懲りずに第百十三弾です。
★神奈
あゆ「うぐぅ、神奈ちゃんもう気にしなくていいのに」
★あゆ
神奈「校則を変え放題とはどういうことだ?」
★久瀬
神奈「ま、ほどほどに頑張るがよいぞ。余は関与せぬ」
★少年
久瀬「不器用…」
★茜
あゆ「言われてみれば…」
★名雪
久瀬「それはさすがに…」
<くいっ>
私的にもっと色々な組み合わせをやりたくも…
そうなると、こういう企画もの(司会固定)って自爆のような…
でも、始めたからにはしっかり終わらせないとなあ…
なんて葛藤してます。(そこまで大袈裟なものじゃないけど)
『4行小説』
「前回あゆ殿を怒らせてしまったゆえ…観鈴殿に無理を言って変わってもらったのだ」
「今回の余の司会にて事を挽回してみせるぞ」
「しかしながらお題は人物語り。今回は久瀬殿だ」
「…もっとも余はおうたことがないのだがの」
神奈「そうはゆかん。今後の進行仲間としては信用を取り戻す必要があるのだ」
あゆ「大丈夫だよ、ボク神奈ちゃんを信頼してるから」
神奈「あゆ殿…」
あゆ「だからそんなに気張ることないよ。普通に人物語りやろ?」
神奈「うむ…すまぬな…余は感動しておるぞ」
あゆ「そんな、大袈裟だよ。ボク達友達じゃない」
神奈「あゆ殿…」
あゆ「…さてと、それじゃあ早速四行だね。
久瀬「そうだ。ようやく本題だな…」
神奈「ぬわ!?…いたのか久瀬殿」
久瀬「居たのかとは失礼だな。僕を呼んだのは君達じゃないのですか」
神奈「それはそうであるのだが…」
あゆ「まあまあ神奈ちゃん。えっと久瀬さん、今回はよろしくお願いします」
久瀬「ああ、ばっちり僕を語ってくれたまえ」
神奈「余よりもえらそうではないか?久瀬殿は」
あゆ「生徒会長をやって…とと、四行でそれは語るね」
神奈「ん?うむ」
「本編ではボクとの接点は無いんだけど、某所では縁があるんだよ」
「それはそれとして、久瀬さんは生徒会長をやってるんだ」
「とっても凄い権力を持ってて…」
「校則を色んな風に変え放題らしいよ」
あゆ「たとえば、学食ではたいやき食べ放題とかじゃないかな…」
神奈「なんと!それは凄いの…」
久瀬「こらこら!それは違いますよ、生徒会長の役割とはそういうものではありません!」
あゆ「うぐぅ、そうなんだ…」
神奈「心底残念であるの…」
久瀬「…もっとも、生徒達の要望を受け止めるのが生徒会の役割ですがね」
あゆ「どんな要望?」
久瀬「我が校の話ではありませんが、男子の強制坊主をとりやめてほしい、などです」
神奈「強制坊主?」
久瀬「一昔前はそういう学校が多かったのですよ。今もあるでしょうがね」
あゆ「うぐぅ、坊主の祐一君…」
神奈「坊主の柳也殿…」
あゆ・神奈「見たくない…」
久瀬「そういう方のために、校則を変えようと働きかけたりする。他にも仕事はありますが、生徒会とはそういうものです」
あゆ「へええ…あ、だから権力があるんだね」
神奈「余とどちらがすごいのかの」
あゆ「比べるものじゃないと思うけど…」
久瀬「では人物語りに戻るとしましょう。…まずは自分で自分を語るのですね?」
神奈「おおそうであった。…ふむなんとも礼儀正しい存在よの。余は感心しておるぞ」
久瀬「いえいえ、これくらいは当たり前ですよ」
「僕は至極真面目な人格でとおっています」
「一部の人達にはそれが鼻につくようですがね…」
「そして僕には一つの希望があります」
「それは…僕が司会、倉田さんがアシスタントの企画を執り行うこと!」
久瀬「い、いやいや、そうあっさり流さないでくださいよ」
あゆ「でも…たしか往人くんから許可がおりないといけないんじゃないの?」
神奈「そうだの。だが、最近往人殿の威厳も弱くなってきておるゆえ、どうなるやら」
久瀬「なるほど、となるとすぐにも可能というわけですね?」
神奈「それは知らぬが…やはり往人殿から許可をもらわねばならぬのではないか?」
あゆ「うん、そうだね。条件をクリアすれば大丈夫だと思うよ」
久瀬「条件とは…遠野さんと霧島さん姉妹のゲストと対等にやるということですか?」
神奈「…そういえばそのような条件を出されておったような気がするの…余には無理だが」
あゆ「ボクも…」
久瀬「ちょっと待ってください。ならば貴方達は何故司会を?」
神奈「往人殿が司会希望者を募った時に名乗り出たのだ」
あゆ「ボクはそのアシスタントとして呼ばれたんだよ」
神奈「ゆえに余たちはその権利がある!どうだ、参ったか」
あゆ「何いばってるの神奈ちゃん…」
久瀬「なるほど…そういうことでしたか…」
神奈「さて、本題に戻るとしようぞ。こたびの客人、まずは少年殿だ!」
少年「…ははは、また呼ばれてしまったね」
久瀬「また?」
あゆ「またなんていうほど登場してないと思うけど?」
少年「いやいや、僕はあまり呼ばれるほどの存在じゃないから」
久瀬「謙虚ですね…」
少年「そういうものでもないよ」
神奈「おほん。では久瀬殿に四行を頼むぞ」
少年「ああ、了解したよ」
「なにやら大きな野望を抱えてるみたいだけど…」
「虎視眈々と狙っている風に見えるから、いずれはかないそうだね」
「しかし、あまりに慎重過ぎて逆に機会を逃してしまいそうでもある」
「ある種不器用かもしれないね」
少年「そう思うのは、今自由に司会をしていないことからによるものだけど」
久瀬「いえ、言われてみればそうかもしれませんね…なるほど…」
あゆ「というよりは…」
神奈「一種のお約束というやつではないのかの…」
少年「そうなのかい?じゃあそうなんだろうね」
久瀬「ちょ、ちょっと!お約束で司会をできるできないが決められては困りますね」
少年「司会が野望なのかい?悪くはないだろうが、気張るものでも無いと思うよ」
久瀬「それはどうしてですかね」
少年「理不尽な理由から司会をやる人もいる。しかし結局ゲストに振り回される人もいる」
あゆ「そうだね…そうだよね…」
神奈「万能な人間はおらぬ…悲しいものよの…」
少年「…もしかしたら、きっちり司会をこなせるようになれば、最高なのかもしれないね」
久瀬「ということは…司会の更に先を目指す必要が?」
少年「そういうことだろうね」
久瀬「ふうむ…。…ところで一つ気になることがあるんですが」
神奈「何かの」
久瀬「この人は少年という名なのですか?」
少年「仮名さ。僕は名も無き少年だからね」
久瀬「このような方もいるとは…やはり侮れませんね…」
あゆ「何か凄い勘繰りしてそう…」
神奈「おほん、では次の客人登場であるぞ」
茜「…こんにちは」
神奈「というわけで里村茜殿だ」
茜「…神奈」
神奈「なんだ茜殿」
茜「…私は久瀬のことなど知りませんが」
神奈「そ、そう言わずになんとか…」
茜「…嫌です」
あゆ「ま、まあまあ茜ちゃん」
茜「あゆ」
あゆ「は、はいっ」
茜「あなたは、知らない人についてどう語るのですか」
あゆ「えっと…第一印象…とか…かな?」
茜「何故目をそらすのですか」
あゆ「うぐぅ…」
久瀬「いやいや、里村さん。第一印象のみで構いませんから語ってください」
茜「…しょうがありませんね」
少年「なかなかきつい人だね…」
「久瀬の第一印象…」
「眼鏡をかけていますね…」
「思えば…眼鏡の方は初めてのように思います」
「私達の中では…貴重な存在かもしれません…」
神奈「眼鏡とは…額にかけてそれを探したりするとかいうあれかの」
少年「そういうもんなのかい?へええ…」
茜「それは間違った知識だと思いますが…」
久瀬「まあ、たしかに僕は眼鏡をかけた人物として珍しい存在ではありますね」
茜「それを活かしてはどうでしょう…」
久瀬「活かす?」
茜「…はい。後は貴方次第です…」
久瀬「ふーむ…」
少年「なんだか助言を投げる人が多いね」
あゆ「人物語りが思わぬ発展を遂げてる気がするよ」
神奈「いいものだの、人助けというものは」
あゆ「うぐぅ、人助け…?」
神奈「おほん。それでは最後の客人だぞ」
名雪「こんにちわ〜」
神奈「というわけで名雪殿だ」
久瀬「おや、これはこれは水瀬さん」
茜「…知り合いですか」
少年「ようやく普通の知り合い登場だね」
あゆ「うぐぅ、ボクも一応知り合いなんだけど…」
名雪「久瀬先輩についてだね。早速語るね」
「久瀬先輩はー」
「わたしの学校の生徒会長さんなんだよー」
「というわけでー」
「遅刻をもう少し甘くしてほしいな。わたしよく寝るから」
名雪「無理ですか?」
久瀬「無理ですねえ…」
名雪「そうですよね…」
神奈「やけにあっさりまとまったの…」
茜「というより、元々名雪の希望が無茶だったのでは…」
少年「授業の開始時刻を遅らせる事が無茶なのかい?」
久瀬「その分終了が遅くなりますからね」
名雪「あ、そっか…。そうなると帰りが遅くなって…一緒だね…」
あゆ「授業がなくなればいいんじゃないかな」
久瀬「それは既に学校じゃありませんが」
あゆ「うぐぅ、そうだね…」
名雪「残念だったね、あゆちゃん」
あゆ「うぐぅ…」
神奈「ともあれ、まとまったようだの」
茜「…まとまったのでしょうか?」
少年「そういうことにしておきたいんじゃないのかな」
久瀬「別にいいですがね。今回はなかなか考えさせられましたしね」
名雪「久瀬先輩にとっては有意義なものになったみたいだね」
久瀬「ええ、そうですよ」
あゆ「いいね…毎回人物語りでゲストさんからこういうプラスを得られるといいんだけどね」
神奈「人選にもよるがの…。ともかくこれにておしまいであるぞ!」
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