『AIR偽小説第百七弾』

懲りずに第百七弾です。
人員構成のせいか、あんまりはっちゃけませんね。
もうちょい好き勝手にさせてもいいかなあ…。
いや、特定の人物が混ざればあっという間に崩れるし…別にいっか。


『4行小説』

★観鈴
「にはは、今回のテーマは跳ね水」
「雨が降った後に…」
「水たまりにじゃぶんって飛び込めば…」
「ほらっ、跳ね水だね♪」

瑞佳「観鈴、それは汚いよ…」
観鈴「が、がお…」
瑞佳「一人のときならいいけど、傍に人が居たりすると迷惑だよ?」
観鈴「…観鈴ちんいつも一人だから」
瑞佳「わたしがそばに居る時はやったら怒るよ」
観鈴「…にはは、そうだよね、うん。気をつける」
瑞佳「よしよし。…なんて言いながらわたしがやったりして」
観鈴「わ、うらぎり…」
瑞佳「あははは、冗談冗談。…なんてね」
観鈴「うーん、瑞佳って手強い」
瑞佳「ふっふっふ。…ま、それはそれとしてわたしも四行だね」
観鈴「うん」

★瑞佳
「跳ね水といえば…」
「車がブロロロォーのバシャーッ!かな」
「土砂降りの中そんなのやられたらたまったもんじゃないよ」
「第一あれって立派に交通違反じゃないの!?」

観鈴「なんだか瑞佳こわい…」
瑞佳「実は嫌な思い出がね…」
観鈴「そんなことがあったんだ…」
瑞佳「という設定にしたんだけどね…」
観鈴「…それってとってもご都合主義」
瑞佳「…だよね」
観鈴「うーん…」
瑞佳「うー…」
郁未「あんたたちって一体どういう意図でコンビ組んでんの…」
観鈴「わ、招く前にやってきちゃった。ゲストさんの…誰だっけ?」
郁未「あのね…本気で怒るわよ?」
観鈴「わ、わ、ごめんなさい。えっと…」
瑞佳「ああーっ!ドッペル…さんだっけ?」
郁未「違う違う。…私は天沢郁未よ」
瑞佳「あれっ?そんな名前だっけ?…ああ、そういえば名前はそうだったような…」
観鈴「名前はそうだったような…ってどういうこと?」
瑞佳「たしかカタカナがついてたように思ったんだけど…」
観鈴「わ、カタカナ。外人さん?」
郁未「違うっつーの。ついでに、“外人さん”って呼ぶのは失礼だからやめた方がいいわよ」
観鈴「わ、ごめんなさい」
瑞佳「うーん、わたしの勘違いなのかなあ…」
郁未「ほらほら、そんなこと気にしない。四行はやんないの?」
観鈴「そ、そだった。えと、跳ね水で四行お願いします」
郁未「よろしい(ふーっ、やれやれだわ)」

★郁未
「跳ねる水はね…」
「時に可愛らしく…」
「時に激しく…」
「それは、水そのものが不定だからね。人も同じね」

観鈴「人も…不定?」
瑞佳「多分姿じゃなくて…感情のこと?」
郁未「ええそうよ。察しがいいわね」
観鈴「感情…人の心は変わりやすい?」
瑞佳「そういうことだよね。跳ね水とのつながりが見えてこないけど…」
郁未「じゃあねえ、水が跳ねるのはどうして?」
観鈴「それは誰かが水たまりに入ったりしたから…あっ」
瑞佳「そっかあ、誰かからの働きかけによるものに対してどう反応しているかだね」
郁未「そうそう。やっと分かってくれたわね」
観鈴「うーん、凄い。みんな詩人」
瑞佳「こういうの詩人っていうのかな…」
郁未「こんな四行で詩人になれたら誰だって詩人じゃないかしら」
観鈴「が、がお…」
瑞佳「落ち込んでないで。次はちゃんとお客さん呼ぼ」
観鈴「そだった。えっと、柚木詩子さん〜」
詩子「ふっふっふ、とうとう来たわねこの時が」
瑞佳「随分やる気だね詩子さん」
詩子「当たり前よ。跳ねる存在たるわたしが跳ね水で呼ばれなくてどうするっていうの」
郁未「跳ねる存在?」
詩子「そ。たまにはこうやってね、跳ねてみないとね」
観鈴「なんかスゴイ…」
瑞佳「今決めたっぽいけど」
詩子「…さ、四行やるわね」
郁未「なるほど、図星ってわけね」

★詩子
「折角場を盛り上げようと思ったのに…」
「だって跳ね水よ、跳ね水」
「逃げ水ってのもあるけど…こっちは現実に動きがあるんだから」
「なんてったって、自らが現象を引き起こして体験できるしね」

観鈴「うーん、言われてみればそう。すごい」
瑞佳「何がすごいの…」
郁未「出鼻くじかれて失敗しちゃったって感じね」
詩子「くっ、なんか悔しい…」
瑞佳「まあまあ詩子さん。今回は今回で」
詩子「いやいやいや、ここで諦めたら詩子さんがすたるってもんよ」
観鈴「どういうことなんだろ…」
郁未「要するに納得がいかないのね…」
詩子「そのとおりっ。瑞佳に遮られた分は瑞佳で遮る!」
瑞佳「気合入ってるとこ悪いけどわたしには意味がわかんないよ」
詩子「…そうだよねえ、そうよねえ…。はあ、誰かさんを真似て気合を入れてみたってのに」
観鈴「誰の真似?」
詩子「ん?ああ、それはもう連れてきてるわよ」
祐一「俺かよ…」
観鈴「わ、しまった。紹介より前に登場」
瑞佳「えっと、相沢祐一くんだね。浩平の悪友の」
祐一「違う!断じて違う!」
詩子「ね?無駄に気合入ってるでしょ」
観鈴「わ、ほんとだ」
祐一「どこがだ!」
郁未「単に一生懸命否定の意を唱えてただけじゃないの…」
祐一「そのとおりだ。よかった、話が分かる奴が一人以上は必要だよな」
観鈴「なんかヒドイこと言われてる気がする…」
瑞佳「わたし達は相沢くんの話を分からないっていうの?」
詩子「失礼しちゃうなあ。そんなだから気合一番とかって肩書きつけられるのよ」
祐一「なんで話がそんな方向に進む。俺は普通に物を言ってるつもりなんだが!?」
郁未「日本語の不思議ってやつよ」
祐一「おい…」
観鈴「まいっか。えっと祐一さん。跳ね水で四行やってほしい」
祐一「ふう、やっと本題か。よし、了解した」
詩子「無駄に気張りすぎないでね」
祐一「気張らん!」

★祐一
「水とは違うが…料理をする時の油はねは要注意だ」
「火傷の元…そして、油が少しかかったからといって慌てて蛇口を捻れば…」
「これまた水が勢いよく出てそれが跳ね、油の方へとんでいけば…」
「再び油はねが!これは危うい…」

瑞佳「やっぱり気張ってるね…」
詩子「ね、ね、言ったとおりでしょ」
郁未「っていうか何の話題なのよ…跳ね水?」
祐一「すべったのか、俺は…」
観鈴「祐一さんお料理するんだ。油料理よくするの?」
祐一「別な事柄だがな、理不尽な料理をたまにする」
観鈴「わ、いいな」
瑞佳「理不尽な料理ってうらやましがる素材にならないと思うけど…」
祐一「まぁ、作るよりは他の人に頼るのがほとんどだがな」
詩子「それって料理してるって言わないんじゃ…」
祐一「たまにって言ってるだろうが」
郁未「ま、しないよりはする方がいいんじゃないかしらね」
瑞佳「そうだね。男だからって料理しないなんてのはもう古い考えだし」
観鈴「うんうん」
祐一「昔は料理はさっぱりだったけどな…」
詩子「ところで祐一に聞きたいんだけど」
祐一「なんだ」
詩子「こんな女の子ばっかりの場に男性一人ってのはどう?」
瑞佳「言われてみればそうだね。今までいくつもそんな場面はあったと思うけど」
観鈴「うんうん」
祐一「別にどうってものでも無いけどな…。いつもそんなだし」
郁未「いつも酒池肉林ってわけ?」
祐一「それは意味が違うだろ…」
詩子「慣れてるってことね。それなら聞く意味ないか…」
瑞佳「じゃあそろそろ終わりだね。区切りもいいし」
観鈴「うんうん」
瑞佳「いや、頷いてないで終わり宣言してよ」
観鈴「あ、そうだね。じゃあこれでおしまいっ」

<ぴしゃん>


戻る