『AIR偽小説第百一弾』

懲りずに第百一弾です。
書くのがちょっと久々気分であるなあ。
掲示板でもらったネタ、他でも使えるお米券をテーマに。
なんか勢いが足りなかったような、しかもありきたりになったような…
そんな気分ではありますが。


『4行小説』

★美凪
「あまりにもしょっくな事実が発覚しました…」
「お米券をお米以外の買い物に使っても良いスーパーがあるそうです…」
「このような事が許されていいのでしょうか?」
「いいえ、よくありません」

浩平「…って、なんでわざわざ俺の所にくる」
美凪「以前スカウトしましたから…」
浩平「そんな理由でこんなとこまでくるか?」
瑞佳「浩平、遅刻しちゃうよ?」
浩平「お前のんきにそんなこと言ってる場合かよ。状況考えろ」
瑞佳「状況ったって…遠野さんと一緒に出かければいいだけじゃない」
浩平「いいや、それではダメだ。こいつをどこかへ追い出さなきゃ」
美凪「…それは、宣戦布告なのでしょうか?」
浩平「ああそうだ。嫌なら出て行け」
美凪「まずは四行…」
瑞佳「浩平、早く学校…」
浩平「だああ!お前ら二人そろっていいかげんにしろー!」
がちゃ
晴香「にぎわってるわねえ」
浩平「また余計なのが…」
晴香「何言ってるのよ。楽しんであげようと来たのに」
浩平「余計悪いわ!しかもどうやって俺の部屋まで来たんだ!」
佐祐理「あははーっ、それは私が案内したからですよーっ」
美凪「これはこれは、倉田さん…。お弁当のらいばるさんですね」
佐祐理「あははーっ、そういう美凪さんもお弁当作り上手いじゃないですか」
美凪「いえいえ、重箱は私のあこがれでした…ガッツ、お米券」
浩平「こ、こいつら…」
瑞佳「浩平、早くしないと本当に遅刻しちゃうよ?」
浩平「瑞佳だけマイペースでいやがるし…」
晴香「とりあえず収拾をつける必要がありそうね。そうそう、私が来たのにはちゃんと理由があるからね」
浩平「おお、収拾をつけてまとめるためか?」
晴香「違うわよ。今回のテーマの原案となった人と名前が同一だからなのよ」
浩平「………」
佐祐理「はぇ〜、密かに晴香さんって凄かったんですねえ〜」
晴香「ふっふっふ」
瑞佳「油断がならないってことだね」
浩平「違うだろ…」
美凪「というわけで、折原さん。まずはあなたから四行です」
浩平「………」

★浩平
「俺がやり始めれば皆がやって、それで済むはずだな」
「というわけでやってやろう。テーマはお米券が普通の商品券に…」
「って、別によくないか?」
「使い道の幅が増えたってことは喜ばしいことだと俺は思うが」

美凪「………」
ぶんっ
ぺしっ
浩平「ぶっ!!」
佐祐理「はぇ〜、浩平さんの顔に大きな進呈文字が張り付きましたね〜」
晴香「あははは、誰に進呈するの?瑞佳かしら?」
瑞佳「えええっ!?って浩平ふざけてないで早く学校行かないと」
べりっ
浩平「ええいっ!やっぱり好き勝手やられるだけじゃないか!」
美凪「裏切り者の浩平さんは退治されました。お次は長森さんです」
瑞佳「退治…。うーん、遠野さん。この程度で浩平は退治できないと思うよ」
浩平「真面目にそんなもん答えるな!」
晴香「退治するなら…」
佐祐理「どうかされましたか?晴香さん」
晴香「…なんでもないわ、やめとく」
瑞佳「そういや、いつの間にわたしと巳間さんって面識あるようになったんだっけ?」
晴香「誰と誰が初めましてなのかなんてめんどくさいからね。百を区切りにそういうことにしたのよ」
佐祐理「はぇ〜、ご都合主義ですね〜。でも、時々初めましてが飛び交いそうですね〜」
美凪「摩訶不思議空間…」
晴香「ま、細かいことは気にしてたらできなくなるってのがこの企画だから」
浩平「話の筋が見えてこない…っていうか、まだ終わらないのか?」
美凪「そうでした。お次は長森さんですよ」
瑞佳「あ、そうだったね」
浩平「しまった、余計な事を言ったか…」

★瑞佳
「お米券がお米以外に…」
「あまりにもたまりすぎて使い道に困ってる時は助かるね」
「けど、それだったらお米券を作る意味がなくなってしまうし…」
「少しお米券の存在が勿体無くないかな」

美凪「…そうですよね、そうです。さすが折原さんとは違いますね」
瑞佳「思うところを言っただけだよ」
晴香「けど実際、お米券の存在価値がなくなっちゃうのは事実よね」
佐祐理「となると、お米券は作られなくなっちゃうんですか?」
晴香「お米の欠けたお米券はもはやお米券じゃなくなっちゃうのよ」
浩平「それってどんなお米券だ…」
美凪「つまりは、世界の危機…」
瑞佳「そこまで発展はしないと思うけど」
美凪「油断していてはあっというまにのまれてしまいますよ」
晴香「お米券にのまれるっていう状態自体問題ありすぎだと思うけどね」
美凪「さて…では次に巳間さん」
佐祐理「ということは、佐祐理がトリなんですか〜?」
瑞佳「トリ?」
美凪「翼の無い鳥に意味はあるのでしょうか…」
晴香「違うでしょ…」
美凪「…飛べない翼に意味はあるのでしょうか」
晴香「うん、そうそう」
浩平「なんでそんな決め台詞をお前が知ってるんだ」
美凪「そこは企業秘密」
晴香「そうそう」
瑞佳「ねえ、トリってなんのこと〜?」
佐祐理「トリってのは一番最後のことですねーっ」
瑞佳「へええ…」
美凪「ちなみに…修士論文発表会で、トップバッター兼トリを務められた方がいらっしゃいました」
晴香「そんな楽屋的話をしてんじゃないわよ」
瑞佳「聞いてすぐに楽屋的話ってわかるけどね」
佐祐理「佐祐理達に修士論文は無いですからねーっ」
浩平「なんだかなあ…」

★晴香
「さてと、話がそれちゃってたけど私の番ね」
「お米券がお米券たりえなくなったら…」
「けどその前に図書券はどうかしら?音楽ギフトカードは?」
「所詮現金には勝てないのよね」

美凪「………」
ぶぶんっ
ぺしぺしっ
浩平・晴香「「ぶっ!!」」
佐祐理「はぇ〜、二人が進呈されてしまいます〜」
瑞佳「倉田さん、のんきに見てる場合じゃなくて…」
美凪「では、先ほど話題になったトリの倉田さん、よろしくお願いします」
佐祐理「はいっ、わかりましたーっ」
べりべりっ
浩平・晴香「「人をほったらかしにすなっ!」」
瑞佳「ところで二人とも誰に進呈されたの?」
浩平「お前な…」
美凪「世界のお米達に進呈です。立派に養分になってください」
晴香「ならんわっ!」
美凪「…ずっとあなたが好きだった」
浩平「は?」
晴香「!…あんた、なんでそれを知ってるの?」
美凪「秘密です…」
晴香「くっ…」
瑞佳「話がわかんない…」
佐祐理「あのう、始めてもよろしいでしょうか?」
瑞佳「あっ、ごめんなさい。始めてください」
佐祐理「では…」

★佐祐理
「お米券が多用化することによって…」
「お米券そのものの価値は上がるかもしれませんが…」
「お米券が本来持っている価値が下がるかもしれませんねーっ。でも…」
「お米券を好きな気持ちがあれば…それでいいと佐祐理は思います」

美凪「…なるほど」
佐祐理「遠野さんはお米券好きですよねっ」
美凪「はい…日本人はお米族…」
浩平「こいつの好きは歪んでいる気もしないでもないが…」
瑞佳「浩平っ!」
晴香「好き、で片付けていいものかしらねえ…まあ本人が納得したならいいと思うけど」
美凪「お騒がせしました。ではこれからお米パーティーをいたしましょう」
瑞佳「お米パーティー?」
美凪「はい、先ほど取り出したお米券をこれから折原さんが交換しにいってくれます」
浩平「勝手に決めるな!」
美凪「それらを皆で料理いたしましょう。この部屋で」
浩平「だから勝手に決めるな!」
晴香「いいわね〜。丁度おなかも空いてたし」
佐祐理「おかずはもちろん佐祐理が作りますよーっ」
瑞佳「でも学校が…もうしょうがないか。浩平だけ欠席って伝えておくね」
浩平「おいこら!なんでそういうオチになる!」
美凪「構いません、折原さんには交換さえしていただければ」
晴香「お米持ってきてもらったら学校行ってもらうから」
瑞佳「あ、だったら大丈夫だね。じゃあ浩平は遅刻だね…残念だよ、わたしの力が至らなかったばかりに」
浩平「ちょ、ちょっと待て!」
佐祐理「長森さん、目が諦めてますけど…よろしいんですか?」
瑞佳「いいんです。わたしの手にはおえなさそうなので…」
佐祐理「はぇ〜、ご愁傷様です〜」
浩平「なんでそんなのんびりした会話が…」
美凪「では今から…お米パーティー開始です…」
浩平「だーかーらー!なんでここでやるんだー!」

<仕方ないです、お約束>


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