『AIR偽小説第三十二弾』

懲りずに第三十二弾です。
無駄に長いです。という前に、
最近AIRをやって、台詞の見直しが非常に必要だと感じました。
特に美凪…。“…”をもっとたくさん書くべきかなって。
ま、今回は出てないですけど(爆)


『4行小説』

★往人
「前回に引き続き、テーマは髪の毛の色」
「今回は青だ」
「そして前回と違って4人、カルテットだ」
「それから、俺の髪は白髪じゃなくて銀髪だからな」

佳乃「往人くんって白髪だったんだぁ」
往人「…佳乃、お前は何を聞いていた?」
佳乃「えへへ、うそだよぉ〜」
往人「まあ嘘ならいいが…」
佳乃「実はカツラだったんだね。超ビックリで髪の毛びんびんだよぉ」
往人「………」
佳乃「ああっ、往人くんが沈黙してるよぉ」
往人「…さて、とっとといくか」
佳乃「否定しないって事はカツラであることを認めるんだねぇ」
往人「誰がんなもん認めるか!!…先に進まないから無視っただけだ」
佳乃「うぬぬ…負け惜しみ…」
往人「…もうどうでもいいからとっとと行ってくれ」
佳乃「うんっ、行ってあげるよぉ。でっぱーつ!」
わしっ
往人「こらこら、どこへ行こうとしてる」
佳乃「ふえっ?お散歩だよぉ」
往人「お前な…この場は何をする場だ?」
佳乃「お散歩」
往人「違う!四行小説だ!」
佳乃「ええ〜?お散歩の方が楽しいよぉ」
往人「そんなのは後で思う存分やってくれ」
佳乃「ちぇ〜っ。よーし、かのりん頑張るよぉ〜」

★佳乃
「青い髪っ、青い髪っ」
「でも、厳密に言うとあたしの髪の毛は青じゃないんだよぉ」
「何色かっていうのはヒミツだからね」
「往人くんのもくろみは見事崩れちゃったのだぁ」

往人「…そんなことは最初から分かってる」
佳乃「ええ〜っ?」
往人「青に近い人物を集めた。ただそれだけだ」
佳乃「うぬぬぬ〜、かのりんの抵抗失敗に終わるだよぉ〜」
秋子「まあまあ、そう残念がらないで」
往人「…あんたは紫じゃないか?」
秋子「いいえ。青で良いですよ」
佳乃「すっごい堂々としてるねぇ」
往人「…まあいい、とりあえず4行よろしく頼む」
秋子「往人さん」
往人「なんだ?」
秋子「その前にジャムはいかがですか?」
往人「…遠慮する」
秋子「折角の機会ですから是非」
往人「だから俺は要らないっての」
秋子「では4行の後に。交換条件です」
往人「………」
佳乃「往人くんたじたじだねぇ。頑張ってね」
秋子「佳乃ちゃんもどうですか?」
佳乃「あ、あたしは遠慮…」
がしっ
佳乃「えっ?」
名雪「お母さん、ばっちり捉えたよ〜」
秋子「ありがとう名雪」
佳乃「わっ、わっ、なゆちゃん離してー!」
名雪「残念ながら今回はかのりんを裏切っちゃうよ」
佳乃「そ、そんなぁ!」
秋子「ではまずは4行…往人さん、逃げちゃ駄目ですよ?」
往人「………」

★秋子
「髪は女性の命とも言います」
「色によってはとても美しく…」
「そうそう、手入れは毎日欠かさずにね」
「私の秘訣は…企業秘密です」

秋子「さあ、ジャムをどうぞ」
往人「なんだか文も見境ないな」
名雪「お母さんとりとめもなくなってる…」
佳乃「よほど嬉しいんだろうねぇ…って離して〜!」
名雪「駄目だよ。ここでかのりんを離しちゃうとわたしが食べなきゃいけないんだよ」
佳乃「うっ…あたしとなゆちゃんの友情ってジャムに負けちゃうの?」
名雪「…ゴメン。親しき中にも無礼ありなんだよ」
神奈「それは違うと思うのじゃが…」
往人「おおっ!間を埋めるように神奈の登場だな!」
佳乃「よかったぁ。神奈ちゃんナイスフォローだよぉ」
神奈「…一体何の騒ぎじゃ?遅れてきた余にはなんのことやら」
秋子「皆でジャムを食べることになったんですよ」
神奈「じゃむ…?ああ、そういえば裏葉が食べたとか言っていたの」
秋子「ええ。残念ながら裏葉さんにはあまり好まれなかったみたいですが」
神奈「…余にもそのようなことを言っていた。“とりあえず神奈さまにはオススメしません”ともな」
秋子「!!!」
神奈「だから余は食さぬぞ。食べるならそなたらだけで勝手に食べるが良い」
秋子「そうですか…仕方ないですね…」
往人「どうだ秋子さん。これを機にジャムはまたの機会に…」
秋子「わかりました。往人さんと佳乃ちゃんだけに食べてもらいます」
佳乃「ちょっとぉ!どうしてそうなっちゃうのぉ!?」
往人「いいや、諦めるな佳乃。まだ神奈が四行やっていない!」
神奈「余に構わずにじゃむとやらを食すがよかろう。余は余で勝手にやる」
名雪「わ、神奈ちゃん冷たいね」
神奈「余にどうしろというのだ…」
佳乃「勝手にやらないでゆっくりやって!でもって四行の後でジャム食をするって宣言して!」
神奈「進行役は往人どのであろう?余は関係無い」
秋子「なんだか威厳がただよってますね」
名雪「かっこいいよ、神奈ちゃん」
佳乃「そんなぁ〜!おだててる場合じゃないってば!」
往人「…そういや俺が進行役か。だったら宣言する!四行小説の後にジャムを食す!」
秋子「了承」
往人「ふう、了承されたぞ」
名雪・佳乃「………」
神奈「往人どの、本当にお主が進行役なのか?」
往人「少し自信が無くなってきた…」
神奈「まあよい。では余が四行ゆくぞ」

★神奈
「そういえば余の髪の毛が青ということで呼ばれたのじゃったな」
「…青!?余の髪の毛がただの青だと申すか!?」
「このしれものが!何故余の髪の毛がそう見立てられねばならぬのじゃ!」
「余は不機嫌じゃ、帰る!!」

秋子「まあまあ。ジャムでも食べて落ち着いてください」
神奈「はあ、はあ…」
ぱく
神奈「!!!」
ぱたん
佳乃「か、神奈ちゃんが倒れちゃったよ…」
秋子「きっとあまりの美味しさに卒倒してしまったのでしょうね」
名雪「お母さん、ジャムに何混ぜたの…」
秋子「企業秘密よ」
往人「秘密にしていい倒れ方ではないような…」
秋子「さて、次は佳乃ちゃんですね」
佳乃「い、いやだよぉ!往人くん助けてぇ!!」
往人「前にもこんなことがあったような…佳乃!変身だ!!」
佳乃「そんなのできないよぉ!」
名雪「祐一と同じこといってる…」
往人「…はっ!名雪がまだ四行やってないぞ!?」
佳乃「言われてみればそうだよぉ!なゆちゃん!」
名雪「う〜、でももうお母さんがやる気になってるし…」
往人「そんなのは関係無い!まずは四行だ!!」
秋子「…了承」
往人「よしっ!了承を得たぞ!!」
佳乃「やったね往人くん!」
名雪「なんだか変だよ、この二人…」

★名雪
「実はわたし、昔は三つ網にしてたんだよ」
「髪の毛の色は変わってないけどね」
「祐一はそれを見て何を思ってたのかな…」
「でも祐一って鈍感だから気付いてないかも…」

祐一「誰が鈍感だ」
名雪「わ、祐一」
秋子「祐一さん!ジャムを食べに来てくれたんですね」
祐一「い、いやそうじゃなくてですね…」
往人「おおーっ!救いの人物がまた!!」
佳乃「でも往人くん、祐一くんって髪の毛の色青じゃないよねぇ」
往人「構うかそんなの!おい祐一、四行やれ!」
祐一「えらく強引だが…いいのか?」
往人「進行役がいいと言ってるんだ。いいよな?秋子さん」
秋子「……了承」
往人「よし、了承が出たぞ」
祐一「…おい、なんかおかしくないか?お前が進行役なんだろ?」
往人「細かい事は気にするな」
祐一「いいや、気にする。…ちょっとこっちへ来い」
往人「おおっ?」
佳乃「あれれっ、祐一くんが往人くんを引っ張っていっちゃった」
名雪「仲いいね」
秋子「二人には不思議な友情が芽生えているのかもしれませんね」

………………
祐一「いいか、今秋子さんの独壇場だ。となるとジャムを食べるのは避けられないだろ?」
往人「独壇場?司会は俺だぞ?」
祐一「そんな言葉信用できるか」
往人「…たしかに」
祐一「だから、四行すべておわったら解散!と宣言しておけ。で、終わったら即逃げるんだ」
往人「なるほど…。しっかしなんでお前がそこまで必死なんだ?」
祐一「謎ジャムの経験者ならそこまで考えるのが普通だ」
往人「…納得」
………………

往人「待たせたな」
名雪「あ、帰ってきたね」
祐一「これから往人の発表がある。よおく聞いておけよ」
往人「司会の権限として、四行終わったら即解散とする!」
佳乃「わーい、さっすが往人くんだよぉ!」
秋子「あの、ジャムは…」
神奈「…う…い、いきなり食べさせられた余は一体…」
佳乃「あっ、神奈ちゃんが目覚めたよぉ」
秋子「…ジャムのお味はいかがでしたか?」
神奈「あまり覚えておらぬが…うっ…」
名雪「なんか苦しそう…」
祐一「さて、全員が聞いてるこの状況で!」
往人「さあいけ相沢祐一、四行!!」
佳乃「いえーいっ!」
名雪「ノリノリだね…」
神奈「最初からそういう事にしておけばよいものを…」
秋子「あの、ジャム…」

★祐一
「髪の毛!俺には自慢のもみあげがある」
「しかし!ある日真琴に片方を切られてしまった!」
「ショックだ…むかついた…」
「う、思い出すだけで俺は、俺は…」

祐一「がく……」
名雪「祐一なんだか落ち込んでる…」
往人「え、えーと…解散だ〜!!」
佳乃「わー!!」
神奈「わ〜…」
名雪「わわっ!かのりんも往人さんも神奈ちゃんも行っちゃったよ!」
秋子「…祐一さん、皆さんの分のジャムを試食お願いしますね」
祐一「へ?」
がしっ
名雪「ごめんね祐一」
祐一「お、おい名雪、放せこら!」
秋子「さあ祐一さん、たっぷり召し上がれ」
祐一「うわああ!?」

<無駄なオチ(謎)でした>


戻る