懲りずに第百八弾です。
★観鈴
瑞佳「…どゆこと?」
★瑞佳
観鈴「が、がお…」
★晴子
観鈴「わ、お母さんがおかしくなっちゃった…」
★佐祐理
瑞佳「あのう、笑ってるところ申し訳ないんですけど…」
★友里
観鈴「うわわっ、すっごく悲しかったんですね…」
★佳乃
瑞佳「それって絶対使い方間違ってると思うけど…」
<ぱしゃん>
よく考えたら色々と記念ものになるイベントはあるんですが…
まあそれは後日、後日という事に。
多分筆者が映画を見れば、映画の話題をすることでしょう。
ちなみに今回、さりげに新キャラの登場です。
『4行小説』
「えっと、今回のテーマは水たまり…」
「が、がお、自分で前回かぶること言っちゃった…」
「どうしよ、どうしよ…」
「そだ、水たまりで落とし穴〜」
観鈴「えっとね、普通の水たまりがいくつもあって…」
瑞佳「うんうん」
観鈴「その中に一つだけふか〜い水たまりを混ぜておくの」
瑞佳「なるほど…って、なんでそんな話題なの?」
観鈴「えっとね、テレビでそういうの見たから」
瑞佳「うーん…」
観鈴「が、がお…よくなかった?」
瑞佳「幼少の頃から幼馴染に悪質なイタズラを受けてきた身としてはちょっと不穏な話題なんだよ」
観鈴「が、がお…」
瑞佳「あまり気にしてもしょうがないからとりあえずわたしも四行するね」
観鈴「うん」
「水たまり…すなわち水のたまるところ…」
「穴だったりタイヤだったりプラスチックの入れ物だったり…」
「そして夏はそれらが…」
「蚊の発生源となって深刻な問題に…」
瑞佳「なんかわたしもよくなかったかな?」
観鈴「うん…瑞佳こわい…」
瑞佳「え…」
観鈴「観鈴ちんなんだかぴんち」
瑞佳「う…たしかにいい話題じゃなかったよね…」
観鈴「うん…」
瑞佳「うーん…」
観鈴「うーん…」
晴子「なんやなんや、何二人唸ってんのや」
観鈴「あ、お母さん」
瑞佳「こんにちは。…うーん、またゲストさんに先に登場されちゃったね」
観鈴「わ、ほんとだ。…最近やられちゃってるね」
瑞佳「一話完結を目指してるのなら最近がどうとかって話題は出さない方がいいんだけどね」
観鈴「でも、今更通用しないよね」
瑞佳「そうだよね…」
観鈴「うーん…」
瑞佳「うーん…」
晴子「こらこらこら、そやから唸るなっちゅーねん」
観鈴「うーん、でも…」
晴子「あのなあ、四行するんやろ?うちゲストなんやからしっかりしてーな」
観鈴「そ、そだよね。ごめんなさいお母さん」
瑞佳「たしかに司会とアシスタントが唸ってちゃどうしようもないね」
観鈴「よっし。それじゃあお母さん、水たまりで四行」
晴子「よっしゃ、その調子や観鈴」
「って、水たまりかいな…難儀なもんに呼ばれたなあ…」
「酒のたまりなら大歓迎なんやけどなあ…ただの水はなあ…」
「うーんうーん…って、うちが唸ってたらしめしがつかんやないか!」
「ようし、ここは…水にはまってずぼってはまって大変やー!」
晴子「おかしゅうないわこんなんー!」
瑞佳「じゃ、じゃあ寒かった…ですか?」
晴子「くっ…所詮うちはネタに詰まった芸人と同類なんや…」
観鈴「わ、お母さん泣かないで」
晴子「泣いとらん、うちは泣いとらんで!」
観鈴「が、がお…」
晴子「ええか観鈴、芸の道は血のように赤い!けどそれを踏みしめる事によって青にも黄色にもなる!わかるな?」
観鈴「う、うん、なんとなく…」
晴子「そやからうちは…うちはぁぁ!」
観鈴「お母さん…」
瑞佳「…えっと、次の人どうぞー」
佐祐理「はえぇ〜、なんだかた大変な場に呼ばれてしまいましたねぇ〜」
瑞佳「いらっしゃい佐祐理さん」
佐祐理「こんにちはーっ」
晴子「こうなったら観鈴、奴や、奴を呼ぶんや」
観鈴「誰?もしかして往人さん?」
晴子「そうや。売れない筋を理解してその道を回避や!」
観鈴「なんだかひどい事言ってる…」
瑞佳「なんだかすっかり二人別世界だね…」
佐祐理「あのぅ、佐祐理はどうすればいいんでしょう?」
瑞佳「えっと、水たまりで四行お願いします」
佐祐理「はいっ、引き受けましたーっ」
「水たまりはですねえ、冬には凍ってすべって危ないんです」
「特に佐祐理は三年生ですから…」
「おおっと、すべって転んで落ちたー!」
「なんてのはとっても縁起が悪いんですよ。あははーっ」
佐祐理「ふぇっ?」
瑞佳「思いっきりとんでもないこと言ってません?」
佐祐理「あははーっ、大丈夫ですよ。佐祐理は就職するんですーっ」
瑞佳「あ、そうなんですか?」
佐祐理「…という事にするかどうかはまだ未定だったりしますけど」
瑞佳「………」
佐祐理「でも、就職するにしても落ちたとかすべるとかってありますしねぇ、結局縁起悪いです」
瑞佳「それを分かっていながらどうして…」
佐祐理「あ、でも…凍ってる水たまりで落ちるってことは無いですよねえ」
瑞佳「氷が割れて水に落ちたとかじゃないですか?」
佐祐理「あっ、言われて見ればそうですね。あははーっ」
瑞佳「笑ってる場合じゃなくて…」
晴子「うをっ!?今や、今のつかみや!」
佐祐理「ふえっ?」
観鈴「わ、佐祐理さんだ」
瑞佳「今気付いたの観鈴…」
晴子「なあ佐祐理さん、あんた今のつかみはどうやって生み出したんや!」
佐祐理「つかみ…ですか?うーん…」
晴子「観鈴と同じ声なんや、是非伝授したってや!」
観鈴「お母さんすっごく楽屋的なこと言ってる…」
瑞佳「それより、つかみなんてあったのかな…」
観鈴「うーん、やっぱり佐祐理さんスゴイ」
瑞佳「えと…つ、次の人どうぞー」
??「…こんにちは」
瑞佳「あれ?初めての人…ですか?」
観鈴「わ、知らない人だ…」
??「いきなり連れてこられたんだけど…」
瑞佳「だ、だったら自己紹介しないと…わたしは長森瑞佳といいます」
観鈴「えっと、神尾観鈴です」
晴子「おおっ?新入りさんかいな。うちは観鈴の母親で神尾晴子や」
佐祐理「倉田佐祐理ですーっ」
友里「私は名倉友里…。えっと、由依の姉なんですけど…」
観鈴「由依って…」
瑞佳「たしかあの元気な子だよね。そのお姉さんですか?」
友里「え、ええ。そう言えば通じるって…」
晴子「うーん、これは何か陰謀の匂いがするなあ…」
佐祐理「唐突に初めてさんが登場ですよねーっ」
観鈴「えっと、とりあえず水たまりをテーマに四行お願いします」
友里「四行?」
瑞佳「それがここでの決まりですので」
友里「はあ、そうなの…」
「四行…水たまりで…」
「そうねえ…由依が大切に飼ってたちょこが死んじゃった時…」
「涙の水たまりができるくらいに由依が泣いてたわねえ…」
「…これでいいの?」
友里「ほとんどたとえだけどね。…で、この四行をやる意味は?」
晴子「そんなんよりあんたがここに来た理由や。それがごっつぅ気になるで」
瑞佳「誰が連れてきたってのはわかるような気がするけど」
佐祐理「多分その張本人は…」
佳乃「やっほー。かのりんの登場だよーっ」
観鈴「やっぱり…かのりんだと思った」
友里「そうそう、この子に連れてこられたわ」
佳乃「だってぇ、今回はあたしのテーマ曲でもある水たまりだよぉ?これで出番がなければうそだよぉ」
瑞佳「だからって新たな人を連れてこなくても…」
佳乃「それはかのりんの自己主張なのだぁ」
友里「迷惑な自己主張ね…」
佳乃「それでねぇ、この前りんりん星人の集いをやったと思うんだけどぉ…」
晴子「それいつの話やねん」
観鈴「わ、そんなのやったんだ…いいな…」
瑞佳「あの時はわたしは無理矢理任命されたんだよ…はあ…」
佐祐理「たしかその時に実はあと一人居るって佳乃さん言ってましたよねぇ。この人がそうなんですか?」
佳乃「うんっ。名づけて、ゆりりんだよぉ」
晴子「なんか無理矢理とちゃうか、それ」
友里「…あの、勝手に事進ませてるとこ悪いんだけど、ここってなんなの?」
佳乃「もぉ、話のこしを折っちゃだめだよぉ、ゆりりん」
友里「あんたは口を挟まないでほしいんだけど」
佳乃「ううっ、あんまりだよぉ」
観鈴「ま、まあまあかのりん。えっとね、ここは四行小説の場なの」
瑞佳「あちらこちらから連れてこられた人物同士で一つのテーマを元に語りをやるってわけ」
佐祐理「ご理解いただけましたか?」
友里「…要するに不思議空間ってわけね」
晴子「そうやなあ…そういうことやなあ…」
友里「まあ、いいわ…。二度由依に会えるとも思わなかったし。由依いるんでしょ?」
観鈴「えっと、今はここに居ないです。そのうち会えると思います」
友里「そう…ならいいわ」
瑞佳「あのう、二度と会えるとも思わなかったっていうのは?」
佳乃「実はねぇ、ゆりりんは一度信者ってるんだよぉ」
晴子「それ、字が違くあらへんか?」
佳乃「ふふふー実は微妙にひっかけてるんだよぉー」
友里「たしかに…言いえて妙、ね」
佐祐理「はぇ〜、深いんですね〜」
瑞佳「ところで何か忘れてるような…」
観鈴「そうだっ。かのりん、水たまりで四行」
佳乃「もっちろん、張り切ってやっちゃうよぉ」
「先にも言ったけど、これはあたしのテーマ曲なんだよぉ」
「ゆるやかに落ち着いた雰囲気があたしにぴったりだねぇ」
「とっても涼しい気分になって…」
「一石二鳥!三寒四温!五臓六腑!七転八倒!」
佳乃「ええ〜?かのりんなりの比喩なのにぃ」
観鈴「にはは、かのりん相変わらず」
友里「なんか…とんでもない所に来ちゃった気がするんだけど…」
佐祐理「たしかに今回はあちらこちらで雰囲気がとんでもなかったですからね〜」
晴子「いや、そういう意味で言うたんとちゃうと思うで…。ところで観鈴」
観鈴「なに?」
晴子「よかったな〜友達たくさんできて。うちは安心や〜」
観鈴「お母さん…。にはは、観鈴ちんとっても嬉しいよ」
晴子「よしよし。…まぁ、そういうわけやから友里さんも安心しいや」
友里「どういうわけなの…」
佳乃「深く考えると負けってことだよぉ」
瑞佳「違うと思うんだけど…」
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