懲りずに第三十弾です。
★往人
観鈴「二行なんて大胆、往人さん」
★往人&観鈴
往人「…とまあ、こんな感じだ」
★観鈴&往人
観鈴「駄目だよ往人さん、二行で終わらないじゃない」
★往人&観鈴
往人「…言われてみればそうだな」
★観鈴&往人
観鈴「がお…」
★往人&観鈴
往人「………」
★観鈴&往人
観鈴「じゃあ次は往人さんだね」
★往人&観鈴
往人「…なあ観鈴、何がスゴイんだ?」
★観鈴&往人
観鈴「ケチな往人さん…」
★往人&観鈴
往人「どうした?」
★観鈴&往人
観鈴「わっ、びっくりした…」
★往人&観鈴
往人「腹が減ったんだ」
★観鈴&往人
観鈴「はい、次往人さん」
★往人&観鈴
往人「…観鈴、出鼻をくじくな」
★観鈴&往人
観鈴「……ズルイ、誤字の指摘なんて」
★往人&観鈴
往人「…観鈴、何の脈略も無いぞ」
★観鈴&往人
観鈴「だって往人さんかなり子供なんだし」
★往人&観鈴
往人「自分の歳くらい覚えておけ」
★観鈴&往人
観鈴「進化とは違うと思うけど…」
★往人&観鈴
往人「それでは観鈴に見せてやろう」
<走り去ってお終い>
趣向をいつもと違えてみました。
記念数字までいきたかったけど途中で力尽きました。
イマイチ発展性がないかなぁ。
『2行小説』
「装いも新たにゴーゴゴー」
「今回は二行、テーマは数字!!」
往人「ついでに言うと、今回の参加者は俺と観鈴だけだ」
観鈴「え!?そうなんだ…」
往人「そんな不安そうな顔をするな。とりあえずやり方を説明するぞ」
観鈴「う、うん」
往人「お互い交互に、数字それぞれについて一行コメント」
観鈴「交互?」
往人「そうだ。そして次の行で、相手がそれに対してコメント」
観鈴「ふーん…?」
往人「分かり難いか」
観鈴「う、うん…」
往人「ならば実際にやってみるとしよう。その方がわかりやすいだろう」
観鈴「うん」
往人「では行くぞ、まずは0!」
往人「0…穴があいてるし、ドーナツかな」
観鈴「甘くって美味しいよね」
観鈴「なるほど。うん、よくわかった」
往人「わかったか。よしよし」
観鈴「じゃあ次はわたしだね?」
往人「そういうことだ。もう要領分かったな」
観鈴「うん。次は1だね」
観鈴「数字の1…煙突?ううん、ストロー」
往人「…なんでストロー?」
往人「す、すまん。…で、なんでストローなんだ?」
観鈴「形をそのままに大きさを小さくしてみたの」
往人「それだけか?」
観鈴「実はあるものの布石なの」
往人「み、観鈴が何やら難しい言葉を…」
観鈴「…なんか失礼なこと言ってない?」
往人「そんなことはない。出て当然のセリフだ」
観鈴「がお、やっぱり失礼なこといってる…」
ぽかっ
観鈴「イタイ…」
往人「じゃあ次は俺だな。2!」
往人「言うまでもなく、俺と観鈴、二人の2だな」
観鈴「にはは。観鈴ちん往人さんと二人きり」
観鈴「言われてみれば、って往人さんが最初に言ったのに?」
往人「大人の事情ってやつだ」
観鈴「………」
往人「それはいいから、次はお前だぞ」
観鈴「う、うん。3だね」
観鈴「3…お母さんと往人さんと一緒で三人家族。にはは」
往人「俺は家族じゃないっての」
ぽかっ
観鈴「イタイ…」
往人「いきなり連れられて上がった他人をいきなり家族扱いするのは問題だぞ」
観鈴「でも…」
往人「それに俺は田淵さんでも衣笠さんでもないぞ」
観鈴「そんな揚げ足なんか取らないで」
往人「さて、次行くか。4だな」
往人「4といえば四行小説だな」
観鈴「往人さんの無謀企画…」
ぽかっ
観鈴「イタイ…がおって言ってないのに」
往人「売られた喧嘩は買う主義だからな」
観鈴「嘘ばっかり…」
往人「なんで嘘だとわかる」
観鈴「セラミック乱舞の前に逃げ出したじゃない」
往人「………」
観鈴「あれ?今度は落ち込んだ?」
往人「なんで観鈴がそんな事を知っている」
観鈴「かのりんから教えてもらったの」
往人「あの野郎……」
観鈴「往人さん、かのりんは女の子だから野郎なんてのはおかしいよ?」
往人「観鈴のツッコミも激しくなってきたな…。もういいからさっさと次行け」
観鈴「うん…。5だね」
観鈴「5…これは多分わたしが地図を書き直した回数だよ」
往人「多分ってどういうことだ、オイ」
往人「待て。多分ってのはどういうことだ」
観鈴「ナイショ、にはは」
往人「…気にせずいくか。6だな」
往人「6。これは俺がこの町にやってきて出会った重要人物の人数だ」
観鈴「往人さんスゴイ!」
観鈴「え?だってそうそう重要人物に会えるものじゃないよ」
往人「まあそうだがな」
観鈴「それで誰に会ったの?お笑い芸人?」
ぽかっ
観鈴「イタイ…なんで殴られないといけないかな…」
往人「お前な、俺はお笑いを目指してるわけじゃないんだぞ?」
観鈴「でも人形使って…あっ、そうか。人形使いさんに会ったんだ」
往人「違う!たく…その6人にお前も含まれているというのに」
観鈴「わたし?」
往人「そうだ」
観鈴「観鈴ちん重要人物?」
往人「そうだ」
観鈴「そうだったんだ…」
往人「おい…」
観鈴「重要人物ってことはVIPだよね?」
往人「まあそうなるかな」
観鈴「だったらどろり濃厚パーティーでもてなして?」
往人「くだらないこと言ってんじゃない!」
観鈴「ケチなオタマジャクシさん…」
往人「いいからとっとと次行け」
観鈴「待って。後の5人は誰?」
往人「そういうこと聞くか?」
観鈴「うん」
往人「こいつわ…。晴子に佳乃に聖に遠野にみちるだ。以上」
観鈴「わっ、お母さんも入ってるんだ」
往人「正確にはあと一人と一匹が居るがな」
観鈴「へえ…」
往人「更に言うなら、後三人実は居る…って、この町であったわけじゃないがな」
観鈴「名前挙げないの?」
往人「なんで挙げる必要がある…いいからお前次行けよ」
観鈴「うーん…残念。じゃ、いくね。7」
観鈴「7といえば7並べ!さ、往人さん、トランプしよ」
往人「こら!いきなりそんなこと言い出すな!!」
往人「観鈴、俺達は今何をしているところだ?」
観鈴「トランプ」
往人「違う!二行小説だ!!」
観鈴「今からトランプに変わるの」
往人「変わらん!」
観鈴「うーん、それじゃあ二行頑張れない」
往人「一行でも頑張ればいいからOKだ」
観鈴「わ……」
往人「さて、次俺だからな。8!」
往人「8といえばタコだな。正月に上げる凧じゃ無いぞ」
観鈴「タコさんウインナー…にはは」
観鈴「今度お弁当に作ってあげるね」
往人「タコさんウインナーか?」
観鈴「うん」
往人「お弁当なんて作ってどうするんだ?」
観鈴「海へ出かけよ。もしくは山。ピクニックするの」
往人「別に構わないが…そのブツは誰かの好物じゃなかったか?」
観鈴「たしか……」
往人「まあそんなことはおいといてだ、次は観鈴だ」
観鈴「折角思い出そうとしてたのに…。えっと、9だね」
観鈴「9…わたしそういえば救急車に乗った事あるよ」
往人「シャレか、まったく…なにっ!?」
往人「救急車に乗った事があるって本当か!?」
観鈴「うん」
往人「…そうか、俺も負けてられないな」
観鈴「負けてられないって…往人さんどうするの?」
往人「パトカーにでも乗ってみる」
観鈴「メッ。強盗なんかしちゃダメ」
往人「誰が強盗なんかするか!頼んで乗せてもらうんだ」
観鈴「わざわざそんなことしなくても…」
往人「このままじゃ男がすたるというものだ」
観鈴「別にパトカー乗った事無い男の子っていくらでもいると思うけど…」
往人「それもそうか…まあいい、次は俺。10だな」
往人「10…箸とどんぶりに見えないか?」
観鈴「往人さん、それ強引過ぎ…」
観鈴「どんぶりには何が入ってるの?」
往人「ラーメンセット」
観鈴「いくらなんでもどんぶり一つにラーメンセットは入らないと思うけど…」
往人「じゃあ訂正する。ラーメンだ」
観鈴「それなら入るね」
往人「そういうわけで観鈴、早速用意だ」
観鈴「ここには無いよ」
往人「なにっ!?…くっ、この世の終わりか」
観鈴「往人さん大袈裟すぎ」
往人「さっさと次へ行こうか」
観鈴「う、うん…11だね」
観鈴「11…日本人はやっぱりこれだね」
往人「……箸?お前なあ、一度やったネタを使うなよ」
往人「待て、俺の物言いを聞いていなかったのか?」
観鈴「でも終わったものは仕方ないよ」
往人「いいや、仕方なくない。さっき俺が1を箸にみたてただろう?」
観鈴「でもゲームオーバー。にはは」
往人「譲る気はないのか…」
観鈴「うん。観鈴ちん強い」
往人「無駄に強いな…さて次は俺だ。12」
往人「12といえばお昼の十二時。さあ飯の時間だ」
観鈴「でもここには食べ物無いよ」
観鈴「でも事実だし」
往人「だいたい、ここはどこなんだ」
観鈴「ここは○行小説会場」
往人「なんで食べ物くらい用意されてないんだ」
観鈴「主催者が往人さんだから」
往人「どうして俺と関係がある」
観鈴「往人さんに全部食べられてしまいそうだから」
往人「………」
観鈴「次はわたしだね。13」
観鈴「13は演技の悪い数字なんだって。気を付けよ、往人さん」
往人「演技じゃなくて縁起だろ?」
往人「しとかないと誤解が生じるだろうが」
観鈴「それはそれとして、気を付けよ?」
往人「何に気をつけるんだ」
観鈴「えっと……」
往人「ナイショなんて言うなよ?」
観鈴「…観鈴ちんわかんない。だから気をつけなくていいかな?」
往人「それは違うだろ…。次は俺、14だな」
往人「14は丁度二週間だ。だからお疲れ様」
観鈴「お疲れ様?…あ、学校が休みだ」
観鈴「往人さんこそ」
往人「俺は二週間も頑張ってお疲れ様と言ったんだ」
観鈴「だから私も。二週間すれば土曜日の学校が休みだもん」
往人「は?」
観鈴「第二第四土曜日は休みなの」
往人「…そういうことか」
観鈴「にはは、そういうこと。次は私、15」
観鈴「15…往人さんの推定精神年齢」
往人「こら!!」
往人「勝手に決め付けるな!!」
観鈴「これでも大目に見たつもりなんだけど」
往人「なにぃ〜?」
観鈴「にはははは」
往人「……はぁ、あほらし。次いこ、16」
往人「16…たしか観鈴の年齢がこれくらいだったっけ?」
観鈴「多分……」
観鈴「そういう往人さんだって自分の年齢分かるの?」
往人「…さ、次行くか」
観鈴「ゴマかした…」
往人「気にするな!はい次!」
観鈴「えっと、17だよね」
観鈴「17…そうそう、たしかせぶんてぃーんアイスっていうのがあったよね」
往人「なに!!?そうか、世の中はそこまで進化していたのか…」
往人「気にするな」
観鈴「それに今は、17よりもっと種類が増えてるよ」
往人「そうなのか!?ますます進化したな…」
観鈴「だからそれって進化とは違うと思う…」
往人「だから気にするなって。さて、次は18だな」
往人「俺の18番は人形劇」
観鈴「うん、これは凄いよね」
観鈴「やった。往人さんの人形劇の始まり〜」
往人「さあ、楽しい楽しい人形劇の…あれ?」
観鈴「どうしたの、往人さん」
往人「ポケットに入れておいたはずの人形が無い」
観鈴「食べちゃったの?」
往人「食うか!!いくらひもじくても相棒に手を出すほど堕ちちゃいないぞ」
観鈴「そうだよね。人形なんか食べても美味しくないし」
往人「しっかしどこへ行ったんだろう…」
観鈴「お人形さんが一人で遊びに行っちゃったの?」
往人「そんなはずはないと思うんだが…」
観鈴「誰かが持っていっちゃったとか?」
往人「…それならありうるな…犯人は誰だ?」
観鈴「探偵さんごっこを頑張らないといけないね」
往人「ごっこ?」
観鈴「だってわたし探偵じゃないから」
往人「そりゃまあそうだが…」
観鈴「あっ!」
往人「ど、どうした観鈴!?」
観鈴「セミ!!」
往人「…そらよかったな」
観鈴「しかもおっきいセミ!!」
往人「おっきくても小さくてもセミくらいしょっちゅう見てるだろうが」
観鈴「更に往人さんの人形を抱えてる!!」
往人「そうか、そらよかっ……なにぃーっ!?」
観鈴「にははは、いくらなんでもそんなセミはいないよ」
往人「………」
ぽかっ
観鈴「イタイ…殴られるようなことしてないのに…」
往人「十分した!!」
観鈴「往人さんヒドイ。もう人形探してあげない」
往人「そ、それは困る…」
観鈴「困ってても知らない。人形返してあげない」
往人「わ、悪かった。謝るから…ん?返す?」
観鈴「わっ…な、なんでもないよ、にはは」
往人「…そうか、最初からお前が盗っていたんだな?」
観鈴「わっ、バレてる…」
往人「そらバレる。さあ返せ!!」
観鈴「わっ、わっ、わーっ!」
往人「こらっ、逃げるな!!」
観鈴「わーい、往人さんと鬼ごっこ〜」
往人「遊ぶな!!」
観鈴「だっしゅっ!」
往人「こっちも負けずにダッシュ!」
タタタタタタ……
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