな可能性が…」
あゆ「ちょ、ちょ、ちょっと!それってひどくない!?」
神奈「そうだぞ。余とあゆ殿は元気十分なのだ。何故そのように言われる?」
茜「印象がそうですから…」
あゆ「印象…そうかなあ?」
神奈「むむむむ…」
佐祐理「えっとぉ、二人ともそう気にするものでも…」
茜「そうです。悩むよりは次の方を…」
あゆ「うぐぅ、誰のせいだよぅ…」
神奈「まったくであるの…。ええい、次の客人は友里殿だ!」
友里「あははは…えーっと、こんにちは」
茜「苦笑されてますね…」
あゆ「何か抵抗でもあるのかなあ?」
友里「抵抗っつーかなんつーか…」
佐祐理「あっ、たしかゆりりんという事でりんりん星人の集いにどうこうって方ですね?」
友里「どういう覚え方よそれ…」
神奈「りんりん星人とはなんだ」
あゆ「多分佳乃さん絡みじゃないかなあ…」
神奈「なんと!くわばらくわばら、であるの…」
茜「無駄に恐れてますね…」
友里「えっと、ともかくなんだっけ…佐祐理について語ればいいのね?」
佐祐理「はいっ、よろしくお願いしますーっ」

★友里
「実は彼女とは初対面なのよね。で、どうでもいいことでしょうけど…」
「私の名前って彼女の名前に含まれちゃってるのよね」
「だからどうしたって事だけど…」
「ちょっとした特例じゃないかしら?」

佐祐理「はえぇ〜…そうですねえ…」
茜「たしかに珍しいですね。現知り合いメンバーの中では一例でしかありませんし」
あゆ「そうなの?」
茜「…さあ」
友里「あんたね、なんでそんなてきとーなの…」
茜「たまには冗談を飛ばせと詩子に言われました」
あゆ「うぐぅ、さりげに別の人の名前出してる…」
神奈「そのような責任転嫁はどうかと思うぞ茜殿」
茜「神奈、それより重大な事があります」
神奈「な、なんだ?」
茜「友里が語った事は佐祐理について語るというテーマを逸脱しているのではありませんか」
佐祐理「でも名前についてがありましたよ」
神奈「本人が納得しておるからよいのだ」
友里「いいかげんね…」
あゆ「うぐぅ、友里さんが言うことじゃないと思うけど…」
茜「…しかし、それなら仕方ありませんね」
神奈「…ま、まあ気を取り直して最後の客人であるぞ」
あゆ「神奈ちゃんも誤魔化した…」
敬介「やあ、こんにちは」
佐祐理「こんにちはーっ」
友里「えっと、誰?」
神奈「橘敬介殿だ。出番が少ないと嘆いておるようなので、余は積極的に呼ぶ事にした」
敬介「ははは…」
茜「苦笑されてますね…」
あゆ「神奈ちゃん、遠慮なくそういう事言っちゃだめだよ」
神奈「事実を言ったまでなのだが…よくなかったのか?」
敬介「ははは、もういいよ。えーと、倉田佐祐理さんについて語るんだったね?」
佐祐理「はいっ、その通りですーっ」

★敬介
「落ち着きのある子、だと僕は認識するね」
「常に笑顔を絶やさないというのも好印象だ」
「お嬢様だとの事でもあるが…そんな事とは関係ない魅力が存分にある」
「そしてまた…実は観鈴と縁のある子だというのが、ますますポイントだ」

佐祐理「はいっ。観鈴とはお弁当を作りあってる仲なんですよーっ」
敬介「いやいや、そういうわけではなくてね…」
茜「…声、ですか?」
敬介「そうそう、そのとおりだよ」
佐祐理「ふぇっ?声が同じなんですか?」
敬介「ああ、そういう事だ」
あゆ「うぐぅ、またそんな楽屋的な事…」
友里「でも、語りのほどはばっちりよねぇ。ちゃんと佐祐理について語ってるし」
神奈「敬介殿はきっちりとした語りとを入れてくれるので、司会にとってはありがたい存在なのだ」
敬介「ははは、ありがとう」
神奈「更に言うなれば、敬介殿を実は人物語りで飛ばしておるので余は報復が無いか不安なのだ」
あゆ「何それ…」
神奈「言葉どおりであるぞ」
あゆ「うぐぅ、神奈ちゃん最悪だよ…」
神奈「うむう…」
友里「っていうかあんたらそんなんでよく司会やってるわねえ…」
茜「まぁ、いいかげんなのは今に始まった事ではありませんが…」
友里「どういう事よ」
茜「この企画自体がいいかげん度が高いという事です」
友里「あ、そういう事ね…」
佐祐理「しかし、この事態が発覚したからには黙っているわけにはいきませんよね?」
敬介「そうだね…。次回か次々回辺りにでもやってもらいたいが…」
神奈「そ、そうであるの…」
敬介「大丈夫だよ、僕は怒ったりしてないから」
神奈「そうなのか?」
敬介「そうだよ」
神奈「ほっ…」
敬介「その代わり、今後も積極的に僕を呼んでくれないかな?」
あゆ「あれっ?観鈴ちゃんの曲目語りには?」
敬介「僕はシナリオ上彼女と話をする事ができない運命になってるんだ…すまないが察してくれ…」
佐祐理「はぇ〜、大人の事情というやつですね?」
友里「妙にシビアねえ…いいかげんじゃなかったの?」
茜「いいかげんにも尺度があるようです」
友里「どうせその尺度もいいかげんじゃないの?」
茜「…そうですね」
あゆ「うぐぅ、二人してそんな事言ってないでよぅ」
茜「あゆ、これは事実なのです」
あゆ「うぐぅ…」
佐祐理「さて。今回はもうおしまいですね」
神奈「う、うむ、そうであるな…」
敬介「じゃあ、次はよろしく頼むよ」
神奈「うむ…。ではこれにて終わりとする!」

<そうだったのか…>


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