『AIR偽小説第六十弾』

懲りずに第六十弾です。
無意味にMOON.キャラの登場です。
なんかますますひどくなってくな、この偽シリーズ…。
しばらくはごちゃごちゃとやるんじゃないかな。
っていうか、60回目だってのに…。


『4行小説』

★佳乃
「じゃじゃ〜ん」
「更に途中休憩であたしが主役だよぉ」
「今回はまたまた更なる特別ゲストなのだぁ」
「テーマが驚きの中、張り切って紹介いくよぉ」

聖「そしてアシスタントは私だ」
往人「でもって俺もだ」
佳乃「往人くんはサブアシスタントだよぉ」
往人「なんだそれは」
聖「アシスタントの更なるアシスタントってことだな」
往人「…意味あんのか?」
佳乃「アシスタントの不満を更に逸らすためだよぉ」
往人「………」
聖「心配するな。足蹴にはしない」
往人「するな!」
佳乃「それではゲストさんの登場だよぉ。一人目〜!」
??「こんにちは。私は…」
佳乃「天沢郁未ちゃんだよぉ」
郁未「………」
聖「こらこら、ゲストの挨拶を横取りしてはいかんぞ」
佳乃「だってぇ…」
往人「で、なんでこいつを連れてきたんだお前は。どうせ口癖がぐぉ〜とかぱみゅ〜とか…」
郁未「ちょっと、私はそんな口癖じゃないわよ!」
佳乃「そうだよぉ。郁未ちゃんはね、代表者なんだよぉ」
往人「代表者?」
佳乃「そ」
往人「どういう代表者だ…。MOON.の代表者ってことか?」
佳乃「もぉ、往人君露骨過ぎるよぉ」
郁未「ねえ…ここって何をする場所なの?」
佳乃「あっ、それはねえ、お姉ちゃんがお手本を見せてくれるからね」
聖「そういうことだ。…時に佳乃、自己紹介はしたのか?」
佳乃「うんっ、ばっちりだよぉ」
往人「じゃあ郁未、言ってみろ。どういう紹介をされた」
郁未「えっ?えっと…うぐぅちゃんは可愛い、神奈ちゃんも可愛い、最近はみゅーっちゃんも…」
往人・聖「………」
郁未「っていう類の説明を受けたわね。で、あなた達二人がそのうぐぅとかあぅーってやつなの?」
往人「違う…」
聖「…天沢さん、とにかく私が何をやるか示そう。あなたはそれに習ってすればいい」
郁未「う、うん…」

★聖
「テーマは驚き、だったな」
「佳乃が色んな人を連れてくるのも驚きだが…」
「ああいう紹介の仕方をしてた事にも驚きだ」
「だいたい、私を紹介していないのはどういうわけだ」

佳乃「だってぇ、直に紹介した方が印象的にいいかな〜って」
聖「その割には紹介はばっちりだとか言ってただろう…」
佳乃「ええっ?でもお姉ちゃんの事だなんて言ってないよぉ」
聖「…ふむ、言われてみればそのとおりだ。だいたい、自己紹介というのは自分の紹介だしな」
佳乃「えへへぇ、そういう事だよぉ」
聖「なかなか冴えてくるようになったな、佳乃。お姉ちゃんは完敗だ」
佳乃「わ〜い」
郁未「…ちょっと、なんなのこの二人?」
往人「俗世間でいうところの仲がとってもいい姉妹だ。気にするな」
郁未「………」
往人「落胆するのはわからないでもないが、お前も四行をやるんだぞ」
郁未「…要は語れってこと?」
往人「そういうことだ」

★郁未
「うーん、語れって言われてもねえ…」
「FARGOでもしょちゅう驚いてたけど…」
「ここでの行動も奇怪で驚いてるわね」
「だいたい、この語りの意味はなんなの?」

往人「痛いところをつくな。これは天のお告げなんだ」
郁未「うさんくさい…」
聖「まあまあ。佳乃に免じて許してやってくれ」
佳乃「あたしはこの機会のおかげで、色んな人と友達になれて嬉しいよぉ」
聖「もう少し遠慮する必要もあるがな。佳乃はむやみに連れてきすぎている節もある」
佳乃「だってぇ、可愛い子には旅をさせろっていうじゃない」
聖「上手いな…お姉ちゃんはまた一本取られてしまったぞ」
佳乃「えへへぇ。もっともっと、いっぱい連れてくるからねぇ」
往人「強制的にだろ」
郁未「ねえ…もしかして誘拐の場なの…」
往人「あながちそうでもある」
郁未「うわ…でもやってる事ってしょうもないのよね」
往人「………」
佳乃「でわでわっ!更なるゲストさんごとうばー!」
??「郁未…」
郁未「晴香…」
佳乃「というわけで、巳間晴香ちゃんだよぉ」
往人「どういうわけだか…」
晴香「はあ。気が付いたらわけわかんないとこに立ってると思ったら…なんで郁未も?」
郁未「よくわかんないけど、この佳乃に連れてこられたらしいわ」
晴香「ふっざけてるわねえ。どういう原理でこうなってるのよ」
佳乃「えっへん。それは魔法だよぉ」
晴香「…魔法?不可視の力とかじゃなくて?」
佳乃「不可視?…ああ、郁未ちゃん達が使える力だね」
郁未「………」
往人「なんだ?不可視の力って」
聖「これに関してはおおよそ予想が付く。見えざる力、いわば超能力の様なものだろう」
往人「なるほど、俺の法術みたいなもんだな」
聖「力のほどは私は知らないがな。ただ人形を操る程度ではないはずだ」
往人「悪かったな、ただ人形を操るだけで…」
郁未「ねえ、人形を操るって?」
晴香「人形劇でもやってくれるの?」
佳乃「ビンゴだよぉ。でも、大勢居た方がいい気がするから後でね。往人君、最後にやってね」
往人「お?おお」
佳乃「それじゃあ晴香ちゃんの番だよ。驚きをテーマに4行語る!」
晴香「四行?なにそれ?」
聖「…佳乃、目的くらいはちゃんと説明しておくように」
佳乃「はぁい。もぉ、いいから晴香ちゃんやってみてよぉ」
晴香「あ、あのねえ。わけわかんないまま出来るわけないでしょ」
郁未「大丈夫だよ、晴香。別に大した事無いから」

★晴香
「うーん…とか唸ってる間に始まっちゃってるわね」
「驚き…そうねえ…」
「やっぱりあたしがここにいるのが驚きね」
「しかもそれが魔法だってのが…」

佳乃「なんだかかおりんと同じような驚きだねぇ」
晴香「かおりん?」
往人「この企画をあまり快く思ってない人物だ」
晴香「まあ、いきなり誘拐されてはい四行って言われて何の疑問も持たないのが変じゃないの」
往人「誘拐はそうだろうが、四行くらいは大目に見ろ」
晴香「あのねえ、この二つの要素は謎が謎を呼んでるのよ。わかってよね、それくらい」
往人「………」
郁未「たしかに…」
佳乃「疑問を感じてないで、次のゲストさんだよぉ」
由依「名倉由依ですっ。よろしくお願いしますねぇ」
晴香「あたしが言ってる傍から由依は疑問を感じてないみたいね…」
由依「あれっ?晴香さんに郁未さんじゃないですかぁ。どうしたんですか?そんな難しい顔して」
郁未「別に難しい顔なんて…」
由依「駄目ですよぉ、二人ともそんな顔してちゃ美人台無しですよ。こちらの方みたいにスマイルです」
聖「…ほう、なかなか目の付け所がいいな」
由依「だって笑顔は女の子の武器でもありますしね。にこっと笑えば一発KOですよ」
往人「誰をKOするんだ…」
由依「ところでここでは何をするんですかぁ?」
佳乃「驚きについて四行語るんだよぉ」
由依「わかりました。日頃の修行の成果を存分に発揮してみせますねぇ」
往人「喋りすぎるんじゃないか…」

★由依
「驚きといえばこうして知らない人と平気で顔を合わせている事ですねえ」
「しかもそのうちの一人はあたしたちをさらったというじゃありませんかぁ」
「ここで驚かないという手はないですね。記念に写真をとってもいいくらいです」
「あっ、丁度今あたし携帯用のカメラ持ってるんですよ。一枚どうですか?」

佳乃「もちろんばっちり写るよぉ」
由依「よかったですぅ。それじゃあ誰か撮ってくださぁい」
往人「…また暴走する奴が現れた気分だな」
聖「私が撮ろう。佳乃も名倉さんも可愛く写るようにな」
由依「はぁい、可愛く写ります〜」
佳乃「えへへ〜、由依ちゃんとのツーショットだよぉ」
ぱしゃっ
聖「…よし」
郁未「準備も何もなかったけど…よしなのかしら」
由依「ありがとうございますぅ」
佳乃「お姉ちゃんありがとう」
晴香「本人たちが喜んでるから良しなんじゃないの」
往人「いいかげんだ…。えっと、次で最後か」
佳乃「そうだった。鹿沼葉子ちゃんだよぉ〜」
葉子「…こんにちは」
往人「無口キャラか。真面目そうだからいいだろうが…」
郁未「葉子さんも来たんだ…」
晴香「正確には連れてこられたんでしょうけど…」
聖「ふむ、ではあなたにも四行をやってもらおう」
葉子「…四行とはなんですか」
佳乃「驚きをテーマに四行語るんだよぉ」
由依「葉子さん、頑張ってください〜」
葉子「………」

★葉子
「驚きです…」
「気付けば見知らぬ場所にテレポート…」
「そんなことよりも驚きなのが…」
「この場の暑さです…」

往人「そんなに暑いか?」
葉子「…はい」
聖「そういえば冷房が壊れていたんだっけな」
佳乃「今は代わりに暖房が動いてるよぉ」
晴香「消しなさいよ!暑いのに…」
郁未「葉子さん、暑いのに弱かったの?」
葉子「…我慢できなくはありませんけど」
由依「でもここに連れてこられたという事より驚きなんですよねぇ」
葉子「…おそらく」
往人「またいいかげんな奴が増えたのか…」
佳乃「あっ、ねえねえ往人君。最後は往人くんだよぉ」
往人「ああ、そうだっけか」
聖「それでは皆注目してくれ。売れない人形遣いによる人形芸だ」
往人「そんな注目のさせかがたあるか!」
葉子「売れないのですか…」
往人「いいや、売れる!さあ、楽しい人形劇の始まりだ…」

★往人
「むん…」
(ひょこっ)
「はあああ…」
(ばびゅーん!)

往人「………」
佳乃「うっわぁ、お空の星になっちゃったぁ…」
郁未「どういう人形劇なの…」
晴香「そりゃ売れなくて当然ね。ロケット花火買った方がましだわ」
由依「どこまで行っちゃったんでしょうか、お人形さん」
往人「…俺はあんな事を念じた覚えはないぞ?」
聖「なんだと?」
葉子「なるほど、法術とはこのような…」
往人「…お前か」
佳乃「そういえば葉子ちゃんも不可視の力を持ってたよねぇ」
葉子「やわらかな空気のかたまりを下に乗せてみました」
往人「俺の人形をどうしてくれるー!!」
葉子「…御心配なく。後で降ってきます」
郁未「葉子さん、よく喋る様になったね…」
葉子「………」
往人「それだけ手強い奴が増えたって事だろうか…」
ぽふっ
往人「おっ、降ってきた。…良かった、無事だ」
聖「元々ぼろぼろな所為か無事かどうかは判断しかねるがな」
由依「ぼろぼろ…。あのう、新しい人形に交換はしないんですか?」
往人「細かい事情でそれは出来ない。…その前に聖、今なんて言った」
ぼかっ
往人「いてて…」
聖「年上を呼び捨てにするな、馬鹿者!」
佳乃「さあて、まとまったところで終わりだよぉ」
郁未「まとまってないまとまってない」

<でも終わり>


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