『AIR偽小説第五十七弾』

懲りずに第五十七弾です。
脇役話書く気がしないので休憩(爆)
ま、どうでもいいのでね。


『4行小説』

★神奈
「閑話休題」
「荒れてしまったらしいので余達が休憩代わりに司会であるぞ」
「ふふふ、いいものよの、こういう立場は」
「お題は海苔じゃ!」

あゆ「うぐぅ、海苔?」
神奈「そうじゃ」
あゆ「どうして?」
神奈「それは気にしてはならぬぞ、あゆ殿」
あゆ「うーん、別にいいけど…それよりどうしてボク達に出番がまわってきたの?」
神奈「たしか脇役の護殿とかいったかの。あやつが少し時間をくれと言ってきたのでな」
あゆ「時間?何するんだろう?」
神奈「一人目の…潤殿があっさりと沈んでしまったらしいので、その対策と聞いたぞ」
あゆ「大変だね、対策なんて」
名雪「仕方ないよ。そういう役柄だもん」
神奈「名雪殿…いきなり現れるのは御法度じゃぞ?」
名雪「名雪じゃないよ、なゆちゃんだよ」
あゆ「うぐぅ、名雪さんは名雪さんだよ…」
名雪「…しょうがない、名雪で妥協してあげるよ」
神奈「意味不明な威張り方じゃの…」
あゆ「最近名雪さんは別場所で大忙しなんだって」
名雪「そうなんだよ。わたし頑張ってるよ〜」
神奈「ほう、どの様な事をやっておるのだ?」
名雪「残念ながら神奈ちゃんに言う事はできないよ」
神奈「そうなのか…」
あゆ「聞かなくていいよ、多分。ボクや神奈ちゃんでは務まらないから」
名雪「そうだね。あゆちゃんは折角の光栄な出来事を不意にしちゃったしね」
あゆ「う、うぐぅ…」
神奈「…一体何が行なわれておるのだ?」
名雪「それは置いといて、テーマは何かな?」
神奈「おっと、そうであったな。しかしまずはあゆ殿じゃ」
名雪「じゃあ早くお願いするよ」
あゆ「う、うん。たしか海苔だったよね…」

★あゆ
「海苔…たい焼きには使われてないんだよね…」
「ということは…どうすればいいのかな…」
「うーん、そうだ、おムスビがあったね」
「三角おムスビに海苔を巻いて…美味しいよね」

神奈「余もおムスビは大好きであるぞ」
あゆ「お弁当にいいよね」
神奈「うむ。外に出かける時は最高にいいお供じゃ」
名雪「ちなみに祐一が作ってたんだよ」
あゆ「へえ〜。美味しかった?」
名雪「それが砂糖と塩を間違えててね、甘いおムスビになってたよ」
神奈「…現代にはやはり珍しい食べ物があるのだの」
名雪「うー、違うよ。だから間違えて作ってたんだってば」
あゆ「でも、普通気付くもんじゃないの?」
名雪「そこで気付かないのが祐一なんだよ」
神奈「相当ぼーっとしておるのだの…」
名雪「そんな逸話はあっちへ飛ばしておいて、わたしの番だね」
あゆ「うぐぅ、自分から言い出しておいてあっちへ飛ばすなんて…」
神奈「いやいやあゆ殿。自分から言い出したからこそ飛ばしてよいものであるぞ」
あゆ「…それもそうだね」
名雪「では、なゆちゃんの海苔海苔語り始まり〜」
神奈「………」

★名雪
「海苔といえばご飯だよね」
「美凪ちゃんが凄く喜びそうだよ」
「でもね、わたしはいちごジャムでご飯三杯は軽いんだよ」
「だからわたしの勝ちだね」

あゆ「うそ…」
名雪「バリバリほんとだよ」
神奈「それ以前に勝負をしておったのか?」
名雪「うん。わたしは海苔に勝ったんだよ」
あゆ「うぐぅ、勝ってどうなるんだろ…」
神奈「余にはわからぬが…」
茜「甘いご飯、ですね」
名雪「あ、いらっしゃい茜ちゃん」
茜「…あなたとはお会いしましたか?」
名雪「わたしの情報網はお母さんを通してだからばっちりなんだよ」
茜「そうですか…」
神奈「…余は初めて逢うのだが」
あゆ「うぐぅ、ボクも」
神奈「だから、初めまして、であるな。余は神奈じゃ」
あゆ「うぐぅ、ボク月宮あゆだよ」
茜「私は里村茜です」
名雪「そしてわたしは水瀬名雪だよ。なゆちゃんて呼んでね」
神奈「なんだか佳乃殿に似てきたの…」
名雪「うんっ、目指せかのりん、だよ」
あゆ「う、うぐぅ、それはやめてぇ」
名雪「駄目だよ。実はわたしが初めてかのりんと会った人物なんだから」
あゆ「それはそれでもやめてよぉ…」
神奈「えーと、まあ、その、なんだ。茜殿、四行をよろしく頼むぞ」
茜「テーマは…お米でしたっけ?」
あゆ「うぐぅ、違うよ」
美凪「いいえ、違いません」
神奈「ぬわあああ!!…み、美凪殿」
美凪「…あんまりです、神奈ちん。私は美凪ちんなのに」
神奈「す、済まぬ美凪ちん…」
あゆ「いきなり登場した…って、勝手にテーマ変えちゃ駄目だよ」
名雪「そうだよ美凪ちゃん。お米に関しては以前わたしもあゆちゃんも語ったよ」
美凪「…里村さん」
茜「はい?」
美凪「…日本人はお米族。ですからお米でいいのです」
茜「…それは違うと思いますが」
美凪「実はお米には…」
茜「一粒一粒に神様が宿っている、でしょうか?」
美凪「…よくご存知で」
茜「浩平から聞いたものですから」
美凪「…お邪魔しました」
神奈「ど、どこへ行くのだ美凪ちん?」
美凪「折原さんを…スカウトしに行きます…では…」
しゅたっ
茜「…行ってしまわれました」
あゆ「うぐぅ、結局美凪さん何しにきたんだろ…」
神奈「お米という言葉に反応しただけだの」
茜「あまりにも敏感すぎますね」
名雪「うーん、スゴイよ」
あゆ「反応なら名雪さんも似たようなものだけどね…」
名雪「え?」
あゆ「う、ううん、なんでもない」
神奈「さてと、茜殿。海苔に付いて、改めて頼むぞ」
茜「…了解しました」

★茜
「海苔…それはお弁当に良く使われます」
「ご飯のお供に…最適です」
「しかし、水分を吸ってよく蓋に張り付いてしまうのです」
「何かいい案はないものでしょうか?」

名雪「蓋に張り付かない方法?」
茜「はい」
名雪「うーん、たしかずっと前に佐祐理さんがそんな事を話してた様な…」
茜「佐祐理さん?」
名雪「うん。あはははーっ、ってよく笑ってる明るい人。わたしの学校の先輩だよ」
神奈「着物姿がよく似合う、綺麗な御人じゃ」
あゆ「とってもいい人だよね。更に司会に招きたいくらい」
茜「…では、今度お尋ねしてみます」
名雪「うん、そうするといいよ」
神奈「…ふむ。あゆ殿、なかなかいい考えだぞ」
あゆ「え?何が?」
神奈「佐祐理殿を招くという事じゃ!」
あゆ「えええっ?」
神奈「柳也殿は以前三人で司会をしたそうじゃ。だから問題あるまい」
あゆ「なるほど…うんうん、いいかも」
往人「残念ながらそれは駄目だ」
神奈「なっ!?ゆ、往人殿!?」
往人「細かいようだが、作品のダブりはAIRだけに…いや、まあいっか。平和ならどうでも」
あゆ「な、なになに、いきなり出てきたのにどうしたの?」
往人「ふっ、俺も四行をやらせてもらおう」
茜「…やけに強引ですね」
名雪「でも生き生きしてるね。司会の時の不満なオーラが消えてるよ」

★往人
「海苔、そして俺もやっぱりおムスビを連想する」
「なんせ、この町に来た時に最初に食ったものはでっかいおムスビ…」
「じゃなかったか、正確には。でも観鈴と出会うきっかけにもなったしな」
「…いや、別にそうでもなかったか」

神奈「優柔不断だの、おぬしは…」
往人「つい取り乱してしまっただけだ」
あゆ「ところで往人くん、ほんとにいいの?司会増やしても」
往人「正確に言うとそれはアシスタントが増えるってだけだろ。司会はあくまで一人だ」
神奈「ふむ、そうであったな」
あゆ「うぐぅ、とにかくよかったよ」
茜「個人的な質問をしてよろしいでしょうか」
往人「なんだ」
茜「司会とアシスタントはどう違うのでしょうか?」
往人「司会はとっぱちに4行やる。そしてお題、テーマを出す。それだけだ」
茜「…それは司会と言うのでしょうか?」
往人「話の流れを持つ、という意味では司会だろ」
神奈「そういえばそうだの。余の出したお題に皆が従うわけであるゆえ」
往人「だから、従わない奴が居れば、怒って構わない」
あゆ「う、うぐぅ、そうだったんだ…」
茜「どうされましたか、あゆ」
あゆ「ずっと前に、司会が出したのと違ったテーマでやってたから…」
往人「あれは司会が抜けてた所為もある。気にするな」
あゆ「だよね…。それに美凪さんと観鈴さんが仮司会になってたし…」
神奈「どういう事だ?」
往人「つまりは、勝手にテーマを変えられて好き勝手やられてたってわけだな」
茜「それは…悲惨ですね…」
往人「最近はそれが無いから大人しいもんだな」
茜「では…アシスタントの役割は?」
往人「司会の手伝い、かな。テーマが崩れないようにしたり…という程度だ」
茜「なるほど…」
神奈「あゆ殿はとってもいいあしすたんとじゃ」
あゆ「うぐぅ、ありがとう」
往人「たまに司会を振り回したりする奴もいるけどな。気を付けないと」
神奈「ううむ、それが難点だの…って、何故に海苔からこの様な話題に?」
あゆ「ボクが司会を増やしていい?って聞いてからだね」
茜「そして私が個人的な質問をしたのです」
名雪「くー…」
往人「でもって、それからずっと寝てる奴が一人、と」
あゆ「そういえば名雪さん途中から何も喋ってなかったね…」
神奈「まあよい。いい休憩になったであろう。これにてお終いじゃ!」

<くー…うにゅ?くー…うにゅにゅ?>


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