懲りずに第百十弾です。
★観鈴
瑞佳「つ、続きは?」
★瑞佳
観鈴「わ、瑞佳泣いちゃダメっ」
★聖
観鈴「…あの、嘘ですよね?」
★由依
瑞佳「そうかなあ…」
★栞
聖「なんだかすごいな…」
<それはまたいつか>
ああ、こんな番号にまできてしまった。
ともあれ、気力のあるうちに書いておくのです。
そしていずれは○○○…を…(まだ諦めてないらしい)
『4行小説』
「にはは、今回のテーマは夢語り…」
「観鈴ちんの夢語りコーナー」
「っていうのがあってね…」
「大空を駈ける少女の夢…悲しい夢…」
観鈴「にはは、秘密」
瑞佳「うーん、それはずるいよ」
観鈴「でも秘密なの」
瑞佳「それだけ秘密秘密言われると更に気になるけど…しょうがないか…」
観鈴「うん。残念だけどね」
瑞佳「じゃあ四行やるね」
観鈴「うん」
「夢語り…そうそうこの前こんな夢を見たんだよ」
「クレーンゲームのね、景品になってるんだ」
「浩平がそれを必死にとろうとして…」
「結局諦めちゃって…ぐすっ、ひどいよ浩平…」
瑞佳「う、うん…」
観鈴「でも…なんだか悲しいね」
瑞佳「うん…悲しいよ」
観鈴「うう…」
瑞佳「うう…」
聖「同じようなことをやっててよく飽きないな、君達は…」
観鈴「あっ、聖せんせい。こんにちわ」
聖「ああ、こんにちは」
瑞佳「こんにちは。あのう…同じような事ってなんですか?」
聖「最初の客人がくる時に二人がうーんと唸ってたり…という事だ。今回は泣いていたが」
観鈴「が、がお…」
瑞佳「お見苦しいところを見せてしまっていた、という事ですか…?」
聖「そういうわけでもないのだがな…。さてお題は夢語りだったかな」
観鈴「あ、はいそうです」
聖「ではやらせてもらうとしよう。もっとも、私の夢では無いが…」
「夢の話…そう、佳乃が見た夢について話をしよう」
「ある日佳乃は、見知らぬ場所に一人で立っていたそうだ」
「どうしていいのかわからずおろおろしていると…」
「そこにはうぐぅちゃんとやらが!この日から佳乃のお友達お誘い劇場は始まった…」
聖「嘘ではない。多少脚色してあるがな」
瑞佳「大脚色だと思いますけど…」
聖「なんだと?」
瑞佳「だってあの霧島さんは…」
聖「ふむ…あまりいい印象が無いようだな…まあ仕方ないかもしれないが…」
観鈴「わ、聖せんせい自分でわかってるんだ」
聖「しかし私にとっては可愛い妹だ。目に入れても痛くないほどにな。わかるか?わからないだろうな…」
瑞佳「いや、まあ、気持ちはなんとなく…」
聖「同じ立場に立ってみないとなかなかそういう事は迂闊に言えないものだぞ?」
瑞佳「は、はあ…」
観鈴「にはは、なんだか独創的…。えっと、次のお客さんどうぞ〜」
由依「こんにちわ〜」
聖「おや君は…みゅーっちゃん…ではなかったな、えーと…」
由依「ちょっとぉ、なんなんですか今の間違え方はぁ」
観鈴「にはは、みゅーっちゃんだって」
瑞佳「それって繭のことだよね…。うーん言われてみれば似てないこともないかも」
由依「観鈴さんと瑞佳さんまでそんな事言うなんて…あんまりですよぉ」
観鈴「わっ、わっ、ごめんね」
聖「いや、神尾さんが謝ることではない。私が少々度忘れしていたのが悪いのだからな。すまなかった」
由依「まぁ、謝ってくれたならいいですけどぉ」
瑞佳「でも、それはそれとして少しは似てるよねぇ…。ただ似てるってだけだけど」
由依「うぅ〜」
観鈴「ところで四行やってほしい。テーマは夢語りなの」
由依「あ、はい。わかりましたぁ」
聖「切り替えが早いな…」
由依「立ち直る時はびしっとやりますからねぇ〜」
「夢、夢…夢を語るって実は難しいんですよねぇ〜」
「夢ってのはたしかに人がみるものですが…」
「抽象的だったりよくわかんなかったりして…」
「なかなかしっかりした実態はつかめないものなんですよぉ」
由依「はうぅ、否定されてしまいましたぁ…」
瑞佳「今のは否定じゃないけど…。でもね、はっきりと夢を語る人もいるよ」
由依「たとえば誰ですかぁ?」
瑞佳「七瀬さんかな…。真の乙女!っていつも言ってるし」
由依「なるほどぉ、それは非常にはっきりしてますねぇ〜」
聖「…ところで神尾さん」
観鈴「なんですか?」
聖「夢とはどっちの夢なんだ?私は寝ている時に見る夢を思ったのだが…」
観鈴「えっと、わたしもそっちの夢です」
聖「そうか…ならば長森さんの言う夢は将来の願望という意味の夢では?」
観鈴「そうかもしれない…」
瑞佳「違いますよ。両方です」
聖「両方?」
瑞佳「はい。七瀬さんは将来の夢もそうだし、寝ている時もそういう夢を見るって」
聖「そうか…」
由依「実はあたしも両方なんですよぉ」
観鈴「わ、そうなんだ」
由依「はい。だからあたしと瑞佳さんの語りはばっちり合っていたということですねぇ」
観鈴「スゴイ…観鈴ちんびっくり」
聖「してやられた気分だな…」
由依「いえいえ〜、それほどでもありませんよぉ〜」
観鈴「にはは、驚いたところで次のお客さん登場〜」
栞「えっと、こんにちは」
聖「ほう。佳乃となかよしさんの美坂栞さんだな」
栞「あ、は、はいっ」
瑞佳「なんだか緊張してるみたいだね」
由依「緊張してては顔がこわばってしまいますよぉ。スマイルスマイルです」
栞「はい。…ところでアイスは無いんでしょうか?」
観鈴「あいす?」
栞「はい。ここしばらくお目にかかれていないものですから…」
観鈴「が、がお、ここはそういう場所じゃない…」
栞「それは残念です…」
瑞佳「うわ、心底残念そうな顔だね…」
由依「それだけアイスが恋しいんですねぇ」
聖「栞さんはアイス大好き少女だからな」
観鈴「えっと、それはそれとして夢語りについて四行やってほしい」
栞「あ、はいっ。失礼しました」
「私にはひとつの夢があります…」
「雪だるまくらいのアイスを食べること…」
「この前夢でそれをやっちゃいました」
「いや〜、ほんっとに夢っていいもんですね」
栞「えへへへ」
瑞佳「夢に見たものをまさに夢に見てかなえちゃったんだね…」
由依「羨ましい限りですね〜」
栞「そんな、自慢するほどのことじゃありませんよ」
聖「自慢…は既にしているようにも見受けられるがな」
栞「えへへへ」
観鈴「すっかりいい気分になってるみたい…」
瑞佳「あ、ところで今回のテーマとあまり関係無いかもしれないけど…由依ちゃん」
由依「はい?」
瑞佳「あなたのお姉さんって人に会ったんだけど…」
由依「ええっ!?お姉ちゃんが来てるんですか!?」
観鈴「あ、そういえばそだった。たしかかのりんに連れてこられてたよ」
由依「うわあ…。お姉ちゃん…お姉ちゃんにまた会えるんだ…」
聖「何か複雑な事情がありそうだな」
由依「はいっ。それはもう色々とあったんですよぉ」
栞「お姉ちゃんに会える、っていうのはいいですよね。私にも居ます、お姉ちゃんが」
由依「あっ、そうなんですか?」
栞「はい。お互い妹さんですね」
由依「うわぁ、それじゃあ妹同士仲良くしなくちゃあですね」
聖「ふむ…こういう場にこそ佳乃を連れてきたいものだな」
観鈴「あ、わかった。かのりんが香里さんと友里さんを連れてくればばっちりだね」
聖「そういうことだ」
瑞佳「うーん…大団円になりそうで…大混乱になりそうな…」
聖「どういうことかな?それは」
瑞佳「い、いえ、その、姉妹三組できるわけですから…その…」
聖「いいことではないか。何をためらう必要がある」
栞「三つの姉妹愛が出現するんです。素敵ですよ」
由依「うっとりしちゃいますねぇ〜」
瑞佳「そ、そうですね、あはははは…」
観鈴「まあでも、焦らなくてもきっとすぐに機会があると思うな。かのりんが絡んでるし」
瑞佳「それもそうだよねぇ…姉妹企画とか言って…」
観鈴「にはは、そうだろうから今回はここでおしまい」
由依「ええっ?更にお姉ちゃんとか来たりしないんですかぁ?」
栞「ここまでひっぱっておいてそれは無いですよ」
聖「なんなら私が探して連れてくるぞ?」
瑞佳「い、いえいえ、今回と主旨が違いますから」
観鈴「にはははは、終わりなの〜」
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