『AIR偽小説第三十七弾』

懲りずに第三十七弾です。
近頃変に続き物が多くなってきたかも。
しっかりと四行小説、なるものを書けるひはいつのことだか。
つーか、一人に四行という時点で既にアウト?(爆)


『4行小説』

★みちる
「…んに、なんでかわかんないけどみちるが司会になっちゃった」
「むむう…国崎往人、結局サボり気味だぞぉ?」
「ま、仕方ないよね。売れない人形遣いだし」
「だからテーマは商売だ~!!」

佳乃「うぬぬぬ、あたしも司会をやりたかったよぉ~」
みちる「駄目だよかのりん。今回はみちるが主役だからね」
佳乃「残念…でもなんで往人くんじゃないのぉ?」
みちる「たしかみちると追いかけっこしてたんだよ」
佳乃「それでそれで?」
みちる「でも途中で国崎往人がバテて倒れちゃったんだ~」
佳乃「わわっ、往人くん体力不足なの?」
みちる「もう歳だもんねえ」
佳乃「大変だよぉ。若いうちから足腰が弱って慢性筋肉疲労になっちゃうよぉ」
みちる「ん、んに…」
佳乃「あれれ?どうしたの?」
みちる「う、ううん。えっとそいでね、国崎往人が言ったの。“みちる、後は頼んだ”って」
美凪「惜しい人をなくしました…」
佳乃「わわっ!と、遠野さん…。ねえみちるちゃん、そういうことなの?」
みちる「ん、んに、さすがに亡くなってはないと思うんだけど…」
美凪「…かのりん」
佳乃「何?」
美凪「………」
佳乃「?」
美凪「…いえ」
佳乃「え?」
美凪「…私はなぎーです」
佳乃「………」
みちる「にょわっ、そうだった!そしてみちるはちるちるだったんだっ!」
美凪「…よく気付きましたね、みちる…ぱちぱちぱち…」
佳乃「…ふえっ?」
ちるちる「そういうわけだかのりんっ!さあ、てーまは商売だぞ~」
なぎー「司会ちるちる、アシスタントなぎーでお送りします…」
かのりん「う、うう…」

★かのりん
「えっと、えっと、商売…そうだっ!あたしんち病院なんだよ!」
「けどあんまりお客さんがこなくて、お姉ちゃん結構ヒマしてる」
「でもねっ、お医者さんが暇な方が健康な人が多いっていう印だって言ってた」
「だからあたしもそんな商売を志すよぉ」

ちるちる「たとえばどんなしょーばい?」
かのりん「動物園…って、ヒマしてたらぴんちだよねぇ…」
なぎー「…では…お米屋さん?」
かのりん「なぎー、それも違うよぉ」
なぎー「残念です、がっくり…」
かのりん「うーんと、うーんと…そうだ!お坊さん!!」
ちるちる「おぼうさん?」
かのりん「そう!暇ってことはお葬式が少ない!つまりは皆長生き!!」
なぎー「…でも…」
かのりん「なに?」
なぎー「…お坊さんは…商売なのでしょうか?」
かのりん「…そういやそうだね」
なぎー「しかも…」
ちるちる「んに?」
なぎー「…かのりんがお坊さんになると…きっと聖先生が悲しまれます」
かのりん「うぬぬぬ~、そうだよねぇ…。じゃあ…どうしよう?」
ちるちる「忙しいのがいい商売をすればいいじゃん」
かのりん「そうだよねえぇ…そうなんだけどねぇ…」
なぎー「…では次に私が」
ちるちる「頑張れなぎー!」
かのりん「うぬぬぬ~、これは由々しき事態だよぉ…」
なぎー「…かのりん、まだ悩んでるみたいですね」
ちるちる「いいからいいから、なぎーの出番なんだよ」
かのりん「うぬぬぬ~…」

★なぎー
「私は空が…星が大好き…天文部…」
「将来は研究職に就きましょう…」
「宇宙を見つめ、色んなことを導き出します…」
「題して…星とお米となぎぃ~~」

ちるちる「………」
なぎー「どうしました、ちるちる」
ちるちる「んに?う、ううん…。なぎーってば将来それなの?」
なぎー「もちろん」
ちるちる「ふええ~…」
かのりん「うぬぬぬ~…」
うぐぅ「………」
ちるちる「おっとっと、げすとさんの登場だあ!」
うぐぅ「うぐぅ、なんでボクの表記がうぐぅなの…」
かのりん「うぬぬぬ~……ああっ!!うぐぅちゃんだぁ!!」
うぐぅ「わわっ!?佳乃さん!!?」
かのりん「違うよぉ、かのりんだよぉ」
うぐぅ「うぐぅ…かのりん…?」
かのりん「そうだよぉ。早速抱きしめちゃうからぁ」
ぎゅっぎゅっぎゅっ
うぐぅ「うぐぅっ、離してぇ~」
かのりん「…はい、離してあげたよぉ」
うぐぅ「うぐぅ…ボク遊ばれてる…」
なぎー「さて、私はなぎーです。うぐぅさんの表記がうぐぅなのはお約束、です」
うぐぅ「うぐぅ、呼んでる傍から…」
かのりん「しょうがないよ、うぐぅちゃんだもん」
うぐぅ「そんなの理由になってないよぅ!」
ちるちる「もめるのはあとでね。じゃあうぐぅ、次はあんたの番だよ」
うぐぅ「………」
かのりん「どうしたの?うぐぅちゃん」
なぎー「…そうでした、語らずともうぐぅさんの商売は決まってました」
ちるちる「んに?そうなんだ?」
なぎー「…そう。それは食い逃げ…です」
うぐぅ「うぐぅ!違うよっ!!」
かのりん「うわわわぁ~、うぐぅちゃんってば大胆~」
うぐぅ「だから違うよっ!!」
ちるちる「むむむぅ、なぎーの言葉を否定するなんて、このちるちるが許さないぞー!」
なぎー「まあまあ、ちるちる。4行するのが先ですよ」
ちるちる「んに、そだった。なぎーに免じて許すからうぐぅがんばれ!」
うぐぅ「う、うぐぅ…」

★うぐぅ
「商売…タイヤキ屋さんかなぁ…」
「食い逃げとかって言われるけど、ボクはちゃんとお金払ったもん」
「そりゃあ一度や二度くらいはやっちゃったけど…」
「でもでも、しっかりお金払ったもん」

なぎー「…失格です」
うぐぅ「な、何が?」
なぎー「お金を払ってしまっては食い逃げ商売は成り立ちません」
うぐぅ「だからボクは食い逃げなんかしてないって!!」
かのりん「それは嘘だよぉ。祐一くんからしっかり聞いたよ?」
うぐぅ「…祐一くんはどんな風に言ってたの?」
かのりん「うぐぅちゃんは食い逃げのプロだって」
うぐぅ「うぐぅ、プロじゃないのに…」
しおりん「こんにちは」
ちるちる「ああっ、いらっしゃい~!えっと、しおりんだね」
しおりん「はい。アイスが大好きなしおりんです」
すっ
ちるちる「んに、その手はなあに?」
しおりん「アイスをいただけないかと…」
かのりん「駄目だよぉ。ここは食べ物をねだる場所じゃないよぉ?」
しおりん「あはは…冗談ですから…」
なぎー「食べ物は無理ですけど、お米券なら…」
しおりん「それは遠慮します」
なぎー「がくっ…」
うぐぅ「…いいね、栞ちゃんは。ちゃんと名前で呼んでくれてるから」
しおりん「うぐぅさん、栞じゃないですよ、しおりんですよ」
うぐぅ「うぐぅ…ヒドイ…」
かのりん「そうだっ、いい考えがあるよ!実はね、水瀬家に今大勢大集合なんだよぉ」
なぎー「…その情報はどこから?」
ちるちる「ふっふっふっ、それはちるちるだ!!」
うぐぅ「そういやここへ来る前に観鈴さん達を見かけた気がする…」
かのりん「だからね、だからね。皆の4行が終わったらおしかけ大騒動出発だよぉ」
しおりん「それはいい考えですね…」
ちるちる「…んにゅ、おしかけ大騒動出発ってなに?」
なぎー「…大旅行…ということですよ」
ちるちる「んに、そっかー」
うぐぅ「違うと思うんだけど…」
かのりん「そうと決まったらしおりん、早く終わらせよう?」
しおりん「はい、わかりました」

★しおりん
「私はアイスクリーム屋さんになりたいです」
「だって、好きなだけアイスを食べられますから…」
「あっ、雪で働くのもいいですね」
「大きな雪だるまさんが作れますから」

ちるちる「雪で働く…ってどういうこと?」
しおりん「ナイショ、です」
なぎー「…夢がいっぱいあるって…いいことです」
うぐぅ「栞ちゃ…ううん、しおりんもかなり大胆になってきたね…」
かのりん「よぉーっし!まとまったところで、でっぱーっつ!!」

<そして5人は去っていった>


戻る