『AIR偽小説第二十三弾』

懲りずに第二十三弾です。
だんだんと意味がわからん。
いずれはしっくりとくる会話が…
って、肝心の4行小説はなんだかなあ…(汗)


『4行小説』

★神奈
「まったく、誘拐されるとは……」
「何故余がこんな目に……」
「しかし!今回の進行役は余じゃ!!」
「肝心のお題は……」

佳乃「流しそーめんー!!」
神奈「!!?な、何故お主がここに…!!」
佳乃「えへへ。かのりんから逃げ切れるなんて黒砂糖みたいに甘い考えだよぉ」
神奈「…よく分からぬが、余は逆らえぬという事か?」
佳乃「でもさすがに司会の座を奪うと涙がちょちょぎれるくらい悲愴ソナタだからそれはやめるね」
神奈「………」
佳乃「あれれ?ひょっとしてかのりんに司会をやってほしいのぉ?」
神奈「い、いや、そんなことはないぞ!」
佳乃「よぉーし。それじゃあまず神奈ちゃんからだー」
神奈「…やはり何か違う気がするぞ」
佳乃「まあまあ。これも姑息な運命だよぉ」
神奈「そのような運命は嫌過ぎるのじゃが……」

★神奈
「…流しそーめん?」
「流しそーめん…おおあれか」
「どんぶらと川を流れつつ、優雅にそうめんを食べるのじゃな」
「今度柳也殿に頼んでやってもらうとするか」

佳乃「もぉ、ぜんっぜん違うよ?」
神奈「ち、違うのか?」
佳乃「違いすぎてかのりんがくらっときちゃってノックアウトだよぉ」
神奈「………」
佳乃「でも心配要らないよ。かのりんが素晴らしいお手本を示しちゃうからぁ!」
神奈「………」

★佳乃
「一号艇からまいりまーす」
「つるつるつるつるつるりんっ」
「うんっ、夏はやっぱりこれだねぇ」
「ツユもコシも最高だよぉ」

神奈「さっぱりわからぬ……」
佳乃「えへへ、これは上級者モードだからねぇ」
神奈「反論するようじゃが、素晴らしいお手本には程遠いと思うぞ」
佳乃「負け惜しみぃ」
神奈「……まあどうとでもとるがよい。あくまでも進行役は余なのじゃから」
佳乃「神奈ちゃんのいけずぅ。よーし、次のゲスト登場だぁ」
香里「………」
神奈「余の出番をまた取られてしまった……」
佳乃「いらっしゃいかおりん。さあ、流しそーめんについて語ってもらうよぉ」
香里「ちょっと、なんであたしがまたこんな所にいるのよ」
佳乃「運命の出会いだよぉ」
香里「はぁ、まあいいわ……で、なんですって?」
佳乃「流しそーめんー!」
神奈「佳乃殿!余が進行役なのじゃぞ!?」
香里「あら、前回連れ去られてた子ね。進行役なんて名ばかりよ。ここでは早い者勝ち」
佳乃「さっすが、よくわかってるねぇ」
香里「さんざん振り回されてるから……」
神奈「むう……」

★香里
「流しそーめんねえ……」
「普通に食べればいいんじゃないの?」
「第一水の無駄よ、無駄」
「それに落ち着いて食べられないしね」

佳乃「うぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ〜〜〜〜〜〜、かおりんイジワルだよぉ!」
神奈「いつになく唸りが長いの……」
香里「そんなことより、かおりんなんて呼び方止めてよ、まったく…」
佳乃「流しそーめんは偉大だよぉ?それを否定するなんてこのかのりんが許さないからぁ!」
神奈「偉大……そうなのか?」
香里「絶対違うと思うけど……」
佳乃「うぬぬぬ〜……」
神奈「さて!次の客人の出番じゃ!」
名雪「やっほ〜、なゆちゃんだよ〜」
香里「名雪!?…あんたも誘拐されたのね」
佳乃「人聞きの悪いこといわないでぇ」
名雪「そうだよ香里。わたしは何気なくここへ来たんだから」
神奈「いつぞやは世話になったな、名雪殿」
名雪「え〜?なゆちゃんて呼んで?」
神奈「……世話になったな、なゆちゃん」
名雪「うんっ、ばっちりだよ」
香里「脅してるの?」
名雪「うー、香里変な事ばっかり言わないで」
神奈「余の立場は一体……」
名雪「落ち込まないで?かんちゃんて呼ぶから」
神奈「そんな風に呼ばれたくはない!!」
佳乃「そうそう、神奈ちんが切り札だもんねぇ。でもあたしは神奈ちゃんて呼ぶからね」
名雪「神奈ちん?なんで神奈ちんなの?」
観鈴「それはね、わたしが発端なの、にはは」
佳乃「あっ、観鈴ちんの登場だぁ」
香里「なるほど、伝染したってわけね」
神奈「お主の言い方にはどうも刺があるような気がするぞ」
香里「気の所為でしょ」
名雪「香里さっきから機嫌悪いの?」
観鈴「それは大変!どろり濃厚をのんで機嫌直して?はい」
香里「……何よこれ」
観鈴「どろり濃厚ピーチ味。にはは」
神奈「あの飲み物か…」
佳乃「そのテーマはとっくにやって終わったってなぎーから聞いたよ?」
観鈴「語るんじゃなくて飲んでもらうの。にはは」
香里「まあ丁度喉が渇いてたからもらうけど…」
どくっ
香里「……返すわ」
観鈴「わ、まだ一口しか飲んでないのに」
香里「こんなもん飲めるわけないでしょ!?」
神奈「余はすべて飲み干したぞ」
名雪「わたしも頑張って飲みきったよ」
香里「……あんた達と一緒にされてもねえ」
佳乃「うんうん」
名雪「うー、ヒドイよ香里〜」
神奈「横で頷いておる佳乃殿もあんまりじゃ!!」
観鈴「ひどいひどいー」
佳乃「うぬぬぬ、皆反抗期だよぉ。かおりん、懲らしめよう?」
香里「勝手に引き込んでんじゃないわよ。あたしは思ったままを言っただけなんだから」
神奈「……それはさておきじゃ!四行小説をやっておらぬ!!」
佳乃「さておく!?うぬぬぬ、神奈ちん許すまじ!」
神奈「な、何をするのじゃ!?や、やめぬかー!」
名雪「ねえねえ、ところでなんで神奈ちんなの?」
観鈴「それはねえ……なんでだろ?」
名雪「観鈴ちんもわからないんだ?じゃあお手上げだね」
観鈴「が、がお……」
名雪「そんなにめげないで。ふぁいとっ、だよ」
香里「あんたたち和んでる場合じゃないでしょ?横で争いが起こってるのに」
観鈴「え?…わ!神奈ちんぴんち!」
名雪「わ、びっくり。すごくフィットしてるよ」
観鈴「にはは、ぶい」
名雪「御褒美にイチゴサンデーの美味しい店に連れてってあげるよ」
観鈴「ホント?でも、いいのかな……」
名雪「いいよいいよ。多分祐一がおごってくれるだろうし」
観鈴「やった。じゃあご馳走になりに行くね」
名雪「うんっ」
観鈴「約束。指切りしよ」
名雪「わかった」
香里「……ほんっと危機感ないわね。ごちゃごちゃやってる間にあの二人どっか行っちゃったわよ?」
名雪「…あ!ほんとだ、神奈ちんもかのりんも居ない!」
観鈴「がお、どうして…?」
香里「どうせまた佳乃が神奈を誘拐したんでしょ。あたしももう帰るわ…」
名雪「ちょっと待って!まだわたし四行やってないよ」
観鈴「観鈴ちんも同じく!」
香里「…わかったわよ。待っててあげるからとっととやんなさい」
名雪「了解、だよ」
観鈴「よっし、了解」

★名雪
「流しそーめんに限らず、お母さんの料理は絶品だよ」
「あ、でも良く考えたらまだそれは食べてなかったな…」
「今度の夏に作ってもらう事にするよ」
「一緒にイチゴも流してもらおうっと」

★観鈴
「霧島さんの家でしょっちゅうそんな事やってるなんて楽しそうだな…」
「わたしもやりたい、流しそーめん」
「お母さんと往人さんと、一緒になっていっぱいいっぱい食べるの」
「よーし、いつか誘ってみよー」

名雪「わたしの家でやる時も、観鈴ちん来てね」
観鈴「うん。じゃあわたしの家でやる時もね」
名雪「香里ももちろん来るよね?」
香里「あたしはイチゴなんて流す流しそーめんは遠慮したいわ」
観鈴「よーし、観鈴ちんはどろり濃厚を流す」
名雪「わ、手強い。よーし、それじゃあわたしはイチゴジャムを流す!」
観鈴「それじゃあえっとえっと…が、がお、出てこない…」
香里「くだらない事で張り合わないでよ…さ、終わりにしましょ」
観鈴「結局司会って誰だったのかな?」
名雪「香里?」
香里「あたしがそんなもんやるわけないでしょ。とにかく終わりよ、終わり!」

<次回こそは神奈>


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