懲りずに第百六弾です。
★観鈴
瑞佳「なんか凄い張り切ってるね…」
★瑞佳
観鈴「わ、風流風流」
★雪見
観鈴「す、すごい…観鈴ちんパーフェクト負け…」
★名雪
観鈴「陽炎?」
★由依
観鈴「が、がお…どういうこと?」
<越えてゆく遥か夏>
たまにふと書きたくなったりするのですが…
それも一瞬で止まってしまいます。
うむ、こうでなくっちゃ偽じゃない(意味不明)
『4行小説』
「にはは、今回のテーマは夏影」
「夏の暑い暑い日の夕方に…」
「延びる影はとっても風情があるねっ」
「ちなみにこれは観鈴ちんのテーマ曲だったりするんだって」
観鈴「にはは。今回の観鈴ちんは一味違うの」
瑞佳「自分のテーマ曲だから?」
観鈴「うーん、そんなとこかな」
瑞佳「ふーん。それならそれでアシスタントのわたしも頑張らないとね」
観鈴「うん。よろしくお願いするね」
瑞佳「任せてよ」
「…とは言ったものの、夏影ねえ…」
「夏影…夏の影…あっ、木立ってどうかな?」
「暑い日差しをよけてそこで涼むととっても気持ちいいよ」
「そよそよと風が吹いてて、そんな場所で静かに読書…うーん風流だねえ」
瑞佳「でしょでしょ。今度やろうよ」
観鈴「うんっ。で、どこでやるの?」
瑞佳「それを言われると…。ねえ、観鈴の家の近くにそういう場所無いの?」
観鈴「うーん、神社かな」
瑞佳「神社?」
観鈴「うん、神社。あの場所は気温がまた一味違うんだって」
瑞佳「そ、そうなの…でも…神社、ねえ…」
観鈴「神社嫌い?」
瑞佳「まあ、嫌いってわけでもないけど…木陰で読書するような場所でも…」
観鈴「が、がお、そうかもしれないね…」
瑞佳「でしょう?だからちょっと…」
観鈴「うーん…」
瑞佳「うーん…」
雪見「二人して何唸ってるの…」
観鈴「わっ、司会にことわる前にゲストさんの登場っ」
瑞佳「深山先輩?登場が早いですね」
雪見「別に早いってわけでも…。そんなことより何唸ってるのよ」
観鈴「何って、風流な読書」
瑞佳「違う違う。…いや、違わないか」
雪見「どっちなの…。まあともかくね、一つの事にこだわっていてはだめよ」
観鈴「こだわる?」
雪見「そう。風流を求めるならば他にも手法はあり、読書を求めるならばまた場所もあり…」
観鈴「わ、なんか難しそうな言い回し」
雪見「凝り固まって一つにまとめたものを追い求める者は、何も見つけられなくなるわ」
瑞佳「えっと…よくわかんないですけど、次の話題に飛べってことですか?」
観鈴「そうなの?」
雪見「がくっ…違うんだけど…」
観鈴「残念…違うんだ…。でも深山さんの番。夏影で四行」
瑞佳「そうだね。気分の転換に」
雪見「あんたらね…」
「さてと、夏影、夏影…」
「妙にこの言葉が映えるのは、影の元となる日差しのせいでもあるわね」
「そう、あれほどの激しい燃える太陽が地を照らすからこそ、影がくっきりと映えるの」
「だからこそ、夏影というものは趣深いわけね」
瑞佳「何それ…」
観鈴「完全に参ったってこと」
瑞佳「そ、そう…」
雪見「ゲストに何を参るっていうのよ…。こういうのはその人その人の感性でしょ?」
観鈴「でも…」
雪見「感性に優劣なんて無いわ。だから、受け取った人がいかに感じるか、それが大事なの」
瑞佳「そうだよね…深山先輩の言うとおり」
観鈴「にはは、わかった。観鈴ちんふぁいとっ」
雪見「その言葉に繋がる感性もわたしは見習いたい気はするけどね…」
瑞佳「脈略がないってことですか?」
雪見「そうとも言うかもしれないけど」
観鈴「それにしても、日差しがきついから影が映えるって、いいな」
雪見「あら、気に入ったの?」
観鈴「うん。いいものが生まれるには、いいものの元となる原因があるってこと」
雪見「原因って言葉を出すと例外はなかなかなくなるけど?」
観鈴「でも、夏影について凄く納得。だから観鈴ちん参ったの」
雪見「そう…ありがとう」
瑞佳「うーん、奥が深いなあ…」
観鈴「にはは、それじゃあ次のゲストさん〜」
名雪「うにゅ、こんにちわ〜」
観鈴「水瀬名雪さんだよ〜」
瑞佳「どういう選定かな…」
雪見「しりとり繋がりかしら…または一人称かしら…」
観鈴「わ、ほんとだ。みんな一人称が“わたし”」
瑞佳「その割には観鈴は“観鈴ちん”って言ってるように思うけど」
観鈴「わ、そうだった。観鈴ちんまた参った」
雪見「なにそれ…」
名雪「あのう、テーマは何かな?」
観鈴「わ、ごめんなさい。テーマは夏影。で、観鈴ちんのテーマ曲も夏影」
名雪「へーえ、そうなんだ?因みにわたしのテーマ曲は雪の少女だよっ」
観鈴「…かわいいタイトル」
名雪「えへへ、ありがとう」
瑞佳「そういや深山先輩、わたし達のテーマ曲って何ですかね…」
雪見「長森さんは一定してないんじゃないの?」
瑞佳「言われてみればそうですけど…」
雪見「わたしの場合は、初登場時が潮騒の午後だったと思うわ」
瑞佳「…潮騒の午後?」
雪見「ええ。波に戯れる少女じゃなくって、波そのものっぽいけどね」
瑞佳「は、はあ…」
名雪「よぉーし、それじゃあ四行やるんだおー」
観鈴「だおー?」
「夏影ってことは、やっぱり季節の風物詩なんだろうね」
「白い雪の上に落ちる影もなかなか見所あるけど…」
「夏真っ盛りの中に見える影は…」
「陽炎も関係してるかもしれないよ」
名雪「うんっ。ゆらゆら〜って」
瑞佳「影と繋がりが?」
雪見「揺れる影と陽炎との様子が似てるって言いたいのかしら?」
名雪「そうだね。そんな感じだよ」
観鈴「ふーん…揺れる影かあ…」
名雪「暑い夏には大気で影が揺らされる…なんて事からだよ」
瑞佳「実際にそんなに揺れるんだっけ?」
雪見「錯覚も多少入ってるかもしれないわね」
観鈴「ああ、あんまり暑いから…」
雪見「でも上手い組み合わせだわ。今度工夫して使ってみましょ…」
名雪「そういや演劇部長さんだったね。よしっ、陸上部も負けてられないよ」
瑞佳「陸上部でどうやって影の揺れを使うんだろ…」
観鈴「さあて、それじゃあ最後のゲストさん〜」
由依「こんにちわぁ、名倉由依でぇす」
観鈴「早速夏影について四行」
由依「はいっ、任せてくださぁい」
「実はですねえ、季節に関係なく夏影が発生するんです」
「それは何故か!?」
「感じる本人の心が夏ならば、それは夏影なんです!」
「というように、みなさぁん。自分の押しの心を常に持ちましょうねぇ」
瑞佳「いつも心が夏ならば季節は夏ってことじゃないの」
雪見「っていうか思い込みの問題でしょ、これって…」
由依「いえいえぇ、要は気持ちです。熱いハートなんです!」
瑞佳「随分と元気だね…」
観鈴「観鈴ちんも見習わなきゃ」
雪見「何でも見習えばいいってもんでもないと思うけど…」
名雪「ところでわたしの心はいつもイチゴだよ〜」
由依「イチゴですかあ、それはいいですねえ」
名雪「ところで由依ちゃんは…」
由依「はい?」
名雪「イチゴのショートパンツとかはいてたりするかなあ?」
観鈴「わ、アダルトな話題…」
瑞佳「アダルトっていうの?こういうの…」
由依「えっとお、はいてませんけどぉ」
観鈴「わ、下着つけてないんだ…」
瑞佳「違うって観鈴」
名雪「じゃあねえ…イチゴのステッキとか持ってるかなあ?」
由依「いえ…って、どういう質問なんですか?」
名雪「由依ちゃんがイチゴサンデーをご馳走してくれそうに思えてきたんだよ」
由依「どういう発想ですか…」
雪見「すっかりイチゴ魔って感じね…。神尾さん」
観鈴「は、はいっ?」
雪見「こういう発想も見習いたい?」
観鈴「うーん…観鈴ちん負けないっ」
瑞佳「どういう答えなんだろ…」
雪見「要するに自分のテーマ曲だから張り切ってる、って心の表れでしょ」
瑞佳「あ、そういうことなんだね」
観鈴「うんっ」
名雪「うにゅ、これはわたしも負けてられないよ〜」
由依「だからってあたしにタカるのはやめてくださいよぉ」
観鈴「まとまったところでおしまいっ」
瑞佳「まとまった…の?」
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