『AIR偽小説第二十八弾』

懲りずに第二十八弾です。
往人に戻りました。でも相変わらず好き勝手。
ま、偽ですからね。イイモノを求めてはいけません(爆)
ネタは勝手に彼女らが作ってくれるし。


『4行小説』

★往人
「主役復活だ!!」
「長かった、ここまでまったく長かった」
「思えば俺は、周りの人物の身勝手さに司会を投げ出したが…」
「やはり俺がやらねば誰がやる、だな」

観鈴「観鈴ちん頑張る」
往人「いきなり何をしゃしゃり出てるんだ。俺が主役だ」
観鈴「観鈴ちん頑張るから往人さんは寝てていいよ」
往人「聞いちゃいねえ…」
裏葉「そうでございます。往人様はごゆっくりお休み遊ばせ」
往人「おわあっ!!あんたがなんでここにいるんだ!!」
裏葉「ほほほ」
往人「いや、答えになってないし…」
観鈴「観鈴ちんびっくり」
往人「観鈴は観鈴でワンテンポずれてやがるし…」
裏葉「ほほほ」
往人「いつまで笑ってるんだ。とっとと帰れ」
裏葉「ほほほ」
観鈴「わ、この人手強い。よーし賄賂にどろり濃厚ぴーち味!」
裏葉「ほほほ…」
観鈴「あ、後ずさった」
裏葉「それはたしか神奈様を苦しめた飲み物でございますね」
観鈴「苦しめてなんかいないよ。神奈ちんは喜んでたよ」
往人「俺の記憶ではあれは喜んでいないと思うが…」
裏葉「左様でございましょう。神奈様は熱く語っておられました」
観鈴「わ、どろり濃厚ジュースの事を熱く語ってくれたんだ。嬉しいな♪」
往人「♪じゃないだろ、♪じゃ。…って、いいかげん本題入らないとな」
佳乃「今回のテーマはお水だよぉ」
往人「佳乃!どっから沸いてきた!」
佳乃「人を温泉みたいに言わないでよぉ」
観鈴「かのりんぬくぬく?」
佳乃「うんっ、そうだよぉ。かのりんはぬくぬくレンジャー一号なのだあ」
往人「結局突っ走ってやがるし…」
佳乃「そして往人くんが二号だよぉ」
往人「勝手に二号にするな」
佳乃「でもって観鈴ちんは三号だよぉ」
観鈴「にはは、任命されちゃった」
佳乃「そして……ああっ!宿敵裏葉ちん!!」
裏葉「やっと気づき為されましたか。残念ながらここには神奈様はいらっしゃりませんよ?」
佳乃「うぬぬぬ〜、前もって防護策を立ててくるとはさすがだよぉ」
観鈴「…宿敵ってことは、仲良しさん?」
往人「なんでそうなる…っていうか、俺が司会抜けてる間何があったんだ?」
観鈴「さあ…」
裏葉「今回は諦め時でございますね」
佳乃「うぬぬぬ〜」
美凪「2人は神奈さんを取り合って争っているのでございます」
往人「ま、また突然現れた…で、何を争ってるって?」
美凪「2人は神奈ちんにらぶらぶなのです」
観鈴「わ、三角関係?」
美凪「りゅうりゅうも合わせると四角関係。困りました。おむすびは三角なのに」
往人「何の話をしてるんだ。それはそれとして、ほっといて本題行こうか」
観鈴「こんな時でも4行小説やるの?」
往人「こんな時だからこそやるんだ」
美凪「さすがですゆっきー。敢闘賞としてお米券を…」
往人「いらんいらん」
美凪「がっくし…ならば補助券をどうぞ」
往人「は?何の補助券だ?」
美凪「10枚集めるとなぎー特製の福引きがひけます」
往人「福引き?」
観鈴「何が当たるの?」
美凪「聞いてびっくり見てびっくり……じゃん」
往人「…さて、さっさと本題行くか」
美凪「がっくり。国崎さんに無視られてしまいました」
観鈴「わ、お米券が当たるんだねー!」
美凪「神尾さん、少しわざとらしいです」
観鈴「が、がお……」
美凪「でも、ありがとうございます」
観鈴「にはは」
往人「……えーとだな、本題、というか4行小説のテーマ!」
美凪「それはもちろんお米券」
観鈴「あ、ズルイ。どろり濃厚シリーズにしよ!」
ぽかぽかっ
観鈴・美凪「いたい……」
往人「人の話を聞け。ちなみに、今の一撃はがおの分も含まれてる」
観鈴「が、がお……」
ぽかっ
観鈴「はうぅ……」
往人「おっ、反応が変わったな」
観鈴「たまには違う路線で攻めてみようと思ったの」
往人「ま、どうでもいいけどな」
観鈴「………」
往人「さていいかげん出すぞ!今回のテーマはお湯だ!」
観鈴「……かのりん?」
往人「は?」
観鈴「だってさっき、かのりんは温泉だって」
往人「誰がんなこと言った」
観鈴「往人さん」
美凪「まあ……霧島さんは温泉だったのですか?」
往人「俺はそんなこと一言も言ってないぞ」
観鈴「ええ〜?」
美凪「霧島さんの服にもぐりこんでみろという事なのでしょうか…」
観鈴「それは大変だよ…往人さん、テーマ変えよう?」
往人「いちいちそんなことするやつがあるか!!早くやれ、四行!!」
観鈴「うーん……」

★観鈴
「お湯って浸かるとあったかいよね」
「でも夏の昼間に浸かっても暑さが増すだけのような…」
「かといっていきなり水を浴びるのも大変だよね」
「だからやっぱりお湯がいいな♪」

観鈴「やったね」
往人「何がやったんだ、何が…」
美凪「たしかに。いきなり冷たい水を浴びて心臓マヒになっては大変です」
往人「そこ、変な追加ふぉろーを入れるな」
美凪「それでは次に私が行いましょう」

★美凪
「冬の寒い日、冷たい水でお米をとぐのは大変です」
「そこで、お湯を利用してみましょう」
「しもやけになることなくお米をとぐことが出来…」
「いつもとは違った味わいが……」

美凪「………ぽ」
往人「何故照れる」
観鈴「へえ、いいこと聞いちゃった。冬に実践してみようっと」
美凪「……ぽぽ」
往人「だから何故……。まあそれはそれとして、残り二人にもやってもらわないとな」
観鈴「かのりんと裏葉さん?無理なんじゃないのかなぁ」
美凪「お二人は真昼の決闘中ですから」
往人「しかし二人だけで終わらせるというのも寂しいだろう」
観鈴「巻き添えを食らわないように観鈴ちんは逃げる」
美凪「待ってください神尾さん、私も同行します」
往人「……やっぱ俺も逃げよう」
観鈴「いいの?司会がそれだとダメだよ?」
美凪「仕方がありません。みちるに頼むとしましょう」
往人「あいつが来ると余計話がややこしくなるからやめろ」
佳乃「心配しなくても熱湯レンジャー一号はびしっと四行やるよぉ!!」
往人「げっ、こっち向きやがった」
観鈴「しかもなんだか肩書きが変わってるよ?」
美凪「相当熱くなっておいでのようで」

★佳乃
「じゅー……」
「ふう、いい湯だよぉ」
「実はついこの前、柳也君と一緒にお風呂に入ろうとしたんだよぉ」
「でも逃げられちゃった。残念だよぉ」

裏葉「な、なんですと!?柳也様になんというふしだらなことを!!」
佳乃「だから逃げられちゃったんだよぉ」
裏葉「誘おうとした時点で許せるものではありません!!」
往人「心配しなくても聖が全力で阻止した筈だと思うが……」
美凪「聖さんは妹想いですから」
観鈴「結局柳也さんはどうなったんだろう……」
往人「それはそれとして、一行目の効果音は気にしてはいけないんだろうか…」

★裏葉
「なんというなんというなんということでございましょう!!」
「柳也様を誘惑するとは……!!」
「ところでお湯に浸かるとは?」
「私どもの所には左様なものはまだありませぬので……」

佳乃「そういえばそうだったよねぇ」
裏葉「おそらくは」
観鈴「ねえ往人さん、なんでおそらくなの?」
往人「時代考証をくらうとヤバイからな」
美凪「こんな所で楽屋的にシビアなのですね」
往人「しっかし二人ともさっきの争いはどこへやら、だな」
佳乃「それじゃあ皆で今から銭湯に行くよっ」
裏葉「戦闘!?い、戦でございますか!?」
観鈴「違う違う。一番前の人ってこと」
美凪「そうではありません。千の群を……」
往人「それぞれ勝手にボケてる所でおしまい」
佳乃「あっ、だめだよぉ。往人君は女湯に先頭に入って殴られるさん一号なんだからぁ」
往人「んなもんやらせるな!!!」

<あの街に銭湯くらいはあると思う>


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