懲りずに第百十二弾です。
★あゆ
神奈「あゆ殿…」
★神奈
あゆ「そういや言われてるよね、いろんな人に」
★みさき
神奈「なんと、本当なのか!?」
★葉子
神奈「そ、そうかの?」
★雪見
みさき「ねえ雪ちゃん。それって誰のこと?」
★裏葉
みさき「うわっ、いきなり登場したよ…」
<ああ、神奈さまが…(略)>
なんか、ネタだけ浮かんできてさっぱり書いてない今日この頃です。
あと何回やればこれって区切りつくんでしょうかね。
区切りつかないと、CLANNADも始められない…(そっちか)
『4行小説』
「姉妹語りの企画も無事終わって、人物語りに戻ったよ」
「でもって、順番として今回は神奈ちゃんだからボクが臨時司会なんだ」
「神奈ちゃんは…何でもすぐ信じちゃうところが素直でいいよね」
「多分純粋な心を持ってるからだと思うんだけど…悪い方向に染まらないことをボクは祈るよ」
あゆ「あ、でもってアシスタントは神奈ちゃんだからね」
神奈「まるで余の保護者たる意見ではないか?」
あゆ「そうかなあ…。ボクは普通に神奈ちゃんの心が羨ましいんだよ」
神奈「それは照れるところだがの、悪い方向に染まるとはなんだ?余は穢れておるのか?」
あゆ「違うよ。そうならないようにね、ってことだから」
神奈「余は汚れてるとは思っておらぬ」
あゆ「大丈夫だよ。自分をしっかりもってれば」
神奈「うむ、そうであるな。余は頑張るぞ」
あゆ「うんうん、その意気だよ。ボク応援してるからね」
神奈「ありがたいことであるの…」
あゆ「じゃあ次、神奈ちゃんだよ」
神奈「余なのか?」
あゆ「そうだよ。自分で自分を語らなきゃ」
神奈「そうであったの。では…!」
「この場にきてから余は様々な経験をしておる…」
「見知らぬ現代の者達との交流…」
「何より恐ろしいのは誘拐なのだが…」
「可愛いと直に言われるのは照れるの」
神奈「特にひどいのが二人ほどおるのが我慢ならぬが…」
あゆ「しょうがない気もするけどね…」
神奈「あゆ殿、しょうがないとはあんまりではないのか?」
あゆ「ボクも諦めてるから…」
神奈「そうだの…」
あゆ「うぐぅ…」
神奈「うーむ…」
あゆ「なんて唸ってないで、それじゃあお客さんを呼ばないとね」
神奈「おお、そうであるな」
あゆ「まず一人目は、みさきちゃんだよ」
みさき「こんにちは」
神奈「おお、みさき殿か」
あゆ「いらっしゃい。よろしくね」
みさき「うん、頑張るよ。神奈ちゃんを食べることについて四行だね」
神奈「………」
あゆ「うぐぅ、違う…」
みさき「さすがに冗談だよ。神奈ちゃんの食生活についてだね」
神奈「………」
あゆ「うぐぅ、それも違う…」
みさき「三度目の正直だよ。神奈ちゃんと私の食通道についてだね」
神奈「みさき殿…いいかげんに…」
あゆ「うぐぅ、真面目にやってよぅ…。今回は神奈ちゃんについての四行なの!」
みさき「しょうがないね、神奈ちゃんについての人物語りだね」
神奈「何がしょうがないというのだ…」
あゆ「と、とにかくよろしく頼むからね?」
みさき「うん、任せてよ」
「神奈ちゃんといえば食通だね」
「私と同じで食べるのが大好き。とっても通じるものがあるよ」
「これはこうやって縁を持ってるっていう印に…」
「何かご馳走してあげないといけないね」
みさき「うん。でも後でお返しにその十倍をご馳走してね」
神奈「…みさき殿、それは欲張りではないのか?」
みさき「そうかもしれないね。じゃあ九倍でいいよ」
神奈「………」
みさき「冗談だよ。ついでに、さすがに私にもご馳走用意は辛いから誰かにねだろうね」
神奈「うーむ…」
あゆ「その前に、神奈ちゃんについてしっかり語ってた?」
みさき「食通、って出したからばっちりだよ」
あゆ「ばっちり、なのかなあ…」
神奈「…なあみさき殿」
みさき「なに?」
神奈「ご馳走を誰かにねだるとはいえ、誰にねだるのだ?」
みさき「佐祐理ちゃんや観鈴ちゃんがいいんじゃないかな。前者の方が可能性は高いね」
神奈「そうなのか?」
みさき「観鈴ちゃんのお弁当の師匠らしいよ。でもって家が豪邸なんだって」
神奈「豪邸?」
みさき「うん。だからきっと豪華なご馳走がたっぷり出てくるはずだよ」
神奈「なんと!それは楽しみだのう。是非にこの後ゆこうぞ」
みさき「うん、決まりだね」
あゆ「うぐぅ、すっかり食べ物の虜だね…」
みさき「あゆちゃんも一緒に行こうよ。絶対満足するよ」
神奈「そうであるぞ」
あゆ「うぐぅ…。えっと、とりあえず次の人〜」
葉子「相変わらず荒れておられますね…」
あゆ「相変わらずじゃないよぅ…。えっと、鹿沼葉子さんだよ」
葉子「…よろしくお願いします」
神奈「…葉子殿はそういえば余とは面識があったのかの?」
葉子「当然会った事はあります」
みさき「“は”ってどういうこと?」
神奈「あまり話をしておらぬということだ」
あゆ「でもきっとちゃんと語ってくれるよ。それに交流を深める意味もあるからね」
みさき「そうだったんだ…いい人選してるね」
葉子「…あの」
あゆ「ああごめんなさい。それじゃあ早速語ってね」
葉子「語りというのは、交流を深めてからの方がよろしいのでは?」
あゆ「でも、語りから交流が深まるというのもあるよ」
葉子「なるほど…」
「神奈ですか…」
「喋り口調から察するに…」
「昔の人ですね…しかも相当偉い立場の…」
「それでいて普通にこうして話ができる存在というのは、褒められたものでしょう」
葉子「ええ」
神奈「ふふふ、余は葉子殿と仲良くできそうでうれしいぞ」
あゆ「言われてみれば神奈ちゃんって偉い存在なんだよね?」
神奈「そうらしいという話だが、別に気にするほどのことでもない。気を楽にせよ」
あゆ「うぐぅ…やっぱり偉そうってのはあるね…。でもボク普通に喋ってきたんだね…」
神奈「あゆ殿、今更それは気にすることではあるまい?」
あゆ「そうだね。お互い子供だし」
葉子「それが一番の原因かもしれません…」
神奈・あゆ「………」
みさき「それにしてもよかったね神奈ちゃん。食通仲間が増えたね」
あゆ「うぐぅ、それは違うと思う…」
葉子「食通…?」
みさき「うん。神奈ちゃんも私も食べるのが大好きなんだよ。葉子ちゃんもそうじゃない?」
葉子「いえ…」
みさき「食べるの嫌いなの?」
葉子「いえ、そういうわけでは…」
みさき「だめだよ、しっかり食べないと。生きていけないよ?もっと食生活を豊かにしようよ」
葉子「あの…」
みさき「だからこそ、そんな葉子ちゃんには食通仲間になってほしいよ」
葉子「………」
あゆ「あのぅ、みさきちゃん?」
みさき「なにかな?私を食べようとしたあゆちゃん」
あゆ「うぐぅ、いいかげんそのネタはいいよ…」
葉子「…あゆさんは人を食らうので?」
神奈「余も知らなかった裏事情らしいが…詳しくはわからぬ」
葉子「そうですか…人は見た目で判断できませんね」
神奈「ううむ、なんだか余は恐くなってきた…」
あゆ「ちょっとそこ!勝手に誤解して話進めないでよ!?」
神奈「だ、大丈夫だぞあゆ殿。余はあゆ殿を信じておる」
あゆ「…神奈ちゃん。後でたっぷりお話しようね?二人きりで」
神奈「う、うむぅ…」
葉子「…別の意味で恐いですね」
あゆ「さて!みさきちゃん、食べ物で暴走すると他の人が困るから控えてね?」
みさき「でも私は食べるの大好きなんだよ」
あゆ「それはもう分かったから!ちゃんとした話をしてってことだよ!」
みさき「う、うん、ごめんなさい…」
神奈「あゆ殿が怒っておるの…」
みさき「今日のあゆちゃんなんだか恐いよ」
葉子「誰のせいか自覚がありませんね…」
あゆ「はあ…。えっと、最後のお客さん〜」
雪見「やっと出番ね」
みさき「あ、雪ちゃん」
あゆ「深山雪見さんだよ。最後ということでまとめ役をしてほしいなと思って」
雪見「任されたわ。ところでさっき騒がしかったけど…なんかあったの?」
あゆ「ううん、別に…」
神奈「少々あゆ殿が荒れておったのだ、そういうわけだ」
雪見「それまたなんで?…なんてね、多分みさきが原因でしょ」
葉子「心得ておられるようですね…」
みさき「ええっ!?私が原因なの?」
雪見「食べ物がどうとかってことで暴れてたんでしょ。まったくしょうがないわねえ、みさきは」
みさき「うう、雪ちゃんひどいよ…私暴れてなんかいないよ…」
雪見「まぁ突っ走るくらいは勘弁してあげてよ。いちいち怒ってたらやってけないわよ?ね?」
あゆ「う、うん…。雪見さんがそう言ってくれるならいいけど…」
みさき「う〜、人の話を聞いてよ〜」
雪見「みさきはしばらく口を挟まないこと。わかった?」
みさき「う〜」
神奈「見事なあしらい方だの…」
葉子「それだけ、心得ているということです」
神奈「…よくよく考えれば、余も食の道だとかに走る前にあゆ殿ともっと通じ合わねばの」
あゆ「神奈ちゃん…」
神奈「余のあしすたんととして、余を語る人物として懸命に人選してもろうたのだ。恩義に感じねば」
あゆ「そんな、大したことじゃないよ」
神奈「ううむ、謙虚であるの…さすがあゆ殿だの」
あゆ「あはは、ありがとう」
雪見「まとまった?じゃあわたしも四行ね。お題は…神奈について語るんだっけ?」
あゆ「あ、うん」
「みさきとおおぐらいで繋がってるらしいけど…」
「食べるのはほどほどにしときなさいよ、と言っておくわ」
「あと、友人は大切にしときなさいね」
「たとえおおぐらいでも、暴走してても…それも個性だと思えば」
雪見「みさきの事に決まってるじゃない。わたしが認識する限り、あんたが一番おおぐらいよ」
みさき「もう、私は食べるのが好きなだけだって言ってるのに…」
葉子「…それはやはりおおぐらいでは」
雪見「鹿沼さんもそう思う?そうよねえ、それが普通よねえ」
葉子「…はい」
みさき「うう〜…」
あゆ「まとまったようだけど…みさきちゃんの話題に移ってたような…」
神奈「まあよいではないか。あゆ殿のおかげで今回は平和に終われたといえようぞ」
あゆ「うぐぅ、そう言ってもらえると嬉しいよ。ありがとう」
みさき「これで終わりなの?」
あゆ「うん、そうだよ」
みさき「じゃあこれからご馳走だね♪」
神奈「おお、そうであったな!」
雪見「ご馳走…?」
葉子「佐祐理さんとやらの自宅に侵入してご馳走を奪うのだとか」
雪見「それって泥棒じゃない…。たしかにみさきはよく盗み食いしてたけど…」
みさき「ああっ、雪ちゃん今そんな事いわなくても…」
雪見「だって事実だしねえ」
神奈「盗み食い…誰かを思い出すのは余の気のせいかの…」
みさき「あゆちゃんだよね。たい焼きを盗み食いするプロだし」
あゆ「うぐぅ!プロじゃないったら!」
葉子「あの…終わらないのですか」
あゆ「あ、そ、そうだった。これでおしまいだからねー!」
「お待ちください!神奈様を語るというのに…」
「何故、何故このわたくしめが呼ばれないのでしょうか!?」
「かように美しくも可愛い神奈様の…」
「あーんな事やこーんな事をたっぷり語って差し上げますのに…!」
あゆ「うぐぅ、終わりだって言ってるのに…」
雪見「傍若無人が多いわね、ほんと…みさきみたい…」
みさき「雪ちゃん!今のは聞き捨てならないよ!」
雪見「じゃあ、わたしがカレーを一杯だけ一人で食べてました。どうする?」
みさき「美味しそうだね、って言って少しわけてもらうよ」
葉子「分けてもらうのですか…」
みさき「うん。おなかがすいてたらね」
雪見「この前食費がぴんちだとか言ってたんでわけたら…8割がた食べちゃったじゃない!」
みさき「うー、あれは不可抗力だよ」
雪見「絶対違う!」
みさき「でも普段何十杯も食べてるわたしが一杯の8割でおさまったんだよ?凄いよね」
雪見「そんな問題じゃないでしょ!?」
葉子「何十杯も食されるのですか…」
みさき「うん。私は食べるのが好きだからね」
葉子「好きの限度を越えてると思いますが…」
あゆ「あのう、お取り込み中のところ悪いけど…登場したものはしょうがない、ので裏葉さんだよ」
裏葉「あゆ様…そのように迷惑がられてはわたくしは落ち込んでしまいまする」
神奈「しかし見事に裏葉の四行を遮ったの…」
裏葉「そうでございますね…わたくしの神奈様への熱い想いが…」
神奈「一瞬びっくりした余だがすっかりあっけにとられてしまった…と、今何と申した?」
裏葉「熱い想いが…ああ、神奈様あんまりでございます…」
神奈「………」
みさき「あ〜。神奈ちゃんが裏葉ちゃんを泣かした〜」
神奈「な!?ち、違うぞ!」
みさき「神奈ちゃんいじめっこだね」
神奈「だから違うというに…」
裏葉「ああ、裏葉は神奈さまにいぢめられてしまったのですね…」
神奈「う、裏葉?その表現は違うぞ?断じて違うぞ?」
裏葉「神奈さま…」
神奈「だ、だからその妖しげな目つきをやめい!」
みさき「すごいね。神奈ちゃんを食べちゃいたいって目だね」
裏葉「ええ…神奈さま…」
神奈「な、ななな!?」
葉子「…あゆさん」
あゆ「うぐぅ、何?」
葉子「いいかげん切らないと終わらないので終わりましょう」
あゆ「う、うん、そうだね」
雪見「うーん、司会って大変ねえ…」
あゆ「うん…。と、とにかく本当におしまいっ」
裏葉「神奈さまぁ…」
神奈「や、やめぬかー!あゆ殿も傍観してないで余を助けよー!」
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