懲りずに第三十八弾です。
★聖
裏葉「なるほど…」
★裏葉
きゅぴーん!
★往人
聖「人の妹が一大事だというのに君はのんきに四行をやるのか…!!」
★舞
舞「おしまい」
<残り…4人?>
どんどんと人減らし。
特に意味もないですけど。
よく喋ってくれる人は嬉しいです。
『4行小説』
「………」
「まさか私が司会を任されるとは思ってもみなかったぞ」
「それにしても佳乃はどこへ行ったのやら…」
「とりあえずテーマは神出鬼没だ」
聖「うわっ!…早速実行するとはなかなかやるな、裏葉さん」
裏葉「聖様…先ほど裏破産などと言いましたね?」
聖「誤変換につっこまないでもらいたいが…。ところで佳乃を知らないか?」
裏葉「いいえ?存じ上げておりませんが…」
聖「そうか…まったくどこへ行ってしまったのだろうな…」
裏葉「神奈様は柳也様とご一緒なさってましたし…」
聖「…?それが何の関係があるというんだ?」
裏葉「佳乃様は神奈様を誘拐したという前科がございますゆえ…」
聖「………」
裏葉「いかがなさいました?」
聖「いや、返す言葉もないと思ってな。以前もうぐぅちゃんとやらを誘拐していたし」
裏葉「うぐぅ様?…ああ、あゆ様のことでございますね」
聖「そうだ。どうやら佳乃は可愛いものをみつけるとさらってしまう癖ができてしまっているようだ」
裏葉「それはとんでもない癖でございますね…」
聖「だから姉として放っておけなくてな。実は佳乃を探していた理由の一つがそれだ」
裏葉「ならば往人様に行方を尋ねてみましょう」
聖「国崎君に?しかしその国崎君も今どこにいるやら…」
裏葉「ご心配なく、私にお任せあれ」
聖「ほう…?」
「往人様から戴いた横文字辞典にて、様々なものを学びました」
「そして料理もかなりできるようになったのですよ、私は」
「神奈様にたくさん美味しいものを食べていただくために…」
「…そうそう、実はここにらーめんせっとが…」
往人「なに!?ラーメンセットだと!?」
聖「うわわっ!!」
裏葉「ようこそいらっしゃいました、往人様。すっかり食欲魔人であらせられますね」
往人「…やられた。俺はどこぞの食いしん坊イチゴ狂乱娘か…」
聖「…誰のことかはよくわからないが、狂乱部分はまさにそうだな」
裏葉「ほほほ」
聖「いやはや、見事だ裏葉さん」
裏葉「いえいえ、このくらいは朝飯前」
往人「はあ…ところで、わざわざ俺を呼びだしたんだ。どんな用件だ?」
聖「というか、君は司会ではなかったのか?」
往人「勝手に司会を始めやがった聖がそんな事言う権利は無いな」
聖「………」
キラン
往人「いや!聖先生が司会を積極的にこなしてくださって俺は非常に助かってるであります!」
聖「まったく君はいつまで経っても変わらないな…」
往人「ほっとけ。…で、裏葉さん。用件は何だ?」
裏葉「私ではなくて聖様があるのでございますが、私から尋ねるといたしましょう」
往人「ふーん?」
裏葉「実は佳乃様が行方不明なのでございます。どこへ行ったかご存じ有りませんか?」
往人「なんだって!?行方不明!!?…おい聖、まさか!!」
聖「今更何を慌てているんだ…」
往人「だってお前、佳乃は…」
聖「あの件についてはもう片が付いたはずだぞ?」
往人「いいや、俺はあの後一度聞いたんだ。佳乃が意識飛んでいながら、別人見たく反応する姿を!」
聖「なにっ!?それは本当か!!?」
往人「ああ。…聖は謎のジャムを知ってるよな?」
聖「謎の…もちろんだ。できれば知りたくは無かったが…」
裏葉「秋子様お手製の、ですね」
聖「そうだ。知ってしまった以上、医者として材料が、製法が気になって仕方ない…」
往人「おい、そういう意味かよ…」
聖「何度秋子さんに尋ねても“企業秘密です”と返されてしまう…うむむむ…」
往人「………」
裏葉「あの、それで往人様。そのじゃむがどうかなさいましたか?」
往人「そ、そうだった。えーとだな、佳乃はあれを食べるのを非常に嫌がっていた」
聖「当然だ」
裏葉「当然でございますね…」
往人「しかしだ。一度“ああ、幸せ…”などと言いながらジャムを食べる佳乃の姿が!!」
聖「なにっ!?…そうか、そういうことか…くっ、佳乃…」
裏葉「…何者かにとりつかれた、というわけでございますか?」
往人「そんな感じだ。…くそっ、一刻も早く佳乃を探さなければ!!」
「いつもいつも突然現れる佳乃」
「っていうか、2度目会った時、俺は突然後ろから突き飛ばされた」
「その後大相撲大会になったんだっけな…」
「あれは白熱したぞ…」
往人「お、落ち着け、ほら、神出鬼没だろ?だから唐突に四行…」
聖「黙れっ!!」
シュッ
往人「おわあっ!!」
聖「ちっ、外したか…」
裏葉「お、お二人ともおやめになってください!!争うより先に佳乃様を捜すのが先決でしょう!!」
聖「…そうだったな、取り乱して済まない」
往人「はあ、はあ…アブねえ…」
聖「国崎君、佳乃が見つかるまで命は預けておこう」
往人「おい!そりゃどういうことだ!!」
舞「聖は魔物を狩るものだから…」
往人「うぎゃああ!!…って、おどかすな!!」
聖「…びっくりしたのはこっちだ」
裏葉「いきなり大声をあげられるとは…それよりいらっしゃいませ、舞様」
舞「…舞でいい」
裏葉「ええ。ですから舞様」
舞「………」
聖「悪いが、今は四行やってる時間などないのだが…」
往人「それより先に言いたいことがある。お前よくも間違い発言してくれたな」
舞「…?」
往人「忘れたのか?髪の毛の色だよ」
舞「…ああ、そう」
往人「ああそうって…たく…」
聖「言いたいことは済んだか?ではさっさと佳乃を探しに行くぞ」
裏葉「ああっ、聖様そんなに慌てなくても…」
舞「…佳乃?」
往人「そうだ。佳乃だ」
舞「…佳乃なら見かけた」
聖「なにっ!?」
往人「そ、それはどこでだ!?」
舞「…祐一の家」
往人「祐一!?相沢祐一か!!…なるほどな」
裏葉「なるほど、何か用があってそこへ出掛けたのですね」
聖「場所が分かるならいい事だ。早速行くぞ!!」
舞「…じゃなくって、名雪の家」
往人「がくっ!お前いいかげん間違えずに…ってどっちも同じだー!!」
聖「まったくなんということだ…」
裏葉「…とりあえず佳乃様は無事なのですね?」
舞「美味しい料理食べながらお話聞くって…。後で私も佐祐理と行く…」
往人「…なんか、心配するほどでもなさそうだな」
聖「そのようだ…。どちらにしても迎えに行かねばなるまい」
往人「どうやって?」
聖「裏葉さんが居るだろう。だから大丈夫だ」
往人「そうか…ん?舞はどうやってきた?」
舞「…さあ」
往人「さあ、って…」
裏葉「はいはい。とりあえず佳乃様が無事とわかりましたし。落ち着いた所で舞様、四行を」
舞「………(こくり)」
「…祐一が言ってた」
「佐祐理は、突然現れるって…」
「ただ祐一のクラスへ行っただけなのに…」
「祐一は凄くびっくりしてた」
往人「お終いって、なんだかなあ…」
聖「では行くぞ水瀬家へ。裏葉さん、案内を頼む」
裏葉「お任せあれ」
往人「…ちょっと待て、俺達が居ない間誰が司会するんだ?」
聖「そんな心配は必要ないと思うぞ」
裏葉「仮に必要でしても柳也様がいらっしゃいます。ご心配なく」
往人「あ、なるほどな…」
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