『AIR偽小説第二十五弾』

懲りずに第二十五弾です。
お題は結構いいと思うんですが、いかんせん中身が……。
ま、今に始まった事じゃないですけどね。
無事な話を書きたいものだ。←無理だろ


『3行小説』

★神奈
「今回も余が進行役じゃ」
「大胆にも普段より一行少ないぞ」
「そしてお題は変化じゃ!」

佳乃「変化〜?」
神奈「そうじゃ。身の回りにある様々なもの、それは耐えず変化しておる」
佳乃「なるほどぉ〜。そういえばあたしに誘拐されたのに神奈ちゃんは…」
神奈「……そうじゃった。余はお主に誘拐されたのじゃったな」
佳乃「えへへへ。でももう慣れたってことだよね?つまりそれが変化だよぉ」
神奈「うーむ……」
佳乃「そこで!かのりんが早速それで語るのだぁ」

★佳乃
「誘拐しても平気になるにはもう一つ要素が必要なんだよぉ」
「それはね、それはね、脳を洗うってことだよぉ」
「でもうぐぅちゃんは洗えなかったの。困ったなぁ」

神奈「……何か恐ろしいことを笑顔で言っておらぬか?」
佳乃「ええっ?かのりんの恐ろしさなんてへのかっぱだよぉ?」
祐一「断じてそれはないと思う」
佳乃「わわっ、お手伝いさん二号だぁ!」
神奈「お手伝い?」
佳乃「うんっ、そうだよぉ。良かったねえ神奈ちゃん。これから祐一くんが…」
祐一「変な事を吹き込もうとするな!!俺はお手伝いじゃない!!!」
神奈「そうじゃ。客として呼んだはずじゃ」
佳乃「連れてきたのは誰なのかなぁ?」
祐一「……佳乃、だな」
佳乃「えっへんだよぉ」
神奈「……もしかして、誘拐だというのか?」
祐一「そうだ。また俺は連れてこられた」
佳乃「何言ってるのぉ。あたしは秋子さんに頼まれたんだよぉ?」
祐一「あのな、“祐一くんを誘拐してもいいですか?”なんて尋ねるな!!」
神奈「そんなものを頼んで誘拐しようというのも驚きじゃな」
佳乃「だってぇ。一秒で了承してくれたよ?」
祐一「秋子さんは何でもそうする可能性があるんだよ!!」
神奈「なんだか羨ましい人じゃの。余も何か頼み事をしてみるとしようか」
佳乃「うんっ、ばっちりしてみるといいよぉ」
神奈「たとえば……」
佳乃「進行役をパーフェクトに乗っ取る手伝いをしてくださいとか」
祐一「そんなもんするな!!…まあいい、俺はさっさと語って帰る」
佳乃「えへへ、どうやって帰るつもりなのかなぁ?」
祐一「気合いだ」
神奈「気合いで帰れるものなのか?」
祐一「冗談だ」
佳乃「……あたしそういう冗談嫌いだよぉ。こうなったら帰してあげない」
祐一「うっ……と、とにかく先に3行やる!」

★祐一
「7年前とはほとんど変わらないつもりで居た俺だったが…」
「やはり年月というのは人を変えるものだ」
「現に俺は名雪達とのことを忘れていたし…」

神奈「それは忘れっぽいというのじゃ」
祐一「そんなことはどうでもいい。さあ、語り終わった俺を帰せ」
佳乃「うぬぬぬ、凄く偉そうだよぉ」
美凪「ガッツ……です」
祐一「おわっ!…あんたは?」
美凪「……じゃん。クイズです」
神奈「美凪殿、いきなり現れるのはよくないぞ?」
美凪「がっくり。神奈ちん反則です。先に答えてはいけません」
神奈「むう…しかし、いつまでも美凪ちんと呼ぶわけには…」
佳乃「さぁて、あたしは帰るねっ。じゃあ」
祐一「ああっ!まて、待てー!!」
美凪「……行ってしまわれました。更にがっくり」
神奈「がっくりしてないで美凪殿も3行するがよい」
美凪「……では行くざます」
神奈「ざ、ざます?」

★美凪
「言葉、呼び名、それらは変化するものです」
「しかしそういうことはまずあってはならないこと」
「ですから私は……」

美凪「神奈ちん、で通すことにします」
神奈「むむぅ、お主も頑固よの」
美凪「……ぽ」
神奈「誉めておらんのだが」
美凪「……ぽぽ」
神奈「だから何故照れるのじゃ?」
美凪「裏葉さんの真似……」
神奈「な、なんじゃ?そんな目で何をしようと…」
美凪「お身体頂戴……」
神奈「ええい、やめんかー!!」
美凪「はい、やめました」
神奈「……美凪ちんはあれじゃの、傍若無人が好きじゃの」
美凪「それはようございました」
神奈「良くない!!」
美凪「良かった記念に、お米券を進呈いたします」
神奈「じゃから、余がもらっても活用できぬのじゃが……受け取っておくことにするかの」
美凪「さてさて、神奈ちん」
神奈「何じゃ」
美凪「かのりんも帰っちゃったので、裏葉さんの所へ帰るとしましょう」
神奈「……すっかり忘れておったの。じゃがその前にやりたいことがあるのじゃが」
美凪「神尾さんをお誘いしての風浴びですね」
神奈「それは以前やったであろうが」
美凪「それではなんでしょう?」
神奈「秋子殿へのお願いじゃ」
美凪「……それはまた次回にでも」
神奈「しかしじゃな……」
裏葉「神奈様!!いつまでも帰ってこなくて裏葉は心配しておりました!!」
神奈「わわっ、裏葉!!……よ、余はもう帰るところじゃったからな」
裏葉「嘘をおっしゃってませんよね!?」
神奈「なぜ余がそのようなことを言わねばならん!」
裏葉「佳乃様からは、“誘拐はもうやめたよぉ”との通達が!!」
神奈「それはついさっきのことではないのか?」
美凪「そのとおりです、ぱちぱちぱち」
裏葉「とにかく、無事でようござりました〜!神奈様〜!!」
神奈「や、やめんか裏葉ー!!」
裏葉「何故逃げるのでございますか!感動の再会だというのに!!」
美凪「……再び行ってしまわれましたか」
あゆ「あれっ?一足遅かったみたいだね」
美凪「月宮さん。どうしてこちらに?」
あゆ「よくわかんないけど、次はボクが進行役なんだって」
美凪「……どなたに騙されたのですか?」
あゆ「うぐぅ!騙されてないよ!!」

★美凪
「進行役は……」
「変化はすれど……」
「ある枠からはみ出ることはありません……」

美凪「なぜなら、タイトルがAIRですから」
あゆ「うぐぅ、美凪さん2回目……」
美凪「私はなぎーですから」
あゆ「それって関係あるの?」
美凪「真相は私のみぞ知る、です」
あゆ「うぐぅ……」
美凪「それはともかく、そういう理由なので諦めましょう」
あゆ「うぐぅ……だって、祐一君が一度やったことあるって……」
美凪「では……乗っ取りますか?」
あゆ「うぐぅ?」

≪Kanon偽小説≫

あゆ「う、うぐぅ、いいのかなぁ……」
美凪「いいはずです」
ぽかぽかっ
柳也「よくないっ!!」
あゆ「うぐぅ、イタイ……」
美凪「見つかってしまいましたか。残念です」
柳也「いいから、さっさと社殿に戻るぞ。ったく……」
あゆ「え、ボクも?」
美凪「当然です、共犯者なのですから」
あゆ「う、うぐぅ、ボク共犯者なの……」
柳也「さっさと来い!!」
美凪「恋い………ぽ」
あゆ「うぐぅ……」

<無理に元通り>


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