懲りずに第百十四弾です。
★観鈴
美凪「そうですね…。虹は…ステキです」
★美凪
観鈴「あ、あのう、遠野さん?」
★瑞佳
観鈴「わ、瑞佳詩人」
★葉子
美凪「いい思い出ですね…」
★舞
美凪「…なるほど、奥が深いですね」
★ポテト
観鈴「が、がお、何も分からない…」
<ぴこぴこー>
なんかこう…はっちゃけられないかなあ、と。
以前と比べて最近のは…むぅ…みたいな。
そんなこんなの虹でございます(なんのこっちゃ)
『4行小説』
「にはは、観鈴ちんの司会っ」
「今回のテーマは虹」
「えーと、七色の虹は…」
「不思議な夢を見せてくれる、そんな感じかな」
観鈴「あれっ、遠野さん?」
美凪「そして、私のテーマ曲でもあります」
観鈴「うん、そうだよね…そうなんだけど…」
美凪「…どうされました」
観鈴「瑞佳はどうしたのかな?」
美凪「長森さんは…」
観鈴「うん」
美凪「………」
観鈴「…?」
美凪「…お米券と引き換えにお出かけです」
観鈴「えっ?」
美凪「…なんちゃって」
観鈴「?」
美凪「実は…」
観鈴「実は?」
美凪「アシスタントを変わっちゃってもらいました」
観鈴「わ、そうなんだ…」
瑞佳「違うよっ!」
観鈴「わ、瑞佳登場」
美凪「…これはこれは。神尾さんよりお米券を選ばれた長森さん…」
観鈴「え…」
瑞佳「だから違うよっ!ちょっと遅れてきただけだよ!」
観鈴「そ、そうなんだ。びっくりした」
美凪「…びっくり」
瑞佳「はあ…びっくりしたのはこっちだよ」
美凪「…びっくり」
観鈴「遠野さん、二度も言わなくていいから」
美凪「…がっくし」
瑞佳「………」
観鈴「え、えーと…ともかく四行やろ?まずは瑞佳」
美凪「…お待ちください。まずはアシスタントの私から…」
瑞佳「ちょっと!アシスタントはわたしだよ!」
美凪「大丈夫です…お米券がある限り…」
瑞佳「どういうことなの…もう…」
観鈴「に、にはは…」
「先にも申し上げましたが…」
「虹は私のテーマ曲…」
「夕暮れに浮かぶ私の姿が虹のようだとも言われましたが…」
「真相は定かではありませんでした…やはりお米券が…」
美凪「…なんでしょう」
観鈴「お米券が関係しているの?」
美凪「それは…」
観鈴「それは?」
美凪「永遠の謎…」
観鈴「が、がお…」
瑞佳「っていうか結局先にやっちゃってるし…はあ、もういいよ…」
美凪「お嘆きにならずに…長森さんも四行をどうぞ…」
瑞佳「誰のせいなんだよまったく…」
「虹って綺麗だよね…」
「夕暮れに浮かぶ自分の姿がどうとかなんて言ってたけど…」
「本当に空に浮かぶ虹って、みどころ満載だよ」
「本当に空の架け橋みたいだし」
瑞佳「そんなことないよ」
美凪「詩人たるもの、詩人の道具が必要です…」
観鈴「うんうん、そうだね」
瑞佳「必要なのかな…」
美凪「しかし、今はそれらしきものは…そういうわけですので…」
ごそごそ
観鈴「どろり濃厚ぴーち味〜」
美凪「がっくり…神尾さんに先を越されてしまいました」
瑞佳「遠野さんは何を出そうとしてたか分かったけど…で、観鈴のそれって何?」
観鈴「とっても美味しいジュース。にはは」
瑞佳「っていうか、詩人とジュースと関係あるの?」
観鈴「…関係ないかも」
瑞佳「ま、いいけど…もらっていいの?」
観鈴「うん、にはは」
美凪「…長森さんは幸せです。美味しいジュースをいただけるのですから」
瑞佳「あはは。そうかな?…じゃあいただくね」
どろっ
瑞佳「…さて、牛乳を飲むとするね」
観鈴「わ、まだ一口しか飲んでないのに」
美凪「きっとあまりの美味しさに恐れをなしてしまったのでしょう…」
観鈴「わ、そんな。瑞佳、遠慮しなくていいのに」
美凪「そうですよ。遠慮するならばお米券を受け取りましょう」
瑞佳「勝手に言ってないでよ。わたしはもういいから」
観鈴「が、がお…」
美凪「なんという遠慮のカタマリ…これは手強いです」
瑞佳「いや、あのね…」
観鈴「こうなったらしょうがない。今回のお客さんどうぞー」
葉子「何がしょうがないというのですか」
瑞佳「あ、里村さんと仲良しのえっと…鹿沼さんだっけ?」
葉子「友人繋がりで覚えられると…戸惑いを覚えます」
美凪「そうですね…そんなあなたにお米券を…」
がさがさ
葉子「………」
美凪「………」
葉子「…ありがとうございます」
美凪「…いえいえ」
観鈴「わ、遠野さんばっかりズルイ。わたしのジュースもあげる」
葉子「………」
観鈴「はい、どうぞ」
葉子「…ありがとうございます」
観鈴「よかった。しっかり飲んでね」
瑞佳「ねえ、二人ってプレゼント魔?」
美凪「…ま、の次は“み”ですね」
観鈴「………」
葉子「あの…」
観鈴「わ、は、はい。何?」
葉子「テーマは…」
観鈴「あ、そだった。えっと、テーマは虹」
葉子「…わかりました」
「虹…外に居なければ見えないもの…」
「長らくぶりに外へ出た時に…」
「私は虹を垣間見ました…」
「郁未さんと見たあの空は…印象深いです」
葉子「はい…」
瑞佳「鹿沼さんってあまり外に出ないの?」
葉子「場所が場所ですから…」
瑞佳「場所?」
葉子「はい…」
美凪「何か深い事情がおありのようで…」
観鈴「ね、ね、さっきあげたどろり濃厚飲んでくれないかな?」
葉子「…後でいただきます」
観鈴「にはは…」
瑞佳「観鈴…残念がってないで次のお客さん呼ばなきゃ」
観鈴「あ、そだね。どうぞいらっしゃーい」
舞「………」
観鈴「わ、挨拶して。えーと、こんにちわ」
舞「…こんにちは」
葉子「無口ですね…」
美凪「しっかり喋っていただかないと…」
葉子「………」
美凪「………」
葉子「…そうですね」
美凪「…はい」
舞「………」
瑞佳「わ、なんだか無口空間ができてるよ」
観鈴「なにそれ?」
美凪「無口な…空間…つまり…」
舞「口が…無い…」
観鈴「空の…間?」
瑞佳「違うよ…」
葉子「…口が無いと大変です」
美凪「そうですね…お米が食べられません…」
瑞佳「もっと深刻な問題になりそうだけど」
観鈴「えっと…舞さん、虹で四行」
舞「…(こくり)」
「虹…」
「七色…」
「光…」
「輝きは空の中に」
舞「はちみつくまさん」
美凪「そう、空の輝きは星となりて…大地を照らし…」
美凪「自然に、人々に光をもたらし…」
美凪「目を癒してくれるのです…」
葉子「…なんだか話が飛躍してませんか」
美凪「いえ…そうそう、お米券がありました。これを…」
葉子「私は既にいただきました…」
美凪「ではそちらの…川澄さん…」
舞「………」
美凪「どうぞ…」
舞「…(こくり)」
瑞佳「うわ、やっぱり無口空間だよ」
観鈴「そうかな…瑞佳がペースにのれてないだけじゃないかな」
瑞佳「観鈴はのれてるの?」
観鈴「にはは…そうでもない…がお…」
瑞佳「………」
美凪「さて神尾さん。最後のお客様へ引導を…」
観鈴「が、がお。引導じゃなくって…と、とにかくどうぞー」
ポテト「ぴこーっ」
舞「…かわいい」
葉子「…毛玉ですか」
瑞佳「それ見たまんまだよ…」
観鈴「えっと、久々に登場…らしいけど、そのポテトなの。にはは」
ポテト「ぴっこり」
美凪「…がっくし」
観鈴「え、どうしたの?」
美凪「ポテトさんでは…」
美凪「お米券をおいそれと…」
美凪「渡すわけには…しかし…」
瑞佳「ま、いいから四行早くやってもらお」
舞「…かわいい」
ポテト「ぴこーっ!」
「ぴっこんぴっこん」
「ぴこっこぴこっこ」
「ぴこーぴこー」
「ぴこぴこぴこぴっこり」
葉子「毛玉ですから…」
瑞佳「いや、だから違うって…」
舞「…かわいい」
美凪「虹は…虹なのですね…でも…お米券もお米券…」
瑞佳「なんかよくわかんなくなってきた…早く終わろうよ?」
観鈴「う、うん。そだね…」
ポテト「ぴこーっ」
観鈴「わ、わ、そうひっつかれても…終わりなの、にはは」
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