『AIR偽小説第百四弾』

懲りずに第百四弾です。
っていうか、長らく切ってしまうとどうも気分が取り戻せませんね。
果たして大丈夫なんでしょうか(聞くな)
まあいっか、偽だし(こういう所がダメダメ)


『4行小説』

★観鈴
「一回空いたけど観鈴ちん司会っ」
「今回のテーマは野道」
「やっぱりこの言葉が似合うのは田舎の方になっちゃうのかな…」
「ちなみに観鈴ちんの周りにはたくさんの野道があるよ」

瑞佳「飲み血?怖いよ観鈴…」
観鈴「が、がお…。飲み血じゃなくって野道なのに…」
瑞佳「冗談だよ。うん、野道はわたしは好きだな」
観鈴「よかった。どうして好きなの?」
瑞佳「それはねぇ…四行でね」
観鈴「あ、そっか」

★瑞佳
「野道を歩けば…」
「時たま思いもよらない所に出るんだよ」
「あの近道はいわば野道だよね…」
「慣れてないけどはっきり言って辛いだろうけど」

観鈴「わ、通学路に野道なんてあるんだ」
瑞佳「よくわかったねえ、この言葉だけで…。うん、そうだよ」
観鈴「どんな道かな?どんな道かな?」
瑞佳「うーんとね…野道かな」
観鈴「…そのまんま」
瑞佳「うっ、あ、いや、その、あはははは…」
観鈴「瑞佳が誤魔化してるところでお客さん登場っ」
美汐「こんにちは、そしてごきげんよう。私は元気です」
観鈴「えっと、美汐ちゃん。野道について語ってほしいな」
美汐「分かりました」
瑞佳「うーん、美汐ちゃんってなんだか…」
美汐「なんでしょうか?」
観鈴「分かった、遠野さんに似てるんだね」
瑞佳「うんそうそう。喋り口調とか」
美汐「…私はあそこまで飛びぬけてはおりませんが」
観鈴「でも登場シーンはまさにそれだった」
瑞佳「七瀬さんを結構振り回してるって聞いたよ」
美汐「それだけでそう思われるのは心外というものですが…」
観鈴「まあ気にするのはそこまでにして、四行お願い」
美汐「ええ」

★美汐
「野道…それは野原へと続く道…」
「いえ、丘に続く道…」
「ものみの丘に続くそれは…」
「寂しくもあり、希望の見える道であります」

瑞佳「希望と絶望が一緒?」
美汐「絶望ではありません、悲しみです…」
瑞佳「うーん、微妙なんだね」
観鈴「たしかに絶望と悲しみは一緒にしちゃいけないね、うん」
美汐「違いを分かっていただけて光栄です」
瑞佳「気になるのは、一体どんな悲しみが?という事なんだけど…」
美汐「お知りになりたいのですか?」
瑞佳「なんだかとても辛そうだからやめておくね」
美汐「お心遣い、いたみいります」
観鈴「えっと、それじゃあ次のお客さんいらっしゃーい」
茜「…こんにちは」
瑞佳「あっ、里村さん。ひょっとして野道には何かこだわりがあったりするの?」
茜「いえ、特には…」
観鈴「里村さん、野道について四行お願いするね」
茜「…嫌です」
観鈴「え…」
茜「…なんちゃって、冗談です」
観鈴「が、がお…」
美汐「里村さんもすっかり遠野さんっぽくなられてるようで」
瑞佳「あはは、本当だね」
茜「…そんな事言わないでください。個性が失われてしまいます」
美汐「…そうですね、そうでした。お二方とも誤解はなさらないでください」
観鈴「誤解?」
瑞佳「うんうん、分かってるよ。ともかく里村さん、四行ね」
茜「はい…」

★茜
「野道と言えば…」
「浩平と駈けたあの細道を思い出します」
「…いえ、あれは野道ではありませんでしたね」
「ならば切り替えましょう。詩子と駈け抜けた野道の物語に…」

観鈴「柚木さん?」
茜「はい」
瑞佳「しかも物語って?」
茜「ええ。しかし長いので省略いたします」
美汐「なかなかに出し惜しみされますね。なかなかに思慮深いです」
観鈴「気になる…」
瑞佳「でも里村さんはなかなか教えてくれなさそうだね…」
茜「………」
美汐「そのような辺りで、次のお客様を招かれてはいかがでしょうか」
観鈴「う、うん。えーっと、次のお客さんいらっしゃい」
少年「やれやれ、また招かれてしまったね…」
瑞佳「あれっ?誰だっけ?」
美汐「私は初対面ですね…」
茜「誰もかれも初対面じゃない設定にしたというのに初対面なのですね…」
観鈴「わわわっ、さりげなくそんな事言っちゃダメっ」
少年「ははは、いいよいいよ。僕は名もなき少年だしね。たとえ会っていたとしても忘れられて仕方ないさ」
茜「それはまた随分と謙虚ですね」
美汐「年のなせるわざなのでしょうか。少年ながら落ち着きが見られます」
観鈴「天野さん、それって何か矛盾してるような…」
瑞佳「でもね、そういう落ち着きはいいよ。浩平にも見習ってほしいもんだよ…」
少年「なかなか好印象のようでホッとしたよ。今回は大人しいグループのようだね」
茜「大人しい?そうでしょうか…」
少年「さっき瑞佳が挙げた浩平君、だったっけ。彼は相当やさぐれていたからねえ」
瑞佳「やさぐれ…。浩平、一体何やったの…」
美汐「彼なりの印象表現なのでしょう。なかなかに侮れません」
観鈴「そういう問題なのかな…。えっと、とにかく四行。テーマは野道だからね」
少年「そうだったね」

★少年
「野道…これは野原の中の道を言う」
「だがね、生憎と僕は野原を歩いたことなんてほとんどないんだ」
「だからこれは想像でしかないけど…」
「花に囲まれた道、これを思い浮かべる。もしかしたら今がそうかもしれない、なんてね」

観鈴「花?」
美汐「なるほど、上手い表現をなさいますね」
茜「私たちを花と見立てているのですか。珍しい事を聞きました」
瑞佳「そうだね、里村さんの言うとおりだよ。あんまりわたし達って花なんていわれないし」
少年「ちょっと本からかじった言葉だからそう深くは考えないでおくれよ」
観鈴「花…ねえねえ、何の花なのかな?」
少年「それはご想像にお任せするよ。というよりも、さっきも言ったけど僕は…」
茜「野原をほとんど歩いた事がない、という事から…」
美汐「花というのも、種類がどうとかよりもただ“花”を思い浮かべておられますね」
茜「それゆえ、抽象的な存在ではありますが、花というものは…」
美汐「華やかさの象徴、といったところでしょうか」
瑞佳「へえええ〜、そうなんだ?」
少年「うん、まあそんなところだよ」
観鈴「スゴイ、息ぴったり…」
茜「…いえ」
美汐「まだまだ、先は長いのですから」
観鈴「何の先?」
茜「それはまたいずれ」
美汐「神尾さんも知る時がくることでしょう」
観鈴「が、がお…」
少年「ふむふむ。僕もいい経験となったよ」
瑞佳「どういう経験だろ…。さて、これで終わりだね」
観鈴「うん、にはは。今回はここまでっ」

<ぽっかぽっか>


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