懲りずに第百二弾です。
★観鈴
瑞佳「そしてわたしがアシスタントだね」
★瑞佳
観鈴「苦労してるんだね瑞佳…」
★秋子
観鈴「SS…?」
★ドッペル郁未
瑞佳「ドッペルさん、“…”には何が入るの?」
★繭
瑞佳「…そうだったねえ、そうだよねえ」
<…遠い日>
この回からまた別シリーズものってことで。
…って、また人物語りがほったらかしになるなあ…まあいっか。
でとりあえずできれば、ありがたくも作成していただいた出現率表を元に、
数合わせっていうかバランス調整ができればな、とか思ったり。
『4行小説』
「にはは、今回からしばらく観鈴ちんが司会」
「テーマは音楽について。観鈴ちんふぁいとっ」
「…違った、えーと、曲のタイトルそのものがテーマ」
「今回は回想録。観鈴ちんは…昔の夢を思い出す、かな」
観鈴「うん、よろしくお願いするね瑞佳」
瑞佳「頑張ろうね。こうやって二人でやろうとするのも50回ぶり…かな」
観鈴「わ、そうだったんだ」
瑞佳「おおよそだけどね。たしか以前一度やったよね?司会とアシスタント」
観鈴「うん、よく覚えてる。とても楽しかった、にはは」
瑞佳「なんだかんだでのんびりやってたけど、今回はそうもいかないかな…」
観鈴「どうして?」
瑞佳「あの時は入れ代わり立ち代わりだったから…。ところで、昔の夢を思い出す、って?」
観鈴「あ、うんとね、わたしは不思議な夢をよく見るの。空にいる女の子」
瑞佳「空?」
観鈴「そう、もう一人の自分がそこにいるような…そんな感じ」
瑞佳「へええ…」
観鈴「でもね、ここでストップ。進行しちゃうと支障が出るから。楽屋的なことなんだけどね」
瑞佳「そういうのはやめてほしいけど…。で、回想録だっけ」
観鈴「うん、お願いするね」
瑞佳「わかったよ」
「回想録…浩平との出逢いかな」
「思えばあの頃から苦労してるよ…」
「相変わらず朝は全然まともに起きないし…」
「こりゃあいつまでもわたしが頑張らないとね!」
瑞佳「しみじみと言われるとわたしも辛いんだけど…」
観鈴「大丈夫、頑張れるよ。瑞佳ちんふぁいと」
瑞佳「う、うん」
観鈴「さて、次なるお客さん〜」
秋子「うふふ、こんにちは」
観鈴「にはは、秋子さんの登場〜」
瑞佳「唯一のお母さんキャラなんだよね、秋子さんって」
秋子「ええそうですよ。では早速ジャムを…」
観鈴「あ、あのっ。今回はジャムじゃなっくって、回想録について語ってください」
秋子「ジャムは要らないんですか?」
瑞佳「食べるのは後でもできるじゃないですか」
観鈴「うん、そうそう。食べてて話がそれてると嫌だし」
秋子「あらあら、じゃあ仕方ないわね。後で召し上がってくださいね」
観鈴・瑞佳「「は、はい」」
秋子「回想録ですか…ではいきますよ」
「それは遠い遠い昔のこと…」
「まだ名雪が幼い頃に…」
「あの町である出来事が起きました」
「何が起きたかは…詳しくはSSを参照してくださいね♪」
秋子「SideStoryの事ですよ」
瑞佳「あの、そういう楽屋的なことを言われても…」
秋子「ご心配なさらなくても、後でジャムをご馳走しながらお話してあげますよ」
観鈴「あ、なるほど。…でも、なんで今はダメなんですか?」
秋子「長くなりますからね」
瑞佳「へええ…」
観鈴「よーし続けていくね。次のお客さんはドッペル郁未さん」
ドッペル郁未「………」
観鈴「どうしたの?」
瑞佳「もしかして、怒ってるんじゃ…」
観鈴「が、がお、そんな。回想録について語って欲しいな」
ドッペル郁未「…あのねえ、どうして私をいちいち呼ぶわけ?私はここに居ていい存在じゃ無いんだから」
秋子「あらあら、そんなことおっしゃらずに。ほら、美味しいジャムもありますよ?」
ドッペル郁未「…食べ物なんかどうでもいいわ。とにかく私は帰りたいんだけど」
観鈴「が、がお、いきなりそんな事言わないで語って欲しいな」
ドッペル郁未「…そんなテーマじゃああんまり語りたくないわね」
瑞佳「それはわがままなんじゃないかな」
ドッペル郁未「…私を連れてきてること自体があなた達のわがままだと思うけど?」
秋子「ドッペルさん。割り切らないと駄目ですよ。いつまでもわがままを言っては」
ドッペル郁未「だから!私のわがままじゃなくって!…はあ、もういいわ、語ってあげればいいのね」
観鈴「あ、う、うん。語ってください」
ドッペル郁未「…はあ、まったくもう、いつになったら報われるのかしら…」
瑞佳「???」
ドッペル郁未「…なんでもないわよ」
「回想録…」
「そうね、思えば色々とあったわね…」
「特にここ最近の出来事は…」
「…私と…の、間柄をどこかへおいやってしまうくらいに酷いものだわ」
ドッペル郁未「…気にしなくていいわ」
観鈴「ええっ、気になる」
秋子「まあまあ。詮索はいけませんよ。気になるのは仕方ないですけどね。実際私も気になっていますから」
ドッペル郁未「…あのね、あなたはどっちなの」
秋子「ジャムを食べていただければお教えしますよ」
ドッペル郁未「………」
観鈴「ね、ね、第一ヒント」
ドッペル郁未「第一…第二は無いわよ」
瑞佳「じゃあ一つだけでもいいからヒントもらえないかな」
ドッペル郁未「…ドッペルドッペル言ってるあなた達。ドッペルの意味を考えてごらんなさいな」
観鈴「うーん…?」
瑞佳「ドッペルっていうと…ドッペルゲンガーのことかな」
秋子「絵画がらみなのかしらね。原画ーですから」
ドッペル郁未「………」
秋子「冗談ですけどね」
ドッペル郁未「…ったく、なんで私がこんな事まで言わなくちゃいけないのかしら」
観鈴「うーん…わかんない…」
瑞佳「じゃあ悩むのは後にしようか」
秋子「そうですね。皆さんでジャムを食べながらゆっくりと考えましょう」
ドッペル郁未「………」
観鈴「よっし、それじゃあ次の人いってみよう」
繭「みゅーっ」
観鈴「にはは、繭ちゃんだよ」
繭「みゅーっ♪」
観鈴「わ、わ、駄目だよひっついちゃ」
繭「みゅー…」
観鈴「が、がお、そんな残念そうにされても…」
秋子「人気者ですね、観鈴さんは」
瑞佳「ほんと。観鈴のどこを気にいったんだろうね」
観鈴「瑞佳、なんかその言い方ヒドイ」
瑞佳「い、いや、わたしは単に疑問に思っただけのことだから」
ドッペル郁未「…どうでもいいからさっさとやって終わっちゃって」
繭「うー…わがまま…」
ドッペル郁未「…なんとでも言いなさい。もう諦めたわ」
繭「みゅー…」
秋子「あらあら、落ち込まないで。後でジャムをご馳走しますから」
繭「みゅー…ジャム?」
秋子「ええそうですよ。ほら、このオレンジ色のがそうです」
繭「みゅ…???」
観鈴「あの、繭ちゃん。四行お願いするね」
繭「よんぎょう…うん」
「かいそうろく…」
「今、があるのは…」
「…こうへいのおかげ」
「…ありがとう、こうへい」
繭「うん」
観鈴「な、なんかどんどん楽屋的内容が占めてきているように思うんだけど」
瑞佳「そうは言っても観鈴。これは仕方ないことだよ。皆が皆そういう事情もってるわけだしね」
秋子「そういう事です。皆さんの立場を事情を、察してあげましょう」
観鈴「う、うん…」
秋子「さてと、それではお客さんは以上で終わりですか?」
観鈴「はい、そうです」
秋子「ではこれから…」
ドッペル郁未「…私は帰るわ。じゃあね」
秋子「待ってください、ジャムは召し上がらないのですか?」
ドッペル郁未「…一刻も早く帰りたいの」
秋子「そんなにジャムが嫌だとおっしゃるんですか?」
ドッペル郁未「…それもあるけどね」
秋子「…許せませんね、それは。食わず嫌いをするなんてよくありませんよ」
ドッペル郁未「…私の立場を分かってて言ってるの?」
秋子「もちろんですとも。ですからジャムを…」
ドッペル郁未「…いいかげんな事言ってるんじゃないー!!」
秋子「…冗談ですけどね」
ドッペル郁未「…やっぱり帰るわ」
秋子「ですがドッペルさん。新たな刺激を得ることで報われる糸口が見つかるかもしれませんよ?」
ドッペル郁未「私にそういうの求めるのもどうかと思うけど…」
秋子「何事もチャレンジですよ。そしていい思い出を作りましょう」
ドッペル郁未「…あなたはジャムを食べてもらいたいだけじゃないの」
秋子「そんな事はありませんよ」
ドッペル郁未「…目がそう言ってないわ」
秋子「あらあら、見た目で判断してはいけませんよ」
ドッペル郁未「…直感でそう思うだけよ」
秋子「まあまあ、そうおっしゃらずに」
観鈴「え、えっと、どうしよう…」
繭「みゅー…」
観鈴「わわっ、繭ちゃん何怖がってるの?」
繭「みゅーっ」
観鈴「が、がお…」
瑞佳「観鈴、とりあえずもう終われば?後のことはおいといて」
観鈴「そ、そうだね」
ドッペル郁未「…そうしてちょうだい。私はそのまま帰るから」
秋子「帰る前に一口だけでもどうですか、このジャム」
ドッペル郁未「…遠慮するわ」
秋子「新しい世界が開けるかもしれませんよ」
ドッペル郁未「…要らない」
秋子「ですが…」
ドッペル郁未「…要らないって言ってるでしょうが!」
観鈴「わーっ!ここでおしまいー!」
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